十両昇進間際の若手有望の日本人力士もいた。先場所、幕下上位で期待されていた貴斗志(24)である。

しかし、何の前触れもなく場所前に突然引退してしまったのだ。貴斗志と同時に入門した双子の兄は、今年3月に怪我の影響で既に引退していた。

それだけに期待が高かったことから、この引退には相撲関係者やファンが首を傾げた。加えて、貴乃花親方が弟子の引退理由を何一つ語らないことから、様々な憶測が流れることになる。

そもそも、この双子力士に関しては先の敬天千里眼の連載でも度々取り上げていた。彼らの叔父は、関東連合の元リーダーの石元太一である。
叔父が反社だからといって責めた訳ではない。市川海老蔵殴打事件で逮捕された伊藤リオンの出所パーティーに双子がマゲ姿で参加していた事などを咎め、同時に弟子の管理がなっていないと貴乃花親方を叱責したに過ぎない。

その後は稽古に励んでいるかと思いきや、2人とも若くして引退することになる。怪我を理由に引退した兄は兎も角、新十両間近の貴斗志の引退は何とも解せない。
引退に関係していると噂される石元太一は、数日前に懲役15年の控訴審判決を言い渡された。一昨年9月に発生した六本木クラブ襲撃事件で、傷害致死罪に問われた件だ。
何れにせよ貴斗志の不可解な引退理由を、貴乃花親方が闇に封じ込めたのは確かだ。今回の投書メールを機会に、庚申会の辻本公俊祭主と貴乃花親方の周辺を、あらためて探ってみよう。