独占インタビューを放送しても安室の紅白出場が確定しないワケは――。NHKは6日、来年9月での引退を発表した人気歌手・安室奈美恵(40)を独占インタビューした
特別番組「安室奈美恵 告白」を23日午後10時から総合テレビで放送すると発表した。
この特番が昨年、フラれてしまった大みそかの「紅白歌合戦」出場への大きな布石と見る向きもあるが、コトはそう簡単に運びそうもないようで…。

安室のインタビューが実現したのは、引退を表明してから約1か月がたった10月下旬。
収録は渋谷のNHK放送センターで行われたという。
インタビューは約2時間にわたって行われ、デビュー直後の不安やトップスターに駆け上がった当時のプレッシャー、引退を決意したときの心境などについて語った。
インタビューシーンだけでなく、過去に出演した紅白や「ポップジャム」などの貴重な映像も“蔵出し”する。

「インタビューが行われた時は、NHKの音楽番組に携わる幹部がズラリと顔を並べて、安室さんを出迎えたそうです。
紅白にも携わっている人がほとんどですから、ここが“勝負どころ!”と踏んだのでしょう」とはある局内関係者。

それだけ力が入るのも無理はない。昨年、NHKリオ五輪放送のテーマソングに安室が歌う「Hero」を採用したのにもかかわらず、紅白で歌う姿をお茶の間へ届けることができなかったからだ。

「昨年、ソデにされたとはいえ、来年の引退を発表している安室の出場はもはや紅白にとっては(至上)命題になった。
絶対にかなえなければならない最重要事項でしょう」と前出の関係者。

かつて休業中だった中森明菜(52)に密着し、関係を良好にして2014年の紅白へ企画ゲストとして復帰させた例があるNHK。
今回も同じように、独占インタビューで安室との関係を良好にしてから紅白に復帰させるとの狙いは明白。大きな一歩と見るのはむしろ当然だ。

ただ、それでも紅白出場は厳しいだろうという声があるのも事実。

ある音楽関係者は「NHKとしては、出場するなら“最後の紅白”という形を作ろうとするでしょう。
でも、来年の2月から全国ツアーをスタートさせて、9月の引退に結びつけるというのが、いまの安室らが描いている構想です。
紅白に出場して、『ハイ、終わり』という機運が高められてしまうのは、安室にとっても得策ではないですからね。やはり出場するかどうかは疑問です」。

NHK側が、来年の安室の引退ツアーを間接的にPRするような演出ができれば、可能性はあるだろう。
だが、果たしてNHKがそこまで譲歩できるかどうか。

さらに、別の芸能プロ関係者は「本来、テレビでは歌わないというスタンスでここ数年、やってきたのが安室です。
歌番組に出ること自体がサプライズになるでしょうが、ここでインタビュー番組というのはどうなんでしょう。
去年の紅白への出場を拒否した“不義理”に対する埋め合わせをしたぐらいにしか考えてないのでは、とも思える。
そうなれば、やはり紅白は一からの交渉ですし、歌うのはファンの前の生ステージだけ、というスタンスを変えないのでは?とも見えてしまう」と指摘する。

この安室の紅白出場はまだまだ予断を許さない状況ということだけは確かなようだ。

http://news.livedoor.com/article/detail/13861069/
2017年11月8日 11時0分 東スポWeb