2017-12-11 23:01

太田プロライブ、今年の顔は野沢雅子? 物まねのアイデンティティが優勝

 太田プロライブ『月笑』の年間王者を決めるクライマックスシリーズが11日、東京・霞ヶ関のイイノホールで開かれ、今年のチャンピオンに声優・野沢雅子の物まねで人気急上昇中のお笑いコンビ・アイデンティティが輝いた。

 太田プロライブはダチョウ倶楽部、松村邦洋、劇団ひとり、柳原可奈子などを輩出した30年の歴史を誇る月曜開催のお笑いライブで、2008年2月より「月笑」としてリニューアル。
観客の投票により順位が付くという過酷な戦いで、年間チャンピオンを決める。今年は太田プロライブ300回、月笑開催10周年&通算100回目という記念すべきライブで年間王者を決めることになった。

 エキシビジョンとして年間ポイント20位までのコンビが会場を盛り上げる中、セミファイナルとして年間ポイント2位のお笑いコンビ・火災報知器と同3位のピン芸人・パーマ大佐の決戦が行われた。
ここは男性に対する痴漢ネタで火災報知器が、年間ポイント1位のアイデンティティが待つ決勝へ駒を進めた。

 決勝は火災報知器がイルミネーション点灯式のネタ、アイデンティティがドラゴンボールの神龍に願いを叶えてもらうネタで勝負。
野沢の物まねをする田島直弥の「オラを本当の姿に戻してくれ〜」という心の叫びで観客の爆笑をさらい、294票対59票という大差で年間チャンピオンに輝いた。
MCを務めた入山杏奈からトロフィーを手渡されると田島は高々と掲げ、相方の見浦彰彦もガッツポーズで喜びを表現。MCの彦摩呂も「アイデンティティは悟空の宝石箱や〜」と祝福した。

 その後、囲み取材に応じた2人は感慨無量。田島は「ネタが1本でよかった。2本だったら地獄だった。オラたちのネタは1日2本は見てらんない」と勝因を分析し、報道陣を笑わせた。
野沢のものまねは2年前のクライマックスシリーズから始め、彦摩呂が絶賛したこともあり、本格的に導入。
「最初の1年はライブだけだった。そこから少しずつテレビにも出た。そしたら野沢雅子さんが出ても、オラ達も出てるみたいになる」と本物に相乗りして知名度を上げ、
「野沢雅子さんのおかげですね、本当に」と感謝してもしきれない様子だった。

 一方で、今年の太田プロライブの顔は野沢さんになってしまった。これには見浦も「まさか(野沢の事務所の)青二プロの方がね」と苦笑いを浮かべるしかなかった。
一方で、年間チャンピオンになったことで“素顔”を見せることにも意欲を示す。田島は「太田プロのライブに関しては次の何かをしなくちゃいけない」ときっぱり。
今後は素のアイデンティティにも注目だ。

 また、ライブにはゲストとして山田邦子も出演。おなじみの女将ネタで大会に華を添えた。


太田プロライブ『月笑』の年間王者に輝いたアイデンティティ (C)ORICON NewS inc.
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山田邦子
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