1967年のノーベル文学賞の選考で、作家の川端康成と三島由紀夫が、
最終選考の対象となる7人の候補に残っていたことが2日、スウェーデン・アカデミーが公開した資料から分かった。

 68年に川端が日本人初の同賞の受賞者となる前年、当時の日本の文壇を代表する2人が、共に有力候補に挙がっていた。

 読売新聞が公開を請求した資料では、川端を「優しく神秘的な詩的表現。礼儀正しい伝統、繊細なニュアンスの表現技術がある」、
一方の三島を、「川端に比べ、多面的で技術力が高い。西洋の文化やアイデア、スタイルを取り入れている」と、それぞれの長所を記述。
その上で、「三島の多面的な才能はさらなる成熟が望まれる。現時点では年上の川端が日本を代表すると言える」とした。

http://news.livedoor.com/article/detail/14111370/