原口元気(ヘルタ・ベルリン)はベルギー戦を翌日に控え、「ポイントは守備」と簡潔に言い切った。
ブラジル戦では高い位置からプレッシャーをかけたくても相手の高い技術にかわされ、連動したプレッシングができなかった。
前から行くのか、引いてブロックを敷くのか。選手間の意思統一も取れず、前半はなすすべなく、一方的な展開で3失点し、ゲームの大勢が決してしまった。

「今までの相手にはそこまで(プレスを)はがされることもなかったけど、ブラジル戦ではそこをはがされた。
そこは本当に緻密にやらないと難しい」
「いつも以上にどう守るかというのはやってきたつもり。かなり長い時間、ディスカッションもした」。ピッチ内外でチーム内の意思統一を図ってきた。

 ハリルホジッチ監督は「いつハイプレスをかけるのか、いつ下がってブロックをつくるのか。それはゲームの状況が決める」と、
ピッチ上の選手が試合の流れを読む必要性を説いた。
原口も「試合中、コミュニケーションを取りながらやりたい。そこがポイントになる」と同意する。

「それこそ臨機応変に、話し合って解決しないといけない。ブラジル戦はハーフタイムまで解決策を見つけられなかった。
それが前半のうちに解決できれば、僕らはもう一歩上に行ける」。
守備がハマらなければ、日本が目指す縦に速い攻撃にもつながらない。
ブラジル戦の教訓を生かし、世界トップレベルの相手に対抗する守備の手応えをつかめるか