大リーグの大谷争奪戦 一部球団は「もてあそばれた」と恨み節

【ソウル聯合ニュース】ポスティングシステムによる米大リーグ移籍を目指すプロ野球・日本ハムの大谷翔平選手(23)の去就を巡り、「大谷選手にもてあそばれている」といった恨み節が大リーグの一部球団から漏れている。

 その原因は、大谷選手が置かれた特別な状況が球団と選手の上下関係を変えてしまったためだ。時速160キロを超える剛球を投げ、打者としても実力を評価されている大谷選手はめったにいない逸材だが、獲得にかかる費用は高くない。

 米国と日本のポスティング協定により、大谷選手を獲得する球団は日本ハムに最大2000万ドル(約23億円)の譲渡金を払えば済む。また、25歳未満の外国人選手を対象に年俸と契約金の額を制限する規定があり、大谷選手の2018年の年俸は500万ドルを超えない見通しだ。

 こうした事情から、ほぼ全ての大リーグ球団が獲得競争に乗り出し、選択権を握った大谷選手側は獲得を目指す球団に自分に対する評価や起用プランなど多岐にわたる内容の質問書を送り、提出を求めた。回答は英語だけではなく、手間がかかる日本語のものも必要だった。各球団は大谷選手を獲得するため、誠実に“宿題”を提出したとされる。

 大谷選手はそのうち、絞り込んだ西部5球団、中部2球団の計7球団と先ごろ面談を実施した。大谷選手に選ばれなかった東部の球団は衝撃を隠せずにいるようだ。ある著名な大リーグコラムニストは「一部の大リーグ幹部たちは大谷選手の意思決定過程に腹を立て、挫折感も感じている」と伝えた。

 7球団との面談は2日間で行われ、その慌ただしさから面談に臨んだ球団の一部からも「もてあそばれているのでは」「心を決めていながら形だけ面談したのでは」といった声が漏れている。

 一方で、こうした不満に対し、手に入らないものを悪く言う「酸っぱいブドウ」に例えて苦言を呈する声もある。

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