日本シリーズは4日、ヤフオクドームで第6戦が行われる。3勝2敗と日本一に王手をかけているソフトバンクは3日、ヤフオクドームで練習を行ったが、
第6戦で先発が予想されたソフトバンク・千賀滉大投手(24)が登板回避する可能性が浮上。
背中の痛みを訴えているもようで、第7戦に先発予定の東浜巨投手(27)が緊急登板に備えていることが判明した。

3連勝の後、2連敗を喫したが、日本一に王手をかけている状況に変わりはない。
練習は活気にあふれていたが、投手陣の様子は慌ただしかった。当初は第6戦に先発予定だった千賀が、言葉に含みをもたせた。

「(敵地と)雰囲気も違う。ホームで、ホークスのために力を出したいです。でも、僕が投げるのか分からないですよ」

もちろん、予告先発ではないことを意識した“けん制”も込めた発言だ。
キャッチボールなどを終えると普段通りに応対したが、体調の不安は明らか。登板を回避する可能性が浮上した。

10月28日の第1戦では7回1失点(自責点0)の好投で勝利投手になった。
しかし、その後の調整に苦しんだ。登板2日後までほとんど練習せず、3日目にキャッチボールを再開した。

今季は13勝4敗、勝率・765で自身初タイトルとなる勝率第1位投手賞を獲得したが、5月に痛めた背中は完治していない。
登板後は常に強い張りを感じており、入念なケアを行ってマウンドに立っていた。今回は深刻だったとみられる。

前日2日は、通常は登板2日前に行う投球練習もできなかった。
代わりにブルペンに向かったのは東浜だ。第2戦から中6日で第7戦に先発予定だった右腕は、中5日での緊急登板に備えた。
この日も最後まで球場に残って「しっかり投げられるように準備するだけ」と気を引き締めた。

工藤監督は「あと2試合しかできない。全力を尽くして。まだうちが有利だし、ひるむことなく戦いたい」と気持ちを込めた。
千賀の登板が不可能でも、東浜も16勝5敗で最多勝を獲得した先発の柱だ。日本一への最後の試練を、一丸で乗り越える。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171104-00000502-sanspo-base
11/4(土) 5:00配信