既に2冊の著作を上梓
 
東野幸治氏(50)が最近、「読書家」の素顔をクローズアップされている。例えば11月16日には「アメトーーク!」(テレビ朝日系)の「本屋で読書芸人」第4弾に出演、豊富な読書量が話題を呼んだ。

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ちなみに番組内で東野氏が紹介した書籍は、番組の公式サイトに掲載されている。そのまま引用させて頂くと、

『蜜蜂と遠雷』(恩田陸/幻冬舎)、『R帝国』(中村文則/中央公論新社)、『ホワイトラビット』(伊坂幸太郎/新潮社)、『ルビンの壺が割れた』(宿野かほる/新潮社)、
『ボクたちはみんな大人になれなかった』(燃え殻・新潮社)、『明るい夜に出かけて』(佐藤多佳子/新潮社)、『19844年のUWF』(柳澤健・文藝春秋)、
『紀州のドン・ファン―美女4000人に30億円を貢いだ男』(野崎幸助/講談社)、『全裸監督 村西とおる伝』(本橋信宏・太田出版)――といった顔ぶれ。

立派なラインナップだが、そもそも東野氏は過去に小説とエッセイを上梓している。2000年の『泥の家族』(幻冬舎よしもと文庫)と、
13年の『この間。』(東野コージ名義/ワニブックス)の2冊だ。そう考えると上記のセレクションも、書き手としては当然かもしれない。

そんな東野氏は12月20日(水)発売予定の「週刊新潮」(新潮社)で、「この素晴らしき世界」の連載をスタートさせる。イラスト担当は、いがらしみきお氏(62)。
東野氏は書籍だけでなく雑誌、それも週刊誌を長年にわたって愛読してきたという。東野氏の“週刊誌愛”の原点、そして連載執筆の経緯などについて話を訊いた。

原点は「FF戦争」
――週刊誌を読むようになったきっかけは? 

東野幸治氏(以下、東野) 高校生の時ですね。学校が山の上にあって、駅を降りてバスに乗るんですけど、混雑していると面倒くさいんですよ。それで空いているバスに乗るため、喫茶店で待つようになったんです。そこに週刊誌が置いてあったんですね。

――お生まれは1967年、80年代前半の頃です。

東野 印象に残っているのは写真週刊誌です。バスを待つ短い時間で、ぱーっと読めるのがよかったんですよ。「FOCUS」(新潮社)とか「FRIDAY」(講談社)が全盛期の頃で、「FF戦争」と呼ばれていました。
何より、写真を撮られた方々が、今とは違う濃さを持っていたと思うんです。あんなにパンチのある写真は、もう見られないのかもしれません。

――記憶に残っている記事は? 

東野 正直、「FRIDAY」のほうが記憶に残っていて、萩原健一さん(67)が記者やカメラマンの方を暴行した時とか、中森明菜さん(52)のご両親がマスコミの前で暴れられたこととか、
「めちゃくちゃ面白いな、これ」と驚きながら読んでいましたね。もう本当に他人事で、当事者の方々からすると、たまったものではなかったんでしょうけれど。

>>2以降につづく

12/19(火) 6:30配信 新潮
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20171219-00534526-shincho-en