新潮社出版部部長の中瀬ゆかりが、週刊新潮の特集記事「肉を切る『白鵬』骨を断つ『貴乃花』」をピックアップし、日馬富士の暴力問題の裏側について語った。

「貴ノ岩と日馬富士のいさかいが“前哨戦”に思えるくらい、いまは貴乃花と白鵬の戦いになってますよね。」

日馬富士が引退しても、なお収束する気配のない暴行事件。先週、週刊新潮が報じたとおり、渦中の人物である貴ノ岩が酔って「俺はナイラ(モンゴル語で八百長の意)はやらない」と大声で発言。それを知った日馬富士らが事件の夜に叱責していた。

「白鵬が貴ノ岩に激怒したのが今年1月の初場所十四日目。貴ノ岩と白鵬の一番です。ここで貴ノ岩は白鵬を下し、稀勢の里が優勝。貴ノ岩は日本人力士の稀勢の里をアシストする形になったんです。」

この白鵬と貴ノ岩の一番は、モンゴル人同士ということもあり、貴ノ岩が“忖度”するのではないかと言われていた。しかし、ふたを開けてみると、貴ノ岩がすばらしい取り組みで白鵬を下した。

この初場所以降、貴ノ岩は方々で『俺はガチンコでやって白鵬に勝った』と言いふらすようになった。この貴ノ岩の言動が“粗暴な言動”として受け止められ、白鵬の“説諭”につながったのではと言われている。

「じつは私、この初場所の貴ノ岩と白鵬の取り組み観に行ったんです。実に素晴らしい取り組みでしたが、裏にあんなことがあったとは。ちょっと感慨深いですね。」

今回の日馬富士暴力騒動と、意外な関わりがあった中瀬。ここでひとつ、疑問がわいてくる。なぜ、今回の騒動は初場所でいざこざがあった白鵬と貴ノ岩ではなく、日馬富士と貴ノ岩なのか。中瀬はこう記事をこう解説する。

「日馬富士が先日の引退会見で反省していないようにみえたのは、彼の心のどこかに『白鵬この野郎・・・』と、思っている節があったのではと思います。そもそも、騒動の舞台となった城北高校の同窓会の場に、本来、日馬富士は出席する予定はなかったんです。」

ではなぜ、日馬富士は出席したのか。その理由について中瀬は

「関係者の話によると、白鵬が日馬富士に『貴ノ岩は僕(白鵬)だけでなくあなた(日馬富士)のことも悪く言っている』と耳打ち。これを聞いて日馬富士は飲み会に参加したと言われています。つまり、白鵬が触媒となって集まった飲み会だったんですね。」

と語った。また中瀬は、渦中の貴乃花ファミリーと意外な“つながり”があったことを打ち明けた。

「貴乃花一派の親方11人が女装メイクをして写っている“親方女装カレンダー”があるんですけどそこに写っている湊親方(湊部屋)が、わたしにそっくりなんです! でも、ほんのちょっとだけ私のほうが痩せてますが……」

中瀬と湊親方の意外な接点はさておき、まだまだ根深い今回の騒動。果たして今後、どうなっていくのだろうか。

(12月7日(木)放送 ニッポン放送『垣花正 あなたとハッピー!』より)

12/9(土) 7:20配信
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