◆「なぜ黒人は『ドラゴンボールZ』を敬愛してやまないのか」 黒人記者の分析が鋭いと話題に

海外サイトKotakuの黒人記者、ジータ・ジャクソンさんが『ドラゴンボールZ』が黒人の間で深く敬愛されている理由を分析。
話題になっていたので紹介します。

「なぜ黒人男性は『ドラゴンボールZ』が大好きなのか」より抄訳
https://kotaku.com/why-black-men-love-dragon-ball-z-1820481429

『ドラゴンボールZ』の物語は黒人の歩んできた歴史と重なる。

孫悟空は本来地球を滅ぼすために送られたサイヤ人だったが、あるとき頭を強打し記憶喪失に。
自分が何者でどこから来たのか分からない悟空はそれ以来、自分を超える強敵が現れる度に覚醒し、ドレッドヘアをまとった黒人のような姿(超サイヤ人)になり弱さを克服していく。

アメリカで生まれ育った黒人男性の多くは、悟空のように「自分がどこからやってきたのか」「自分には本当の故郷がない」と考えている。
肌の色のせいで見下され、傷を癒やすことも、健全な関係を築くことも、ミスを正したり、人間であること、はたまた生きることさえも否定されてきた。

まるで死人のような人生だが、『ドラゴンボールZ』はこれを乗り越える術を教えてくれたのだ。
黒人は「白人の半分の成果を得るには2倍多く働かなければならない」と聞かされて育つのだが、これやり遂げる主人公たちの姿が『ドラゴンボールZ』にはある。

悟空が死んで初めてしたことは強くなるための修行だった。
死んでもなお”休み無し”で挑み続ける悟空の姿は多くの黒人少年の励みとなり、彼らを立派な大人へと導いてくれる。
自らのルーツを知らない黒人男性にとって『ドラゴンボールZ』は自分たちの歴史そのものであり、成長していく悟空の姿を自分に重ね合わせることで、未来への道を指し示してくれる作品になっているのだ。

画像:http://livedoor.blogimg.jp/yurukuyaru/imgs/7/6/761fcf6f.jpg

ユルクヤル、外国人から見た世界 2017年11月17日
http://yurukuyaru.com/archives/73655169.html