町山智浩も「君の名は」を絶賛する中で次々名前を上げていたけれど、
 ・ 男女の入れ替わり
 ・ 地球を守る使命を持った血族
 ・ 古代史が宇宙に直結する
というコンセプトは、70年代の若者に爆発的な影響を与えた半村良の
 「産霊山(むすびのやま)秘録」
 「妖星伝」
の伝奇ロマン性の流れが受けつがれていると指摘していたし、

「個人の日常的意志が、そのまま広大な世界と直結する」というイメージは、
新海監督が昔から関わってきた日本の古典、特に和歌がずっと持っていた
ものだと指摘していた。
実際、君の名は。も直接古典のモチーフから発想したとか、クラークの
「都市と星」を世界観のベースにしているというのも新海監督が公開以前どころか
過去作品を作っている時からずっと公言していたことだし。

イギリスの批評家も、入れ替わり映画の系譜を遥か昔からたどり、その中での
君の名は。の特異性や優れた部分を取り上げて称賛してる。
これくらい堀り下げてくれれば批判されても仕方ないけど、こういう教養のある
人たちは、こぞって「君の名は。」を絶賛していた。

教養のない奴ほど、自分の知ってるしょぼい知識だけで しょぼい判断をして、
「この作品はしょぼい」とあさっての方向の結論を出すんだな。