今季4位に沈んだ巨人は、オフシーズンも“Bクラス”だった。11月1日から19日まで行なわれていた宮崎秋季キャンプを取材したスポーツ紙記者が言う。

「秋季キャンプは各球団ともテレビ局の取材は少ないのですが、巨人だけは別。例年、各局が夜のスポーツニュースなどで初日と最終日はもちろん、それ以外でも取り上げていた。ところが、今年はほとんど取り上げなかったのです」

 キャンプ期間中のキー各局の主なスポーツニュース番組を確認すると、テレビ朝日とTBSは完全にスルー。フジテレビは19日のみ。

 読売グループの日本テレビも、『ズームイン!!サタデー』(18日放送)の1回だけだった。昨年は『NEWS ZERO』で野球解説者を務める山本昌(元中日)が、現地で高橋由伸監督に独占インタビューをするなど気合いが入っていたのだが……。

「この11月は初旬から日本シリーズ、大谷のメジャー移籍、侍ジャパンなど野球関連のニュースが目白押しで、スポーツ番組の“野球枠”が埋まっていた。しかも今回のキャンプには坂本勇人や菅野智之といった主力選手は参加せず、レギュラークラスが小林誠司のみでは“数字”も期待できない」(日テレ関係者)

 あの日テレですら“巨人離れ”が強まる中で、球場に足繁く通ったのが“独自路線”でお馴染みのテレビ東京だ。

 7日の『追跡LIVE!SPORTSウォッチャー』では期待の若手捕手・宇佐見真吾をクローズアップ。翌8日はキャンプの話題ではないが、巨人がドラフトで1位指名した鍬原拓也投手(中央大)を特集し、18日には戦力外になった川相昌弘氏の息子・拓也のトライアウトを取り上げるなど、巨人関連のニュースが目立っていた。

「キャンプでもテレ東だけ取材クルーが何日間も滞在していた。最近、巨人とテレ東の蜜月が目立っている」(前出・スポーツ紙記者)

 日テレは、「個別の取材過程についてはお答えしておりません」(広報部)というのみだったが、テレ東は、「視聴者の皆様のニーズを考えながら取材と報道をしております」(広報部)と回答した。

 視聴率低迷の窮地をテレビ業界ではかつて「振り向けばテレ東」などと揶揄していたが、今の巨人にも当てはまる言葉かもしれない。

http://news.livedoor.com/article/detail/13955280/