【大相撲】白鵬、因縁の相手“かわいがり”で病院送り

「因縁」の相手を、徹底的にしごき抜いた。
左ひじを痛めているため申し合いを行わなかった白鵬だがぶつかりげいこで先場所敗れた翔天狼を指名。

何度も何度も押させては転がし、ついには翔天狼が息も絶え絶えで横たわっても、頑として胸を出すことをやめなかった。

尻をたたき、けりを見舞い、立ち上がらせては投げ飛ばす。
約7分に及ぶ異例の猛烈かわいがりに土俵下で見守る親方から「危ない、危ない」との声が飛びやっとけいこは終了した。

意気揚々と土俵を降りる横綱とは対照的に、翔天狼は付け人の肩を借りて支度部屋に引き揚げた。

古傷の右ひざを痛めた翔天狼は、午後の取組を休んで会場近くの病院へ直行。
診断結果は「右ひざ内筋肉血腫」で、「今後の秋巡業は休場します。九州場所出場は今は分からない」と足をひきずりながら帰京した。
都内の病院で詳しい検査を受けるという。

休場を耳にした白鵬は「帰っちゃったらしいね」とバツの悪い表情を浮かべ、「悪いことしたね」とポツリ。