酒井高徳(ハンブルガー)【5.5】

チームは17位と低迷している。サイドバックやボランチといった守備的なポジションであり、同時にチームキャプテンを務めていることから、全試合フル出場が期待されてしかるべきだが、
フル出場9回、先発から途中交代2回、途中出場2回というのは少々不甲斐ない。序盤戦は「キャプテンであってもかばいきれない」と、マルクス・ギズドル監督から低パフォーマンスを指摘されたほどだった。

それでもサポーターからの人気は高く、チームメイトにも主将として信頼されていることは試合を見れば明らかだ。それだけに後半戦は安定したパフォーマンスを求めたい。


伊藤達哉(ハンブルガー)【採点なし】

プロ契約ですらなかった伊藤は、低迷するチームの救世主のようにトップの試合に出場するようになった。小柄でスピードとテクニックがあり、怖いもの知らずに突っかけていくスタイルはスタジアムを沸かせている。
まだチーム広報が取材の規制をかけるなど、一人前扱いをされていなかったのだが、12月に入って2021年までの契約を新たに結んだ。これでようやくプロとして評価の土俵に上がったことになる。


大迫勇也(ケルン)【6】

チームはダントツの最下位。ここまでの大迫は13試合に出場、1ゴールといまひとつの成績にも見えるが、負傷者が相次ぐなか、中盤から1トップまで複数のポジションをこなして12試合に先発しており、
チームにとってはなくてはならない存在だ。プレシーズンの練習試合で負傷し、開幕戦には復帰できなかったが、ジョン・コルドバ、セル・ギラシー、クラウディオ・ピサーロといった他のFW陣と比べれば、断然、大迫の安定感とマルチぶりは光る。

ストライカーとして出た際にはもう少し得点を望みたいが、チーム事情がそれを許さない面もある。ペーター・シュテーガーが解任され、ステファン・ルーテンベック監督が指揮を執るようになると、第17節でチームは今季初勝利をあげた。
ところが、今度は大迫が肺炎で年明けまで離脱と、頑張っているのについていない前半戦だった。

後半戦はこの9人がどのような活躍を見せてくれるのか。冬の移籍はあるのか。そしてW杯までに、どう調整していくのか。4年に1度の重要な半年間が控えている。