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【フィギュア】本田真凜が挽回5位もコーチ辛口「まずは練習してほしい」★2
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0001シャチ ★ 2017/10/30(月) 01:09:40.02ID:CAP_USER9
<フィギュアスケート:GP第2戦スケートカナダ>◇28日(日本時間29日)◇レジャイナ◇女子フリー

 ショートプログラム(SP)で10位と出遅れた本田真凜(16=大阪・関大高)がフリー125・64点の合計178・24点で5位に入った。
1番滑走で今季の新プログラム「トゥーランドット」を披露。冒頭の3回転ルッツ成功で流れに乗ると、大きなミス無く演技をこなした。

 終了間際には地元カナダのファンから歓声が上がり、最後はスタンディングオベーション。前日27日のSPは52・60点と振るわず
「本当に情けない演技をしてしまった」と振り返ったが、一夜明けて「ショート(SP)が悪くても、フリーで自分の演技に集中するっていうのが、
一番の収穫になった」と笑顔が戻ってきた。

 前日はホテルに戻ってからも、頭の中で失敗を引きずった。「午前中に試合が終わったので、悔しい時間もすごく長くて。
ちょっと寝ようと思って、起きても起きても、まだ夜で…。どういう演技をすればいいのか、どう切り替えればいいのかを悩みました」。
この日の午前6時からの練習でも、スイッチの入らない状態だった。フリーへと切り替えられたタイミングは「いつか分からない」。
それでも「自分で逃げずにしっかりできた」とカナダに爪痕を残した。

 指導する浜田美栄コーチは「(昨日も)むちゃくちゃ怒りました。いつも言っていることですが、なかなか懲りないので。
私は近所のおばちゃんじゃなくて、コーチなので。アスリートとしては粘着質なところがなさ過ぎて、
落ち込んでいるように見えても、次の日になったら忘れるタイプなので」と穏やかな笑み。
5人抜きにも手放しで褒めることはせず「練習が合格点を付けられないので、まずはちゃんと練習してやることを覚えてほしい。
人間は絶対に失敗をするのに、その後のリカバーをする練習をしないので。だから今日はたまたま頭(冒頭の3回転ルッツ)が
跳べたから(うまく)いったけれど、本当に自分が選手としてやっていこうと思うなら、失敗したときのリカバー力とか、
対処は練習でしか学べない」と教え子に訴えた。


10/29(日) 5:08配信 日刊スポーツ
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171029-00039470-nksports-spo
フリースケーティングで表情豊かに演技する本田(撮影・河野匠)
https://amd.c.yimg.jp/amd/20171029-00039470-nksports-000-8-view.jpg
2017/10/29(日) 10:27:56.52
http://hayabusa9.5ch.net/test/read.cgi/mnewsplus/1509240476/
0002名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 01:13:01.77ID:xxoFY8Hq0
コーチのコメント読んで、いい先生に恵まれて幸せだなあと素直に思った
公の取材に対して、なかなかここまではっきり言ってくれる先生はいないよ
0003名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 01:23:04.49ID:uLLs+KeD0
才能あるのに練習嫌いって勿体無いよなぁ
安藤美姫が浅田並みに練習する選手だったらどうなってたんだろうとか思う
0004名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 01:23:55.16ID:GGklR3eD0
どさくさに紛れてリカの悪口謂うなよ
0005名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 01:26:01.12ID:ccRDj6Gf0
タレントでも充分やっていけると思うが、もうちょい派手な成績残したいところだな
0006名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 01:26:22.55ID:lxkhMG8+0
そうだよな。選手って粘着質なくらいに勝負にこだわる。
さわやかな青春なんてもんじゃないよ。実際は。
0007名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 01:28:33.02ID:Q+TZidtX0
ハマコーもまともになったもんだ
0008名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 01:28:45.80ID:QJ3RTXle0
こんなこと言われてる子は成功せんだろうな
努力する才能がないんだろう
0009名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 01:28:55.40ID:I5l9aGJA0
もっと乳首が透ける衣装にすべき
0010名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 01:30:35.25ID:9AST2d7B0
浅田真央とキムヨナってロシアがクソ弱くて助かった奇跡的な世代だな
あのあとソチ五輪が決まって国家レベルでロシアが強くなった
今なら絶対、勝てないだろな
0011名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 01:32:45.34ID:iYC8jwyN0
能力あるのにもったいない
気を抜いていると大けがにつながるから
気を引き締めることは忘れんなって思う
0012名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 01:33:00.72ID:6qcrcVu20
エディオンのCMの方が、楽して儲かるやろしな。
妹が芸能人なのが、駄目にしてしまったな
0014名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 01:34:27.82ID:shMfpokI0
男性がかわいいワンピースを着ても、いい。 性別や体型にとらわれない新ブランドの思い
http://www.konglog.top/2017/10/post/022 serwesddf
0017名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 01:35:39.75ID:xmXwqtw70
真凜ちゃんとセックスしたい
0018名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 01:35:45.40ID:HYT959d40
だからSP最初のジャンプで明らかにコンビネーション折れられないとこ無理矢理飛んでこけてボロボロになったのか
0019名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 01:38:24.29ID:OIK6/S/p0
フィギュア以外でも将来安泰ってわかっちゃってるからストイックさに欠けるんだろ
0020名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 01:42:37.01ID:l3BElszl0
名前は忘れたが元スケーターの人が辛口批評してたな
ジュニアレベルは家の財力があればある程度やれるが、その上は厳しいと

もっと競技に対して意識が高いのかと思っていたが意外だ
コーチの話をみる限りだと安藤鈴木村上レベルも厳しいかもね
0021名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 01:44:39.75ID:DdDWik3R0
>>3
フェルナンデス思い出すわ
フェルナンデスも練習嫌いで羽生とは対照的だったらしいし、まりんもどこかで覚醒するといいな…
0022名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 01:48:49.32ID:DdDWik3R0
村上佳菜子の勝負へのこだわりのなさに似てるな、フェードアウト早そう、と、思ったんだけど考えてみたら村上は1年目からファイナル台乗りだったわ
年々全く点数出なくなってある時からひどい点数でもヘラヘラするようになったんだった
この子の爽やかかとはちょっと違ったわ
この子村上よりフェードアウト早そう
0023名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 01:51:31.04ID:ci47n/YP0
覚醒できるほどのポテンシャルを持っているのかどうかわからないよね
鈴木明子が未知数って言ってたけどその通りだわ
0024名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 01:53:29.08ID:mEkdR9gk0
>>13
ゴキブリみたくセコく生きるってこと?
0025名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 01:55:54.74ID:sB1Q4KFj0
リカバー 力(リョク) な
0026名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 01:56:19.57ID:M+/hHcSq0
こんな無能だったとは
ショートのジャンプ前のままで良かったやん
0027名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 01:56:38.61ID:jbRVYtYN0
真央ちゃんが同じようにショート出遅れ、フリーでなんとか挽回って時は叩かれまくって
日本中ため息、元総理までイヤミ言うぐらいだったのに、
この子の持ち上げられっぷりはなんなの?
0028名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 01:56:50.39ID:7B5I9AZQ0
練習嫌いなのかよ
タレント業の方が楽しいんだろうな
でも、何でテレビに呼ばれるか考えような
0029名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 01:59:29.41ID:ASkgHKnk0
彼女は筋は悪くない
ただ、基本的な筋力が全く不足している
だから技にもスピードや切れを感じない、ゆえに美しさが出ない
答えは簡単、鍛えろよ
0030名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 02:00:18.26ID:iNWZ06560
>>2
選手の欠点を言うことがいいコーチなのか?
本人に自覚させるのが先だろ
0031名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 02:02:37.99ID:BjzEJWvz0
>>10
ソチ以前の女子でロシアがクソ強かった時代なんてあったっけ?
日本が台頭する前はずっとアメリカが強かったイメージ
0033名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 02:04:40.86ID:yRIh3xJ20
負けず嫌いじゃないとこの世界ではやってけないのでは
自分の力を出せたからといって、この順位で満足そうなのはどうかと…村上佳菜子と被るね
0034名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 02:05:20.85ID:Qmb4zDwz0
さっきニュースで特集やってたけど
もう平昌代表選ばれるの当然みたいな感じの扱われ方で
一緒に取り上げられてた宇野くんの方がむしろおまけみたいやった
今回の結果やコーチの話とかみる限り結構ヤバいと思ったけどそうでもないのかな
0035名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 02:09:12.27ID:EYuplNdI0
全然実力が足んない
オリンピックには出すなよ
恥ずかしいから
0036名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 02:09:56.02ID:gUOV+0s40
もっと薄いパンツをはいてマン筋を見せてもらいたい(*´Д`)ハァハァ
0037名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 02:10:52.64ID:xxoFY8Hq0
>>30
「何度言っても懲りない」生徒には一番効果的だと思うよ
この子みたいに人に見られることそのものは好き、良くも悪くも人目をすごく意識してるタイプで
なおかつ人目に晒されないところでは練習しないって子にはかなり有効だと思う
0038名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 02:12:23.01ID:DcQ4AVST0
村上佳菜子ちゃんの16歳の頃のスピードとリズムに乗った溌剌とした滑り
高く幅もあるジャンプで本当に魅了されたものだった
シニアになってから女性の体型になってからジャンプで
回転不足取られるようになって苦しんだよねかわいそうに、とても残念
0039名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 02:17:08.51ID:ZayZY22M0
>>2
映像を見てみろ
あんな感じで頭ごなしに文句を言うコーチが優れたコーチのはずがない
少なくとも野球とかでよくいる練習量だけ求める古臭いタイプのコーチだな
0040名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 02:18:24.14ID:RXBRALek0
そもそもタレント活動忙しくて練習してる暇ないんじゃね
0041名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 02:18:37.43ID:MSXyS/Sb0
適度にやってチヤホヤされてる今で良いやって感じでしょ
0042名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 02:19:13.82ID:uPfu59r+0
>>34
選考なんざ太いスポンサー持ってる奴が圧倒的に優位だからな
0043名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 02:19:24.83ID:xxoFY8Hq0
>>39
>>1をよく読めば、この先生は単に「練習量」じゃ無くて、
リカバー力を養うための「質の高い練習」と、いい意味での執着心をこの子に求めていることがわかるよ
0045名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 02:25:38.71ID:PhYgkAlL0
お化粧の練習が忙しいんでしょうww
0046名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 02:25:39.45ID:ZayZY22M0
>>43
質の高い練習って何?
怒るだけでその練習を具体的に提示出来てないからやらないんだよ
そもそも真凛みたいなタイプは納得すれば放っておいてもやるからな

それ以前にリカバー力は練習量に比例しないのは真央や信成を見れば分かる
0047名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 02:30:04.48ID:gz2F22/Y0
おちんちんが萎えた
0048名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 02:30:47.00ID:xxoFY8Hq0
>>46
> 質の高い練習って何?

自分に何が足りないのかを自分の力で考えさせること、
勝ちにいくことに対する執着心も含めて
シニアでトップクラスを目指す選手になるためには必要だってことを言いたいんじゃないかと
0050名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 02:35:07.82ID:ZayZY22M0
>>48
それでヒステリーに怒鳴るのがコーチの仕事??

つかこの濱田ってコーチは最先端なスポーツ科学やスポーツ心理学を学んでるのかね?
一流を教える一流なコーチなら常にそういった知識を吸収して指導しないと話にならない
そもそも経験に頼ってヒステリーに怒鳴るだけの指導は時代遅れなんだよ
0051名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 02:36:50.56ID:RKGLZjTe0
韓国好き
法則
0052名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 02:37:29.37ID:AloiQAD20
安室が無様に引退だからって、浜崎に嫉妬している安室ヲタが異常過ぎる

浜崎総売上5000万枚
安室総売上3000万枚

浜崎1位獲得数37曲
安室1位獲得数11曲

これに加えて浜崎には作詞作曲実績がある(浜崎は5000万枚の売上の全てで作詞しているし作曲でもミリオン複数)
更には安室の引退

これだけ差があって安室が勝ってると思い込める負け犬安室ヲタって頭おかしい
どう見ても浜崎の完全勝利

安室は作詞も作曲もしてないアイドルにすぎなかったから保たなかっただけでしょ
安室には浜崎の作詞作曲実績のような確固たる実績が無かった

引退すればそこでキャリアが終わるんだから敗北でしかない
聖子や明菜ですら、まだ引退してなくて定期的に新曲を発表し続けているのだから

引退するという事はなんらかの要因で「保たなかった」という事なのだから
劣化や落ち目にビビって引退するような奴はスターの器では無い

安室って20年後はCAN YOU CELEBRATE?の一発屋として認識されてそうw
去る者は日々に疎し

今はまだ引退ブースト中だけど、しだいに現役で活躍中の歌手たちの話題に塗り替えられていくんだから、
引退は敗北でしかないんだよ。芸能界はしょせん、椅子取りゲーム。芸能界から逃げ出すのは凄く簡単な事なんだよ。

百恵みたいな神格化を狙っているんだとしたら、ハッキリ言って無理
百恵の神格化は特殊なケース
あれは当時はテレビが圧倒的な影響力を持っていたから可能だったんだよ、今はネット時代で方向性が多様な時代だから、ああいう洗脳は通用しない
あと安室自身、もうテレビに出てないし

安室みたいに17歳でSEXが「ごぶさた」なんて言ったり、子供を日本に残して、淳とSEX旅行に行くような淫乱ビッチが神格化するわけないだろ

本来、安室という女は日本人が好むタイプの女ではない。バックが強いから、そういう声をかき消すくらいのゴリ押ししていただけ

安室の引退は敗北だよ。結局、安室はなにか表現したいことがあるアーティストじゃなくて作詞も作曲もしてないアイドルだったという事

なにか表現したい事のあるアーティストだったら絶対に引退なんてしない。引退するのはアイドルだけ

http://userimg.teacup.com/userimg/6246.teacup.com/panzer4h/img/bbs/0000952.jpg
この浜崎の新曲が143位ってデマ流している芸能記者は二田一比古っていう安室の本書いた奴なの(ちなみに最新シングル売上は浜崎>安室)
安室サイドが浜崎のネガキャンしてるの丸わかりwwwwww
安室サイド、やり方が卑怯すぎた
引退発表後も「引退するけど浜崎には負けてないぃぃぃ!」みたいな記事連発してるのみっともないよw

なぜ浜崎が勝利し、安室は無様に惨敗したのかPart2
http://medaka.2ch.net/test/read.cgi/gaysaloon/1508477147/

安室奈美恵に「偽装引退」が囁かれる理由
https://newspass.jp/a/b8oyl
.「安室奈美恵」引退ビジネスが早くも開始 アルバム、タイアップ、番組配信…
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20171011-00531265-shincho-ent

安室の不倫相手も京都の安室のマンションの直ぐ近くに物件購入していた!

安室奈美恵の引退に新事実!? 天才プロモーター男性との“近すぎる関係”
http://www.excite.co.jp/News/entertainment_g/20170929/Cyzo_201709_post_22470.html
0053名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 02:37:56.01ID:VeRNKOpw0
リカバリー力高すぎて跳びすぎノーカンだったのは織田
リカバリーする気が無かったのは真央
でもどっちも国際大会優勝回数が多くて、織田もチャンピオンシップ優勝してるし
真央は世界選手権3回取って五輪メダルも持ってる
この二人は比較対象にならないよね・・今のところ
リカバリー力云々は真凜ちゃんに対する注文のほんの一部なんだと思うけども
まあ危機感を持てってことかな・・・シニアの実績がないと
平凡な選手で終わってしまう、それは勿体ないからね
0054名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 02:38:06.38ID:AloiQAD20
徹底検証「森友・加計事件」――朝日新聞による戦後最大級の報道犯罪 小川榮太郎(著)
https://goo.gl/QVecbi
偏向報道にうんざり!マスコミの安倍総理批判に国民から大ブーイング
http://hayabusa9.2ch.net/test/read.cgi/mnewsplus/1499593879/

http://b.hatena.ne.jp/entry/twitter.com/aritayoshifu/status/881045139640143872
有田芳生さんのツイート: "「聖地」が「墓標」に変わる画期的な街頭演説会がはじまります。"

民進党の有田芳生の事前のツイートとかみると民進党と共闘している共産党としばき隊と左翼マスコミが結託して最初から安倍さんの選挙演説をヤジで妨害する計画をたてていたんだろうね
安倍さんの演説妨害した、しばき隊一派はマスコミだけが入るの許されていた一等席に朝から陣取っていた
これって犯罪だよ、明らかに。この件は売国サヨク側にとって致命的な問題に発展する可能性がある
安倍さんの演説妨害していたのはしばき隊だと大量に証拠が残っているのに、
自然発生した批判であるかのようにデッチ上げ、安倍総理の「こんな人たち」発言を失言であるかのように報道する売国サヨクマスコミの程度の低さに驚く
日本のマスコミは在日の暴力集団のしばき隊と連携して捏造報道するまで落ちているのだ

CatNA
https://twitter.com/CatNewsAgency/status/881872300726829056
報ステ。しばき隊の意図的な演説妨害を自然発生した批判であるかのようにデッチ上げ、
安倍総理の「こんな人たち」発言を失言であるかのように殊更に問題視。
仕上げはイソ子の嫌がらせ質問。我々は詐欺報道の時代に生きている。

元都知事の猪瀬さんもこう言ってる

猪瀬直樹
https://twitter.com/inosenaoki/status/881370560105660416
テレビで見たけれど、あの「安倍辞めろ」コールはプラカードなどから、共産党の組織的な行動ですね。
ところがふつうの視聴者には、「辞めろ」はあたかも都民の声と聞こえてしまう。

百田尚樹氏が外国特派員協会で会見 都議選・安倍総理「こんな人たち」騒動の真実をバラしてしまうww [無断転載禁止]©2ch.net
http://hayabusa9.2ch.net/test/read.cgi/news/1499184980/
安倍総理を取り囲む360度の周辺は、ほとんどが安倍総理の話を聞きたい、あるいは安倍総理を応援したいという人で埋まっていました。
ところが一角だけ、わずか30メートル四方の一角だけ反対派が陣取っていました。ところが日本のテレビ局は、その一角の周辺にだけに集まっていました。
そして決して全体を写さずに、その一角をクローズアップしてテレビで放送していました。非常に汚い報道のやり方です。

http://netgeek.biz/archives/99004
安倍やめろの巨大横断幕、しばき隊が2015年につくったものと一致。集団の正体が明らかに

500円
https://twitter.com/_500yen/status/882396914074779648
【計画的選挙妨害】大阪市民の籠池夫妻は都議選の選挙権がないのに上京して、TBS記者と横川圭季がタクシーに同乗。
秋葉原演説会場では、籠池泰典を謎のメガネ男が、籠池諄子を青木まり子が、しばき隊の野間易通たちが陣取る場所まで案内してる。
籠池泰典の掌には、事前にセリフまで書かれている

500円
https://twitter.com/_500yen/status/882401676233015296
【公務執行妨害動画】秋葉原演説会場でしばき隊が横断幕を掲げていた下では、
暴れるしばき隊を取り押さえる警察官の耳元に大声で罵声を浴びせるしばき隊メンバーと、
警察官の肩に腕をまわして警官の制服を掴む野間易通の姿が写ってる。
民主党政権で官邸に出入りしてた平野太一らしき人物も確認できる

CatNA
https://twitter.com/CatNewsAgency/status/881834647646126080
秋葉原騒動に参加したしばき隊の中で、画像から確認できる中心メンバー:野間易通、日下部将之、無量光(韓国系?)、井手実。
その他、籠池夫婦を連れて来たと思われる横川圭希と青木まり子。

CatNA
https://twitter.com/CatNewsAgency/status/882414630915653634
のりこえねっとで野間が秋葉原での選挙妨害を弁解。
「在特会が先にやった」という論理。妨害された共産党候補は「卑劣な集団には負けない」と、安倍総理と同じようなことを演説している。
自民は在特会と共闘してないが、しばき隊と共産党は共闘関係。
0055名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 02:38:34.16ID:Q+TZidtX0
>>50
浅田真央が中京でスポーツ心理学専攻だったそうだから真凜にアドバイスしてくれるといいかも
でも浅田さんは女子シングルに興味無いから無理かなw
0056名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 02:38:44.74ID:AloiQAD20
左翼マスゴミに好き勝手にやらせたら民主党政権時代の円高デフレ政策の二の舞になって日本の輸出産業は壊滅状態になって韓国の輸出産業が絶好調になるわけだが
神戸製鋼や日産のスキャンダルも仕掛けたのは左翼マスコミに巣食う在日チョン。彼らは日本の産業を叩き潰して韓国が利する展開にしたいんだよ
売国サヨクマスコミから一番被害受けるはずの企業が左翼マスコミに金を流し続けるのが悪い。もうテレビや新聞に広告出すのやめろよ!企業がテレビや新聞に広告出し続けるのならそれはもう売国であり反日だよ!

ひたすらに倒閣運動にいそしむメディアの自殺行為
http://www.sankei.com/politics/news/170724/plt1707240004-n1.html
憲法改正を恐れ、ひるみ、印象操作か メディアは「言論の自由」と「風説の流布」をはき違えるな
http://www.sankei.com/premium/news/170728/prm1707280007-n1.html

最低最悪の左翼偏向番組のTBS『ひるおび』スポンサーのP&G製品を不買しよう!P&Gはアメ豚企業だから倒産しても日本人としては全く心が痛まないしねw
容赦なく不買していきましょう!このP&Gって反日アメ豚企業、前々から反日姿勢が強くて気になっていました。P&Gって反日アメ豚企業は反日左翼番組の大半のスポンサーになってる。悪質すぎる

http://damedia1.blog.jp/archives/2758750.html
TBS『ひるおび』提供スポンサー「P&G」のクレーム対応がテンプレ丸出しで視聴者の怒りを買う

安倍政権の恩恵を受けていながら、安倍政権を倒そうとしている売国サヨクマスコミに金を垂れ流している売国企業を叩き潰そう!中韓や在日利権の尖兵と化している売国サヨクマスコミを叩き潰す事は国として急務!

広告宣伝費が多い=売国サヨクマスコミに金を垂れ流している売国企業のトップ15です
これらの企業の商品は絶対に買わないでください。これらの売国企業の商品について常に悪い噂を流し続けましょう。安倍さんより下の年代はもっと右なわけで、そういうこれからの日本を引っ張っていく層を企業は敵に回す気か?

広告宣伝費が多い=売国サヨクマスコミに金を垂れ流している売国企業トップ15
1位トヨタ
2位ソニー
3位日産自動車
4イオン
5セブン&アイ
6ブリヂストン
7マツダ
8武田製薬
9パナソニック
10リクルート
11NTT
12花王
13三菱自動車
14富士重工業
15キャノン

この中で一番悪質なのはトヨタです。「日本死ね!」の史上最低のクズ売国奴の山尾志桜里を当選させたのはトヨタ労組の力です。
そして反日売国新聞の中日新聞に対してもトヨタは影響力を持っています。山尾を支援した売国企業のトヨタを倒産に追い込みましょう
愛国者が1人、売国トヨタの内部告発すれば売国トヨタを倒産に追い込めます。山尾を支援した事を売国トヨタに後悔させましょう

一部メディアのすさまじい偏向の狙いは「倒閣」にある! 安倍首相は本気で対抗策を打ち出してはどうか?
http://www.sankei.com/politics/news/170714/plt1707140017-n1.html
共同通信が北朝鮮制裁の「抜け穴」!? ――平壌支局運営費として多額の送金
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20170616-00010000-sentaku-soci
安倍首相もハマった、マスコミが疑惑だけで罪人を作る3つの方法
http://diamond.jp/articles/-/136478
加計問題、一部メディア「大本営発表」の正体 嘘も100回繰り返されれば真実となる
http://www.zakzak.co.jp/soc/news/170729/soc1707290001-n2.html
.加計問題で「悪魔の証明」求めるメディア 筋違いの首相会食批判も懲りずに「1月20日問題」追及
http://www.zakzak.co.jp/soc/news/170729/soc1707290002-n2.html
加計学園問題の偏向報道に北村弁護士がド正論!「日本のマスコミは終わっている!加戸さんを報道しないのはありえない!両方の論拠を出し国民に判断させるのが本来の報道!」
https://www.youtube.com/watch?v=1wcEQNvH8B8
「安倍総理は無罪って分かってるけど視聴率がとれるからやめられない」夏野剛がテレビ局ディレクターに聞いた話を暴露
http://netgeek.biz/archives/100699
.加計問題は「朝日新聞のフェイク(ニュース)」 夏野剛氏が指摘したメディアの「マインド」
https://www.j-cast.com/2017/08/07305336.html?p=all
前川氏答弁が加戸氏発言の25倍超だった!加計問題でテレビ報道に異議アリ 民間団体がBPOへ告発検討
http://www.zakzak.co.jp/soc/news/170821/soc1708210002-n1.html
0057名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 02:40:07.09ID:trN0beJW0
松坂と一緒で深いところでスケートを舐めてるんだろな
0058名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 02:40:30.92ID:xxoFY8Hq0
>>50
おそらく、あなたが考える「理想的な先生像」と、俺が考えるそれが正反対だから
議論しても平行線のままなんだろうね

俺はこの先生を特にヒステリックだとも思わないよ
厳しい先生だとは思うけど、その厳しさは生徒の才能を無駄にさせたくないからだと思うしね
手法や知識の面から言っても、現役コーチでスポーツ科学や
スポーツ心理学の知識を持ってない人を探す方が難しいんじゃない?
ちゃんと考えた上で指導してるって印象を持ったよ
まあ同じものを見ても、感じ方は人それぞれだろうから
あなたの意見はあなたの意見として、それでいいんじゃないのかな
0059名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 02:44:04.77ID:fhrUCuxS0
【画像あり】桜井日奈子ちゃんのお乳が順調に成長してると話題にww
https://goo.gl/V3VU2D

【悲報】乃木坂46でダントツ可愛かった白石麻衣さん(25)年には勝てず大幅劣化※画像あり

https://goo.gl/iBzHUq
0060名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 02:51:21.71ID:v297jXsE0
三原もファイナル進出は無理。出られたとしても台乗りは無理。結局のところ全日本で2位にはいれば選ばれる。
本田はそれに向かって調整してるんだろ?オリンピック代表の可能性は普通に5割以上あると思うよ。
アンチが(本田は可能性ゼロ、あり得ない)って今のうちから種撒いているのは選考後に叩くため。
あいつら暇だからな(笑)
0061名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 02:51:51.76ID:CQYNtGkJ0
>>34
GPFは無理だから全日本で優勝するしかないかな
ゴリ押し枠にはワカバもいるから大変だね
0062名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 02:52:06.21ID:ZayZY22M0
百歩譲って濱田ってコーチがシンクロの井村みたいに国際的にも認められて五輪メダリストを量産してるならその経験から来る指導もありだろうが
国際的には殆ど無名で最先端のスポーツ科学等も向上心がなくて理解してない国内限定のガラパゴス的な古臭いコーチがヒステリー起こして怒鳴り散らしてるのは見ていて不快だし
そもそも指導にも具体性がないからシニアのコーチとして失格でモチベーターとしては話にならないレベル
0063名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 02:53:25.38ID:Q5IzCwRZ0
もったいないが、将来性ないのか。。
浅田真央もそうだったけど、人を惹きつける華があるのは才能で努力じゃどうしようもない。この子はそういう華がある、回りが明るくなる、人を惹きつける魅力があり、それは採点競技で大切な才能だ。

でも、努力が嫌いで執着心もないなら、その才能も生かせないで終わりそうだ。

日本代表にも選ばれないだろうし、将来はタレント転向路線か?
0064名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 02:55:30.40ID:IkXnmWhd0
言っても子供だろ?
あんまりこういう否定的な事を公に言わなくても
0065名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 02:56:28.22ID:DdDWik3R0
>>37
これ
この子華やかに見られることは大好きだよね
でも今までこういう裏の話が出てきたことは無かった
だめなところを全国の皆さんに晒すのは効果的だと思う
0066名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 02:56:44.34ID:taySXFQN0
羽生も週に12〜14時間くらいでそんなに練習する方じゃないし
真凛ちゃんも効率的に短くやった方が良くなるのでは?
0067名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 02:57:17.08ID:zCUcz9GR0
>>27
時系列間違ってる
ソチの真央は

ショート出遅れ

一般人は知らんがマスコミは叩かず
日本中ため息
元総理は当たってるが今言うなな暴言

フリー1位ではないが
ショートより遥かにマシな演技で挽回

マスコミこぞって持ち上げ

今回の真凜の持ち上げられっぷりは
ソチの真央ほどではないが
真央も早くからこのパターンで
今回くらい持ち上げられていた
それがショート失敗を繰り返す真央を
作ったのかもしれない
マスコミの罪は重い
0068名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 02:57:35.14ID:xxoFY8Hq0
本人が「オリンピックに出たい」と願ってることだし
せっかく才能があるなら、できることはできる限りやらないともったいないよね
「できるのにやらない」これが一番もったいない
そこを本人が理解したら話が早いんだけど
悪い意味でおっとりしてるっぽいから、そう簡単に理解できるかどうか
0069名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 03:00:28.30ID:v+mfyzgf0
>>10
なに八百長キムチとセットにしてんだクズ
0070名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 03:00:50.51ID:tyf1Rdap0
ハマコーのすごさってさあ、醍醐のリンクがなくなって、各地のリンクにクラブ生を連れてって、関大のコーチ就任で醍醐のクラブ生を引っ張ったことなんだよね
今、中大とか倉敷もいいのかもしれないけど、関大を使えるのって相当ありがたいことでしょ
コーチもそうだけど、フィギュアって結局リンクの環境で左右されるし
コーチ代えたらっていう人もいるけど、逆に誰だったらいいの?
0071名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 03:01:40.61ID:0UUxIDln0
>>67
電通含めたメディアとスポンサーなんて
選手が優勝しようがどうしようが関係ない

浅田なり本田なり話題を振りまいてお金儲け出来ればそれで良いだけ
選手なり競技なり、育てようなんて微塵も考えてない
0073名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 03:03:48.22ID:tmgGF6jo0
1日の練習時間
宮原知子 6.5h / Day
本田真凜 6.0h / Day
白岩優奈 5.0h / Day
本郷理華 5.0h / Day
樋口新葉 3.5h / Day
坂本花織 3.0h / Day
三原舞依 3.0h / Day

ソースはISUとフィギュア専門誌ね
0074名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 03:05:11.11ID:M8fSS1W/0
>>73
人の発言には激励の意味もあるし、そのままの意味かもしれない
何も考えないバカが釣れるからこういう数字でスレ立てるべきやなあ
0075名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 03:05:28.15ID:1/QJ9Hyu0
>>24
本田真凜の事だよなw
0076名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 03:06:09.50ID:0UUxIDln0
>>73
これ、見ると練習してないって
ネガキャンはどっから出てくるんだろうな
好きな練習ばかりで苦手なのはやりたがらないという偏りへあるかもしれんが
0077名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 03:09:56.16ID:hgw5LV7n0
ガミガミいうてやるなよ
「大事なときには必ず転ぶ」選手になってしまうぞ
0079名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 03:11:58.19ID:0UUxIDln0
>>78
73 名無しさん@恐縮です [sage] 2017/10/30(月) 03:03:48.22 ID:tmgGF6jo0
1日の練習時間
宮原知子 6.5h / Day
本田真凜 6.0h / Day
白岩優奈 5.0h / Day
本郷理華 5.0h / Day
樋口新葉 3.5h / Day
坂本花織 3.0h / Day
三原舞依 3.0h / Day

ソースはISUとフィギュア専門誌ね

してるじゃん、どこの工作員お前
0081名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 03:18:40.86ID:hgw5LV7n0
日本人コーチの悪いとこは、態度とかつまらないことにいらつくことだ
具体的に指摘するだけでいいんだよ
掘り下げるとしても、技術的なとこからだ
荒川静香は自分自身でなんとかしたが、
何をしたかといえば、「自分自身をのせる」にはどうしたらいいか考えて実践した
いいコーチとは乗せながらやらせる力量がある人物である
0082名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 03:19:42.64ID:tyf1Rdap0
>>76
関大で優先的にリンクが使えるだろ
ハマコーは自分のクラブ生たちと比べてるから、他の子たちは、放課後に京都からとか通ってるのに、まりんは関大の高校から関大のリンクでアドバンテージあるのに、なんで頑張らないの、ってことだろ
あと、坂本さんとか三原さんとか神戸で、樋口はシチズンかな?一般人と一緒に滑る時間もあるだろうから、そういう効率の悪さと比べると、関大のリンクでクラブ貸し切りってとっても恵まれてる
0083名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 03:20:18.19ID:wFIkYk3a0
>>80
それは願望だろw
0084名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 03:21:03.77ID:VVT6ItzN0
練習しないでオナニーばっかりしてそう
0085名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 03:24:02.28ID:LqsnlXEW0
楽しい、緊張しない、である程度の所まで来れちゃうと壁にブチ当たった時に大変だよね
0087名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 03:25:21.63ID:0UUxIDln0
>>82
だから、それを練習量が足らないと
ネガキャンするのは違うと思うけどな

例え話だが、その昔サッカー日本代表選手に
市川大輔という選手がいて日韓ワールドカップにも出たけど
練習のし過ぎでオーバートレーニング症候群を発症して伸び悩んでしまったよ
一度発症してしまうと完治に時間がかかり、選手生命にも影響してしまうんだけどね
0088名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 03:28:21.88ID:0UUxIDln0
>>86
どっちが正しいのか?ソース出せ
0089名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 03:29:26.58ID:0UUxIDln0
>>86
アフィカスさっさとソース出せ
0090名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 03:30:18.89ID:h7PvLN250
>>3
安藤が生涯ガチで練習したのは出産の後オリンピックに出るとか言った時しか無いと言う変態
良い子はマネしてはいけない
0091名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 03:33:37.23ID:dg+iOx5o0
この子は、なんかこう、ここまでって感じがしないでもないんだよなあ……
0092名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 03:34:50.50ID:yxy+rcUp0
練習嫌いなのになんでスケートやってんだろう
もっと本当に好きなことやればいのに
0093名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 03:35:08.58ID:VHmSOes50
てかGPFはほぼ無理だよね?
真凜のCMばっか作っちゃってどーすんのさ
0094名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 03:36:46.02ID:HH8EEnkFO
>>73
それが正しいとしたら、何度教えてもジャンプ位置を覚えないので絵に描いて教えてる、とかアレンジではなく振付忘れて適当やっちゃうとか、集中力が5分も持たないから通し練習やらないって話もおかしいよね。
毎日それだけ練習してあのレベルなのか、毎日それだけ練習しても覚えなられないのか。どっちにしてもちょっとお察しな子の感じw
0095名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 03:37:08.11ID:Tj+7YeFL0
天狗に乗ってるようじゃダメだな
0096名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 03:37:14.74ID:tyf1Rdap0
>>87
あーじゃあこうだ
関西ローカルだったかなー
まりんの密着番組で、チームハマコーがレッスン室で基礎練してたら、まりんがプイっと怒って退室しちゃったの
濱田さんいない時だったと思うけど
だから、そういう気分がのらないみたいなの、普段よくあるんじゃないの
まだ、当時ジュニアだから、あー天才型なんだねって思ったんだけど
0098名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 03:39:54.72ID:0UUxIDln0
>>96
その濱田ってのところの宮原を練習のやり過ぎでケガさせてたら意味ねーじゃん
0099名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 03:40:22.82ID:tyf1Rdap0
>>87
つーかなんでもかんでも症候群だね
0100名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 03:40:37.54ID:HH8EEnkFO
>>92
リンクの中たった1人で注目浴びられるからだってTVで言ってたけど。
だから大勢のタレントの中の1人より、そこそこでもたった1人のスケーターの方がいいんだろ
0101名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 03:40:57.65ID:MZZLXfzk0
>>90
練習しないのにできちゃうアタシスゲー演出したがる性格もそっくりなんだよなあ
トリノ後にモロゾフが疑似恋人になって必死にケツ叩いてくれなきゃ
普通にあそこで終わってただろ
シニアでまともに結果出せたのはモロゾフについてた間だけだし
0102名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 03:42:27.12ID:VHmSOes50
おー来週の中国杯の滑走順ってもう出てるんだ
真凜はザギトワの次とかこりゃまた沈むわw
0103名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 03:42:34.13ID:9vgnOwVK0
妹がタレント業で稼いでくれているのにな。
祖父母の援助もあるんだろうけど。
0104名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 03:43:07.98ID:vjOM6LKC0
別に練習しなくても結果がコンスタントに出せるならやり方には向き不向きがあると言えるけど
この子はそうじゃないじゃん
才能や伸びしろは確かに少ないかもしれないがそれ以前の問題
それで五輪行きたいと言いながらSP
0105名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 03:46:54.05ID:7zpl0ECs0
自分の好きな練習しかしないで勝てるほどの天才じゃないんだよな
これで学ばなかったら同じことの繰り返し
0106名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 03:48:07.40ID:DdDWik3R0
>>102
絶望しかないね…
0107名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 03:50:12.55ID:UtkKWp6F0
「通し」の練習が嫌いらしい
プログラム中で失敗した時のリカバーの準備が出来てない
0108名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 03:51:23.22ID:VHmSOes50
心配しなくても真凜の五輪は終了だよ
だから練習するもしないも本人の自由ってことで
0109名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 03:55:17.13ID:Q+TZidtX0
>>108
まだ全日本1位があるじゃん
もしGPFの表彰台を日本女子が独占したとしても全日本1位なら平昌五輪切符GETだし
0110名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 03:57:26.49ID:/jbc4XVG0
オスカーに飛ばさるぞコーチ
0111名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 03:58:13.46ID:0UUxIDln0
>>107
早く答えろゴミ
0112名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 03:59:41.52ID:0UUxIDln0
>>107
逃げてんじゃねーぞ

さっさと答えろアフィカス
0113名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 04:00:59.98ID:X2D0EKQh0
こんなこと言ってもらえるだけでも恵まれてるよなぁ

大多数の競技の大半の競技者は悪い性向見せただけで無言で見切られて
アドバイスも貰えず終わるから
0114名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 04:03:02.28ID:DdDWik3R0
>>110
このコーチ飛ばしたところで今この人よりも実績のあるコーチがどのくらいいるかっていう
0117名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 04:09:34.73ID:7JpNIgd40
>>46
というかそもそもこのSPは滑り込み自体が足りてない
頭のジャンプで転けたら残りのジャンプにも響くのはよくあるパターンだけど
スピンまでガタガタになったのは酷い
体にまだプログラムが馴染んでない感が凄かった

しっかり滑り込んでればジャンプ転けてもスピンやステップや表現で挽回する事は可能
それだけでPCSにも響くから全体で3~5点くらいは違ってたはずだよ

リカバーってのは単純なジャンプ対策だけじゃなくて失敗後も心折れずにプログラムの世界観を滑りきる事も入ってるからね
0118名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 04:10:16.09ID:VSTAhOMo0
>>2
自分の印象だとそこまで言わなきゃならないほど
本田選手の練習嫌いが深刻なんだろうなと思った
0119名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 04:10:44.97ID:vjOM6LKC0
>>115
逆に言えばそんな放置主義のコーチに「すら」呆れられるレベルということ
0120名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 04:12:54.71ID:Km61NBY/0
体つき見た限り練習不足には思えないな
(晩年の真央さんは酷かった・・・)
0121名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 04:13:19.52ID:1aoMh8Fa0
CM、バラエティ出てチャラチャラしてるだけでまともに練習もしてないゴミかよ
これを持ち上げるウジは流石だわ
0122名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 04:13:37.56ID:VSTAhOMo0
>>79
コーチが言う方が正しいに決まってるやん
100のうち20しかしないのが事実だろう
何捻じ曲げてるんだか
0123名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 04:14:25.90ID:0UUxIDln0
>>122
だからさっさとソース出せ
0124名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 04:15:29.05ID:VSTAhOMo0
ソースとは?コーチの証言が何よりのソースだろ 頭おかしいのか
0125名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 04:15:40.38ID:0UUxIDln0
>>122

> 100のうち20しかしないのが事実だろう

これお前の願望だろ
コレのソース早くしろ
0126名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 04:16:20.77ID:0UUxIDln0
>>124
早く

100のうち20というソース出せ
0127名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 04:17:45.87ID:0UUxIDln0
>>124
へえー
練習させ過ぎて宮原を骨折させるコーチがねえw
0128名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 04:19:05.35ID:qA/fsSqh0
練習嫌いでも糞の役に立たない斎藤ゆうきみたいなのとは違うから大丈夫だろう
0129名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 04:21:41.05ID:VSTAhOMo0
>>125
インタもよく見ないで語ってたんだ
何興奮してるんだか知らないがw

真凜のコーチ怒「すごく甘い。びっくりしていない」
https://www.google.co.jp/amp/s/www.nikkansports.com/m/sports/news/amp/201710290000181.html
浜田コーチ (スピンなど)拾えるものを拾っていないのは、きちっとした練習ができていないから。(その練習が100とすれば本田は)20ぐらい。すごく甘いから。私は(結果に)びっくりしていない。
0130名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 04:21:54.63ID:d8BGQBH00
やっぱりチャラチャラしてるだけで練習してないんだ。

てかコイツは実力無いのに持ち上げられ過ぎ。

昔キム・ヨナ、今コイツ。
0131名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 04:22:38.26ID:0UUxIDln0
>>129
当たり前だろ
お前みたいなスケート馬鹿じゃないからw
0132名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 04:22:40.26ID:usuixrZE0
>>123
冷蔵庫からブルドッグソースでも出してこいw
0133名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 04:23:41.92ID:VSTAhOMo0
ID:0UUxIDln0の基地外ぶりw
0134名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 04:23:50.85ID:0UUxIDln0
>>129
でさ、宮原を練習させ過ぎて骨折させてるコーチなんか信用出来んのかねえw
0135名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 04:24:43.05ID:0UUxIDln0
>>129
練習させ過ぎで宮原を骨折させたのはやり過ぎでしょうw
0136名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 04:24:47.42ID:6WQ1xN300
目立ちたがりでちやほやされるのが好きで練習嫌い
浅田舞と同じだが長女はみんなそうなんかな
0137名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 04:25:29.70ID:0UUxIDln0
>>129
このコーチに習うと

みんな怪我して潰れるんだろ?w
0138名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 04:25:37.35ID:7JpNIgd40
練習のしすぎによる怪我がコーチのせいなら
真央の膝も佐藤コーチのせい
高橋の膝靭帯も長光コーチのせい
羽生のリフスランもオーサーのせい
草太の骨折も長久保コーチのせい
ってことになる

選手に怪我はつきものだ
いくら気を付けてても怪我はなかなか避けられない
ハマコーだけ執拗に責めるのはおかしい
0139名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 04:26:56.23ID:o5ECX8OD0
>>133
キチガイと書けないヘタレが何か?w
レッテル張りはアフィカスとレスバイトしかやらないんだがw
0140名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 04:27:13.77ID:ci47n/YP0
さっきテレビでやってたぞ高橋と本田の対談で通しの練習やらないって
高橋もやらないタイプだったそうだ
0141名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 04:27:27.63ID:VSTAhOMo0
>>131
それで?ソース出したが?
お前が間違ってたんだから謝罪しろよ

88 名前:名無しさん@恐縮です :2017/10/30(月) 03:28:21.88 ID:0UUxIDln0
>>86
どっちが正しいのか?ソース出せ


123 名前:名無しさん@恐縮です :2017/10/30(月) 04:14:25.90 ID:0UUxIDln0
>>122
だからさっさとソース出せ

125 名前:名無しさん@恐縮です :2017/10/30(月) 04:15:40.38 ID:0UUxIDln0
>>122

> 100のうち20しかしないのが事実だろう

これお前の願望だろ
コレのソース早くしろ

126 名前:名無しさん@恐縮です :2017/10/30(月) 04:16:20.77 ID:0UUxIDln0
>>124
早く

100のうち20というソース出せ
0143名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 04:27:41.66ID:+PSA48c20
代表は無理だな
0144名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 04:28:08.78ID:jbRVYtYN0
>>67
いや、ソチの話じゃなくてそれより前シーズンのGPSの話ね

ジャンプ矯正やらなんやらでシーズン最初のほうの試合のショートで出遅れが続いたらいろいろ言って、
挙げ句の果てに、優勝した試合では2位の選手がもしこのジャンプを失敗せずに予定通り跳べていたら優勝だったとか言う始末
0147名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 04:29:54.52ID:DgAF/VAw0
>>141
ホラホラそんで終わりか?

低能アフィカス
0149名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 04:31:09.71ID:DgAF/VAw0
まとめサイトの

アフィカス死ねよ
0151名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 04:31:49.00ID:DgAF/VAw0
まとめサイトのアフィカスのスレw
0152名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 04:32:23.60ID:n707Fc4K0
練習嫌いなの?
じゃあ伸びんわ
0153名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 04:32:34.04ID:8wF0C7ki0
アフィーーー!
0155名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 04:33:02.52ID:8wF0C7ki0
アフィカスアフィカス
0157名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 04:33:33.46ID:8wF0C7ki0
貧乏人アフィカスのスレ
0159名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 04:34:04.68ID:x3JCJM2C0
貧乏
アフィカス
0160名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 04:34:18.73ID:VHmSOes50
>>146
自分もそう思うけど諸々の事情で全日本1位はありえなくもないから怖いわ
0161名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 04:35:31.66ID:0UUxIDln0
>>141
ホラホラ

テメーが煽ったから、スレメチャクチャになったぞ
0162名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 04:36:25.29ID:x3JCJM2C0
>>141
スレが

めちゃくちゃになったのは
141のせいですから
0163名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 04:36:26.96ID:VSTAhOMo0
真凜は今選手としてよりアイドルとしての活動の方が楽しいのでは
コーチに怒られても懲りてない気がする
顔は可愛いよね



 浜田コーチ (スピンなど)拾えるものを拾っていないのは、きちっとした練習ができていないから。
(その練習が100とすれば本田は)20ぐらい。すごく甘いから。私は(結果に)びっくりしていない。

フリーの滑走順抽選が終わった薄暗い通路で、本田は浜田コーチと向かい合った。
「今日で懲りるかもしれないけれど、また忘れるかもしれない。これも実力」という指摘を黙って受け止めた。

信頼するコーチから求められた意識改革。
GPファイナル出場は苦しくなったが、大きな壁を乗り越えていくしかない。


からの↓


本日インスタライブ7回目
https://i.imgur.com/GnuLnO4.jpg
https://i.imgur.com/TrGAFms.jpg
0164名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 04:36:53.31ID:0UUxIDln0
アフィーー!
0165名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 04:36:53.67ID:nLNX7DxN0
選手に合ったコーチングが出来ない指導者なんて無能だろ
0166名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 04:37:40.86ID:ci47n/YP0
高橋の通しをやらないっていうのは1日に1回だけにしてそれに集中するとか言ってたな
本田はその高橋の練習方法を聞いて取り入れるって言ってはいたけど
高橋はいろいろ考えてそういう方法をとってたみたいだけど本田は本当に謎だ
まあコーチの言ってる通りなんだろうな
0167名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 04:39:00.74ID:bTTtcQFw0
私(まぁでも、楽しんでるんだから、私悪くないよね!)
と思って、今までにないくらい仲良く楽しく遊んでいました。
そうこうしてる内に、母が部屋に来て、
母「ここにいたの、お風呂沸いたからおいで〜」と呼びに来ました。
けど宿題箇所がまだ終わってなかったので、
私「お風呂先に行ってくるからやっておいてね!いい?最後までだからね!すぐ戻ってくるからね!待っててね!」
妹「うん!わかった!おねえちゃんいってらっしゃい!」
と満面の笑顔で見送ってくれたので、意気揚々と私だけお風呂で待つ母のもとへ。(お風呂は居間の隣にあります)
母に飛び付いて早速、
私「あのね〜私偉いんだよ!○○ちゃんに足し算教えてあげたの!(えっへん)」
と誉めてほしくて、ハイテンションだ自慢しました。
そうしたら、母「何いってるの?○○ちゃんは居間で寝てるでしょ?サザエさん見ながら寝ちゃったよ、」と、
その時頭の中は???だらけで、
なんだか、決定的な間違えを見落としてしまった気持ちになり、
今の今までやってたことを、一生懸命話しましたが、
確かに後ろに妹が寝ているのを見せられて、大泣きしてしまいました。
そのあと母にされるがままお風呂に入らされて、
寝る時には私の勘違いだったのかな?と思うまでに落ち着いてました。
ただ、寝室離れの茶室の上だったので、茶室の前を通らなければならず、
またじわじわと怖くなってまた泣いてしまいました。
だって「絶対戻ってくるから」って約束したから。
だから、あの子も私のこと待ってるに違いない!って思って。
けど、「もし部屋の電気が付いてなかったら、私の勘違いだったって思おう!」と最後の希望?を託して、
母にだっこされて、茶室の前へ。
私「…ついてる!!ううわぁぁぁん!!」
ここでまた大泣き。
母「消し忘れたのね誰もいないし消すわよ」私「だめええ待ってるもんん!!」
母「誰が待ってるの?」私「だからぁ○○ちゃんだよぉぉ」母「は?」
ここからは、目をつぶって母にしがみついて階段を上がり、
迎えくるんじゃないかと、ビクビクしながら母の布団で寝ました。(家族で川の字)
それから、怖くて学習部屋には入れなくなり、
宿題が出来ていたのかも確認出来ずドリルは、たぶん捨てました笑
とにかく、人間と変わらないでそこにいたので、霊や妖怪?はあるのだと、確信し、
その後余計自分の家が嫌いになりました。
その後、友達に化けて人数を増やしたりと、たまにいたかも知れませんが、(うちはかくれんぼに絶好の場所だった)ここまではっきり確認できたのは、これが最初で最後でした。
今でも、もう少し優しくしてあげればよかった、って後悔してます。以上です。
下手な文にお付き合い頂きありがとうございました。
0168名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 04:39:39.30ID:lXliHjVI0
はじめまして、掲示板に書き込むことが初めてなので、
気が付いた事はご指摘お願いします。

今からお話しする事は
怖がりな私が霊の存在を確信してしまった出来事です。

私が小学一年生に上がったばかりの夏のこの事でした。

私には年子の妹がいます。
妹は可愛くてよく笑う子で、
とても可愛がられていました。

私は正直妬ましく思っていて、
意地悪したり、泣くまで喧嘩をしたりしていました。

その日は日曜日で、居間で食事を取り終えて、サザエさんを見ていました。

私は、サザエさんが終わってもぼんやりテレビを見ていました。

私の家族は
父母私妹祖母叔母の6人家族。
その時は、食器洗いでもしてたのか、大人は誰も居間にいませんでした。

「お姉ちゃん遊ぼうよ!」
ぼんやりテレビを見ていた私に妹が、ふすまの外からニコニコ顔を出して遊びに誘ってきました。

前述通り私と妹は険悪でしたので、
こんなナチュラルに遊びに誘ってきたのをとてもビックリした覚えがあります。

それに面食らったのか、
「う、うんいいよ」
と、承諾してしまいました。

妹と仲良く遊ぶのは久しぶりです。
私「何して遊ぶ?」
妹「向こうの部屋でおもちゃで遊ぼうよ!」

やたらテンション高い妹は、居間から離れた茶室の部屋で遊ぼうと提案してきました。

私の家は戦後すぐ建てた当時築50年ほどの平屋でした。
宮大工の親戚が建てた、立派な家で、建物だけで50坪ありました。
けどものすごく古いし、汲み取り式トイレだし、怖かったです。

茶室というのは、母屋に増築した離れで、
廊下で繋がっていますが、そこまでの廊下がもう暗くて、怖いので子供たちでは歩けません。
0170名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 04:40:28.52ID:LCg2s4wq0
15年くらい前に僕フリーターやってたんだけど、命の恩人である早坂君と言う人がいてね、同年代の友達なんだけど
ある日突然僕に相談してきたの。
「amちゃん、聞いて欲しいことがあるんだけど・・・」
「なに?」
「amちゃんってオカルト話いっぱい持ってるみたいなんだけど、実は俺ね、幽霊とセックスしたかもしれないんだ」
「ええ!?それどういう事?」って聞いたのね。
早坂君ね、渋谷でナンパしてラブホ街に連れ込んでエッチしたのね。
エッチしてるときに幽体離脱して魂がこう、段々段々上に上にふわーっと浮き上がっていったの。
その魂が天井につくかつかないかぐらいで意識を失って、気がついたらベッドで一人いた、って言うのね。
それ以来ずっと体がだるいって言ってる。

で「俺幽霊とエッチしちゃったんじゃねーかな」って言ってきたんだけど、でもね幽体離脱って幽霊いてもいなくてもしちゃうから
幽体離脱したから相手を幽霊と決めつけるのはそれ根拠弱くないか?って疑問を即座に言って、その当時睡眠薬強盗とか流行ってたんですよ。
ハルシオン飲まされて財布取るとかさ。早坂君ハルシオン飲まされたんじゃないの?って、その説に僕固執しちゃって
 そしたら喧嘩ってほんとくだらないことから始まるけどさ、それから早坂君怒っちゃってさ
「俺の話信じてくれねーのかよ!」って感じで切れちゃって
「そんな訳ねーじゃねーかよ、俺最初から話聞いてるじゃねーかよ!まじめに聞いてるからこそ笑わずに最後まで聞いてるんじゃねーのかよ」
ってなんかそんな風に喧嘩になっちゃって、それから早坂君のアパートを喧嘩別れして出て行っちゃったんだけどね。

で、それから3ヶ月後クリスマスシーズンになったのね。早坂君と喧嘩別れして会わなくなって3ヶ月。
その時早坂君の好きなビデオテープを買ってきて、それに「早坂君ごめんね。早坂君の言ってること僕信じてるからね」
みたいなメッセージカードを添えて郵送して
それで仲直りしようと思ったのね。
そしたら宛先不明で帰ってきたの。
それで郵便局の人に「これどういう事でしょうか?」って聞いたら、相手が引っ越しして、
その時に転送手続きしてないと戻ってくることがあるから宛先不明で帰ってきたんじゃないの?って言われたのね。
あー、じゃあ俺早坂君と喧嘩して仲直りできないままになちゃったのかなあって思ったのね。
0171名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 04:40:59.57ID:vDIijTlf0
で、それから9ヶ月ぐらいした頃かな?駅のホームで早坂君に会って「あー、早坂君9ヶ月ぶりに会ったじゃないの」って言って、でー早坂君が
「amちゃん、車ぶつけたんだけどかた焼きそば好き?好き?どうよ?」って言ってきてさ、凄い要領得てない支離滅裂な事言うのね。
僕の知ってる早坂君って比較的無口で聞き上手で必要最低限のことしか言わないタイプなんだけど、
要領得てないことをマシンガントークのように言うようなタイプになったのね。
9ヶ月ぶりに会ったら「あれ、全然違う、おかしいな」と思って。
早坂君の言ってること頭の中で組み立てないと何言ってるか分からないから、どっかで落ち着いて話を聞いて早坂君の言ってること組み立てようと思って
外食の店に連れて行ってそこで落ち着いて話を聞こうと思ったんだけども・・
 そこでね、また要領得ないことを話してるんだけど、そこでまたあれ?って思ったのは早坂君辛いのダメな人だったの
でもタバスコをピッピッピッピって掛けてるから、あれ?9ヶ月で味覚ってこんなに変わるかな?って思ったんだよね。
それでとりあえず、早坂君の話聞いてると僕の頭の中で組み立てて聞いてみると例の渋谷でナンパした女の子は今も来てる、とか言ってるのね
あー、これは幽霊に取り憑かれてるんじゃないかと思って、問題の家に行って何が原因なのか検証した方が良いなと思って、早坂君に「ちょっと連れて行ってよ」
って言ったら連れて行かれた場所は宛先不明で帰ってきた住所(引っ越す前の住所)だったのね

2階建てのアパートの1階に連れて行かれて、部屋のドア開けた瞬間部屋の真ん中に仏壇がどーんとあって、
早坂君キティーちゃん好きでグッズとかも煙草の脂ですすけてるのね。
その脂ですすけたキティーちゃんが仏壇の周りにブワーって散らばってるの。
それ見て俺一秒でも速く逃げ出したいと思ったけど、早坂君命の恩人だから助けなきゃと思って
「早坂君これ何?」って聞いたら早坂君また支離滅裂な事言ってるんだけど僕なりに組み立てると、
この仏壇があると渋谷で軟派した女の子が毎日来てくれるって事を言ってるらしいのね
 「早坂君この仏壇解体して処分した方が良いよ」って言ったら股支離滅裂な事言って、とにかく怒ってるらしいのね
何言ってるか分からないけど怒ってて追い出そうとするから、もう付き合ってられないと思ってそれで早坂君の家から逃げるように出ていったんだけども・・

家に帰って、命の恩人だから何とかして上げなきゃと思って、次行くときは友達引き連れて仏壇解体して、粗大ゴミに出して早坂君は神社でお祓いして、
精神科の病院に診て貰って、そういうケアをみんなでして上げた方が良いと思って次の日早坂君に紹介して貰ったアパートに様子見で行ってみた
様子を見て友達引き連れて仏壇解体しようと思ったんだけども、そこでチャイムならしたら別の人出てきたのね
んで、「あ、ひょっとして去年の12月にここに引っ越されたんですか?」って聞いたみたのね
「実は去年の12月までに引っ越ししたと思われる人に会いに来たんですけど」って言ったら
「アー、確かに12月の時点でその人引っ越してた」って言うのね
だから別な人が住んでたから宛先不明でビデオが帰ってきたのね
で、昨日は早坂君がいて仏壇があって、その周りにキティちゃんが散らばっていて・・それが今日は大学生の部屋になってて、
あれ、これどういう事なんだろと思って僕たまたま大家さんの家知ってるから大家さん家に言って聞いたみたのね。
そしたら「他人のプライバシーは教えられない」の一点張りで何も教えてくれない。
0172名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 04:41:49.14ID:FcsKl4l+0
人間って目が見えなくなると耳と鼻が鋭くなるんだよね。アナウンスもはっきり聞こえるし、青森って排気ガスが少ない感じがするんだよね。
で、家でくつろいでたらおばあちゃんとおじさんがやって来て、おばあちゃんが言うにはね、
うちの曾おじいちゃんも見てはいけない本を見て目が見えなくなったと。
その時に拝み山待って言うタブー満載の山(オオカミが住んでる、外交官ナンバーの車がうろうろしてる、アヘンが栽培されてる、UFOの目撃談が多い)
その山にお住まいを置いたら目が見えるようになったと言うことがあったから、お前もそれした方が良いってことになって、
で、おばあちゃんとタクシーに乗って、その時に「これどうしたの?」って言われて「何?」って言ったら
「お前ずっと日本人形持ってたろ」って言われて「ええええええええええええええ」って。
僕知らずに日本人形持って帰ってたらしいです。
この日本人形が目の見えない根源だと思って拝み山に置いていこうと思って、ガラスケース持ってタクシーに乗って。
で、おばあちゃんががタクシーの運転手に道案内してて、まだ2月だから雪がビュービュー降ってるの

それでタクシーの外を出て、おばあちゃんが「ここが拝み山だよ」って言うんだけど雪がビュービュー降ってるから寒い感覚しか分らないんだけども
その時にふとね津軽弁で「こっちこい、こっちこい」って二十代後半の女性の声が聞こえたんだよね。
僕が「おばあちゃん、声が聞こえるよ」って言うと「それは拝み山の神の声かもしれんね」って言ってきたの
とりあえず声の方向に歩いてみなって事になって、危ういながらも亜ばあちゃんの肩を掴んでてくてく行って、謎の声がね、

「うわあ、なんて面倒くさいモノ持ってきたんだ。でもそれがあると目玉が腐っちまうからね。しょうがないから置いてきな」っていう声がして
僕はその声の通り日本人形を雪の上にどさって置いて、おばあちゃんがお供え物をどんっと置いた音がしたんだよね。
「何か置いたの?」と言うと「うん、日本酒」
この山は稲荷なんだけども、お稲荷さんっていうと油揚げというイメージあるじゃないですか。
でもこの稲荷はオオカミ稲荷だから油揚げじゃなくて酒を欲しがるんですよね。
で日本酒を置いておばあちゃんが「どうかうちのamをお願いします」って拝みだしたのね。
その時に女の人の声で「あんまり馬鹿な真似しちゃダメだよ」っていう声が聞こえたと同時に段々光を感じてきたのね。
で、じわじわ何かが見えてきたの。ではっきり見えた時に視界の中に映ったのはエレベーターの中!
拝み山にいたはずなのに、エレベーターの中。
 とりあえず外に出たら東京都庁の展望だったの。雪国の人は条件反射で暖かいところに出ると肩とか頭とかぱっぱっと払っちゃったりするんだよね。
その時にぼそっと、雪が落ちてきたんだよね・・・・
その時に東京は雪降ってなかったんだよね
それから自分の部屋に帰ったら、ワードで書いたはずの仏壇の話が完全に消えてるんだよ。
これどういう事だと思ったら背後から

「amちゃん、どうよ」

って聞こえてきた。その時はさすがに振り向けなかった。
そういう事情があって「超」−1に応募できなかった。
0173名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 04:42:36.68ID:J0q/4G1A0
バーカとか言うのかと思ったらリカバー力だったw
コナンのshineに近いものを感じるw
0174名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 04:42:41.86ID:W3vhGYby0
「ソ連から脱走した祖父が中国で見た幻」

これはねしゅんすけおじいちゃんの話なんだ
シュンスケおじいちゃん、戦争中満州にいてね、学生を養成する大学講師の様な仕事をしてたんだけどね。
で、満州にソ連軍が攻めてきておじいちゃんソ連軍に捕まったんだ。
で、ロシア語多少出来るからジュネーブ協定で民間人は捕虜に出来ないから解放してくれ、って言ったんだけど
「いや、お前は戦争犯罪人だからモスクワに連れて行って戦争裁判にかける」とかそういう事言われちゃってね。
シュンスケおじいちゃんからしたらシベリアだったら地理的に中国と繋がってるからまだ日本に帰れる当てはあるけど、
モスクワまで連れて行かれたらもう一生日本に帰れないなと思って、それで脱走計画を練るわけですよ。

 脱走計画を練るときに一人じゃダメだから、色々特技を持ってる奴をあと3人集めてシュンスケおじいちゃんをリーダーに4人で脱走計画を練るんだけど
まずロシア語出来るシュンスケおじいちゃんがロシア兵に向かって「今からマシックショーするよー!」って言って、
仲間の一人で手品師で華麗なマジックショーをやるんだ。
するとロシア兵が手を叩いて「ワー、ブラボー」って拍手するのね。
その時に3人目の仲間のスリで詐欺師で日本にいたら捕まるから満州に逃げてきた、っていう本当の犯罪者が
ソ連兵に紛れ込んで鍵をスッちゃう。
で、マジックショーが終わらないうちにロウだか石けんに押しつけて型を取ってマジックショーが終わらないうちに戻ってきて
ソ連兵の懐に鍵を戻すの。
それから4人目の仲間である板金工がくず鉄から金属加工して型を元にして何とかスペアキーを作って、
鍵が開くことを確認して期日を決めて一斉に脱走。
で、ソ連から中国へ、中国から朝鮮へ行こうとしたのね。
0175名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 04:43:06.50ID:aLoVwskb0
結局は金持ちの習い事の延長なんだろうな
アスリートって感じではないよ
0176名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 04:43:18.14ID:SYPcabzE0
ソ連から中国へ横断してる時にもう極限状態だったんだよね。いつ殺されるか分らない恐怖。
あと飢えと寒さとずっと移動してる疲労。
 そんな時に炊事してる匂いがしてきたのね。
それで仮に死ぬとしても飯食ってから死ぬのも良いんじゃないかと言うことになってね
それで三国志に出てくるような屋敷に行ったらしいのね
何百年も昔の貴族が住んでるようなお屋敷。
そしたらね、門を叩いて、シュンスケおじいちゃんが北京語で「宿と食事を提供してください」って言ったら言葉が通じない。
満州って五族共和という言葉があるくらいで、中国人の他に満州族とモンゴル族と朝鮮族と日本人とそれで五族なんだけど。
それで別の民族かな、と思って朝鮮語で話しても通じない。満州語で話しても通じない。モンゴル語で話しても通じない。
あ、これ別の少数民族かなと思って困ってたら、シュンスケおじいちゃん学校の先生だから鉛筆いっぱい持ってたんだよね。
 それで紙に鉛筆で漢文で宿と食事を提供してください、って書いたら門番がそれを持っていったら、
筆で書かれた漢文で「宿と食事を用意します」って返事が返ってきた。

他の3人はやったーって喜んでるんだけどシュンスケおじいちゃんだけ「あれ?」って思ったの。
その書体が千年前の唐の時代の書体だって言うのね。
そんな古い書体を今時使ってる奴なんているのかなあ、と首をかしげたんだけど、応接間に通されたら数百年前の中国の貴族のような高貴な人が出てきて
それが館の主人で、その館の主人と鉛筆で漢文書いて筆談してやり取りして、その間に食事を貰って寝たのね。
 それで極限状態からほっとしたら体が油断して風邪引いたのね。
それでもソ連兵か中国兵が追いかけてるかもしれないから、出ていこうとすると館の主人が亀の甲羅ひび割れ見せて
「今は不吉だから行っちゃダメだ」っていってきた。
それでいっそのこと神頼みに頼ってみようと思って、その日は大人しく寝ることにしたのね。
0177名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 04:43:23.96ID:xxoFY8Hq0
オカ板住人が荒らしてるのかね
0178名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 04:43:47.41ID:7JpNIgd40
>>144
優勝した試合でタラレバsageは羽生もこないだのワールドでやられてたよ
宇野がジャンプ1つ成功させてれば負けてましたね!みたいなの
別に真央だけが特別酷い目にあってるわけじゃないよ

宇野はそれ以来そのネタを売りに羽生に勝てるって煽ってるし
それを受けてか羽生はタラレバ言わせない勝ち方しますってマスコミに宣言してた

マスコミはいつも無駄に選手をagesageして数字稼ぎするのよ
0179名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 04:44:04.15ID:TViarly00
 「生きている人の霊質を見分ける事は出来るんですか?」
「霊質の違いは微弱な信号として肉体に現れる。それが『気紋』。」
気紋、聞いた事のある言葉だ。胸の奥が痛む。あれはいつ、何処で聞いたのだったか。
「高位の術者やうまれつき資質を持っている人なら、気紋を感知して識別できる。」
Sさんは俺の眼を見つめて微笑んだ。「例えば、あなた。」
思い出した。確かにあの時Kは、俺が『気紋』を識別できると言い、それを不思議だと言った。
「お母様があなたの感覚の一部を封じた代わりに、気紋を感知する感覚が鋭くなったのね。
あなたは無意識に気紋を感知して識別してる。私の『百合の花に似た香り』みたいに。」
「百合の花の香りって!それは。」
会話の途中でSさんが俺の心を読んで先回りするのには慣れっこだがこれには驚いた。
その香りについて、今までただの一度も、話題にしたことはなかった。それなのに。
「私を抱きしめてくれる時、あなたの心には必ず百合の花のイメージが浮かぶ。
そのあとでラベルに百合の花がデザインされた化粧品や香水のイメージ。
でも、私は普段化粧をしないし香水も使わない。」
「じゃあ、あの香りは?」
「あなたは感知した気紋を無意識に五感の嗅覚に置き換えて認知してるってこと。
女性の気紋を花に例えて分類するのはとても古くからある手法だし、
真っ白な百合の花に例えられるのは、女として悪い気分じゃない。」
そういえば俺は姫のイメージが昼咲月見草に似てると書いたことがある。もしかしてあれも。
0180名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 04:44:55.61ID:W2N423Se0
この子見てるとムラムラしまくる。
いま最高の年頃だし、やりたい。
0181名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 04:44:56.72ID:Mi9rzGvt0
で、それから9ヶ月ぐらいした頃かな?駅のホームで早坂君に会って「あー、早坂君9ヶ月ぶりに会ったじゃないの」って言って、でー早坂君が
「amちゃん、車ぶつけたんだけどかた焼きそば好き?好き?どうよ?」って言ってきてさ、凄い要領得てない支離滅裂な事言うのね。
僕の知ってる早坂君って比較的無口で聞き上手で必要最低限のことしか言わないタイプなんだけど、
要領得てないことをマシンガントークのように言うようなタイプになったのね。
9ヶ月ぶりに会ったら「あれ、全然違う、おかしいな」と思って。
早坂君の言ってること頭の中で組み立てないと何言ってるか分からないから、どっかで落ち着いて話を聞いて早坂君の言ってること組み立てようと思って
外食の店に連れて行ってそこで落ち着いて話を聞こうと思ったんだけども・・
 そこでね、また要領得ないことを話してるんだけど、そこでまたあれ?って思ったのは早坂君辛いのダメな人だったの
でもタバスコをピッピッピッピって掛けてるから、あれ?9ヶ月で味覚ってこんなに変わるかな?って思ったんだよね。
それでとりあえず、早坂君の話聞いてると僕の頭の中で組み立てて聞いてみると例の渋谷でナンパした女の子は今も来てる、とか言ってるのね
あー、これは幽霊に取り憑かれてるんじゃないかと思って、問題の家に行って何が原因なのか検証した方が良いなと思って、早坂君に「ちょっと連れて行ってよ」
って言ったら連れて行かれた場所は宛先不明で帰ってきた住所(引っ越す前の住所)だったのね

2階建てのアパートの1階に連れて行かれて、部屋のドア開けた瞬間部屋の真ん中に仏壇がどーんとあって、
早坂君キティーちゃん好きでグッズとかも煙草の脂ですすけてるのね。
その脂ですすけたキティーちゃんが仏壇の周りにブワーって散らばってるの。
それ見て俺一秒でも速く逃げ出したいと思ったけど、早坂君命の恩人だから助けなきゃと思って
「早坂君これ何?」って聞いたら早坂君また支離滅裂な事言ってるんだけど僕なりに組み立てると、
この仏壇があると渋谷で軟派した女の子が毎日来てくれるって事を言ってるらしいのね
 「早坂君この仏壇解体して処分した方が良いよ」って言ったら股支離滅裂な事言って、とにかく怒ってるらしいのね
何言ってるか分からないけど怒ってて追い出そうとするから、もう付き合ってられないと思ってそれで早坂君の家から逃げるように出ていったんだけども・・

家に帰って、命の恩人だから何とかして上げなきゃと思って、次行くときは友達引き連れて仏壇解体して、粗大ゴミに出して早坂君は神社でお祓いして、
精神科の病院に診て貰って、そういうケアをみんなでして上げた方が良いと思って次の日早坂君に紹介して貰ったアパートに様子見で行ってみた
様子を見て友達引き連れて仏壇解体しようと思ったんだけども、そこでチャイムならしたら別の人出てきたのね
んで、「あ、ひょっとして去年の12月にここに引っ越されたんですか?」って聞いたみたのね
「実は去年の12月までに引っ越ししたと思われる人に会いに来たんですけど」って言ったら
「アー、確かに12月の時点でその人引っ越してた」って言うのね
だから別な人が住んでたから宛先不明でビデオが帰ってきたのね
で、昨日は早坂君がいて仏壇があって、その周りにキティちゃんが散らばっていて・・それが今日は大学生の部屋になってて、
あれ、これどういう事なんだろと思って僕たまたま大家さんの家知ってるから大家さん家に言って聞いたみたのね。
そしたら「他人のプライバシーは教えられない」の一点張りで何も教えてくれない。
0182名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 04:46:14.56ID:j3fp1wb/0
昔、投身自殺をしそこなった。理由は特になかった。
なんでそんなことを決意したのかも記憶になかった。
医者は憶えていると死にたくなるような内容なら
突発性健忘で忘れる事もあるというように言っていた。
退院後、知人の間で自分が悩みを抱えているような素振りはなかったか聞いて回った。
怪訝な顔をする彼らは、首を捻るばかり。むしろなんで気にするのかと問われた。
自殺未遂の話なんて、近親者を除いて、全然知れ渡ったりしない。
投身自殺したんだよね、なんて話はあまりにも衝撃的過ぎるので濁した。
会社には投身自殺の話はばれていた。
入院が長かったので見舞いに来た上司には釈然としないけれどそのようだと事情を言っていた。
精神的にあまりにも不安定なら、休職したほうがいいと薦められたが、自発的に退職を選んだ。
慰留する声が大きかったが、医者に環境を換えてリフレッシュした方がいいかもしれないとアドバイスを受けた事を重んじた。
半年位して、俺は岐阜にいた。その三ヶ月後には富山にいた。
何か楽しい事をやってみようと思い立ち、不動産を売り払って金に換え、放浪生活を楽しんだ。
大手派遣会社に務め、各地の支店の間を点々とし、出費は最小限に抑えながら
なんとなしに、自分探しをしてたようにも思う。
ちょっとニュアンスが違うかな。自分というものが、様々なものに直面した時、それを楽しんでいるという実感が欲しかった。
そうすることで、自分は死ぬ必要がない人間なのだと思いたかった。
上手く伝わるように書けないものだな。
こう言えばわかるかな。
死ななきゃいけない秘密を、記憶の奥底に封じているのかもしれない。
あの医者の言葉は、こういうふうに解釈できる死刑宣告みたいなものだった。
あの言葉が、死ぬつもりがなくいつのまにか投身自殺を図っていた俺に
こんどこそ死ななくてはいけないのでは、という漠然とした自殺願望を抱かせていた。
最終的に俺はとある、あまり注目されない別荘地のペンションに落ち着いた。
そこは夫婦で切り盛りしているところで、静かなバカンスを楽しみたい常連に人気。
メジャーではないけど、県内都市部からのリピーターが多いみたいなところ。
学童に戻ったかのような気分を味わえて、お客さん同士がまるでボーイスカウトの班のように連帯感があった。
それがあまりにも居心地が良くて、延長に次ぐ延長をしていた。
ある日、いつものように起床し、歯磨きをしていると、不意に目の前が暗くなった。
真夜中のビルの屋上にいた。
背後から音が聞こえた。
振り返ると、子供らしきものを抱えた裸の女がたっていた。
異常だ、と思ったのは血と腐敗臭の混ざったような匂い。
後退っては距離を詰められということを繰り返して、俺は追い詰められている事に気づいて
とっさに階段に逃れて駆け下りていったけれど、大分地面が近い階までおりたところで。
下も上も、同じような得体のしれないものが立ちはだかっているのに気づいて、その階の通路に逃れたが。
そこにも女達が待ち構えていて、声を出そうにも声が出ずに、やがて、下を確認して車があることに気づくとそこを目指して飛び降りた。
はっと意識を取り戻すと、歯磨き粉をだらだらとこぼしている俺の顔が目に入り、そのすぐ横に女の顔があった。
あの夜に見たものより随分と、まともな様子。腐敗臭も血の匂いもない。けれど、恨みがましい目で睨まれた。
へなへなと崩れ落ちた俺が、女は動くのに子供は微動だにしないことに気がついた。
ひょっとして、俺は誰か女でも不幸にしたかと思うがそんな覚えがない。
「俺は、童貞だ。
もしかしたら、憶えてないだけで、迷惑をかけたかもしれない。
仕事場に急いでいる時にぶつかって転ばせ、流産させたとか、考え出したらきりがない。
けれど、俺はみてのとおり臆病で、何か物音でもしたら確認せずには済まさない。
本当に覚えがないんだ。こんなことをするなら、せめて理由だけでも教えてくれ」
「ふっ、…童貞なの。じゃ、別人だわ」
すーっと消えていく女が消えきって、弛緩した体に力が戻った。
色々と言いたいことはあったけど、全部飲み込んで、ペンションから離れた後
あの母子が成仏できるように、寺と神社と教会に頼み込んで、
東京に戻って高層マンションの1LDKを買って生活をはじめた。
0184名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 04:47:18.16ID:YTS/AwbH0
 次の日も、朝から結構な勢いの雨が降り続いていた。
ただ、土曜日なので姫の大学は休み。皆で食後のコーヒーを飲んでいる。
姫はコーヒーを飲み終わると翠を抱いていそいそとリビングを出て行った。
俺とSさんが出掛けるので、今日は一日翠の世話を任されるから姫は上機嫌だ。
姫がリビングを出て行った後、Sさんは棚のファイルから一枚の紙を取り出した。 「遺体が見つかったのはキャンプ場の裏手の山、歩いて10分程入った山道の脇。
そこに埋められていた遺体を警察が発見した。5月12日、月曜日ね。
それで一昨日、『チーム榊』のボス、榊さんから依頼があった。」
「チーム榊って...警察なんですか?」
「そう、ボスの榊さんが凄い人でね。昇進の話も沢山あったみたいだけど、
全部断って現場で第一線に立ち続けてる。
榊さんを慕って優秀な部下が集まってくるからチーム榊って呼ばれてるの。
迷宮入りしそうな難しい事件ばかりを担当してるのに
検挙率は90%以上、本庁からも注目されてるみたい。」
「もしかして後の10%が...」
「ご名答。たまたま成立してしまった完全犯罪、それから、人外の影響を受けている事件。
そんな事件に関する依頼があれば出来るだけ協力してる。捜査方針についての助言をしたり、
事件解決まで操作に協力したり。今回は事件解決まで協力して欲しいという依頼。」
たまたま成立した完全犯罪の証拠探しで俺の適性を調べることはないだろう。
「先月の事件には人外の、その、霊的な影響を受けているんですか?」
「詳しいことは榊さんから聞きましょう。そろそろ時間だわ。出発は10分後ね。」
「R君、これ、読んでみて。」
新聞の記事をコピーしたものだ。余白に4月28日(月)と書き込みがある。
ゴールデンウィーク前半の日曜日、女の子が一人行方不明になったことを伝える記事。
川沿いのキャンプ場で家族と一緒にバーべーキューをしていたのだが、
両親がちょっと眼を離した隙にいなくなったという。川で遊んでいる姿を見た人がいて、
深みにはまったのではないかと捜索が行われたが手がかりは無かったらしい。
俺もその記事を憶えていた。皆でAさんの温泉旅館に出掛ける前のことだった。
あれから半月以上経つが続報は無い。おそらく今も女の子は行方不明のままなのだろう。
「その子の遺体が見つかったんですって。捜査上の理由で公表されていないけど。」
「やっぱり水死、ですか?」
「違う。絞殺されたの。つまり事故ではなく殺人。
0185名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 04:48:14.46ID:qoH8QNSR0
 お屋敷を出てから約一時間、Sさんは市街地を挟んでお屋敷とは丁度反対側にあたる
郊外の建物の駐車場に車を停めた。駐車場入り口の門柱に小さな桜の紋章がある以外
警察の建物には見えない小洒落た感じで2階建ての建物。 「うーむ。Sちゃんはウチの息子の嫁にと思っていたが...先を越されたか。」
いきなり大きな両手で右手を握られた。
「榊健太郎。Sちゃんにはかれこれ10年近く世話になってる。以後宜しく。」
「Rです。宜しくお願いします。」 「うん、良い面構えだ。」
榊さんはもう一度、ギュッと力を込めて俺の手を握ってから踵を返した。
「後はそっちで話そう。資料を取って来る。」
万事心得ているのだろう、Sさんは応接セットのソファに腰掛けた。俺も隣に座る。
Sさんが俺の左耳に囁く。 「榊さんには息子はいないの。だから気にしないで、ね。」
「あ、はい。大丈夫です。」
なら息子って榊さんの部下の事じゃないかと思ったが、Sさんの言うとおり気にしない事にした。
しばらくして榊さんが大きな封筒が幾つか入ったダンボール箱を持って戻ってきた。
その箱をテーブルに置いて俺たちの向かいに座る。
「さて、それじゃ始めようか。」
Sさんは建物正面のドアを抜け、廊下を歩いて突き当たりの部屋のドアをノックした。
「どうぞ、待ってたよ。」
Sさんはドアを開けて部屋の中に入った。俺もSさんに続く。
大きな机が幾つか並んでいるが、一番奥の机以外に人の姿はない。
一番奥の机から男性が立ち上がり、俺たちに近づいてきた。これが、榊さん?
背は俺より少し低いが肩幅の広い、がっちりした体格だ。
「榊さん、お久しぶりです。」 Sさんが軽く頭を下げた。俺もSさんに続いて礼をする。
男性は『おや?』という顔で俺を見た。
「久しぶり、Sちゃん。今日のアシスタントはいつものお嬢ちゃんじゃないのかい?あっ!」
男性は俺に歩み寄り、僅か30cm程の距離からしげしげと俺を観察した。
ち、近い。近すぎる。思わず半歩後ずさる。
0186名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 04:49:10.05ID:POZ9jVeG0
 そして捜索を始めて2週間目、女の子の遺体を発見した。
遺体は山道から少し林の中に入ったところに埋められてたよ。
埋められた穴が浅かったから警察犬が嗅ぎ付けた。だからおそらく単独犯。
そして、その遺体と最初の被害者の遺体には共通点があった。」 「この写真を見てくれ。」 俺たちに向けてテーブルに写真を並べる。
一枚目の写真にはグレーのジーンズに黄色っぽいジャケット、長髪の男の後ろ姿。
二枚目の写真は同じ服の男を正面から撮ったものだが、たまたま通りかかった人のものか
左手らしき肌色のボケた影が写りこんで男の顔は見えなかった。
Sさんは二枚目の写真を手に取った。数秒間眺めてからその写真を俺に手渡す。
「R君、この写真どう思う?」
特に不可解な構図ではない。隠し撮りか、遠くから望遠レンズで撮ったか、いずれにしても
男に気付かれないように撮ったのだろう。たまたま通行人の手が写り込んでも不思議は無い。
しかし、男の顔にかかる手のような影に、俺は不吉なものを感じた。首筋に鳥肌が立つ。
「この、手みたいな影、凄くイヤな感じがします。」
「その通り、これは通行人の手なんかじゃない。
こんなにハッキリ写るのは珍しいけど、これは一種の心霊写真だわ。
榊さん、この男の顔はどうしても撮れないってことですね。」
「そうだ。部下が撮った写真は9枚あるが、まともなのは後ろ姿の2枚だけ。
正面や横から撮ったものは全部同じような影が写りこんで男の顔を隠してる。」
Sさんの言った『人外』という言葉を思い出した。こんなことができるのは一体?
榊さんは一旦言葉を切り、ダンボール箱から封筒をひとつ取り出した。
「2人とも、かなり強い力で首を絞められて喉が完全に潰れてた。
その状態から見て犯人は左利きだ。検死の写真を見る必要はあるかな?」
「いいえ。それより、それだけの情報があればチーム榊には十分ですよね。」
「うーん、先月の事件の前に容疑者を28人に絞り込んでいた。この町にいる左利きの男、
そして何らかの形で△県との関わりがある男。この事件から得られる手がかりで
解決も近いと思っていたら、いきなり始まっちゃった訳だ。本当に参ったよ。」
榊さんはダンボール箱の中から別の封筒を取り、その中から2枚の写真を取り出した。
0187名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 04:49:15.67ID:VSTAhOMo0
もしかしてオスカー事務所の工作員?
流したいレスでもあったかな?
0188名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 04:49:22.71ID:xxoFY8Hq0
>>107
ランスルーを避ける子って、好きなことは喜んでやるけど
苦手なことは徹底的に避けたり先延ばししたりして、結局やらない
→その結果、得意なこととと苦手なことのギャップが極端すぎて不安定な傾向が強い
0189名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 04:49:56.22ID:tmgGF6jo0
1日の練習時間
宮原知子 6.5h / Day(濱田コーチ、2017年疲労骨折)
本田真凜 6.0h / Day(濱田コーチ、外反母趾持ち)
白岩優奈 5.0h / Day(濱田コーチ、2016年左脛骨骨折)
本郷理華 5.0h / Day(長久保コーチ)
樋口新葉 3.5h / Day(岡島コーチ)
坂本花織 3.0h / Day(中野コーチ、2015年右脛疲労骨折)
三原舞依 3.0h / Day(中野コーチ)

※ソースはISUバイオグラフィー、フィギュア専門誌、三原舞依と坂本はNumber

濱田コーチのいう「練習不足」っていうのは練習時間のことではなくて
宮原知子のように毎日曲を掛けて1曲全ての通し練習しろということだよ
真凜の場合は曲掛け練習の際に高橋大輔や織田信成などと同じく1曲通し練習ではなく
前半パートと後半パートを2つに分けて練習してる
だから今回は前半でミスり転倒、起き上がるのに時間が掛かって曲とズレたまま後半に入りそのまま引きずってミス連発した
1曲通し練習を頻繁にすればミスってもどこを省略して次の技につなげていくかの練習になる
それを指摘してるんだろうけど本人ではなくメディアの前でいちいち言うのもどうかと思うし
記者も記者でよく分からないくせにアクセス数目当てで記事にしちゃってやってることがおかしいわ
案の定、練習してない認定されちゃってるし
0190名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 04:50:21.66ID:POZ9jVeG0
あの人はいま 元アーセナル 宮市亮さん(30歳)
2016年、リオジャネイロ五輪。 それを、テレビで見つめる男がいた。
18歳で将来を嘱望されアーセナルへ入団した、宮市さんは今…
「あの頃は若かったですね(笑)」
若き日を回想する宮市は、どこか寂しげだ
「未だに当時の夢を見ることがあるんですよ。CL決勝で、俺がチェンバレンと交代して活躍する夢を」
レンタル移籍を繰り返しアーセナルを退団後、グランパスへ加入するも
出場機会は叶わず横浜FCに活躍の場を求めた
その後、故郷の刈谷FCに移籍するも、故障がちになり
若手や新加入選手の台頭に押され目立った活躍はできず26歳の若さで引退を決意。
今は味噌カツ料理屋を営む傍ら、地元の少年サッカーのコーチを勤めている
暖簾の屋号の文字は元アーセナル、ベンゲル監督の手によるものだ
「いらっしゃい」。名古屋駅東口から歩いて3分
「味噌カツ屋 MIYAICHI」のえび茶色の暖簾をくぐって店内に入ると
白いタオルを頭に巻いた宮市さんと妻、タエさんの元気な声に迎えられた
「去年の4月にオープンしました。暖簾の『MIYAICHI』という文字はベンゲル監督に左手で
書いていただいたものだし、開店に合わせてスポーツ紙やテレビでも取り上げてもらった
おかげで、県外から足を運んでくださるお客さんが多かったのはうれしかったですね」
とはいえ、その分、プレッシャーも大きかったという
「味噌カツ好きは飛行機に乗って本場・名古屋まで食べ歩きに出かける時代でしょ
ボクが修業した名古屋の老舗『味噌カツのなかにし』の丼ものは白味噌がベースなのが特徴だから
醤油ベースが味噌カツ丼だと信じ込んでる関東人にはモノ足りないようなんです
それで怒られちゃったこともあるけどそれも修業のうち。我慢、我慢です」
かつての同世代で現パルマ所属の原口や、リバプール所属の宇佐美について尋ねると…
「あいつら俺より足遅かったんですけどね(笑) 」と、おどけ
「監督に気に入られるのも才能だと思いました」
「怪我さえ無ければって…歯がゆいですけど」
「今はもう現役に未練はありません。今度は教え子でバロンドールを狙いますよ(笑)」
(写真)味噌カツ丼を手に持つ宮市さん
0191名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 04:50:46.28ID:mJabxVSe0
代表枠が2つしかないのに余裕だな
0192名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 04:51:17.63ID:w7qMIUR80
飯田圭織

762 名前:名無し募集中。。。投稿日:2007/07/07(土) 10:55:58.49 0
夜短冊を飾ってたら
ガイドが「七夕は一年に一度織姫様と彦星が会える日なんです」
とかいってさ、ファンの皆さんも飯田さんに会えて良かったですね、なんて言うんだよ

そしたら誰かが急にちいさいこえで「彦星様見つかってよかったねカオリン」なんて言って
みんながざわざわしてから口々におめでとうを言い始めた
俺はそんなこと言えるわけないから下向いて唾飲んでたんだ

どんなバカヤロウがそんな偽善ぬかしてるのかと隣みたらさ
おめでとうとかいってるオッサンがみんな泣いてた
俺も泣いた



737 名前:名無し募集中。。。 投稿日:2007/07/07(土) 22:07:12.52 O
解散して帰宅の電車に一人で乗った途端に嗚咽してしまった
他の乗客の視線を意識してみっともないとは思ったが涙も泣き声も止まらない
席から立ち上がる気力もなく家の最寄り駅を大分過ぎてから漸く下車した
今だに家に帰る気持ちにはなれずホームのベンチにへたり込んでいる
こんな惨めで虚しくて情けない気持ちになったのは生まれて初めてだ
電車が入線してくる度いっそホームに飛び込もうかとも思ってしまう
帰りのバスの車内では十年間応援し続けてきた人間に対して
最後にこの仕打ちは酷過ぎるとも憤ってもいたが今はどうでも良い
本当にもう何もかもどうでも良い
0193名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 04:52:07.67ID:b/4e1NW70
 「いつもと同じ〇×の印画紙。取り敢えず10枚用意した。」
榊さんは緑色の封筒の中から銀色の薄い包みの束を取り出してSさんに手渡した。
「それと、これ。」 もう一度ダンボール箱に手を入れる。
テーブルの上に並べられたのは真空パックされているらしい衣服だ。パックは3つ。
うち2つは布地がかなり汚れていた。ということはおそらく。 暫くしてSさんは2つのパックを手に取った。両方とも被害者が着ていたものだ。
「この2つに、同じ女の子の気配を感じます。被害者たちとは別の女の子の気配。」
4人目の女の子?2つのパックにその女の子の気配?一体、どういうことだ?
Sさんは2つのパックを胸にそっと抱きしめた。
成る程、俺は衣服が真空パックになっている理由を理解した。
パックしていなければ重要な証拠品をこんな風に抱きしめたりは出来ないだろう。
それに強い異臭がしたりすればSさんの集中力が削がれるかもしれない。
突然、Sさんの表情が険しくなった。パックをテーブルに戻す。
そして銀色の包み、印画紙を一枚手に取った。印画紙を両掌で挟み、目を閉じる。
暫くして首を振り、眼を開けて印画紙をテーブルの左端に置く。
もう一枚の印画紙を手に取り、眼を閉じる。Sさんの集中力がどんどん高まっていく。
「力を貸して。お願い。」 Sさんは小さく呟いて手に力を込めた。
眼を開けて印画紙をさっきの印画紙の隣に並べる。
Sさんはもう一度同じことを繰り返したあと、印画紙を2枚目の印画紙の上に重ねた。
重ねた印画紙を榊さんに渡す。 「この2枚は多分使えると思います。」
「よし、早速現像させよう。」 榊さんは机に戻って電話をかけた。
「水野、現像を頼む。大至急だ、すぐに着てくれ。え、いや印画紙だ。そう、2枚。」
榊さんがソファに戻る前に廊下を走る足音が聞こえ、すぐにノックの音がした。
榊さんがドアを開け印画紙を手渡す。「大至急だが、くれぐれも慎重に、な。」 「はい。」
そんなやりとりの後、足音は慌ただしく遠ざかっていった。
「この2つは被害者の遺体が発見された時に着ていたもの。
こっちは行方不明になっている女の子がお気に入りだったTシャツを借りてきた。」
「早速始めます。部屋を暗くして下さい。」
俺と榊さんは手分けして部屋のカーテンを閉めた。厚手の遮光カーテンのようだ。
蛍光灯を消すと部屋の中はかなり暗い。灯りは榊さんの机の上の小さなスタンドが1つだけ。
Sさんは衣服の入ったパックをじっと見つめている。
やがて眼を閉じ、パックの上に左手をかざした。Sさんの集中力が高まるのが分かる。
しばらくするとSさんは眼を開いて首を振った。
「おかしい。何も見えない。少なくとも先月の事件については辿れる筈なのに。」
「あの写真と同じように、何かが邪魔をしてるって事かい?」
「いいえ、違います。でも、これは...。」
0194名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 04:52:56.39ID:+0KyOmSv0
スカトロgp

124 名前:音速の名無しさん 投稿日:2007/09/29(土) 22:43 ID:FgKbM6Y0
初めて家族でF1観戦をしてきたのですが、子供がバスの中でお漏らししてしまい
回りの皆様に迷惑をおかけしました、同乗していた方申し訳ありませんでした

143 名前:音速の名無しさん 投稿日:2007/09/29(土) 22:53 ID:pmg64Ktdb0
さっき自宅についたんだけどさ・・・・
新松田行きバスの後部座席で小学6年生ぐらいの女子がウンコと大量のション便を漏らし
バス全体が腐臭に包まれ、俺はゲロ吐きまくった、マジできつかったよあの臭いは。
確かに仮設トイレは長蛇の列だったので仕方がないが、バスの臭いは限界だったな。
俺のゲロから始まり前後5名ぐらいにゲロ伝染させたのは反省している。ビニール袋が無かった
2名の座席下はヒドイ事になってた(しかも麺類)明日もあのバス乗るなら勘弁してほしい。

345 名前:音速の名無しさん 投稿日:2007/09/29(土) 23:12 ID:vDd7o00oN0
帰りのバスでウンコしたくなり。我慢できずに屁を出したら後部座席のガキが
「ねぇパパ、すっごいクサイよね!」とか言い出して、屁をしたのがばれた??と思った瞬間
すっごい臭いがバスを襲った。俺の屁じゃないよな?この悪臭は???
どうやら子供がウンコもらしたようで、後部座席でざわつき始めた
その後のバスはゲロ吐きまくってる親父や若い女性でまさに地獄絵図のようだった
俺は窓を開けて外に顔をだしながら駅到着まで耐え抜いたよ
明日は家でTV見ることに決めた、二度とF1なんか行かないよ。

724 名前:音速の名無しさん 投稿日:2007/09/29(土) 21:53 ID:Vl9geddo0
帰りのバスでとなりのおねーちゃんがゲロ吐いて、こっちが死にそうになった
ビニール袋もってたけど、間に合いませんでした
俺のズボンや靴にもかかって一瞬引いたけど、その後背中さすってあげたよ
誰かがウンコもらしたらしい
0195名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 04:53:02.96ID:tBN6/ApR0
でも週末の中国杯に出るんだよね
頑張ってやいやい言ってる人たちを見返してやれ!
0196名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 04:53:16.31ID:xxoFY8Hq0
荒らし見ててふっと頭に思い浮かんだキーワード

am
いたこ(?)
宝屋

なんだこれ
0198名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 04:53:56.55ID:tnwqewX50
 「さてSちゃん、疲れたろう。いつものコーヒーを御馳走するよ。冷たいの、大丈夫?」
「はい、お願いします。」
「R君、君も冷たいコーヒーで良いかい?」
「是非お願いします。」 緊張していたせいか喉がカラカラになっていた。
「知り合いの喫茶店に頼んで届けて貰ってるんだ。本式の水出しコーヒー、旨いぞ。」
榊さんは部屋の隅の冷蔵庫からポットとグラスを取り出して大きなお盆に載せた。
「あ、俺が運びます。」 「そうか、じゃ、頼むよ。」
俺がお盆を受け取ると榊さんはテーブルの上の封筒を全部ダンボール箱の中に戻し、 俺がお代わりのコーヒーを半分ほど飲んだところで走る足音が聞こえた。
続いてノックの音。榊さんがドアを開けた。「榊さん、これ、見て下さい。もの凄いですよ!」
僅かな沈黙のあと、榊さんは興奮を押し殺すような声で言った。
「OK。水野、後で指示する。部屋で待機だ。」 「了解です。」
榊さんはドアを閉めてソファに戻り、2枚の写真をテーブルに並べた。
「久し振りに見たが、信じられん。しかも以前より、鮮明になってるような気がする。」
!! 俺は写真を見て息を呑んだ。 やはり、念写。しかもこれは...
一枚目の写真には女の子と手を繋いで歩く男が写っていた。顔もハッキリと見える。
二枚目の写真には車のドアを開け女の子を乗せようとする男。これも顔がハッキリ見える。
榊さんは段ボール箱の中の封筒を探り一枚の写真を取り出した。テーブルの上に置く。
「新聞にはわざと写真を載せなかったし、その後も情報は漏らしていない。
だから限られた人以外は顔を知らないはずだが、これは間違いなく先月の事件の被害者だ。」
確かに3枚の写真に写っている女の子は同一人物に見える。
榊さんは女の子と一緒に写っている男の胸を人差し指で押さえた。一枚目、そして二枚目。
「そして、この男は〇田だ。俺も部下と一緒にこいつの顔を見たから間違いない。
そしてSちゃんはどちらも知らないのにこの写真を撮った。つまりこの写真は、本物だ。
これがあれば間違いなく令状が下りる。」
ダンボール箱をソファの上、自分の脇に置いた。
片付いたテーブルの上にグラスとポットを並べる。
「コーヒーは私が注ぐ。こればっかりは他人に任せられん。」
榊さんはグラスを傾けてそっとコーヒーを注いだ。まずSさんの前に、次に俺の前。
そして最後に自分の前、たっぷりコーヒーが注がれたグラスが3つ並んだ。
「どうぞ、必要ならシロップもあるぞ。」
グラスは霜が付く程冷えている。氷が解けてコーヒーが薄まるのを防ぐ工夫だろう。
コーヒーはとても美味しかった。喉の奥から良い香りが鼻にすーっと抜けてくる。
「美味しい。」 「ホントに良い香りですね。」 「そうだろう、そうだろう。」
ニコニコと俺たちを見つめる榊さんは、ただの人の良いおじさんに見える。
0200名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 04:54:58.52ID:Lx+PUpXD0
 『これがあれば令状が下りる』のなら、今の時点でこの写真以外に
決定的な証拠が無いということだ 「あの、杞憂かも知れませんが。」 また、俺は思わず口を挟んだ。
「今度は何だい?R君。」 榊さんが驚いたような顔で俺を見る。
Sさんは黙って微笑んだまま俺を見つめていた。
「榊さんがこの男のことを調べたら、その、今度は榊さんの身に何かが...」
「ああ、それは大丈夫だ。ちょっと訳ありでさ。」 榊さんが頭をかいた。
「榊さんの家族はかなり古い家柄でね。『護り』が強力だから影響されないの。」
「『護り』、ですか。」
そういえば榊さんはさっき『部下と一緒にこいつの顔を見た』と言った。
でも、榊さんは件の部下と違って錯乱しなかった。つまり、そういう事だ。
「俺の遠い先祖が精霊だか神様だかと契約をしたらしくてな。
相手の領域にすっぽり踏み込まなければ、大抵の事は弾いてくれてるみたいだ。
お陰で俺もこの歳まで怪我も病気もほとんどしたことがない。
それで今までこの仕事を無事に続けてこられたんだから。まあ、有り難い話だよな。」
しかし、あまり有り難そうな顔には見えなかった。ろう。それはド素人の俺にだって分かる理屈だ。
でも、念写した写真が証拠に使われるなんて聞いたこともない。
「あの、その写真が証拠になるんですか?」 俺は思わず口を挟んだ。
いくら『本物』でも、これが証拠とは...確かにSさんの念写は本物だろう。
でも、高位の術者ならデッチ上げも可能な筈だ。それを証拠にするのはちょっと。
「もちろん裁判では使わんよ。ただ偉い人達は頭が固いから方便も必要なんだ。
もし令状が下りれば、家宅捜索で絶対に証拠は見つかる。きっと、見つけてみせる。」
「捜索はいつ頃になりそうですか?平日の昼間は都合がつけられないんです。」
そうだ、姫が大学に行く日は翠を預けられない。
だから当然、俺とSさんが2人で出掛ける訳にはいかない。
榊さんは壁のカレンダーを見た。
「来週、金曜日の夜はどうだい?5月30日だ。
それまでには俺が必ずこの男の行動パターンを調べ上げてお膳立てをしておく。」
0201名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 04:55:20.34ID:VSTAhOMo0
流したいレスもしかして>>163
さっきまでの連投キチが急にいなくなったし
オスカーが真凜を擁護する為にコーチを悪者にする工作してるとは思いたくないけど
0202名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 04:55:44.97ID:QBigizS/0
 Sさんから封筒を受け取り、榊さんはそれを両手で押し戴いた。
「Sちゃん、ありがとう。恩に着るよ。」
「これはサービスですから。気にしないで下さい。R君、お待たせ。」
「はい。」 俺は立ち上がり、ドアに向かって一歩踏み出した。その時、
「Sちゃん!」 「本当に、大丈夫なんですか?」
まさかあの念写が禁呪ということはないだろうが。
「うん。久し振りだったし、かなり難しかったから少し消耗しちゃった。心配掛けてゴメンね。」
Sさんは右手の人差し指で俺の左頬を軽くつついた。
「ふふ、『質問がいっぱいあります』って顔してる。」
「そりゃ、あんな術を見せられたりあんな話を聞いたりして、質問がない方がおかしいですよ。」
「そうね。じゃあ3つだけ、どんな質問にも答えてあげる。」
「本当に、どんな質問にも正直に答えてくれるんですね?」
「珍しく今日は疑り深いわね。もちろん何でも正直に答えるし、
答えられない時は何で答えられないのかちゃんと説明する。それで良いでしょ。」
「本当に、本当に体は大丈夫なんですか?」
「...あ...っ」
突然、Sさんの両目から大粒の涙が溢れた。そのまま俯いて肩を震わせる。
雨粒のような滴がポタポタと落ちて、膝の上でぎゅっと握りしめた両手の甲を濡らしていく。
俺は驚いて路肩に車を停めた。
「どうしたんですか?僕何か悪いことを...御免なさい。」
Sさんは思い出したようにハンカチを取り出して涙を拭った。
「...馬鹿ね。さっきも、答えた、質問でしょ。
これで、質問が残り2つに、なっちゃったじゃないの。」
「でも、さっきは正直に答えてくれたって保証がなかったから。だから心配で、御免なさい。」
「謝らないで。ちょっとだけ、待って。」 俺の左肩に頭をもたせて眼を閉じる。
「いつまででも、待ちますよ。」 Sさんは2度、小さく頷いた。
榊さんの叫び声に振り向くと、眼を閉じたSさんの体がぐらりと傾いた。慌てて抱き止める。
Sさんはすぐに眼を開けたが、その顔は蒼白い。駆け寄った榊さんも心配そうだ。
「大丈夫。ちょっと立ちくらみがしただけ。」 俺の肩に手を掛けて立ち上がる。
「でも、帰りの運転はお願いね。」 「任せて下さい。」
心配そうな榊さんを駐車場に残し、俺が車を出したのは11時20分過ぎだった。
0203名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 04:56:24.68ID:oRo6gmkS0
 遠く前方に見える信号が3度目の赤に変わったところでSさんは眼を開けた。
「泣いたらお腹が空いた。ね、もし翠の世話で手一杯だったらLは食事作れないかも。
出前取りましょうよ、お寿司の。いつもの藤◇で。回復するには沢山食べないと。」
まあ、もし姫がお昼を作っていたとしても、それは夕食にアレンジすれば良いのだし。
何よりSさん自身が食べたいものを食べるのが一番だ。
携帯で出前の手配を済ませると、Sさんはすっかりいつもの調子を取り戻していた。
「じゃ、車出して。心配してくれて嬉しかったから、特別に質問は3つのままにしてあげる。」
「ありがとう御座います。じゃ、最初の質問です。」
「どうぞ、何なりと。」
「あの写真の手みたいな影なんですけど。あれは何かがあの男を護ってるってことですか?
例えばあの男の守護霊が、あ、でも守護霊が犯罪の片棒担ぐのは変ですね。」
「R君、あなた見たことあるの?誰かの守護霊。」
「ありません。でもさっき、榊さんの守護霊も僕には見えませんでしたから。」
「確かに彼の一族は護られてるし、榊さんは跡取りだから特に手厚い加護を受けてる。
でも榊さんたちを護ってるのは高次の、途方も無く大きな力。 「じゃあ、あの手みたいな影は男に憑依した悪霊の?」
悪霊に操られている。それならあの男があんな怖ろしい犯罪を犯し続けるのも理解できる。
「違う。憑依した悪霊なんかじゃない。あの影は、あの男自身。」
あの男自身?あの影は生き霊ってことか、でもあの男は。
「そう、それだけこの件は深刻。本来生き霊が活動出来るのは、本体の意識が無い時だけ。
でも、あの男が普通に街中を歩いている時に生き霊が活動し、捜査を妨害した。」
「...どういうことですか?」
「悪霊に憑依されたんじゃなくて、あの男が生きたまま、その魂が悪霊になってしまってる。
昨夜話したでしょ?幽霊になりやすい種類の魂があるって。恐らくあの男の魂はその中でも
更に希な霊質を備えていたんだと思う。だから生きたまま、魂が異形に変化してしまった。
そうなると生きた人間の体にも、死んだ人間の魂にも影響力を行使できるし
本体としての意識と生き霊としての意識を、同時に活動させることも可能になる。
さて、最初の質問の答えはこれでお終い。2つ目の質問をどうぞ。」
「...自分なりに頑張って修行はしてるつもりですが、悪霊を相手にするのは初めてで
正直ちょっとビビってます。来週の金曜日、何か僕が気を付けることはありますか?」
「ひとつだけ。怖いのはあたりまえだけど『鍵』はかけないで。最初から最後まで。
そして何を感じたか教えて欲しいの。そうじゃないと適性を調べることが出来ないから。
もし本当に危ない時は私がちゃんと対応する。だから、信じて言う通りにして。」
守護霊なんて言ったら、とても失礼だわ。それこそ恐れ多い。それにね、
今はとても一般的になっちゃってるけど...もともと一般的な意味での守護霊なんて無い。
多分守護霊なんて、憑依した悪霊が自分の悪行を続けるために
宿主を護ってるのを誤解した半端な能力者が言い出した概念だと思う。」
0206名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 04:57:06.09ID:3/NCo6VV0
 少し恥ずかしかったが、ちゃんと聞いておいて良かった。
今の俺があるのはSさんのお陰、自分自身よりSさんを信じる方が俺には簡単だ。
「分かりました、約束します。惨めな姿をさらしても、見放さないで下さいね。」
「...もし適性が、なかったら...その方が、どんなにか私も、Lも」
Sさんの眼にまた涙が浮かんだので俺は慌てた。
「ストップ!涙禁止です!! 適性が無かったら僕が困ります。絶対無様なことはしません。
そのためにも3つ目の質問、良いですか?」
Sさんはハンカチで目頭を押さえ、一度鼻を啜ってから小さく頷いた。
「どうぞ。」 小さな声だ。胸の奥が痛む。
「4人目の女の子のことです。その子もあの男の被害者 お屋敷に着き、車を降りても姫の姿は見えなかった。
いつもなら、車の音を聞いたら翠を抱いて玄関先まで出て来てくれるのだが。
Sさんが鍵を開け、お屋敷の中に入る。
俺は2人分の傘の水を切り、玄関先の傘立てに立て掛けてから後を追う。
「出前、取って正解だったかも。」 Sさんが唇に指を当てたあと小声で手招きをした。
リビングのテーブルに離乳食用の食器が一揃い。きれいに空っぽだ。
ソファに姫が寝ていて、そのお腹の上に翠がうつぶせで寝ている。
2人ともちょっとやそっとじゃ起きそうにないほどグッスリ寝ているようだ。そして。
姫の胸元がはだけて、左の乳房が露わになっている。眩しい。
翠は既にほとんど離乳食への切り替えを終えていたが、
満腹になって眠くなるとSさんの乳房を恋しがってぐずる事が度々あった。
そんな時、Sさんはもう母乳の出なくなった乳房の乳首を翠に含ませる。
そうすると翠は満足して、やがて深い眠りにつくのだった。
それを見つめるSさんの優しい微笑み。良く似た充足感が姫の寝顔にも見て取れた。
おそらく今日も食後に翠がぐずったのだろう。Sさんの対応を見たことのある姫はそれで...
「はい、殿方はここまで。分かってると思うけど、これは見なかった事にしてね。」
Sさんは俺の背中を押してリビングから追い出そうとする。
「心が読めるのにそんなことしても意味無いんじゃ」
「大有りよ。『知らない振り』してくれたって、それが大事なの。女の子には。」ですか?」
途端にSさんの顔が厳しく引き締まった。濡れた睫も凛々しく見える。
「この件の核心に関わることだけど、その質問には答えられない。
来週の金曜日、あなた自身でそれを感じて欲しいの。だから、これは宿題。」
「それを感じるために、鍵を掛けないでおくんですね?」
「そう、これで4つ目の質問だけど、3つ目の質問の付録ってことにしてあげる。」
「重ね重ねの特別扱い、心から感謝致します。」
「いいえ、どういたしまして。」
本当はもう1つ聞きたいことがあったが、それも宿題にしよう。
俺に適性があり術者として生きていけるなら、きっと来週の金曜にその答えが分かる筈だ。
車は既に街を抜け、お屋敷に繋がる山道に入っていた。
今日もまた、雨が降っている。
『卯の花腐し』、俺は何故かその言葉を思い出した。
あれは何時、誰から聞いたのだったか。
0207名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 04:57:45.44ID:yRJrSNgN0
 俺がリビングを出ると、車の音が聞こえた。ちょうど寿司の出前が届いた所だった。
Sさんが注文した6人前(!)の寿司に、取って置きの日本酒を添えてパーティーが始まった。
俺が1人前を食べる間にSさんと姫は2人前ずつをさっさと平らげる。
食べながら飲みながら代わる代わる翠をあやし、残りの1人前を3人で片付けた。
大学生になってから、姫も少しだけお酒に付き合ってくれるようになった。
ただ、姫の頬が仄かな紅に染まっているのがお酒のせいなのか 激しい雨音で眼が覚めた。本当に、よく降る雨だ。
時計を見るともう5時前、さすがの雨空も少し明るくなっている。
姫は翠と一緒に自分の部屋。Sさんは昨夜もそれを止めず、微笑んで二人を見送った。
俺はSさんをベッドに残して窓から外を眺めた。宿題のことを考える。
Sさんからの宿題、4人目の女の子。そして俺自身のもう1つの宿題。
「生きたまま、あの男の魂が悪霊に変化した。」 Sさんはそう言った。
では、そのきっかけは一体何だったのか?
もともと小児性愛の性癖があり、たまたま女の子を殺したのがきっかけだったのか。
それが癖になって犯行を重ね、その度に男の魂は異形へと変わっていった。
いかにもありそうな話だが、俺はその考えをどうしても肯定できなかった。
あの女子高生の件に関わった時、Sさんは彼女が乱暴されていた事を俺に隠さなかった。
もし被害者たちが乱暴されていたなら、今回もそれを俺に話してくれた筈だ。
Sさんが話さなくても、事件について説明の中で榊さんが話してくれただろう。
人が生きたまま、その魂が悪霊に変化する程の出来事。
それが単に異常な性癖によるものとは思えない。
何処か落ち着かない、微かな違和感が俺の心に蟠っていた。それとも先刻の俺の『知らない振り』のせいなのか、それは分からない。
後片付けが終わってから着替えて、みんな揃ってSさんの部屋で昼寝をした。
Sさんと姫は翠を挟んでベッドの上、俺はソファの上。
午前中にあんな話を聞いたのがまるで嘘のような、静かな、穏やかな雨の午後。
0208名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 04:58:26.61ID:snrZdrBt0
 「ね、何を考えてるの?」
振り向くとSさんがベッドで上半身を起こしていた。ベッドに戻り、座って肩を抱く。
俺の心を読むのは簡単な筈なのに、そうしなかったのは...。
「昨日の宿題の事を、考えてました。」
「形見や名残の 次の週の金曜日は朝から久し振りの青空。窓から朝陽が差し込んでいる。
俺が姫を大学に送って戻ってくると、Sさんは入れ違いに出掛けていった。
「今夜のために下調べと準備があるの。昼ご飯までには戻るわ。」
「僕も一緒に行かなくて良いんですか?」
「予備知識は少ない方が適性を調べるのには好都合だから。翠をお願いね。」

 帰ってきたSさんが少し疲れたような様子だったので心配したが、
昼食を食べた後、いつも通りに翠と昼寝をした後はすっかり元気になっていた。

 俺が姫を迎えてお屋敷に戻ったのは6時少し前。Sさんは身支度をして俺を待っていた。
俺も姫を迎える前に出掛ける準備を済ませてある。姫に翠を託してすぐに車を出した。
待ち合わせの交番に着いたのが6時25分。ドアの前で榊さんが待っていた。
「男が住んでるマンションはここから歩いて3分くらい。『シャトレ○崎』の205号室だ。
警官に事情を話してあるから車はここに置いてくれ。此処から歩こう。」
「確かに男は家にいるんですね?」
「6時前に帰ってきたのを部下が確認してる。
Sちゃんの指示通りに部下を配置したけど、本当に障りはないのかい?」
「はい、特別な結界を張ってありますから入ることは出来ても出てこれらません。
本体も生き霊も。だから大丈夫です。じゃ、出掛けましょう。」あるなら別だけど、遠い魂の想いを辿るのはどんな術者でも至難の業。」
「はい、全然分からないので、もう一度寝直そうとしてた所です。」
「ね、じゃ私の気持ちを当ててみて。答えは2つ、宿題を解くための練習問題。」
Sさんは言い終わると俺の唇にキスをした。
俺はSさんの瞳を見つめた。いつも通り、黒く、深く澄んだ瞳。心の奥が熱くなる。
そうだ。Sさんはさっき俺の心を読まなかった。
もし、こんなに近くにいる大切な人の、その心も読めないのなら俺に適性などある筈もない。
「目が覚めたら、僕がベッドに居なかったのでびっくりして、少し寂しい。どうですか?」
「ご名答、残りのもう一つは?」
突然。ふっ、と、百合の花に似た良い香りが立った。強い香り、体が震える。
俺はSさんの体を強く抱きしめたあと、パジャマをそっと脱がせた。眩しい程白い肌。
そっと囁く。 「これが、答えです。」
Sさんの両腕が優しく、そして強く、俺の頭を抱き寄せた。
「正解。」

『卯の花腐し(中A)』 了
0209名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 05:00:06.06ID:VSTAhOMo0
なんかこういう事務所の工作って腹がたつ
そういう事するなら>>163拡散するよ
0210名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 05:00:28.49ID:LGsoyYBY0
 マンションの管理人にはあらかじめ話してあったのだろう。
榊さんがインターホンで二言三言話すと、一階正面、オートロックのドアが開いた。
フロアの端の階段で2階へ上がる。階段を上って左、最初の部屋が205号室だった。
ドアから3m程の距離で榊さんが胸ポケットから封筒を取り出した。中身は多分捜査令状。
「榊さん、護符は持ってますよね。」
「ああ、部屋の中に入っちゃったらSちゃんの護符だけが頼りさ。さて、いよいよだな。」
その時、微かな金属音がして205号室のドアがひとりでに開いた。中に人影は無い。
「あれは?」
「『入ってこい』ということですね。私たちが来たのを男は知ってます。
R君、あの 『たてものに さいくをしたのはおまえたちだな けいさつ か』
嗄れた声は男の頭上、天井近くから響いていた。
「そうだ。令状もある。3人の女の子が殺された事件だ。心当たりがあるかい。」
『それじゃあ かんたんにかえすわけには いかないなぁ』 部屋のドアがバタンと閉まる。
空気が変わった。
体感温度が一気に下がり、部屋の中に濃密な悪意が満ちていく。
『鍵』を掛けていないから、流れこんで来る悪意に意識が飲み込まれそうだ。
目眩がして胃の中から苦いものが逆流してくる。必死でこらえた。
「しっかり、前を見て。」 耳許でSさんの声。
深く息を吸い下腹に力を入れて真っ直ぐ前を見る。
男のすぐ前に、巨大なものが立っていた。
人に近い姿だが、『鬼』という他に表現しようのない異形。
身長はおそらく3m近い、見上げるような裸身の巨体。肩まで伸びた蓬髪。
黒く汚れた大きな顔には血走った野球ボールほどの目玉、俺たちを見つめている。
そして...榊さんの部下が錯乱したのも無理はない。
4本の長い腕が胸の前で3人の女の子をまとめて抱きかかえていた。
腕の間から女の子たちの腕や脚がはみ出して力無く垂れ下がっている。
2人の女の子の顔は見えないが、1人の女の子の顔がこちらに向いていた。
苦痛に歪んだ顔。見開かれた眼は白く、表情に変化は無い。
残り2本の腕が女の子たちの髪をすいたり頬を撫でたり、ゆっくりと動いている。
巨体に6本の腕、これはまさに『鬼』そのものだ。
一体これは現実なのか、それともこの部屋を満たす悪意が見せている幻視なのか。
今、俺たちはここにいるのだから、ドアが開いたりチェーンが掛かったりしたのは現実だろう。
しかし、幾ら何でもこの異形の鬼は...とても現実のものとは思えない。をくぐったらそこから先は完全に相手の領域。
何が見えても、何が起こっても不思議じゃない。気をしっかり持って、良いわね。」
「了解です。」
ドアをくぐり、玄関で靴を脱いで中に入る。
ダイニングキッチン。その奥に灰色のドア、男はおそらくあの中だ。
と、玄関のドアが閉まり、俺たちの見ている前でひとりでにドアチェーンが掛かった。
「おっかねぇ。」 榊さんが小声で呟く。
その時、微かな耳鳴りがした。くぐもったような雑音。いや、これは誰かの声だ。
キーンという耳鳴りに混じって聞こえる、途切れ途切れの呟くような声。
『・・・な○・ なぜ・・・だけ ・○み・・・』
「R君、どうしたの?」 「何だか、小さな声が聞こえました。雑音みたいな。」
『どうした はいってこいよ かぎはかかってない』 嗄れた声が響く。
ゆっくりとドアノブが回り、灰色のドアが開いた。やはりドアの内側に人影はない。
「行きましょう。」
Sさんを遮って榊さんが先にドアをくぐった。次にSさん、最後が俺。
部屋の中は薄暗く、男がパソコンのモニターを背にして椅子に座っていた。
まるで居眠りをしているように俯いていて顔は見えない。
0211名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 05:00:33.94ID:xxoFY8Hq0
>>209
いいと思う。支持するよ
0212名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 05:00:56.00ID:YWVMz45Z0
まぁビジュアルは真央ちゃんより上だからシニアで表彰台常連になれば
ヒロインになるな
0213名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 05:01:17.48ID:AyKT7j0B0
 「やっぱり。殺した女の子たちの魂を捕らえていたのね。意識を辿れなくて当然だわ。」
『このこたちは おれのものだよ』 嗄れた声は以前より大きく、はっきりと聞こえた。
「違う。その女の子たちはお前のものじゃない。その子たちを離しなさい。」
『いや だ こと 『・・・な○み なぜおま・だけが な○み・・・』
この声。そうか、4人目の女の子はこの男の。俺は思わず言葉をかけた。
「なあ、あんたに聞きたい事がある。とても大切な質問なんだ。答えてくれないか?」
数秒の沈黙の後。ふっ、と鬼の腕が緩み、ゴルフバッグが床に降りてきた。
Sさんは驚いたような顔で俺を見つめている。
『なにを ききたい』
「あんたが大事に抱きしめている女の子たちの中に、あんたの娘もいるのかい?」
『な に』
「あんたが抱きしめている女の子たちの中に、あんたの娘、『な○みちゃん』もいるのかい?」
『な○み...おれの むすめ...』
俺はこちらを向いている女の子を指さした。おそらく先月の事件の被害者だ。
「少なくともその女の子は『な○みちゃん』じゃない。
残りの2人はどうだ?『な○みちゃん』はいるかい?」
『な○み おれのむすめ いない もう いない』
「あんたと別れるだけでも『な○みちゃん』は辛くて悲しかったはずだ。
それなのに、あんたの今の姿を見たら、『な○みちゃん』は余計に辛くて悲しいんじゃないか?
大事な娘を亡くして、辛いのは良く分かる。でも、だからってこんなことをするなんて。
あんたはそれで、それで本当に満足なのか?」
『...おお おれの な○み いない どこにも』
鬼は頭を抱えて床に膝をつき、床が揺れた。体は一回り小さくなったように見える。
その両目から赤黒い液体が溢れ、首から胸へと伝った。文字通り、血の涙。』
Sさんはポケットから白い小さな布袋を取り出した。
この鬼を人型に封じることができるのだろうか。それが出来れば男の本体も。
女の子の頬を撫でていた鬼の腕が一本、ゆらりと伸びて更に長く、太くなった。
座布団ほどもありそうな手が、壁際のゴルフバッグを鷲掴みにする。
ゴルフバッグは軽々と浮き上がり、俺の頭より高い位置で横になった。
ゴルフクラブがぶつかりあう重い音が微かに聞こえる。
まずい、もしこれが幻視でないとしたら。
投げつけられても、叩きつけられても、絶対に無事では済まない。
Sさんをそっと抱き寄せる。何とかして庇う方法はないか。何としてもこの人だけは。
つっ!!また、耳鳴り。耳の奥が痛む。雑音に混じる、途切れ途切れの、呟くような声。
0214名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 05:01:56.97ID:30sIvCLs0
 Sさんが白い布袋の中から人型を取り出して右掌にそっと乗せた。
息を吹きかけると人型は鬼へ向かってひらひらと飛び、空中で燃え上がる。
...これは。
膝をついた鬼のすぐ前に、小さな女の子が立っていた。
鬼はぽかんと口を開けて目の前の女の子を見つめている。
腰まで伸びた長い髪。黄色のワンピース、白い靴。悲しそうな後ろ姿。
『お父さん、どうして? どうしてこんな酷いことするの?』
俺はSさんの口元を見 『俺は、他の親子を妬んだ。妬んで、憎んで。あんな酷いことを。』
鬼の腕は2本になっている。その2本の腕を床についた。
『俺はこうして、な○みに会えたのに。あの子たちは、あの子たちの家族は...』
前のめりに床に突っ伏しているのはもう鬼の姿をした異形ではなく、
椅子に座って俯いている男と同じ服を着た、痩せた長髪の男だった。
Sさんが右手に3枚の人型を掲げ、何事か小声で呟いた。
横たわる女の子たちの顔から苦悶の表情が消え、その姿は見る間に薄れていく。
黄色いワンピースの女の子が振り向いた。涙に濡れた可愛い顔。
女の子はSさんに向かって頭を下げた。
Sさんは目を閉じ、胸の前で印を結ぶ。
部屋の空気が軽くなった
この部屋を閉ざしていた力が緩み、部屋に満ちていた悪意と憎しみが拡散していく。
女の子と、床に突っ伏した男の姿も消えた。一文字に結んだままだ。ということは、『声色』ではない。
『な○み それ は おとうさん が』
『お父さんが大好きだったのに。お父さんの馬鹿!私は、ずっと...』
俯いた女の子の肩が震えている。透明な雫が小さな靴を濡らした。
『お願い。もうこんな事止めて。その女の子たちを離して、ちゃんと謝って。でないと、私。』
女の子は耐えかねたように両手で顔を覆った。静かな部屋に響く小さな泣き声。
どのくらい時間が経ったのか、鬼の腕がゆっくりと動き出した。
2本の腕で女の子の体をそっと床に横たえる。
1人、もう1人、そして最後の1人。
鬼は6本の手で仰向けの女の子の髪を整え、開いていた眼を閉じていった。
『おまえが 死んだ時、お父さんは。なぜお前だけがと、そう思って。お父さんは馬鹿だった。』
鬼の体は次第に小さく萎み、その姿も人に近づいていく。
0215名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 05:02:44.19ID:OYUvX19t0
別に採点競技なんて真剣に見ていないし、
可愛い真凜を見ているだけで幸せだ。
0216名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 05:02:47.80ID:tpXPo8z+0
 歩きながら榊さんが独り言のように呟いた。
「こいつ、軽いな。この男が娘を事故で亡くしたのは2年前だ。
子を失った親の気持ちは骨身に染みてたはずなのに、何故あんな事を。全くやりきれん。」
Sさんが小さく溜息をついた。
「娘を亡くした事を受け入れられず、悲しむことも出来なかったから。
泣いて、叫んで、ちゃんと悲しむべきだったのに。
それが出来ていたら、2人の間に『通い路』が開いたはず。
この男の霊質なら、通い路を通して娘の魂とその声を感知できたかもしれません。
でも、この男は悲しむ代わりに他人を妬み、そして憎んでしまったんです。
『自分たちはこんなに不幸なのに、何故他人は幸福なのか?』それで。」
「それで他人にも同じ不幸を、と?」 俺たちは正面入り口に戻り、マンションを出た。
交番の中の警官に会釈をして車に乗り込む。警官は少し驚いた顔をした。
俺たちと榊さんが此処を出てからまだ30分も経ってないのだから驚くのも無理はない。
「こんなに早く捜索が終わるなんて思わなかったでしょうね。」
「もしあの男が罪を認めたら、なるべく早く調書を取った方が良いと
榊さんに話してあったの。多分あの男の体はあまり長く保たないから。
本格的な家宅捜索は、きっと来週以降になると思う。」
写真に写った影、ドアや鍵の開閉、なによりあの鬼の出現。
一体どれほどのエネルギーを要しただろう。生身の人間には、あまりに大きな消耗だ。
修行を重ねた術者ですら、限度を超えて消耗すれば回復出来なくなる、
つまり死ぬことがあると聞いていた。まして普通の人間では。
この事件の裁判は開かれない、何となくそんな気がした。
「それにしても早く済んだわね。まだ7時ちょっと過ぎよ。あなたのお陰。」
「僕のって、どういう意味ですか?」
文字通りよ。この件はあなたが解決したようなもの。だから榊さんはあなたに
『また宜しく』と言ったの。少なくとも榊さんには術者として認められたってこと。うです。」
榊さんの溜息は大きく、深かった。
「この世に鬼を生み出すのは、やっぱり人の心、なんだな。」
「人の心ではなく、人の心に宿る『業』ですね。」
裏口の外に背の高い男が立っているのが見える。
榊さんがドアを開けた。 「この男だ。頼む。」
「Sちゃん。ありがとう。」 榊さんは振り向いてSさんの手を握り、次に俺の手を握った。
「R君も、ありがとう。何かあったらまた宜しく頼むよ。」
榊さんは俺の背中をぽんと1つ叩いてドアをくぐり、
インターホンで少し話してから早足で車に向かった。
0217名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 05:03:43.38ID:BtFQbfya0
 「でも、僕はただ、話しかけただけで。」
「それがあなたの力。あなたの適性は『言の葉』、あなたは『言祝ぐ者』。
記録には残っているけれど、現在の術者でこの適性を備える者はいない。
あれ程強力な言霊、実際に見るのは初めてだったから本当に驚いた。」
これまで色々な術を見せて貰ったが、言霊を使う力なんて聞いたこともない
「言霊が、僕の力と何か関係あるんですか?」
「あなたが無心に、そして心から発する言葉には言霊が宿る。
だからその言葉は、言葉の向けられた相手の心に届いて、そしてその奥底に染み込む。
普通、妬みや憎しみで凝り固まった人の心は何重にも『鍵』をかけた状態になる。
だから他人の話を聞かないし、聞こうとも思わない。
だからあの男は自分の傍にいた娘の魂に気付かず、その声は男の心に届かなかった。
でも、あなたの言葉は届いた、ただの一度で。そし 「僕の意志で操作できないなら、あんまり役に立たないような気がするんですが。」
「何を罰当たりな事言ってるの。さっきだって、あなたの力がなかったら
2人の魂は救えなかったかも知れないのよ。2年前、事故で亡くなったあの子の魂は
父親への愛着からこの世界にとどまっていた。親子だから、おそらく霊質も似ていたのね。
でも、さっきも言ったように、妬みと憎しみに狂った父親の心にあの子の声は届かない。
愛する父親が女の子を殺して異形に変化していくのを、あの子はただ見ているしかなかった。
異形に変化した魂は、普通の魂と存在の仕方がずれてしまうから、
あの子の魂に気付く可能性はゼロ。あの子の魂は男の部屋に入ることすら出来なくなった。
今朝私が此処に来た時も、あの子はマンションの入り口に佇んでた。
魂が酷く傷ついていて、いつ不幸の輪廻に取り込まれてもおかしくない状態だった。
愛する父親が女の子を殺す場面を3度も見たのだから、当然と言えば当然だけど。」
「もしかして、あの写真はあの子の?」
「そう、あの子の力を借りてその記憶を焼き付けた。一番新しい、鮮明な記憶を。」
「あの男はキャンプ場の駐車場に停めた車に女の子を連れて行き、絞殺したの。
遺体は夜のうちに裏の山に埋めた。皆、河の事故だと思ってたから駐車場は盲点になってた。
夕方、それらしい女の子が一人で河遊びをしてたと証言したのはあの男よ。
あの子はその一部始終を見てた。そして父親がこれ以上罪を重ねるのを止めるために
私に力を貸してくれた。父親への愛着のあり方が変化したのを示す良い兆候。」
そうか、だからSさんはあの子の魂を人型に封じてあの部屋へ連れて来たきたのだ。
異形に変化した父親に会わせて未練を断ち切り、中有への道を開いてあげるために。
「出来れば手荒な事はせず、自ら納得して旅立ってもらう方が良い。
そして男にも、自分の罪を認めてから地獄へ...」
Sさんは言葉を切って小さく息を吐いた。
「あなたの言葉が切っ掛けになって男は微かな正気を取り戻した。
だからこそ娘の姿を見、その声を聞くことが出来たのよ。
結果的に男は自分の罪を認めたし、女の子も自分の気持ちに区切りをつけられた。
私も何とか男を説得しようと思ってたけど、あれほど上手くやれる自信は無かったわ。」分の罪とその重さを悟らせた。
私は解放された女の子達の魂が不幸の輪廻に取り込まれないようにしただけ。」
「言霊の力って、Lさんの『あの声』と同じようなものですか?」
「確かにどちらも術者の声を触媒に使うけど、系統が全く違うわ。
Lの術はL自身の意志で相手の心や体を操作出来る。だから幻覚を見せるのも簡単。
でも、あなたの力はあなたの意志で言霊を操作する事は出来ない。
それに言霊は言葉の真の意味を相手に届けるだけ。どう反応するかは相手次第。」
0218名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 05:04:29.25ID:Heth4M2V0
 Sさんは右手を俺の左手に添えた。
「それからね。これでやっと分かった。
術を仕込まれていたせいで異性に全く反応しなかったLが、あなたにだけ反応した理由。」
そういえば...
姫との初対面の日、俺は自転車修理のバイトをしなが 図書室の中のドアの向こう、畳張りの広い和室。
その奥の板張りの部分に設えられた3つの小さな祭壇、それぞれに人型が祀られていた。
Sさんはそれぞれの祭壇の前で丁寧に鎮魂の儀式を行い、
人型を白い布で出来た小さな袋に納めていく。袋の口は赤い紐で閉じられた。
事故で亡くなった女の子が一人。娘を亡くして狂った男に殺された女の子が三人。
そして三人を殺した男の魂は生きながら悪霊となり、
自らの憎しみと呪詛が生み出す負荷に耐えられず、精魂尽き果てて死んだ。
もともとに悪意があって仕組まれた事件ではない。なのに失われた5つの命。
おそらく最初の事故がなければ、5つの命は失われなかった。
父親として、今回の一連の事件は他人事では無い。
姫と比べてSさんが笑うほど、俺は翠を溺愛しているからだ。
もし事故や病気で翠を失ったら、俺は狂わずにいられるだろうか。
勿論、俺が狂ったら、罪を犯す前にSさんは俺を殺してくれるだろう。
それが俺とあの男の違いで、俺は幸運だ。でも、確かな違いはそれだけ。
こんな悲しい事件が起きるのは、やはり人の心の弱さ故なのだろうか。
この世に鬼を生み出すのは人の心に宿る『業』だと、Sさんは言った。
そして俺はあの時の、『業からは逃れられない』という母の言葉を思い出した。
『業』とは一体何なのか、それは『不幸の輪廻』とどう関わっているのか。
Sさんの後ろ姿を見ながら、そんな事を考えていた。何となく気まずい『間』を埋めようと思って俺は好き勝手に喋り続けた。
俺の自転車のこと。それから修理した自転車が姫には乗りにくいのではないかということ。
あの時、ただ無心に喋り続けていた言葉にも、言霊が宿っていたのだろうか。
「それから、あなたが『下心もあります』って言った言葉が少しも不愉快でなく、
むしろ率直な愛情表現として、私の心に響いたこと。
あなたの力はほとんど発現していなかったから感知できなかったけど
あの時の言葉にも、きっと微かな言霊が宿っていたんだわ。」
もしかしたら俺は言霊の力で2人を...腹の底がヒヤリと冷たくなるのを感じた。
0219名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 05:04:47.30ID:RFIbFv1O0
インタビューで妹がライバルとか言ってんのを見て、こりゃダメだと思った
目線が下だもんな
上見て練習しないとな
0220名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 05:05:41.04ID:QriIq1nk0
 再び県境を越えてお屋敷に近い街に戻ってきた。雨足が強まっている。
Sさんは市内にある一軒の家を指示したが、その家に着くと思い直したように
その家から少し離れたアパートの駐車場を改めて指示した。二枚目の人型を焚き上げる。
「事件の起きた その場所まで進み、ウィンカーを出して路肩に車を停めた。花屋の看板が見える。
やはり、歩道のその一角だけが明るく照らされていた、そして。
子犬...
花屋の看板のすぐ脇で白い子犬が嬉しそうに尻尾を振っていた。
この雨の中、その毛並みは水を含んでおらず、
行き交う通行人は誰一人として不思議な明るさにも子犬にも頓着してはいない。
そうだ、この次の交差点は『○町南』。
Sさんはじっと窓の外の子犬を見つめる。俺も質問を飲み込んで子犬を見つめた。やがて。
子犬のすぐ前、地面近くに小さな白い両手が見えた。
一段と嬉しそうに尻尾を振る子犬を、その両手が優しく抱き上げる。
子犬が花屋の看板と同じ位の高さに持ち上げられた時、女の子の全身が見えた。
白地にピンクと黄色の水玉模様のTシャツ。紺色の半ズボン。青い靴。
笑顔で子犬に頬 「二人目の、女の子だったんですね。あの子犬が待っていたのは。」
Tシャツの柄に見覚えがあった。あの時の、真空パックの中身だ。
榊さんが行方不明の女の子の親族から借りてきた、女の子のお気に入りのTシャツ。
「あの女の子は両親を亡くして親戚に引き取られたけど、そこにあの子の居場所はなかった。」
その子の失踪は親族の意向で公にされなかったと榊さんは言った。
そしてSさんは、あの家の前からアパートの駐車場に指示を出し直した。
それぞれの意味が俺の心に染み込んで来る。 寒い、俺の服は濡れていないのに。
「あの子にとっても、自分を慕ってくれる子犬は、とても大切な記憶だったのね。」
「あの子がここに現れると、分かっていたんですか?」
「いいえ。あのTシャツを見た時、子犬が待っている女の子は
二番目の被害者だと分かったけれど、まさかここに現れるとは思っていなかった。」
「『稀な霊質を持ち、人間の心との関わりがあった動物だけが幽霊になる』、そうでしたね。」
「そう。おそらくはたった一度、長くても数分。でも、それは本物の、心の触れ合いだった。」
Sさんはもう一度窓の外を見た。相変わらずの雨。
「『卯の花腐し』、そして『卯の花下し』、今は梅雨本番。
このところ本当に雨が多かった。この事件で流された沢山の涙に天が呼応していたのかしら。
早く、梅雨が明けたら良いわね。もう誰も、涙を流さずに済むように。」
をする女の子の姿が、一瞬強い光に包まれ、視界が白く遮られた。
視界が戻ってきた時、子犬を抱く女の子の姿は既になかった。
ただ、雨の夕方の薄暗い歩道を、幾つかの傘がすれ違うのが見えるだけだ。、なんですか?」
「そう、苦しんだ時間が長い子から、楽にしてあげるべきだから。」
Sさんの顔が、少しだけ翳ったように見えた。
最後の家、向かいの道路に停めた車の中で三枚目の人型を焚き上げる。
既に4時半を過ぎ、辺りは薄暗くなり始めていた。お屋敷に向けて車を走らせる。
Sさんは助手席に移り、黙って窓の外を眺めていた。
もうすぐ市街地を抜けるという時、俺は不思議なものに気が付いた。
前方50m程先の歩道あたり、そこだけまるで陽が差しているように明るい。
「Sさん、あれ。あそこだけ陽が差してます。」
前方に視線を移したSさんの顔が、一瞬で緊張した。小声で指示を出す。
「あそこで、車を停めて。」
0221名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 05:06:35.91ID:ceuXfRpn0
『誓詞』

 「はい、最初からもう一度。ちゃんと詠唱出来ないと私が困るのよ、ね。」
『誓詞』の練習を始めて一週間程が経つ。修行の前の30分程を練習にあてていた。
文字を読むのではなく、Sさんからの口伝で詠唱する。独特の声の調子と抑揚。
古い言葉なので文字がないとほとんど意味が分からない。
それに元々あまり歌は得意ではない。
最初の内はかなり調子が外れていたのだろう、Sさんが何度も吹き出す程だった。
「せめて意味 日曜日、俺とSさんは午後2時30分過ぎにお屋敷を出発した。
当主様のお社とお住まいは県境に近い県道から脇の山道に入った所だと聞いていた。
指定された4時までには1時間30分ある。余裕を持って到着できるだろう。
運転しながら、俺はSさんに教えられたお目通りの手順を頭の中で何度も確認した。
俺とSさんが待つ部屋の中に当主様と当主様の奥方である桃花の方様が御出になる。
俺とSさんは起立し、最敬礼の姿勢で当主様が席にお着きになるのを待つ。
当主様が席にお着きになった所でSさんが俺を当主様に紹介し、俺は誓詞を奉る。
当主様から御裁許のお言葉を頂き、当主様と桃花の方様が御退出なされた後で俺たちも退出。
「あの、当主様と桃花の方様で良いんですよね?御名前や号ではなく。」
「祭主である当主様は、いわば一族全員の親にあたる存在。
一族のうち特定の家系や特定の個人と繋がりがあってはいけない。
建前としては、当主となった時点で元の名前や親子の絆は封印される。
だから当主様には御名前も号も無い。桃花の方様も同じ。」
「桃花の方様というのはお后様と同じような敬称と考えれば良いんですね。」
「桃花の方様のお社は当主様のお社の北東、鬼門にあたる方角に造営される。
つまり『妹の力』で鬼門を封じ、当主様をお守りするお方という意味。」
桃に魔除けの力があるという話は聞いたことがある。
確か『桃太郎』の桃もその系統の考え方から来ていたはずだし、
俺の実家の庭にも、家の鬼門にあたる方角に桃の木が植えてあった。かれば少しはましになるかも知れません。文字も教えて下さい。」
「当主様は私たち一族の祭主。誓詞は当主様に奉る一種の祝詞なの。
心を込めて詠唱すれば、あなたの心はちゃんと当主様に伝わる。
あなたの力を考えたら、むしろ意味が分からない方が無心になれて良い結果が出るはず。」
『言霊に期待する』ということか。それなら無心に詠唱出来るまで練習するしかない。
さらに約一週間、誓詞の練習を続け、何とか様になってきたある日。
姫を大学に送って戻ってくると、Sさんが玄関の前で俺を待っていた。
明るい笑顔、きっと、何か良い知らせだ。
「さっき『上』から連絡が連絡が有ったわ。当主様にお目通り出来るって。
代理の方が対応して下さる事も多いのだけど、私たちは運が良い。」
何としてもその日までには誓詞を仕上げなければならない。気合いが入る。
「それはいつ、ですか?」
「次の日曜日。」
既に今日は木曜、もう練習期間は3日しかない。
0223名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 05:07:59.34ID:U3wHcjyV0
今後、本田姉妹がスケートを続けて行くならば、最終的に一番伸びるのは末っ子の紗来ちゃんだろうな。
0224名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 05:08:17.39ID:1tLY7cE/0
 「次の脇道から山道に入って。そこから、10分くらい。多分。」
脇道を入ってすぐに簡単な門があり、俺は門を開いて車を進め、再び門を閉めた。
車を走らせると、そこが今までとは違う領域であると、俺にも分かった。
鬱蒼と茂った森の中、ゆるやかに曲がりながら上っていく山道は綺麗に舗装されている。
その道には、ただ一本の枯れ枝も、ただ一枚の枯れ葉も落ちてはいない。
そして道の両側、深い森の中には静かな気配が其処此処にひっそりと蹲っていた。
それらは当主様のお社とお住まいを護る式たちだろう。
おそらく、許可された者でなければこの道を最後まで辿ることは出来ない。
興味本位で入り込んだ者があれば、森の深みに迷い込む。
もしも悪意を持って入り込んだ者があれば、すぐに式たちに排除される。
道自体が『聖域』を行き来する人を選別する。そういう道なのだ。
5分あまり車を走らせると突き当たりの広場に出た。広場の奥の斜面に細い階段。
木々と空の感じで山の頂に近い場所であることが分かる。
「ここに車を停め 「見えた。」
参道の端は開けた平地になっていて、右側奥に大きな洋館がある。
洋館の左を抜ける細い道は階段に繋がり、階段の上には立派なお社の屋根が見えた。
「あの洋館が当主様と桃花の方様のお住まい。お社はあの階段の上。
お目通りの場所は洋館の中の部屋。いよいよね。覚悟は良い?」
「はい。此処まで来て、もう後戻りは出来ません。」
「うん、良い返事。付いてきて。」
Sさんの後に付いて洋館の門をくぐる。綺麗に手入れされた庭、其処を抜ける小道。
小道を辿ると大きな玄関。扉の脇に男性が立っている。
俺たちが扉の前まで来ると男性が一礼して扉を開いた。
Sさんが軽く会釈をして扉をくぐる。俺も後に続く。
玄関の中には少女が一人、俺たちに頭を下げる。
「Sさま、Rさま、お待ちしておりました。どうぞ中へ、御案内致します。」
少女が顔を上げた。中学生か高校生くらい、どこかで見覚えのある顔だ。
「ご苦労様。宜しくお願いしますね。」
少女は踵を返して廊下を進む。俺たちはその後を追う。軽い足音だけが響く、静かだ。
廊下の一方は一面ガラス張りの壁で中庭の様子が見える。やはり良く手入れされていた。
廊下の途中で階段を上り、上り切ったところで右へ。少し細くなった廊下を進む。
3つ目の扉の前で少女が立ち止まった。一礼して扉を開く。きましょ。」
車を出たSさんが不意に振り向いて、今辿ってきた山道の方向を見つめた。遠い目。
鳥の声と風の音、さっきと変わった気配は感じられない。
「どうか、したんですか?」
「ううん、大した事じゃない。」 階段を上り始めた。
Sさんだって緊張しているのだろう。俺も階段に足をかけた。これからが正念場だ。
黙ったまま並んで階段を上る。階段の上には鳥居。
その先には鬱蒼とした森の中を抜けていく石畳の長い参道。
Sさんが一礼して鳥居をくぐる。おれもSさんに倣って後を追う。
0226名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 05:09:28.59ID:3qkELZGb0
柔道かなんかで、適当に逃げ出せないコーチに殺されるってネタがあったなぁ
コーチはギリギリまで追い込むから、選手側が限界感じたら素直にダメといって通じる相手じゃないから
時には逃げないと、故障して潰されるって話は割と聞く
0227名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 05:10:04.53ID:8sou3V5Z0
 「当主様はもうすぐ御出になります。正面のソファでお待ち下さい。」
「ありがとう。」 Sさんがドアをくぐり、俺も少女に一礼して部屋の中に入った。
思ったより小さな部屋だ。カーテンを背にした大きな机と椅子。
その正面にソファとテーブル。俺たちが入ってきたドアと反対側の壁に立派な扉。
Sさんがソファへ座る。 「あなたは其処へ。」
Sさんと俺はテーブルを挟んで座り、俺は壁の扉を背にした位置。
ノックの音がして扉が開き、さっきの少女がお盆を持って入ってきた。
テーブルの上に背の高いグラスを2つ並べ、一礼して出て行く。
冷えて露の着いたグラスに透明の氷と薄緑色の液体、緑茶だろうか。
「緊張して喉が渇いたでしょ?今の内に飲んでおいて。」
確かに喉がカラカラだ。誓詞の詠唱に差し支えないよう、慎重に喉を湿らせる。
良い香りがするが、緊張していて味が良く分からない。
再びノックの音がした。
扉が開き、少女が扉を押さえたまま、扉の向こうに向かって最敬礼をする。
Sさんと俺も立ち上がり、大きな机に向かって最敬礼、そのままの姿勢を保つ。
何度も何度もシミュレーションした手順の通りだ。
0228名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 05:10:59.99ID:Ofki9m0l0
 詠唱を終えて一礼。顔を上げると、桃花の方様が懐紙で目頭を押さえているのが見えた。
何故、と想った途端。張りのある声が直接頭の中に響いた。
『...これ程の『力』がこもった誓詞を聞いたのは初めてだ。
安心して、SとLを託すことが出来る。喜んで裁許しよう。』
当主様から感じる雰囲気が、一変していた。
その眼差しは一瞬で俺の全てを見通すような光に満ちている。
広大な海の、決して手の届かない深淵を眼の前にしたような畏怖の念が湧き上がり、
どうしようもなく体が震えた。正直、怖いのに眼を逸らすことが出来ない。
『R君。いや、裁許したのだから、これからはRと呼ばせて貰う。
R、良き資質を持 「首尾は上々、惚れ直しちゃった。」
「いや、でも聞いていた手順と。」
「手順通り。さ、すぐに退出するわよ。」 Sさんはドアを開けて廊下に出た。
急ぎ足で来た順路を逆に辿り、玄関に着く。先程の少女がドアを開けてくれた。
「ありがとう。」 Sさんがドアをくぐる。俺も一礼して後を追う。
「あの、聞きたい事が。」
「車に戻ってから答えてあげる。だから今は急いで、ね。」
庭を抜け、門を出て石畳の参道、2人並んで、黙って急ぎ足で歩く。
Sさんはほとんど小走りに近い速さで俺の左側を進む。
一体何故こんなに急いでいるのだろう?
もう御裁許は頂いたのだし、急ぐ理由などないはずなのに。

 ふと、蝉の声が聞こえたような気がした。まだ少し、蝉には早いはずだ。
急ぎ足で歩きながら、参道両側の森の様子を窺い、蝉のいそうな木を探す。
突然、Sさんの脚が止まった。 同時に囁くような声。
「『鍵』を。」
反射的に『鍵』をかけ、Sさんの視線を辿る。
...目の前に男が立っていた。そんな、一体何処から?
長い参道は見通しが良く、死角になるような場所はない。ついさっきまで人影などなかった。
なのに今、俺たちから僅か2mほどの距離に、この男は立っている。
森の中から現れたとすれば、いや、下草や落ち葉を踏む音すら聞こえなかった。
黒いスーツ、俺より背が高い。微かな笑みを浮かべてSさんを見下ろしている。
一体これは人なのか。それとも...。年が我が一族に加わった事を心から嬉しく思う。
その資質を余す所無く開花させ、近い将来、術者として働いてくれる事を期待する。』
Sさんと俺はもう一度深く頭を下げた。当主様が立ち上がる気配。
御退出なされた後で俺たちも退出、それで完了だ。もう一度頭の中で手順を確認する。
「ところで、S。」
「はい。」
!? また、手順と違っている。慌てて当主様とSさんの様子を窺う。
当主様の声は、頭の中で無く、耳に聞こえる普通の声に戻っていた。悪戯っぽい笑顔。
「成した子は、娘だと聞いた。私たちに、会わせてはくれないのか?」
「夫を御裁許頂きました上、娘のお目通りも叶うなら、これ以上の望みは御座いません。」
「うん。出来るだけ早く、頼む。」 当主様は扉に向かって歩き出した。
慌てて頭を下げる。
「S、きっとですよ。きっと、近いうちに。」
「はい。必ず。」
桃花の方様とSさんの短い会話が聞こえた後、扉の閉まる音がした。
0229名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 05:12:05.10ID:RQg8LVob0
 「久し振りだな。S。」
「そうね。6年振り、かしら。」
Sさんの声は冷ややかだ。
「縁談を断り、前線からも退いたと聞いて訝しんでいたが。」
男の眼が俺を見た。『鍵』を掛けているのに、俺の心を見透かすような鋭い視線。
「なるほど。原石を見つけた、という訳か。確かに、暇潰しにはなりそうだ。」
「類い希な原石には違いない。決して暇潰しではないけれど。」
数秒間の沈黙。辺りの空気が張り詰めて、肌がピリピリする程だ。
「話したいこともあるが、今日は『公務』で時間が 参道を過ぎ、車を停めた広場へ続く階段を下りる。
未だ気配を背後に感じる。まるで何かが俺のすぐ後ろに付いて来ているようだ。
一体何だ、この得体の知れない気配は?心臓の鼓動が半端じゃない。
怖い。走って、一刻も早く車に乗りたい。そんな気持ちを必死で抑える。
ようやく車に辿り着いた。少し震える手でポケットを探り、鍵を取り出す。
助手席のドアを開けると、Sさんは俺の手から鍵を取り上げた。
左手で俺の背中を軽く払ってから助手席を指さす。
『先に乗って』という意味だろう。できるだけ素早く助手席に乗り込んでドアを閉める。
Sさんは慌てる風もなく運転席に乗り込んだ。ドアを閉じる。
すぐに車を出した。山道を飛ばし、5分足らずで扉の場所に着く。
車を止め、俺を制して車を出たSさんが扉を閉めた。
運転席に戻り、俺の顔を見て微笑んだ。
『もう大丈夫』ということだろう。俺も気持ちを静めるために深呼吸をした。
「御免ね。まさか、出会うはずないと思って黙ってたの。ちゃんと話しておけば良かったけど。」
車を出し、山道から県道に戻る。ようやく俺の心臓の鼓動も元に戻った。
「一体、あれは人間なんですか?」
「人間、には違いない。一族の女性が産んだんだから。その家系の、『最高傑作』。」
普通、人間に対して最高傑作という言葉は使わないだろう。
「人間と言うより、計画的に作り出された存在、という風に聞こえますが。」
「その通りよ。3世代かけて行われた計画だったの。」。
前線に戻ってきたのなら、急がずとも話す機会はあるだろう。」
「機会があったしても、話したいこと、私にはない。」
男の口元が緩む。 「相変わらずだな。安心した。」
男の体がゆらりと流れるように動き、Sさんの左側をすり抜けた。革靴が石を踏む硬い音。
Sさんが唇にそっと右手の人差し指を当て、それから前に向ける。
おそらく『黙って前へ』の合図。
Sさんがゆっくりと歩を進める。おれも並んだまま歩調を合わせた。
背後で男の足音が次第に小さくなっていく。
しかし、何故か濃密な気配がいつまでもすぐ背後にある。
振り返って確かめたいが、指示通りSさんの歩調に会わせて歩き続けた。
0230名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 05:13:28.23ID:xxoFY8Hq0
枚方の宝屋?光善寺?
0231名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 05:13:40.45ID:FeIZoYMe0
 「計画って。人間を材料に使うような計画だったんですか?」
「慢性的に術者が不足してるって前に話したでしょ?」
「はい、もう何十年も前から不足していると。」
「何故不足してると思う?」
Sさんや姫とともに、これまでいくつもの『非科学的』な事件に関わって来た。つい最近も。
科学全盛の時代とはいえ、俺の知らないところでそんな事件が増えているのだろうか?
しかし、それならそういう事件の、信憑性のある噂がもっと広まっているはずだ。 冷たいものが背筋をはい上がってくる。それは、つまり。
「まず、外法を使って強力な依り代を作り出し、
依り代に憑依した神や精霊の力に頼ろうとした一派が現れた。
そうすれば、生まれてくる子に任意の能力を与える事が出来るから。
でも外法を認めない『上』はその一派を異端として一族から排除したの。
それが分家、Lの心に術を仕込んだ者たち。」
俺の曾祖母はその分家の出身だと母から聞いていた。
「ただ、外法を使うのは論外としても、影響力の低下を防ぎたいという人は多かった。
だからある家系で、その計画が立てられた。そして、実行されたの。」
術者の減少に対応する計画、やはりそれは。寒気が全身に拡がった。
「そう。その家系の術者の中から計画に参加する希望者を募り、
計画的な妊娠によってその能力を組み合わせた術者を生み出そうとした。」
ジーンリッチ・優性思想・デザイナーチャイルド・・・そんな言葉が次々と浮かんでくる。
いや、しかし。一族に生まれる子供の中で、能力を持つ者はむしろ少数だとSさんは言った。
一夫一婦制とは限らない結婚制度のもとで、能力を持つ子供が十分な数生まれていたのなら、
それは男性の優秀な術者が多数の妻を娶り、多くの子を残すのがあたりまえだったという事だ。
逆の組み合わせでは、生まれてくる子の数は一夫一婦制と同じだけしか期待できない。
近代まで、その血筋を保つために権力者が多くの側室を持つのは当たり前だった。
一夫一婦制になった後でも、恋愛結婚が普通になったのは最近のことだ。
見合い結婚が主流の時代には、結婚式で初めて相手の顔を見たという話も多かったと聞く。
つまり、もともと結婚という言葉やその制度が、常に愛情と結びついている訳ではない。
無理に強制したのでもなければ、現代の価値観でその計画を非難することは筋違いだろう。
「正直、想像もつきません。」 「能力を持つ子が、生まれなくなってきているからよ。」
「何故、そんなことに。」 「一番の原因は少子化。」 「少子化?」
「そう、一族の中にも一夫一婦制の結婚が普通に見られるようになったし、
それに一人っ子も多くなった。特に最近はその傾向が顕著になってる。
当然だけど、たった一人の子供を術者にしたいと考える親は少ない。一族の者でも。」
確かに、自分自身が術者ではなく普通の生活を送っている親なら、
今の時代、子供にも普通の生活を送らせたいと考えるのはむしろ必然の流れだろう。
俺だって積極的に翠を術者にしようと思っている訳ではない。
「時代の流れ、ってことですか?」 
「そう。でも、その状況に危機感を持つ人たちがいたのは当然よね。
術者の数が減れば、一族の力や影響力が弱まるのは自明の理だもの。」
0232名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 05:14:17.99ID:Y+9voav00
 「あくまで希望者、なんですよね?」
「そう、強制したという話は聞いていない。だから『上』も計画を黙認し続けた。
実際、優秀な術者ほど、強制するのは難しいでしょうね。
それに、確実に能力を持つ子が生まれる訳ではないから、
この計画で作られた術者もそれほど多くない。『上』が把握しているのは8人。」
「その中で一番強い力を持っているのがさっきの...」
「そう、だから最高傑作。名前は『炎(ほむら)』。
ね、憶えてる?学校法人の理事長、Lの高校の。」
「はい、あの背の高い。すごく礼儀正しい人ですよね。」
「炎はあの人の孫にあたる。計画を実行したのは、その家系なの。」
あの老人に対するSさんの態度はどこか冷ややかでよそよ ふと、さっきのSさんの様子を思い出した。まるで俺を守ろうとしているような。
計画のためだけの縁談なら、次の候補者を探せば良い、それだけのこと。
断った縁談の相手に偶然出会ったとしても、Sさんが俺を守る必要はないはずだ。
その縁談には、あの男の、Sさんへの恋愛感情も含まれていたのではなかったか。
「もしかして、僕、恨まれたりしませんかね。」
「恨むとか憎むとか、そんな激しい感情は感じなかった。だけど、イタズラ半分に
式を貼り付けた位だから、あなたに興味を持ったのは間違いないわね。」
背後に感じた異様な気配は式だったのか。もしかしてこれ、かなり面倒な事態かも。
「これからも、何か干渉される可能性はありますか?」
「式は帰ったし、心配する必要はないと思う。多分、冗談みたいなものよ。
もしそれ以上の干渉があっても、聖域の中以外なら術の制限が無いから
あなたを守るのはそれほど難しくない。」
「それで帰りを急いだんですね。あの男に気が付いたのはいつですか?」
「車を停めて歩き出した時。気配が近づいて来ているのは分かったけど、
大切な儀式の前にあなたの気を散らしたくなかった。」
確かに、こんな話を事前に聞いたら色々な意味で集中できなかっただろう。
「ね、もうこの話はお終い。折角御裁許を頂いたんだから、楽しい話をしましょ。
あ、乾杯のお酒を買って帰らなきゃ。シャンパンが良いわね。
ハイボール用のウイスキーも切れてたし。」
そう、緊張と誓詞の練習からようやく解放されたのだ。
今夜くらい息抜きをしても罰はあたらないだろう。かった。
そしてさっきは『話したいこと、私にはない。』と。
Sさん自身がその計画を快く思っていないということか、あるいは。
「やっぱり、いたんじゃないですか?許婚。」
「違う、許婚じゃない。縁談が来て、それを断っただけ。」
『最高傑作』とSさんの縁談がまとまれば、更に良い結果を期待できただろう。
「私の家系は一族の中で一番古い、いわゆる直系。優れた術者も多かったし、
それに歴代の当主様も、直系の出身者が一番多い。
計画の仕上げに、直系の者との結婚を考えるのは彼らにとって当然でしょうね。」
でも、Sさんはそれを断った。やはりこの計画に賛同していないという事だ。
前もって俺に話さなかったのは、あまり思い出したくない記憶だからだろう。
0233名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 05:15:07.66ID:qvh5FH7C0
 「『孫の顔を見たい』という事ね。」
「え? 孫??」
「立場上、血縁を封印しているとはいえ、やはり当主様も人間だから。」
「ちょっと待って下さい。翠が当主様の孫なら、それは、Sさんが。」
「そう、私は当主様と桃花の方様の、血を分けた実の娘。」
「!? そんな...」
全く、想像もしていなかった。何を、どう考えればいいのか、混乱して事態を飲み込めない。
じゃあ俺は今日、Sさんの御両親の前で誓詞を、当主様と桃花の方様は俺を...
頭の中の混乱が収まるにつれ、怒りと悲しさが入り交じった激しい感情が湧き上がってきた。
思わず右手を握りしめる。
「どうして!! どうして先に教えてくれなかったんですか?教えてくれていたら...」
自分でも驚く程大きな声を出した後で、腹の底がヒヤ Sさんは泣きやんだ翠を抱いたまま、俺の左肩に頭を預けた。
「もうひとつ、黙ってた事があったわね。」
「何ですか?」
「あなたが奉った誓詞の意味。
あれは一族の娘を娶った者が術者になるのを認めて頂くための誓詞。
娶った娘、成した子を守ること。そして一族のためにしっかり働くこと。それを誓う言葉。
だからあなたは、あの場に一番相応しい言葉を奉ったのよ。」
そうだ、Sさんはいつも俺を本当に大切にしてくれる。それこそ俺には不相応な程に。
それなのに。たとえ一瞬でも、あんな感情が湧き上がったこと、それが俺の弱さだ。
「一刻も早く、僕は強くならなきゃいけませんね。SさんとLさんと翠を守れるように。」
Sさんは頷いて、優しく微笑んだ。
「急ぐ必要は無いけど、期待してる。それとね、ひとつだけ約束して頂戴。
例え駆け出しでも、今日からあなたは裁許を受けた正式な術者。
どれほど力のある術者でも最初は駆け出しなんだし、
少なくとも私は、あなたやKを生んだ分家の血そのものは尊敬してる。
だから誇りを持って。あなたは私とLの夫、そして翠の父親なのよ。
絶対に自分の事を半端者だなんて思っちゃ駄目。」
その言葉の、ひとつひとつが俺の心を貫いた。文字通り、耳が痛い。冷たくなった。
それを教えて貰っていたとして、俺に、一体何が出来たというのか?
一族を追われた異端・分家の末裔。術者としては修行を始めたばかりの駆け出し。
Sさんが胸を張って俺を御両親に紹介できる材料など何ひとつない。
他の縁談を断って選んだのが、こんな半端者だなんて...
「違う、そうじゃない。信じて、お願い。」
俺の大声に驚いて泣き出した翠を抱き上げたあと、Sさんは俺の左隣に座った。
膝の上で握りしめた俺の右手に、そっと右手を重ねる。温かい。
0234名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 05:15:41.57ID:7JpNIgd40
気持ち悪い荒らし方だなぁ

ソース貼れとかアフィカスとか訳わからん連投の争いが延々続いた後に
>>167からいきなりオカルトコピペ攻撃か
0235名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 05:16:26.63ID:bw2mxfOO0
強い日差し、アスファルトの道路に逃げ水が見える。
既に梅雨が明け、日差しはもう真夏のような強さだ。暑い。

 榊さん行きつけの喫茶店で打ち合わせを終え、車を停めたコイン駐車場に戻る。
千円札を両替して料金を投入していたら、背後から声を掛けられた。
「ねえ、あれ、お兄さんの車でしょ?」
振り向くとセーラー服を着た少女が立っていた。右手でロータスを指さしている。
膝上の短いスカート。派手目の化粧、もともと綺麗な顔立ちなんだろうが、これでは駄目だ。
セーラー服なら絶対に膝小僧が見えてはいけないし、化粧なんて言語道断。
正統派セーラー服嗜好の俺としては、神聖なセーラー服を汚されたような気がして不快になる。
「そうだけど。何で、あっ。」 手元が狂って百円玉を一個落 「あれ外車だよね。お兄さん若いのにお金持ち?」
「悪いけど、時間無いからさ。」
少女は歩き出した俺の前に立って両手を広げた。
「ちょっとくらい話聞いてよ。今日テストで学校が午前中だったから
バイトの時間までヒマなんだ。ね、車でどっか連れてって。カラオケでも良いよ。」
「いや、だから時間無いんだって。」
「もう、鈍いな〜。私、お兄さんとお友達になりたいの。」
「へ?」
「お兄さんカッコイイし、良い人みたいだから気に入っちゃった。」
セーラー服着てるのに、何、この物言い?
腹の底から怒りが湧き上がってきたが、深呼吸して心を静める。
もしかしたら何か事情があるのかもしれないし。俺の嗜好は他人の知ったことでは無い。
「俺、一応妻子持ち。色々と誤解のもとになるから女子高生の友達は要らない。」
少女の横をすり抜けてロータスのドアを開ける。
「じゃ、これあげる。気が向いたらで良いから、連絡して。」
少女は名刺のようなカードを俺の胸ポケットに押し込んだ。
素早く運転席に乗り込みドアを閉める。
「待ってる。メールでも、電話でも」
少女の声はエンジン音にかき消された。
ロータス乗っててこんな面倒臭いのに掴まったのは初めてだ。
初仕事の打ち合わせの日にこんな事、何だか嫌な予感がする。てしまった。
百円玉は軽い音を立てながら少女の足下に転がった。
少女がしゃがんで百円玉を拾う。白い足、下着が見えそうだ。ますます不快になる。
「はい。」 少女が歩み寄り、掌に載せた百円玉を差し出した。
「ありがとう。」 軽く頭を下げて百円玉を受けとる。
少女はじっと俺の顔を見ている。
0236名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 05:17:03.13ID:e66iWW0N0
>>163が都合の悪いレスか

単発IDで似たようなレスの連投ってことは業者に依頼かよ
スポンサー付きは違いますねえ
0237名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 05:17:34.72ID:W3vhGYby0
 姫と2人、翠の相手をして遊んでいるとSさんがリビングに入ってきた。
「R君。今日の打ち合わせ、あの男の子の件でしょ?交通事故の。」
「はい。病院に行く日と、それから依頼の内容を詳しく確認してきました。」
「それだけ?」 「そうです。」
「じゃ、これは何かしらね?」 Sさんは小さなカードをテーブルに置いた。
「これ、誰ですか?何だか派手な感じの女の人ですね。」 姫がカードを手に取る。
顔から音を立てて血の気が引いた。しまった、あのまま胸ポケットに。
いや、待て。2人は俺の心が読める。あったことをそのまま話せば大丈夫だ。
ホッとして思わず笑みが浮かぶ。
「ちょっと、R君。何笑ってるの?」
「僕、ナンパされたんですよ。それも女子高生に。笑えますよね。」
「ナンパ?」 「はい、カラオケ行こうって。びっくりしました。」
「大人っぽいけど、本当に高校生なんですか?。」 姫から 「校則が無い高校もあるわよ。とにかく、これは要らないのね。」 「はい。」
Sさんが俺の手からカードを取り、天井に向かって投げ上げた。何事か小声で呟く。
カードは空中に静止したまま炎に包まれ、灰も残さずに燃え尽きた。
「さて、洗濯の続き。」 Sさんはリビングを出て行った。
Sさんを追いかけようとする翠を姫が抱き上げる。
「お母しゃん、今忙しいから。お姉ちゃんと遊ぼうね〜。」
「Sさん、機嫌悪くしましたかね?」
「Sさんも、私も、怒ってなんかいないですよ。
Rさんの力が発現すれば、Rさんの本当の顔が見える人も増えます。
時々こんなことがあっても仕方ないって、覚悟しなきゃいけません。」
翠は姫の右肩に頭をもたせて眠そうにしている。
姫の横顔は少し寂しそうだ。胸の奥が痛くなる。
「外出した時、目立たなくしていられる方法ってありませんか?」
「う〜ん、難しいですね。そうしたらRさんの感覚もかなり鈍くなっちゃいます。
それにRさん、前に私に言ったじゃないですか。
『税金みたいなものだから我慢して下さい』って。」
「我慢、ですか。Sさんの護符に何か良いのがないですかね。女難除け、とか。」
「女難除けの護符だなんて。胡散臭い占い師じゃあるまいし。
それに、女の子に声掛けられること自体は女難じゃないでしょ。」
洗濯機の操作を終えたのか、Sさんがリビングに戻ってきた。
寝てしまった翠を姫から受けとって頬ずりをする。ドを受けとる。
カードには少女の写真。電話番号とメールアドレス。何かのロゴみたいな筆記体の文字。
思わず溜息をつく。
「制服着てたし、実際に見た感じは確かに高校生だったんですが、これじゃあ全然。」
「制服って、セーラー服?」 Sさんは悪戯っぽい笑顔を浮かべた。
「セーラー服です。でも、スカートは短すぎるし化粧してるし、邪道ですね。」
「あの、セーラー服の邪道って何ですか?」 姫が不思議そうな顔で俺を見る。
「いや、邪道っていうか、校則違反って意味で。多分化粧も違反だし。」
いくらSさんに乗せられたとは言え、危うくセーラー服嗜好を姫の前で。馬鹿か俺は。
まあ取り敢えずセーフ、それとなく掌で額の汗を拭う。
0238名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 05:18:31.37ID:t6itDqx00
 「それが、その占い師に占ってもらったのは私の大学の先生なんです。男の先生で。
噂を聞いて行ってみたら、本当に黙って座ってるだけで何を占って欲しいのか、
ぴたりと言い当て 「沖縄と北海道は別として、『上』は日本国内の術者と、
術者を生みだす家系の動向をほとんど全て把握してる。
私たちの一族だけでなく、それ以外の系統に関してもね。」
「どうして一族以外の系統まで把握する必要があるんですか?」
「単独で活動する術者を警戒してるんです。組織を離れたりして
単独で活動する術者はとても危険だから。」 少し姫の表情が曇る。
「危険?」 たとえ優れた術者でも単独で出来ることは限られる筈なのに。
「誰かに脅迫されて外法を使ったり、ということですか?」
「それもあります。でも、一番危険なのは単独の術者が業に呑まれた場合です。
組織に管理されていないので、処理されないまま暴走してしまいますから。」
「業に、呑まれる...」
「術者自身が悲しみや憎しみに囚われ、生きたまま不幸の輪廻に取り込まれた状態。
同じような状態の魂を取り込んで、不幸の輪廻に送り込む端末になってしまうの。
そうなったら、術者を処理する、つまり殺すしか方法は無い。」
俺は3人の女の子を殺した男のことを思い出した。もしあの男が術者だったら、
女の子たちの魂は間違いなく不幸の輪廻に取り込まれていただろう。て。相談は家族の事だったそうですけど。」
「名前や生年月日を聞いたり、書かせたりもしないんですね?」
「はい、そう言ってました。とにかく事前の情報は一切必要ないって。」
コールドリーディングは会話の上に成り立つ技術だ。
当然、会話がなければ相手の情報を得てそれを当てたように思わせることは出来ない。
「本物、なんでしょうか?」
「街中で営業してる占い師に本物がいるなんて思えないけど。」
「でも、沖縄出身の同期から同じような話を聞いたことがありますよ。
黙って座るだけでピタリと当てる占い師。ええと、ユタ。そう、ユタって言ってました。」
「確かに沖縄には一種のシャーマン文化がまだ色濃く残ってる。
その中に本物もいると聞いているけど、ここは沖縄じゃない。」
「沖縄にいるなら、ここにいてもおかしくないような気がしますが。」
実際、今俺の目の前に本物が2人もいる。それも、とびっきりの本物が。
0240名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 05:20:35.44ID:hKd9K8IN0
 「かなりの評判みたいですね。通常の時間では予約が取れなくて、
追加料金で時間外の予約を取りました。明日の午前11時です。Rさん、大丈夫ですか?」
「はい、明日の修行は午後なので全然問題ないです。
でも、本当に本物なのか、何となくドキドキしますね。不謹慎かもしれませんが。」
「もし本物で、単独の術者だったら、きっとその後が面倒ですよ。
Sさんが確認してくれると思いますが、まず間違いなく『上』から指示が来ます。」
上ずっていた気持ちが一瞬で冷めた。そうだ、危険な存在は放置できない。
「どんな、指示ですか?」
「力の強さによります。力が弱ければ経過観察でも良い『道標(中)』

 その占いハウスは繁華街の裏通りにあった。
自動ドアをくぐると左側に受付。建物の奥に向かって廊下が伸びている。
廊下の両側には色とりどりのドアが並んでいた。あれがそれぞれの占い師の部屋だろう。
「あの、11時に予約したLとRですが。」
「はい、ノロタンさんの予約ですね。料金は前払いでお願いします。」
時間外の予約は結構あるのか、受付の女性はにこやかに対応してくれた。
「ノロタンさんは『青の部屋』です。部屋の中に入ったら座ってお待ち下さい。
ノロタンさんが声を掛けるまで黙っていて下さいね。」
「本当に、相談の内容を当てるんですか?」
「はい、相談したお客さんは皆そう言います。評判良いですよ。では、どうぞ奥へ。」
廊下を進むと右側の一番奥に青いドアが見えた。突然姫が立ち止まる。
「どうしたんですか?」
「残念ながら、本物です。念のため『鍵』を掛けて下さい。」いますが、
強ければ力を封じる必要があるかも知れませんね。これは気が重いです。」
「術で力を...相手の体に代を封じて魂の活動を制限するんですね?」
「そうです。あまり使いたくはないですが、仕方有りません。」
魂や命の操作。それは術者の寿命を削る術だ。
「『禁呪』なんですか?」
「はい。結果 ドアをノックする。 「どうぞ。」 若い女性の声。
ドアを開けると手前にイスが2つ、テーブル、奥にイスがもう1つ。
奥のイスの向こうは水色のカーテンで仕切られている。その向こうで人の気配。
「最初に相談の内容を見ます。座って待ってて下さい。」
姫と並んでイスに座る。安っぽいアルミのパイプイス。
テーブルの上には小さな籐のカゴ、中には沢山のカードとボールペンが一本。
姫がカードを一枚取り、左手の人差し指を唇にあてたまま俺の前に置いた。
若い女性の写真、電話番号、メールアドレス。 筆記体の太文字。 『Norotan』 これは。
あの時、少女が俺の胸ポケットに押し込んだカードだ。
なら、カーテンの向こうにいる占い師というのは。相手を助ける事になるとしても、
無理矢理に相手の力を封じるのは気分の良いものではないです。
相手が抵抗したら、こちらの身に危険が及ぶ場合も有るでしょうし。」
もしその役目がSさんか姫に任されたとしたら、俺は。
「本物じゃない方が、良いですね。」
「はい。」
0241名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 05:21:39.15ID:AU7NVikc0
 「力を持つ者は、力をコントロールする方法を身につけなければならない。
でも、あなたにはその気がない。」
ゾッとするような冷たい声だ。姫のこんなに厳しい表情は初めて見る。
「他人に対して力を使う者は、その結果に責任を持たなければならない。
でも、あなたにはその覚悟がない。」
少女は驚いたような顔をしたが、すぐに皮肉な笑みを浮かべた。
「若いのに、言ってることがおばあさんみたい。
1回20分の占い。そんなんで力をコントロールする必要なんて、ある訳ない。」
「使い始めて1年くらいの間は、使えば使うだけ力が少しずつ強くなる。
1回20分、それ 姫は黙ったまま川沿いの歩道を歩いている。その横顔は未だ冷く強張っていた。
「機嫌、悪そうですね。」
「何だか、とても腹が立ちます。力を、あんな風に。」
姫がこれほどストレートに怒りを表すのは見たことがない。
姫の経験した境遇、いつも正面から自分の力と向き合って来た姿勢を考えれば、
力を玩具のように考える少女が腹立たしいのも無理はない。けれども。
「僕は、自分がとても恵まれているんだなって実感しました。」
「何故、ですか?」
「もし母が僕の感覚を封じてくれなかったら、SさんやLさんに会えなかったら、
僕自身があんな風に力を玩具にしてたかも知れないって、そう思ったんです。」
「それで自分が恵まれている、と?」
「そう。逆にあの子はとても不運ですよね。力と向き合う心構えや
力をコントロールする方法を未だ教えてもらっていないんですから。
それに、きっと親身になって生活態度を注意してくれる人もいないんだと思います。」
姫は歩きながら左手を俺の右腕にからめた。
「私とRさんに会ったのはあの子にとって幸運の始まりかもしれない。
怒らないで、そう考えた良いということですね?」
「怒った顔も綺麗ですが、やっぱり僕は笑ってるLさんが好きですから。」
「...私も、Rさんのこと、大好きです。」 姫の頬はほんのりと紅に染まっている。美しい。
駐車場で車に乗り込んだ時には、姫はいつもの笑顔に戻っていた。日何人の相手してるの?週4日、予約が取れないほどの回数。
それだけのトレーニングをしたら、ここで占いを始めた時より、
今はもっと、ずっとハッキリ見えるようになってるはず。そうでしょ?」
少女の顔に微かな怯えが見えた。
「そりゃ前より楽に見えるようにはなったけど、それが。」
姫はポーチの中から白い小さな袋を取り出して少女の前に置いた。
「強い力には色々なものが寄って来る。夜、灯りに集まる虫たちのように。
おかしな事が起こったら、この袋の中身を部屋の四隅に置いて。それと。」
カゴからボールペンを取り出し、さっきのカードに数字を書き込む。
「どうにもならないと思ったら、此処に電話して。私の携帯。」
カードを白い袋の隣に置いて立ち上がり、そのまま部屋から出て行く。俺も立ち上がった。
「何なの、あの人。」 少女の顔は青ざめていた。
「陰陽師、超一流の。怒らせると、とても、怖い人だ。それから君。
目上の人と話す時は、もう少し言葉遣いに気を付けた方が良いよ。」
0242名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 05:21:49.09ID:xxoFY8Hq0
まあコピペ荒らしで512kb達成スレストできたところで
新スレが立ってそっちで話が続行していくだけの話なんだけどね
0243名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 05:22:32.31ID:e1pBD/aa0
 単独での初仕事を終え、榊さんの運転で病院から戻る途中、見覚えのある道を通った。
榊さんが良く使うという川沿いの抜け道、それはあの占いハウスのある通りだった。
占いハウスが見えてくる。入り口で2人の男性が言い争っているようだ。
「榊さん。ちょっと、あの占いハウスの前で止めて下さい。」
「良いけど 「ありがとうございました。お陰で助かりました。」
グレーのスーツの男性が榊さんに深々と頭を下げた。受付の責任者だろう。
「さっき、ノロタンさんは病気で休んでると仰いましたか?
僕も一週間くらい前に相談に来たんですけど。」
「はい、病気というか、昨日から無断で休んでます。ケイタイでも連絡がつかなくて。
ノロタンさんは毎日予約が一杯なので本当に困ってるんですよ。」
「さっきの男もノロタンさんの予約をしてたんですね?」
「今朝、電話で事情をお話したんですが...」
榊さんが警察手帳を取り出した。
「◇山組には話をしておく。もし何かあったら■○署に電話してくれ。
『分署の榊に繋いでくれ』と言えば分かる。」
男性は驚いた顔をして、もう一度頭を下げた。
◇山組は最近台頭してきた怖い団体だ。
御陰神様の一件で、その中枢が本部事務所ごと壊滅した○◇会に代わり
勢力を伸ばしていると聞いていた。
「R君、まだ用があるかい?」 「いいえ、ありません。ありがとう御座いました。」
「じゃ、戻ろう。そろそろクーラーが恋しい。」
見送る男性を残し、榊さんと俺は車に乗り込んだ。
「ふ〜、生き返った。R君、分署に戻ったら一杯、どうだ?」
ビールではない。榊さんご自慢の水出しコーヒーのお誘いだ。
「頂きます。2杯、良いですか?」 「おお、良いとも。」君はあの占いハウスを知ってるのかい?」 「はい、別件で。」
路肩に車を停め、窓を開ける。男の怒声が聞こえた。
「こっちはちゃんと予約したんだ。ふざけんな。」
「ですから、ノロタンさんは病気で休んでるんです。
治って戻りましたらこちらから連絡しますので、今日はどうかお引き取り下さい。」
「今日じゃないと困るって言ってるだろうが。じゃ、ソイツの家を教えろ。」
榊さんが車のドアを開けた。
「○中、久し振りだな。揉め事か?何だ、相談に乗ってやるよ。」
「あ、榊さん。揉め事じゃないです。今帰るところで。じゃ、失礼します。」
男は慌てた様子で路肩に停めた車に乗り込んだ。俺も車を降りる。
0244名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 05:23:07.90ID:HH8EEnkFO
>>163を流したいワケか。まぁやるのは勝手だけど、スケ板ならともかく芸スポでやると後々面倒くさいことになると思うよ?
芸スポに真凜スレは他にもあるし、五輪代表決まるまで話題も続くだろ。真凜記事が立てられる度に転載されてしまうぞw
0248名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 05:25:10.70ID:Bn3ZLrUG0
 『昨日から無断で休み』、『ケイタイでも連絡が取れない』...
榊さんの分署からお屋敷へ向かう途中も、あの男性の声がずっと耳を離れない。
○中という男の動きは榊さんが抑えてくれたが、
欠勤が長びけば、他にも厄介な客が出てくるかもしれない。
これまで占ってきた客、少女の力に引き寄せられるもの、トラブルの種は幾らもありそうだ。
初めての仕事で感覚を最大限に拡張した名残なのか、どうにも嫌な予感が消えない。
お屋敷へ着くとすぐに姫が玄関から出てきた。手を振っている。
車を降りると翠を抱いたSさんも玄関先に立っていた。
「おかえりなさい。初めてのお仕事ご苦労さま。首尾はどうだったの?」
「とにかく全力 「もしもし。」 受話器の向こうで息を呑む気配。しばらくして小さな声。
「あの、私、占いハウスの...」
「やっぱり君か。どうした、何があったんだ?」
「あの時のお兄さん?お願い、助けて。助けて下さい。」
少女は泣いていた。嗚咽が聞こえているが、それ以上言葉が出てこない。
深く息を吸い、下腹に力を込めた。
「落ち着いて聞いてくれ。君を助けたい。俺はまずどうすれば良い?
このまま話を聞いた方が良い?それとも其処へ行った方が良い?」
嗚咽の合間に少女はようやく声を絞り出した。
「...ここに、きて、下さい。私、殺される。」
「分かった。出来るだけ早く行く。場所を教えてくれ。」
話しながらリビングに移動する。Sさんがメモ用紙と鉛筆をテーブルに置いてくれた。
パソコンで住所検索の準備をしている姫に聞こえるように、大きな声で復唱する。
「△市 大×台 5丁目 ○松アパート 202号室。」
姫が振り向いた。俺も肩越しにパソコンのモニターを確認する。
「今、場所が分かった。30分くらいで行けると思う。
着いたらドアの前から電話する。今使ってる電話の番号は?」
電話番号をメモしている間に姫はリビングを出て行った。部屋で着替えるつもりだろう。
「これから其処へ行く。俺たちが着くまで、誰が来ても絶対にドアを開けるな。分かった?」
「分かった。」りました。分かったことは榊さんに伝えましたが
上手くいったかどうかは今後の捜査を見てみないと、何とも。」
「じゃ、みんなで夕食にしましょう。Rさん、沢山食べて回復しないと。
美味しいもの、いっぱい作ったんですよ。あ、その前にシャワーが良いですか?」
夕食を食べ終わり、キッチンで食器を洗っていると、リビングで俺のケイタイが鳴った。
「榊さんかも。代わりに出て下さい。」
風呂上がりの姫がキッチンにケイタイを持ってきてくれた。
「榊さんじゃないみたいです。」
画面に表示された『非通知』の文字、嫌な予感がした。
0249名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 05:26:39.91ID:jFcoIBfx0
 街灯の間隔が広く暗い夜道。アパートの駐車場から少し離れた路肩に車を停めた。
もう深夜と言って良い時間。出来るだけ静かに外階段を上る。
ドアの前で電話を掛けるとすぐにドアが開いた。 「どうぞ。」
占いハウスで会った時とは別人かと思う程、少女は憔悴しきっていた。
まともに寝ていないのだろう。眼の下の濃い隈、赤く充血した白目、そして。
少女の細い首から左の顎にかけて、首を絞められたような大きな赤黒いアザがあった。
「話は後で聞く。まず髪の毛を一本頂戴。」
姫は受けとった髪の毛を人型に仕込み、それを少女に渡した。
「これをベッドに置いて、それから荷物をまとめて。
2・3日分の着替えが有れば充分、余計なものは要らない。とにかく急いで。」
少女のアパートを出たのは数分後。最後に姫がドアに触 翌日、朝食を食べ終えてから俺と姫はリビングに移動した。
少女はソファに寝かされている。規則正しい寝息、眼の下の隈はかなり薄くなっていた。
姫が左手をかざすと、やがて少女が目を開けた。
「目が覚めた?此処は私たちの家、だからもう大丈夫。」
少女の目から涙が溢れた。両手で顔を覆う。
「怖かった、ホントに怖かった。私...」
姫が少女の髪を撫でた。 「もう、大丈夫だから。ね。」
少女が落ち着くのを待つ間にコーヒーを淹れた。Sさんがトーストを焼いてくれる。
2人でリビングに戻ると少女はソファの上で体を起こしていた。
しかしその顔は蒼白く、生気が感じられない。2・3日、まともな食事をしていないのだろう。
これでは話どころか、いつ意識を失ってもおかしくない。
テーブルにトーストをのせた皿とコーヒーを並べる。白い湯気、良い香りが部屋を満たした。
「まずは軽い朝食、話はそれからにしよう。」 少女は頷いて、トーストに手を伸ばした。
その手が途中で止まり、ぴくりと震えた。 「あの、頂きます。」 「どうぞ。」
俺は少女の向かいに座って新聞を読んだ。Sさんと姫は翠の相手をしている。
普通の、ごく平穏な朝の風景だ。少女の首に残る大きなアザ以外は。
やはり空腹だったのだろう。少女はトースト2枚を残さず食べ、コーヒーを飲み干した。
「美味しかったです。ありがとう。」
少女の顔にかなり生気が戻っていた。これなら話をしても大丈夫だ。
姫が少女の向かいに座る。俺は姫の左隣り。Sさんはまだ翠の相手をしている。結界を張る。
辺りの様子に気を配りながら少女と姫を車に乗せた。俺も車に乗り、静かに車を出す。
2・3分で車は市街地の大通りに出た。お屋敷まで30分弱、慎重に車を走らせる。
バックミラーに写る少女の顔は、まだ少し怯えたように強張っていた。
「着くまで少し寝た方が良い。あんまり寝てないみたいだし。」
俺が声を掛けると、後部座席の少女は小さく頷いて眼を閉じた。
やがて小さな寝息が聞こえた。規則的で特に乱れはない。
「寝た、みたいですね。」
「一安心です。このまま寝かせておいて、話は明日聞きましょう。」
0250名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 05:28:17.45ID:xxoFY8Hq0
>>245
潰されてもまた立つよ。それだけのことだよ
0252名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 05:28:50.31ID:Te1aSlGSO
マリンがブサイク鬼コーチにいじめられてかわいそう
0253名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 05:29:11.36ID:zolB8ff20
 「どうしてそんな夢を見たのか心当たりはある?」
「ううん、全然ないです。
力が強くなったら色々なものが寄ってくるって聞いてたから、それでかなと思いました。」
「寄ってくるもの位ならあの紙で弾けるの。部屋の中まで入り込んでそのアザを残したのは
そんな生易しいものじゃない。明らかにあなた個人に向けられた呪い。」
「でも、私そんな、呪われるようなことなんて。」
「今まで占ってきた中に、トラブルの種になりそうなものは無かった?」
「浮気とか別れ話の相談はありましたけど、危ないなって思った時は曖昧に答えてたし。」
「じゃ、男の人とのトラブルは?」 少女は少し俯いた。
「あの、Rさんにあんなこと言ったのは、Rさんがとても良い人に見えたからです。
色々変なことが続いて、友達も遊んでくれなくなって。
不安で、とても淋しかったけど、この人なら相談できる。この人と一緒にいられたら大丈夫。
そんな気がして、何とかRさんと知り合いになりたかったから。
私、本土に来る前から男の人とつきあったことないです。本当です。」
「あなたは沖縄で生まれたの?」
「はい。沖縄本島の那覇市で。」
「自分がカミンチュって思ったのは何故?」
「小学生の頃に、母の生まれた集落に遊びにいったら
親戚の年寄りに『セーダカーの生まれ』って言われたんです。
中学生になったら『カミンチュだ』、『ノロになれる』って言われて、すごく嫌でした。」
0255名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 05:30:35.15ID:owHcuET40
 「私、力を使えなくなるのは嫌です。でも、ノロになるのも嫌。
ごめんなさい、今すぐには決められない。」
「じゃあ残りの1つを先に決めて。そのアザを残した呪いを祓わないと、多分あなたは殺される。
祓い方には2つあるの。取り敢えずこの呪いだけを無効にする方法。
もう1つは呪いを掛けた本体まで辿って呪いの力を返す方法。どちらの方法が良い?
この呪いだけを無効にしても次の呪いを掛けられたら同じ事だから、
完全に解決したいのなら呪いを返して本体を断つしかない。」
「本体を断つって、私に呪いを掛けた誰かを殺すってことですか?」
「もちろんそうなることもある。半端にやればこちらの身が危ないから。」
「呪いを掛けてるのが誰だか分からないと、やっぱり決め 集落につながる海岸沿いの国道、窓を閉じていてもセミの声が聞こえる。
交差点から海側の脇道に入り、少女の案内で車を走らせる。
大きな石の側を通り過ぎた時、後部座席で姫の声がした。
「凄い、こんな事が。」
助手席のSさんの表情が変わった。道の先を見つめる眼が輝いている。
「瑞紀ちゃん、あなた『お祖母さんがノロをしてた』と言ったわね。」
「はい、年取って体調を崩すまではずっと。そう聞いてます。」
「それは違う、お祖母さんは今も正真正銘のノロ。その力で集落を護ってる。
もしかしたらと思っていたけど、やはりこの先の集落は一種の聖域ね。」
さらに進み、赤瓦の建物が建ち並ぶ集落に出た。
「そこに車を停めて待ってて下さい。私、たか子おばさんに話してきますから。」
「たか子おばさんって?」
「私の母の姉です。ずっとおばあさんの世話をしてます。」
「そう。じゃ、あなたの首のアザを見せて事情を説明してね。」 「はい。」
しばらく待っていると少女が戻ってきた。
「おばあさんに会えるそうです。私たちが来るのが分かってたみたいで。
あ、車はあの広場に停めて下さい。」ない。」
「呪いを掛けてるのが誰だか分かったら決められる?友達とか、親戚とか。」
「それは...」 少女は俯き、顔を両手で覆った。嗚咽が漏れる。
「瑞紀ちゃん、力を使うというのは結局そういう事よ。いつも都合良く、上手くいく訳じゃない。
自分や、誰かの命を左右することもある。だから半端な気持ちで使っちゃ駄目なの。」
「私、一体どうすれば...」
0256名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 05:32:09.61ID:i4kG5gj90
 俺たちは少女の案内で家の中に入り、応接間に通された。
廊下の反対側は大きな畳間。壁の一部が大きな仏壇になっているのが見える。
クーラーはないが、 その目を見た途端、俺にも分かった。確かに、この人は本物だ、しかも飛びきりの。
Sさんがベッドに歩み寄り、畳の上に正座をした。俺たちもSさんにならう。
「私、Sと申します。瑞紀さんのことが縁となり、ノロ雲上(のろくもい)にお会いできて光栄です。
瑞紀さんに掛けられた呪いを祓うために、どうかお力をお貸し下さい。」
女性が老女の耳許で話しかける。方言に翻訳してくれているらしい。
「・・・あんし・・・がーらだまぬ・・・うかみんちゅに・・・ぐりさぬ・・・」
老女は手を合わせて俺たちに頭を下げた。
「これ程の力のある方々が孫を守って下さって幸運でした。
お礼の申し上げようも御座いません。」 女性が通訳してくれる。
「瑞紀さんに掛けられた呪い、瑞紀さんの血縁と関わりがあるように思います。
何か心当たりが御座いますか?」
女性の通訳を介して会話が続く。俺たちはじっと2人の遣り取りに耳を澄ませた。
「・・・いちむ・・・うむいあたゆん・・・いちじゃまぬ・・・」
「確かに、一門の誰かが関わっているようです。今からそれを調べるのでお待ち下さい。」
「私たちはこのまま此処にいても?」 「どうぞ。」を吹き抜ける風が涼しい。全ての窓が開け放たれていた。
「いま、たか子おばさんが準備をしてます。もう少し待って下さい。」
テーブルにグラスを並べ麦茶を注ぐ。
「この家には良く来たの?」 翠を抱いた姫は興味深そうにあちこち見回している。
「はい、お正月とお盆と、他にも色々。何だか、懐かしいです。」
良い香りの麦茶を飲んでいると廊下の奥から足音が聞こえた。
50歳くらいの女性が応接間の入り口で膝をつき、俺たちに頭を下げた
「ようこそいらっしゃいました。母の言いつけでお迎えの準備をしておりました。
瑞紀を助けて頂いたそうで、本当にありがとうございます。
母も是非お礼が言いたいと申しておりますので、どうぞ奥の部屋へ。」
女性の案内で廊下を進む。台所を抜けて右に曲がり、再び廊下。
女性は突き当たりのドアを開けた。
「どうぞ、中へ。」
先に少女が部屋へ入る。Sさん、翠を抱いた姫、そして俺。
最後に女性が部屋へ入ってドアを閉めた。
八畳程の畳間、奥に介護用のベッドがあり、年老いた女性が横になっていた。
ベッドを調整して少し体を起こしている。
0257名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 05:34:25.89ID:2r1B9Ecc0
顔の取引をしていない。
澤穂希や吉田沙保里は顔面と引き換えに能力を手に入れた。
しかしフィギュアスケートではブスが100回転ジャンプしようが
美人の1回転ジャンプの失敗に勝てないのが問題だ。
0258名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 05:34:43.15ID:xxoFY8Hq0
潰されても潰されても、スレは立つけど
この荒らしの馬鹿にはそれが理解できないんだな

別にかわいそうだとも思わないけど、こんな虫みたいな生き死にしかできないなんて
情けない奴らだね
0259名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 05:35:02.01ID:owHcuET40
 女性は一旦部屋を出て、木製の小さなたらいと木の枝を持って戻ってきた。
翠は起きているが、姫の腕の中で老女の方を見つめている。
女性はたらいを畳に置き、木の枝を老女に渡した。たらいには水が張ってある。
老女は両手で枝を 「・・・ちむん・・・はじかさぬ・・・うくぅいけーし・・・ねーぶん・・・」
「事情が分かりました。一門の者がこのようなことに関わりお恥ずかしい限りですが
自分が責任を持って始末しますから、この事はくれぐれも内密にお願い致します。」
その直後、Sさんが畳に手をつき頭を下げた。
「ノロ雲上は既にご高齢、体調も優れないのにそのようなことをなさるのは体に毒です。
瑞紀さんと関わったのも多生の縁。この呪いの始末、私たちに任せて頂けませんか?」
顔を上げて老女を見つめる。
女性は少し驚いた顔をしたが、やがて老女の耳許で囁いた。
老女もまっすぐにSさんを見つめた。ぴいん、と空気が張り詰める。
重い沈黙、どのくらいそうしていただろうか。
「・・・うぃーしに・・・はじちりむぬや・・・てぃとぅらち・・・」
「お言葉に甘えてお任せいたします。不心得者は煮るなり焼くなりご存分に。
ただ、先程も申し上げた通り、くれぐれも内密にお願い致します。」
「ありがとう御座います。万事心得ました。ご安心下さい。」
Sさんはハンドバッグの中から小さな袋と白い紙を取り出した。持ち、眼を閉じて小声で何事かを唱えた。
次第に辺りの空気が張り詰めていく。やがて老女が眼を開けた。
黒い枝から小さな葉を一枚取る。「くり・・くぬ・・あ○りうふぐ・・。」
その葉を女性に渡す。女性はその葉をたらいの水に浮かべた。
さらに小さな葉をもう一枚。「くり・・や・・くししま△く・・。」
次々に葉が浮かべられ、その数は17枚になった。不思議なほど綺麗な円を描いている。
老女は再び両手で枝を捧げ持ち、眼を閉じて小声で何事かを唱えた。
眼を開け、右手で持った枝をたらいの上でゆっくりと振る。二度、三度。
枝を女性に渡し、老女は水面を見つめた。
...これは。
俺たちの見ている前で一枚の葉が茶色く変色した。
その葉から、真っ赤なものが一筋、たらいの底に向かってすうっと沈んでいく。血?
0260名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 05:36:26.11ID:owHcuET40
>>258
俺は何度も潰してるよバーカ

それとお前が荒らされても平気ならイチイチここで書かないね

書くという事は気にしてるという証左だろマヌケ
0261名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 05:36:45.10ID:R0ybx/S00
煽られたってアホみたいにコピペしか貼れないって惨めだね
0262名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 05:36:46.97ID:7JpNIgd40
やっぱりアフィカスとか言って連投して粘着してた奴が犯人か
キモイことすんなー
0263名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 05:37:22.05ID:b5J18dpQ0
 袋の中から人型を取り出し何事か小声で呟く。
右手で人型を持ち、その下端で変色した葉に触れた。
たらいの底に沈んでいた赤いものが、真っ赤 「ノロ雲上との面会も無事に済んだし、ご両親に電話をかけて事情を話しても良いわよ。
ただし、『口止めされてるから沖縄にいる間何処にいるかは話せない』って
そう言ってね。本体がこのホテルまで来ると色々面倒だから。」
ホテルのレストランで夕食を食べ終え、部屋に戻るとSさんは少女にそう言った。
少女は早速ケイタイを持ち、席を外して両親に電話をかけた。10分程話していただろうか。
電話を終えて戻ってきた少女の眼は赤く、少し思い詰めた表情だ。
「どうしたの?」 姫が心配そうに問いかけた。
「両親が『きちんとお礼を』と言ってました。
あの、Sさん、Lさん、Rさん。見ず知らずの私のためにこんなに良くしてくれて
本当にありがとう御座います。私、今までちゃんとお礼も言えなくて、御免なさい。」
「お礼を言うのは未だ早い。本番は明日の夜よ。今夜はしっかり寝て明日に備えて。」
「明日、呪いの始末をつけるんですか?」
「そう、ノロ雲上の依頼を受けたから、これはもう私の仕事。
あなたには悪いけど、この呪いを始末する方法は私が決める。ノロ雲上の希望通りに。」い筋になって茶色の葉に伸びていく。
みるみるうちに人型の半分程が赤黒く染まった。
 人型を白い紙に手早く包んで小さな袋に納め、
Sさんはもう一度、老女に向かって深々と頭を下げた。
「では、私たちはこれで失礼致します。
ノロ雲上、どうかご自愛の上、これからも末永くこの集落をお護り下さいますように。」
Sさんが立ち上がると女性が部屋のドアを開けてくれた。
俺と姫も立ち上がって老女に頭を下げる。
少女も立ち上がったが少しよろめいた。手を取って支える、足が痺れたらしい。
「ばいばい。」 思わず振り向いた。翠の声だ。老女に向かって手を振っている。
Sさんも驚いた顔で翠を見つめている。
「ばいばい。」 翠がもう一度手を振った。
「・・・ばいばい・・・」 翠に向かって手を振り返す老女の目に、涙が光ったように見えた。
0265名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 05:38:29.20ID:jLlbZfzC0
 Sさんは一度封筒を受け取り、改めてそれを少女の両手に握らせた。
「どうして?」
「確かに、頼まれた仕事なら、それなりの報酬と必要経費を貰うことになってる。
でも、あなたに一緒に来て欲しいと言ったのは私。それに、あなたも聞いたはずよ?
呪いの始末も、私がノロ雲上に頼んでやらせて貰うこと その夜、俺たちは早めの夕食を済ませて7時前には部屋に戻った。
暫く地元のテレビ番組を見たり、翠の相手をして遊んだりしながら
交代でシャワーを使ったあと、Sさんが言った。
「じゃ、そろそろ始めるわよ。準備するから、10分後にもう一度此処に集合。
このあと朝まで部屋から出られないかも知れないから、何か買うなら今の内にね。」
俺は一階の売店で辛口のチューハイを6本買って部屋に戻った。
備え付けの机にSさんが小さな祭壇を設えている。祭壇の横に折りたたんだタオル。
机に白い袋を2つ置き、1つの袋から取り出した人型を祭壇に安置した。
少女の髪を仕込んだ人型、沖縄に発つ前に少女の部屋から回収したものだ。
そしてもう1つの袋から取り出した人型を折りたたんだタオルの上に置いた。
半分が赤黒く染まった人型。呪いを祓うのに使うのだろうか?
裏返した空き缶の底に、姫が小さなロウソクを立てて火をつけた。部屋の灯りを消す。
「じゃ、これから始める。もし、ロウソクの火が消えたら要注意。
特に瑞紀ちゃんは気をしっかり持って。L、お願いね。」 「はい。」
少女は翠を抱いた姫と同じベッドに座っていた。Sさんがその周りに結界を張る。
それから祭壇の人型をタオルの上に移した。赤黒く染まった人型を白い紙で覆う。
Sさんと俺がもう1つのベッドに座り、結界を張って準備は完了。ったの。
だからこの件であなたからお金を受けとる理由がない。」
「でも、それじゃ私の気持ちが。」
「じゃ、こういうのはどうですか?」 姫が少女にタオルを渡しながら話しかけた。
「沖縄で食べる夕ご飯は明日でお終いですよね。だから明日みんなで食べる夕食の代金を
瑞紀ちゃんに払って貰いましょう。それでお金の話はお終いってことで。」
台風の影響を心配した予約客のキャンセルが出たため、
俺たちは明日まで同じ部屋に宿泊できることになっていた。
「良い考えね。ホテルのレストランだから結構高いわよ。瑞紀ちゃん、大丈夫?」
「大丈夫です。それでお願いします。」
「じゃ、早く体を拭いて着替えて。温かいシャワー使った方が良いかも。」
「はい。」 少女はようやくホッとした笑顔を浮かべた。
0266名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 05:39:19.37ID:yHdkM7Nd0
 誰も喋らない。ゆっくりと時間が過ぎる。ロウソクは少しずつ短くなっていった。
ロウソクが燃え尽きそうになるとSさんが新しいロウソクに火を点ける。
2本目、3本目。4本目のロウソクが半ばまで燃えた時、その炎が大きく揺れた。
少女の肩がびくっと震える、姫が少女の手を握った。翠は既にベッドの上で寝ている。
ロウソクの炎はもう一度大きく揺れ、そして消えた。部屋の中を満たす闇。
暫くすると眼が慣れ、薄いカーテン越しに漏れる街の灯りで部屋の中が見えてくる。
ふと、背後にゾッとするような気配を感じた。少女の顔が強張っている。
ゆっくりと振り返る。薄いカーテン越し、窓の外に黒い人影が浮かんでいた。
俺たちの部屋は6階、当然人間ではない。その気配 少女を姫に任せ、俺はSさんと一緒に祭壇を片づけた。
タオルの上の白い紙に真っ赤な染みが拡がり、その中心に縫い針が刺さっている。
少女の人型は大きく破れ、ちぎれかかった部分から髪の毛が見えていた。
Sさんがベッドに面した窓を少しだけ開ける。
少女の人型から取り出した髪の毛を空き缶の燭台に置き、窓際で焚き上げた。
残った人型と紙の祭壇、折りたたんだタオルをまとめて紙袋に入れて封をする。
「ホントはすぐに燃やした方が良いんだけど、これ以上は多分火災報知器が反応するから。
明日の朝まで、そうね、浴室に置いといて。呪いの効力は消滅してるから
このままでも問題ない。針がそのままだから気を付けてね。」
俺は浴室の棚の上に紙袋を乗せてベッドへ戻った。Sさんが缶チューハイを飲んでいた。
「さっきのは、禁呪ですか?」 「いいえ、呪い返しは禁呪じゃない。心配しないで。」
姫が俺にも缶チューハイを渡してくれた。に密度を増した。
『やっと みつけた』
少女の頬を伝う涙が光って見える。
「〇吉おじさん、どうして?」 少女の体が傾いた、姫が抱き止める。
突然、Sさんが机に駆け寄った。
『返れ・・・・・は射手へ』
その直後、窓の外の気配が消えた。カーテン越しに見える街の夜景が美しい。
「これでお終い。」 Sさんは部屋の灯りを点けた。 少女は気を失ったままだ。
0267名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 05:40:12.75ID:saWH5BhG0
 「術者自身の憎しみで相手を殺すのは禁呪ですが、
さっきの術は相手の呪いを再構成して返しただけだから大丈夫です。それよりも。」
「それよりも、何ですか?」
「どんな理由があれ、術者が血縁に手をかけるのは禁呪だし、大罪です。
血縁相克の大罪。だからSさんは呪いの始末を引き受けたんです。」
「呪いの本体は、やはり瑞紀ちゃんの血縁なんですね?」
「多分、叔父。つまりあのノロ雲上の息子。」
「そんな。」
「あのノロ雲上ほどの力を持つ人は術者の中にも滅多にいない。
できるだけ長生きしてあの土地を護るべきだし、是非そうして欲しい。」
あの老女が呪いを返せば相手は息子。結果的に、それは禁呪だ。
老女の寿命を削らせないように。
「さて、もうこの話はお終い。明日の予定なんだけど。」 「はい。」
Sさんはレ 「さめさん、おおきいね〜。」 「さめさん、おっきい。ど〜ん、ゆらゆら〜。」
世界でも有数の大きさを誇る水槽の前で、姫と翠は大小様々な魚たちに見入っている。
大学生になった姫はますます美しく、親馬鹿かも知れないが翠はとても可愛い。
2人に気付いた観光客たちは、小声で話しながら振り返ったり、
一度通り過ぎたのにそれとなく戻ってきて近くから2人を見つめたりした。
ジンベエザメには負けるだろうが、2人も結構な数の視線を集めている。
俺とSさんは通路を隔てて少し離れた階段状の席、最上段に座った。そこから水槽を眺める。
ここまで上がってくる客はほとんどいない。広いスペースが貸し切り状態だ。
俺とSさんの間に少女が座っている。当然だが、朝からあまり元気がない。
俯いたまま、独り言のように話し始めた。
「〇吉おじさんは、私が本土に行く時助けてくれた人なんです。
母が私の事を相談したら『もうノロの時代じゃない』って、お金も出してくれたって。
なのに、何故私を。私、何か悪いことしたのかな。」
「昨夜返した呪いに関わるおじさんの記憶、それなら話してあげられる。聞きたい?」
少女はSさんの顔を見て、もう一度俯いた。
「聞かせて下さい。」カーの中にあったパンフレットを取り出した。
「天気も良くなるみたいだし、この水族館に行ってみたいな。ジンベエザメ、どう?。」
「賛成です。きっと瑞紀ちゃんにとっても良い気分転換になりますよ。」
「そうですね。翠も生きた魚を見るのは初めてだから喜ぶかも知れません。」
0268名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 05:41:33.40ID:qDiheqz+0
 「あなたの姿、特に占いをしてるあなたの姿が沢山見えた。
おそらく定期的にあなたの様子を監視してたんだと思う。
沖縄から出る時、おじさんから何か貰ったんじゃない?」
「はい、カバンを。大好きなブランドのカバンをプレ 結界を張れる人間があなたに接触したのを知って、おじさんは焦ったでしょうね。
あなたが2人と交流を続けたら、力を正しく使おうと思う可能性は十分にある。
そして、あなたが力を正しく使うことはあなたがノロになる可能性に繋がる。
だからおじさんは最後の手段を取った、つまり呪いを掛けてあなたを殺そうとした。
その意味では、あなたに掛けられた呪いの責任が、私たちにもあるってこと。」
「私がノロになるのが、どうしてそんなに。」
「おじさんはあの集落からノロがいなくなるのを待ってたんだと思う。
ノロ雲上は高齢、あなたがノロにならなければ、集落からノロがいなくなるのもそう遠くない。
あなたが沖縄を出るのを助けたのもそれが目的。もしあなたが誰かに説得されて
ノロになると言い出したら厄介だから。ノロがいると困る理由、何か心当たりある?」
少女はハッとしたように顔を上げた。
「集落の大部分を再開発する計画があるんです。
大きなリゾートホテルを建てたり、ビーチを整備したり。
おじさんは建設会社を経営してるから賛成してるけど、お祖母さんは反対。
集落の人たちもほとんど反対だって。両親から聞きました。」
「多分それね。ノロがいなくなれば集落の人たちを説得しやすい。
でも、おじさんがあの集落に住んでるなら、力を使う時にノロ雲上が気付いた筈なんだけど。」トしてくれました。」
「多分、その中に呪物が仕込んである。それを通してあなたの様子を探ってたのね。」
「でも、何故私を監視してたんですか?」
「どんな手を使っても、あなたがノロになるのを阻止したかったから。
あなたが占いのアルバイトを始めたのもおじさんには好都合だった。
あなたが力を玩具にしてるなら、自分が手を下さなくても、
そのうち寄ってくる色々なものに影響されて、あなたの魂は闇に侵食されていく。
当然あなたがノロになる可能性もなくなる。
友達を遠ざけたのもそのためよ。あなたに『良い出会い』をさせたくなかった。
『良い出会い』には闇を祓う力があるから。
でも、あなたは2人に出会い、力の使い方を考え始めた。これが『良い出会い』。
その直後、あなたの部屋に結界が張られ、監視するのがかなり難しくなった。
0270名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 05:42:25.62ID:yHdkM7Nd0
 もし心が完全に闇に侵食されたら、とても普通の生活は出来ない。
逆に言えば、呪いで他人に害をなすような人間でも、普通に生活しているのなら
闇に侵食されているのは心の一部だけ。そこが呪いの源になる。
この方法で返された呪いは呪いの源を壊すから、
返された呪いの効果は心がどの程度闇に浸食されているかによって違う。
記憶の一部と力を失うだけで済むかもしれないし、心が完全に壊れてしまうかも知れない。
心が完全に壊れてしまえば体もやがて壊れる。つまり、 「R君、其処でちょっと停めて頂戴。」
水族館のカフェで昼食を食べてから、俺たちはナビを頼りに車を走らせていた。
姫が『山道を走らせていればヤンバルクイナが見られるかも知れない』と言ったからだ。
しかし当の本人はもう30分も前から翠と一緒に寝息を立てている。
Sさんは車を降り、脇道の入り口にある案内板を見つめた。
そしてしばらく脇道の奥を眺めてから車に戻ってきた。穏やかな笑顔。
「ありがと、車を出して。」
「どうしたんですか?」
「あの道の奥にも、ノロに護られた集落がある。探せばもっとあるでしょうね。
こういう場所も、ノロの後継者がいなければ、やがて聖域ではなくなってしまう。
私がおばあさんになるまでは、幾つか残っていて欲しいけれど。」
「なぜ、『おばあさんになるまで』なんですか?」
「もしおばあさんになって、術者を辞めることができたら、あんな場所に住みたいからよ。
立派なノロに護られた聖域で穏やかに余生を過ごすなんて、夢みたいでしょ?」
「出来れば海に面した場所が良いですね。」 「どうして?」
「おじいさんになったら、僕も術者を辞めて毎日魚を釣ってきます。」
「ふふ、素敵。約束よ?」 「はい、必ず。」。
勿論そうなっても私は良心の呵責を感じない。もちろん、ノロ雲上には気の毒だけど。
私のこと、冷たい人間だと思う?」
「ううん、Sさんが呪いの始末を引き受けてくれなかったら
お祖母さんが呪いを返して...そしたらお祖母さんはもっと辛い思いをしたはず。
それに、Sさんが冷たい人間なら、私をこんな風に助けてくれるなんて思えない。」
「力を玩具にし続けて、あなたの心が闇に侵食されてしまっていたら
私はあなたを殺すことになったかもしれないのよ?」
「でも、私の弱さがもとで私が私でなくなるなら、そして誰かを呪うくらいなら、
Sさんに殺して貰った方が良いのかも知れない。考えると、とても、怖いけど。」
「そこまで分かったなら、もう教えることはない。あとは自分で考えて決めるだけ。
力を封じるか、それとも使い続けるか。」 Sさんは少女の髪を優しく撫でた。
0271名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 05:43:16.57ID:+sJafKGy0
 「あの、すみません。」 後部座席の少女がおずおずと俺たちに声をかけた。
「何?」
「どうしてSさんはノロが護っている場所に住みたいんですか?
Sさんなら自分で自分の住んでいる場所を護れるはずなのに。」
「私たちだって、心から望んで術者になった訳じゃない。
折角の力を封じるより、何かに役立てた方が良いと思ったからこの道を選んだの。
でも術者を続けていれば辛いこともあるし、嫌な思いも悲しい思いもする。
せめて年を取ってからは術を使わず、心静かに暮らしたい。
力のあるノロが護ってくれている場所でならその夢が叶う。長生きできれば、だけどね。」
「私、私がもしノロになったら、Sさんたちはいつかあの集落で暮らしてくれますか?」
「悪くない話ね 「じゃ、出掛けましょう。約束通り私が御馳走します。いっぱい食べて下さいね。」
「実はもう、予約してあるの。それも個室のお座敷。」 「和食、ですか?」
「沖縄ソバの店。」 「ソバ?」
「そう、折角沖縄に来てるのに沖縄ソバ食べないで帰る訳にはいかないでしょ。」
「大賛成です。」 「まだ食べたことないですしね。」
「でも、それじゃお金が全然。」
「約束したのはみんなの夕食、金額じゃない。」
「Sさん...」

 「私、高校を卒業したら沖縄に戻ります。」
沖縄ソバを食べ終え、食後のアイスコーヒーを飲みながら少女が口を開いた。
「大学に通いながらノロになる勉強をしようと思って。」
「え、瑞紀ちゃんノロになるの?」 姫は寝ていたのであの話を聞いていない。
「また気が変わるかも知れないけど、今はノロになりたいと思ってます。」
「何故ノロになろうと思ったの?あれ、顔、赤い...あっ!」
突然耳鳴りがした、これは? Sさんと姫の顔も緊張している。
「みず き」
立ち上がった翠が姫の肩越しに少女に向かって右手を伸ばしていた。
でも、これは翠の声じゃない。に面してるからR君も不満ないでしょ?」 「それはまあ、そうですね。」
「それから、もう1つ聞きたいことがあって。」
「今度は何?」
「あの、翠ちゃんはSさんとRさんの子供なんですよね?」 「そうよ。」
「それでLさんはRさんの奥さん、それって一体どういう。」
「お嫁さんが2人いるの。私たちの一族では良くあること。」
「じゃあ私...ううん、何でもないです。」
これ、何だかややこしい展開じゃないのか?
何故Sさんは何故わざわざあんな、いや、事実なのだからあれ以外に答えようが無い。
ホテルへ戻る間、少女はずっと何か考え事をしているようで黙ったまま。
Sさんは興味深そうに窓の外を眺めながら黙ったまま。姫と翠はずっと寝たまま。
車の中は不思議な静かさで満たされていた。
0272名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 05:44:14.61ID:b4s627Zw0
 飛行場のロビーを出て、駐車場からすぐに少女のアパートへ車を走らせた。
姫が部屋の中を清め、結界を張り直している間に
俺とSさんは少女のカバンを調べた。呪いの本体である叔父から贈られたカバン。
学校やアルバイトにも持っていくし、大好きなブランドなら捨てることは考えられない。
もちろん紛失する可能性も小さいという訳だ。
「やっぱり。これは琉球神道のものじゃない。むしろ道教に近い系統ね。」
カバンの底、中敷きの裏に隠された紙には、文字と文様がびっしりと書き込まれていた。
「これを通して、ずっと私を監視してたんですね。」
「そう、これが通路になったから呪いの一部が結界を抜けてあなたに届いた。
結界を張ってい 「お祖母さん。」 「瑞紀ちゃん。あなたなら。」
姫が翠を少女の前に立たせる。少女が翠の手を取った。
そのまま深く息を吸って眼を閉じる。やがてその頬を涙が伝った。
「Sさんの術のお陰で、〇吉おじさんは死なずに済んだ。
Sさんと皆さんに、くれぐれもお礼を申し上げるようにって。」
「あなたには何を?」
「ノロになろうと思ってくれたのは嬉しいけど、半端な気持ちではノロになれない。
時間をかけて、しっかり考えて、それでもノロになるなら面倒を見る...」
少女は声を詰まらせて涙を拭った。
「これで一件落着ね。さて、それにしても。」
Sさんは翠を抱き上げた。
「あの時にノロ雲上と共振、したんでしょうけど。一歳半の依り代なんて聞いたことがない。
感覚を少し、封じておく必要がありそうね。」
Sさんは翠に頬ずりをした後、その眼を見つめて溜め息をついた。ったら首のアザでは済まなかったかも知れない。」
Sさんはその紙を折りたたんで白い封筒に入れた。
「これは後でちゃんと始末しておく。新しい結界を張ったから
あなたの力に引き寄せられるものもこの部屋には入れない。まずは一安心。」
「本当にありがとう御座います。」
「ただ、問題が1つ残ってる。あなたのアルバイト。
占いハウスのアルバイト、どうするつもり?」
「辞めます。ちゃんとノロの勉強をするまで、なるべく力を使いたくないから。」
「でも、それだと生活費が苦しいわよね?」
「はい、でも...」
0273名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 05:45:41.97ID:owHcuET40
 飛行場のロビーを出て、駐車場からすぐに少女のアパートへ車を走らせた。
姫が部屋の中を清め、結界を張り直している間に
俺とSさんは少女のカバンを調べた。呪いの本体である叔父から贈られたカバン。
学校やアルバイトにも持っていくし、大好きなブランド 「ねぇ瑞紀ちゃん。私の知人の家で働かない?住み込みのお手伝いさんを探してるの。」
「住み込みのお手伝いさん、ですか?」
「そう、給料は安いけど、住み込みだから部屋代も食費も要らない。
その家から高校に通えるし、家事の手伝いをしながら規則正しい生活をするのは
きっと将来あなたの役に立つ。遊ぶ時間はなくなっちゃうけど。どう?」
「今までたくさん遊んだから、遊ぶのはもう良いです。その人の家で、働かせて下さい」
「じゃ、決まりね。知人と相談したらすぐに連絡する。
夏休みだし、部屋の手続きと引っ越しの準備、出来るだけ速く済ませておいてね。
占いハウスを辞める時に問題が起きたら私たちが一緒に交渉してあげる。」
「はい、頑張ります。」
「うん、良い返事。じゃR君、L、私たちも帰りましょう。」
俺たちがアパートの駐車場に停めた車に乗り込むと、少女は深々と頭を下げた。
「何から何まで、本当にありがとう御座いました。」
Sさんが後部座席の窓を開けた。
「本当にあなたがノロになったら、私たちも引退後の話、ちゃんと考える。約束ね。」
「はい、それで、あの。」
少女は口ごもって俯いた。捨てることは考えられない。
もちろん紛失する可能性も小さいという訳だ。
「やっぱり。これは琉球神道のものじゃない。むしろ道教に近い系統ね。」
カバンの底、中敷きの裏に隠された紙には、文字と文様がびっしりと書き込まれていた。
「これを通して、ずっと私を監視してたんですね。」
「そう、これが通路になったから呪いの一部が結界を抜けてあなたに届いた。
結界を張っていなかったら首のアザでは済まなかったかも知れない。」
Sさんはその紙を折りたたんで白い封筒に入れた。
「これは後でちゃんと始末しておく。新しい結界を張ったから
あなたの力に引き寄せられるものもこの部屋には入れない。まずは一安心。」
「本当にありがとう御座います。」
「ただ、問題が1つ残ってる。あなたのアルバイト。
占いハウスのアルバイト、どうするつもり?」
「辞めます。ちゃんとノロの勉強をするまで、なるべく力を使いたくないから。」
「でも、それだと生活費が苦しいわよね?」
「はい、でも...」
0274名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 05:46:57.12ID:uDSbPC4x0
エースにはならんような気がする 身体能力に??? 
0275名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 05:47:13.29ID:Mjo2QWmA0
 「不純じゃなくて健気ならかえって厄介でしょうに。彼女がノロになって、25歳になって、
それで本当に相談に来たら一体どうするつもりなんです。僕は責任持てませんよ?」
「あんな可愛い子が真面目に頑張ってたら、周りが絶対にほっとかない。
沖縄に帰ったら、あっと言う間にふさわしい相手が見つかる。」
「でも、もし相手が見つからなかったら。」
というより、あの笑顔じゃ相手を見つける気があるのかどうか疑わしい。
「あと8年、私 「力を持って生まれた子は、皆13歳になったら1年間親元を離れる。
『範師』の家に預けられて礼儀作法や力と向き合う心構えを学ぶの。
1年経って術者になる事を選んだ子は裁許を受けて更に2年間、
適性に応じた術者を師として基本的な修行をする。それが一族のしきたり。
そのしきたりの半分を利用しただけ。無理に頼み込んだ訳じゃない。
範師には『子供を預かるのは久し振りだから嬉しい』って感謝されたし。
一族の子より4年遅いけど、学び始めが遅れたことは問題にならない。
一年半、一族の子と同じように基礎をしっかり鍛えて貰える、それが重要。
それに範士の家には変なものが近づくこともない。あの子も安全、一石二鳥。
単独で活動する術者の経過観察するのに比べたら、時間とお金の大幅な節約だわ。」
「本当に、力を持って生まれた子は全員、なんですか?」 この話は初めて聞いた。
「そう、でないと力を玩具にする子が出てきてしまうから。
ね、裁許を受けた日、当主様の館を案内してくれた女の子。憶えてる?」
「はい、何処かで見たような子だと思ってました。」ね。その歳で子供を産むのは難しいかもしれないから、
良いんじゃない、あの子にR君の子を産んでもらうのも。
集落と其処に住む人たちを護るノロは、ただの術者とは系統が違う。
きっと術者になるのとは別の、大変な修行を何年も続けなければならないはず。
もし、それほどの努力をして、本当にノロになって相談に来るのなら、
私はあの子の望みを叶えて上げたいな。力を持った子も生まれそうだし。」
「Rさんの子供が全部で10人くらい生まれたら、半分くらいは力を持ってるかも知れませんね。
その中には術者になる子も、瑞紀ちゃんの跡を継いでノロになる子だっているかも。
私も、力のあるノロとノロが護っている聖域は、いつまでも残っていて欲しいです。」
「ちょっと、Lさんまで一緒になって何を言い出すんです。僕はあの子の事、いや。」
あの子の事は問題じゃない。深呼吸を1つ。落ち着け、俺。
「僕は何時だってSさんとLさんの事で頭がいっぱいなんです。2人が本当に大好きですから。
こんな美人が目の前に2人もいるのに、他の女の人の事を考えるなんて絶対無理ですよ。」
「あら、ありがと。綺麗な言霊。L、どうしたの?顔、真っ赤よ。」
0276名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 05:47:28.56ID:xxoFY8Hq0
現時点でのNGword推奨。これらを透明あぼーんで処理

Sさん
Rさん
ノロタン
コールドリーディング
榊さん
ゲロ吐き
電車
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流産
早坂君
おじいちゃん
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足し算
結界
0277名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 05:47:56.81ID:+wmsKGyM0
GPFの出場は無理だろうから全日本で謎の
爆上げで平昌に出るんだろ、アホらし
0278名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 05:48:21.14ID:d+evC+RX0
 「去年の7月、遷宮の祭礼で舞を奉納した子よ。2人のうち背の高い方。」
川の神様の...お化粧のせいですぐには分からなかったが、それで見覚えがあった訳だ。
「去年舞を奉納したってことは、今年で基本的な修行を終えて家に戻る。
最後の年に当主様 俺は思いきり拍手をした。 「すごく上手でした。とても美しかったです。」
「ありがとう御座います。踊ったのは4年振りですけど、三つ子の魂百まで、ですね。」
姫の頬は少し紅潮していたが息づかいに乱れはない。すごい身体能力だ。
「降りるっていうのは、神様が降りるってことですよね?どんな感じなんですか?」
「踊っているうちに、自分が自分でなくなるような気がするんです。
視界が白っぽく霞んで、自分の心が周りの空気に溶けていくような。
そんな感じが強かった時ほど上手だって褒められました。でも、本当は、とても怖かった。
このまま自分が自分じゃなくなるんじゃないか、Sさんの所に帰れなくなるんじゃないか、
いつもそう思って。だから私、舞を奉納するのは、あまり好きじゃなかったです。」
俺の手から翠を抱き上げた姫の横顔は、どこか儚げで美しかった。で奉公してるなら、とても素質がある子なのね。」
「じゃあSさんとLさんも?」 「もちろん。」
「私は11歳の時からSさんに教えて貰いました。」
姫が分家から助け出されたのは何歳の時だったのだろう。
「Lさんも舞 『力を持って生まれた子は皆、親元を離れて1年間の修練を積む。』
それは、力を持って生まれた子が、その力故に道を誤ることがないよう、
長い長い時間をかけて練り上げられてきたしきたりなのだろう。
優れた術者を育てる前に、まず力を持つ子供の人格を鍛え上げる。
力を持っていても、それを鼻にかけることも玩具にすることもなく、子供達は育っていく。
その上で、力と向き合う覚悟をした子が、自ら術者の道を選ぶのだ。
時代の流れとはいえ、現代では陰陽道の系統の多くが
祭祀の儀礼を取り仕切る技術のみを扱うようになってしまったと聞いた。しかし、
遠い古から現代に至るまで、俺たちの一族は途切れることなく優れた術師を輩出してきた。
その理由が1つ、分かった気がする。
そして、俺がお屋敷で暮らし始めてから裁許を受けるまでに約3年を要した理由も。
Sさん、Lさんと過ごした日々の記憶が走馬燈のように甦る。納したことがあるんですか?」 「はい、何度も。」
「Lは舞が上手で評判だったのよ。一族で最高の舞手と言われてた。L、どう?」
俺が代わりに翠を抱くと、姫はすっと立ち上がった。 Sさんがひとつ手拍子を打つ。
これは。
姫は手拍子に合わせて軽やかに舞った。姿勢を高く、低く、また高く。
眼にも止まらぬ速さで回転したかと思うと跳び上がり、着地して緩やかに回転しながら蹲る。
確かにあの祭礼で見た舞だ。
そして蹲ったまま左掌を床に着けて、ぴたりと動きを止めた。
「はい、そこまで。これ以上舞うと降りてしまうかも。」
0280名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 05:49:58.17ID:AXlqFkve0
 基本的な訓練を受けていない俺のために、2人はそれとなく教えてくれたのだ。
何気ない日常の生活を通して。あるいはこの世のものでない存在との関わりを通して。
人として、術者 >>255
分家が自らの力を証明したかった相手は、時の権力者達だと思います。
ただ、既に246の考察に有る通り、時の権力者と結びついた系統は昭和までに衰退してしまいました。
いくら力があっても、自らの命をも危うくするか分家が依り代の力に頼って術士を生み出す計画を『上』は容認していたと思います。
外法だから放逐した、でもその一派を滅することは無かったのですから。
また、Kの拉致についても、奪還に動いたと思われる記述はありません。
Lさんの拉致は『上』にとって容認できない別の計画の一部だったのでしょう。
Sさんの父上が当主であるとすれば、244の考察にあるように、
本家の当主すら代わるような事件がその年代に起こったとも考えられます。
今後、この点について語られるかどうか、興味深いです。れない術士は目の上のたんこぶですから、当たり前と言えば当たり前ですよね。
247の考察にある四国の流派(い〇な〇流)は当初から市井に下ったから、今も一定の力を保持しているのでしょう。
当主が世襲ではなく、一族の意志を『上』という集団指導体制で決めてきたという描写からも、
当時この一族がかなり進歩的な集団だったのは間違いありません。
『本家』が時の権力者と距離を置き、対等に渡り合って来たのなら、自前の武力は必須だった筈。
それが現代の『対策班』に繋がるなら『出会い』の描写も納得出来る気がします。て生きていくための覚悟。
以前、Sさんは俺に『あなたの資質が無いほうが、私もLもどんなにか』と言って
涙を浮かべたことがあった。今はその涙の意味が痛い程分かる。
たとえ俺に力が無く、裁許を受けられなくても、2人は俺を夫として認めてくれたろう。
俺の力を封じてしまうことも出来た筈だし、その方が2人の気は楽だったかも知れない。
でも、2人は敢えて困難な道を選んだ。
力の発現に合わせて俺の心を鍛え、少しずつ覚悟を促す。
自らの命さえ危うい事件に巻き込まれることもあったというのに、
3年間、一体どれ程の配慮と忍耐を俺のために費やしてくれたことだろう。
お陰で俺は術者としての人生を選び、裁許を受けることが出来た。
まさにそれは、2人の深い愛情と、『力』への敬意が可能にした奇跡。
0281名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 05:51:22.10ID:FlqTtaK30
藍さん、この時間まで投稿が無いなら、投稿は今週末ですかね。
お体を大切に、ゆっくり準備をして頂きたいです。
枯れ木も山の賑わい。藍さんの投稿を待つ間、今夜も私の考察を書いてみます。

この物語群が備忘録の体裁で書き始められたことは私も気になっていました。
この点についての質問に、珍しく藍さんは掲示板の説明を再掲しただけで正面から答えていません。
私も最初は特に意味は無い、ただの枕詞のようなものかと思っていたのですが、
「道標(下)」の中の、Sさんの台詞を呼んで慄然としました。
「もし長生き出来たら、だけどね。」
備忘録が意味を持つとしたら、その記憶が失われた時。つまり3人の主人公の内、誰かが亡くなった時でしょう。

藍さんはまとめサイトのコメントの中で、「2011年末と思われる作品を読ませてもらった」と書いています。
何故、作者である知人さんは時系列を無視してその作品を藍さんに提示したのでしょうか?
恐らく備忘録の体裁に藍さんも疑問を持ったのでしょう >>260
私も、改めて1から読み返して、初めはそんなに気にならなかった
「備忘録替わりに」がめちゃめちゃ気になっていました。
初見のときとは違って、通して読み返し、物語の全体像が見えてくると
確かに「出会い(上)」の書き出しが、一番気がかりになっています。
考えたくはないですが、やはり誰か(Rくん以外の)がいなくなってしまったのでは…と。

みんなが「力」を失って「普通の人」として生きることになったとか
そういう状況だったらいいのですが、最初の書き出しから考えて、
それはありえないだろうと思います。

物語の本筋というか、分家本家等の考察も非常に興味深いのですが、
私はこの「備忘録」という部分にとらわれてしまい、
何か非常に怖くなってしまっています。
ちょっとRくんSさんLさん翠ちゃんたちに感情移入し過ぎたかな。
長文すみません。投稿の2011年末の作品は、その答えかも知れません。
そして、2011年と言えば・・・。語り手、R君がまさかに備えて残そうとしたのがこの作品群だとすれば、
備忘録(というか遺言・または人生の記録)という体裁も、有り得ると思うのです。
もしR君が真の読み手として想定しているのは3人(4人?)の間に生まれた子供達であり、
生き方指南の書であると同時に、恋愛指南、夫婦の愛情指南の書として記録したのなら、
物語内に散見される大胆な性描写も納得出来る気がします。
術士になるかどうか悩む子供達がこの物語を読む。もしやこの物語群は、妄想が一気に拡がりました。

あくまでこの考察は藍さんのお言葉に甘えた私個人の私見であり、
他の方々の考察を否定するものではありません。投稿初期からの愛読者として
みんなの意見を聞きたいと考えての考察です。長文、悪しからずご了承下さい。
0283名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 05:53:05.97ID:kU8jMVkO0
「正月早々かなり珍しい仕事が来たわよ。もし本物なら、だけど。」
電話を切った 40分程車を走らせて、市街地の山手にある閑静な住宅街に着いた。
広いガレージに車を停め、玄関に廻る。Sさんがインターホンのボタンを押した。
「はい、どなた?」 「私よ、S。早速みんなで押しかけてきたわ。」
「ちょっと、じゃ、翠ちゃんも一緒なの?」
応答が途切れ、玄関の向こうで気配が勢いよく近づいて来る。 ドアが開いた。
「いらっしゃい。あ、ホントだ。」 女性はしゃがんで翠と視線を合わせた。
「翠ちゃん、こんにちは。」 「こんにちは。」 「可愛い〜。ね、抱っこして良い?」
人見知りした翠が姫の脚の後ろに隠れてしまったので女性は立ち上がった。
「ま、初めてだから仕方ないか。S、Lちゃん、久し振り。」
華やかな笑顔。2人とはタイプが違うがこの人も美人だ。
くっきりした目鼻立ち、背の高さは姫と同じくらい。宝塚の男役みたいな雰囲気。
「本当に久し振り。紹介するわ、こちらがR君。」
「初めまして、Rです。」
一礼して顔を上げると女性の顔が目の前にあった。思わず後ずさる。
「ふ〜ん、なかなかの美形ね。君が今一族中で話題の言霊使いなんだ。
さすがに2人とも御目が高い。私、碧。宜しくね。」
「姉さん、Sさんはお腹に赤ちゃんがいるんでしょ。立ち話は良くないよ。」
玄関の奥に少年が立っていた。姉弟だから当然だが、かなりの美少年だ。
高校生? どちらかというと女顔で線が細い。 ちょっとコンプレックスが。
「あ、御免なさい。私ったら気が利かなくて。これ、弟の暁。さ、中へ入って。早く早く。」んが明るい笑顔でリビングに戻ってきた。
「どんな仕事ですか?私とRさんで出来る仕事なら何でも。」
姫はSさんの体を気遣っている。Sさんは妊娠5ヶ月目に入っていた。
「呪物の処理はLやR君の分野じゃない。この仕事はどうしても私が行かないと。」
Sさんは何だか楽しそうだ。まあ、検診の結果は順調だし、
やる気になっているのは、何より体調の良い証拠だろうけれど。
「場所、遠いんですか?呪物なら依頼人に持って来てもらうという方法も。」
「依頼人は私の従姉弟たちなの。前から翠とR君に会いたいって言われてたし、
良い機会だからみんなで出掛けましょ。私、体調は良い。全然平気。」
「従姉弟たちって、もしかして碧(あおい)さんと暁(あきら)君ですか?」
「そう、久し振りよね。R君と翠は初めてだから紹介してあげる。」
0284名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 05:53:42.57ID:+endc19B0
羽生くん見てると、天才って努力する力も必要なんだなと思える
コーチのコメントを素直に聞ける謙虚さが必要なんだろうな
0285名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 05:54:16.31ID:df1vIi7D0
 案内された客間でソファに腰掛けた。
とにかく広い、豪華なソファとテーブル。翠は姫に抱かれて飾り棚の中身に興味津々。
やがてコーヒーとケーキが運ばれてきて雑談になった。
お互いの近況や 「どうしてこれが呪物だと思ったの?」
「手に取ると、凄く嫌な感じがするんです。絵や模様はとても、綺麗なのに。」
Sさんがトランプを手に取った。慣れた手つきでシャッフルし、扇形にカードを広げる。
途端に全身の毛が逆立った。
このトランプはまるで『窓』だ。 窓の向こう側にいる、何者かの、禍々しい気配。
そして今、少しだけ開いた窓の隙間から『それ』がこちらの様子を窺っている。
カードを配ってゲームを始めれば、間違いなく『それ』は窓から手を伸ばしてくる。
「確かに呪物ね。それもかなり強力。呪物を使う呪いは、時間と相手を限定できないから
成功率はそれほど高くないし、作るのにも手間がかかる。本物は滅多に無いんだけど。」
「本物って、それ持ってるとやっぱり悪いことが起こるの?」
「『保管庫』に入れておく分には問題無い。でも、手に取ったり眺めたりすると影響を受ける。
遅かれ早かれ体を壊すし、心も蝕まれる。 強い呪いを封じて、呪う相手に贈ったもの。
作られてから、多分100年以上は経ってるのに力はほとんど弱まっていない。
使用された痕跡は感じない。多分、想定外の事態が起きて倉庫か屋根裏にでも埋もれてた。
これを贈られた人はとても運が良かったのね。それに、運が良いのは暁君と碧も同じ。
変だと感じて、直ぐにこれを『保管庫』に入れておいたのは正しい判断だった。」
「あの、やっぱり焚き上げないと駄目ですか?」 暁君は不安そうな表情だ。
駄目どころか、一刻も早く処理しないといけない気がするが、
暁君はそこまで強い気配や憎悪を感じていないということだろう。
術者ではないのだから無理もないし、変だと感じただけで大したものだ。
「焚き上げると中の呪いが解放されるから何が起こるか分からない。却って危険なの。」
そうか、焚き上げるだけで良いのなら、Sさんでなければならない理由はない。
「でも呪いの力を消してしまえば、これは呪物ではなく洒落たアンティークのトランプ。」
暁君はホッとした表情を浮かべた。裁許のこと、そして翠のこと。Sさんと碧さんはとても楽しそうだ。
碧さんと暁君は術者ではないらしい。御両親が海外に長期出張、始めは一家で移住したが
暁君の高校進学を機に碧さんと暁君は帰国。去年の3月から2人暮らしを始めた。
一族の人で術者ではない人に会うのは初めてだ。何だか普通の会話が新鮮に感じる。
ふと、暁君の視線に気が付いた。時折Sさんに向けられる憧憬の眼差し。
純粋な慕情が伝わってくる。Sさんは暁君の初恋の人、なのかも知れない。
「さて、おしゃべりも楽しいけど、そろそろ仕事の話をしないと。」
「そうね、お願い。」
テーブルの上が片づけられ、暁君以外は全員ソファに腰掛けた。
飾り棚の中身に飽きた翠は姫に抱かれて眠そうにしている。
「今、暁が取りに行ってる。怪しいと思ってからはずっと『保管庫』に入れてあったから。」
「ホントに呪物なの?」 「分からないけど、ちょっと嫌な感じ。あんなの初めて。」
暁君が応接間に戻ってきた。白い布の包みを持っている。
「これです。」 テーブルの上で包みを解く。 トランプ?
厚手の紙にレトロな絵柄のトランプだ。箱もある。状態は良いが、古いものなのだろうか。
「暁君、これ、何処で?」 Sさんの眼が輝いている。
「去年のクリスマス前にネットのオークションで手に入れました。
もしかしたら19世紀のものかも知れません。安かったし、状態が良かったから
レプリカだと思ってたんですけど、どうもオリジナルの木版印刷みたいで。」
少年は緊張した口調で答えた。頬が少し赤く染まっている。
なるほど、暁君と碧さんの趣味はアンティークの収集と言う訳だ。
飾り棚の中、綺麗にディスプレイされたチェスの駒やタロットカードも2人の収集物だろう。
0286名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 05:54:44.53ID:4HqauMfB0
久々にゴリ押し感満載のスポーツ選手が現れたな
0287名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 05:56:06.00ID:7e26HUoN0
 Sさんが白い布の4隅に星のような形の紙片を置く。 初めて見る特殊な結界。
眼を閉じて深く息を吸った。小声で何事か呟き、胸の前 「『○◆の雪』って」 「さっきカードに火が」
碧さんと暁君が同時に口を開き、顔を見合わせた。
2人が笑い合う仕草が実に絵になる。まるでドラマのワンシーンみたいだ。
とても仲の良い姉弟なのだろう。2人の間の特別な、強い絆を感じる。
「あの炎はカードに込められていた呪いが形をとったもの。
呪いのエネルギーを光に還元したから炎は消えた。もう大丈夫。
もう暫く、そうね、あと30分もすれば暁君が触っても、全然障りはない。」
「ありがとう御座いました。」 暁君は丁寧に頭を下げた。
「どう致しまして。アンティークはどうしても色々あるから、変だと思ったらすぐに連絡して。
呪物じゃなくても、何か問題があれば対応してあげる。」
「はい。」 満面の笑み、暁君は本当に嬉しそうだ。
「呪物の処理ってもっと時間が掛かると思ってたわ。何十年とか。」
「厳重に保管して呪いが弱まるのを待つだけなら、術者に頼む意味が無いでしょ。
そのままで置いておくと呪いが弱まるのにはすごく時間がかかるし、
下手をするとその間にも被害者が出てしまう。やり方は色々あるけど、さっきのが一番早い。」
「本当にありがとう。あ、お昼ご飯食べていくよね?
美味しいお節があるの。さ、支度するから暁も手伝って。」 「はい。」
2人は慌ただしく応接間を出て行った。廊下を走る足音。を結ぶ。微笑んで眼を開けた。
「見てて、もうすぐよ。」
やがて、扇形に広げられたカードの端に小さな炎が見えた。
炎は次第に勢いを増し、カード全体が炎に包まれた。
しかし、全く熱気を感じないし、カードや白い布が焦げる事もない。
驚いて何か言いかけた碧さんと暁君に、Sさんが『黙ってて』の合図を送る。
突然、トランプの上、50cmほどの高さに小さな紫色の光が現れた。
それは、一度強く輝いた後、ゆっくりと降下し、
白い布の上で小さく跳ねて輝き続ける。まるで紫色の火花のようだ。
もう一つ、また一つ。見る間に無数の小さな光が白い布へ舞い降りてゆく。
その幾つかは白い布から零れ落ちて、テーブルの上で輝いている。
しかし何故かカードの上には一つも降下しない。
「とても、綺麗。これが、『○◆の雪』。初めて見ました。」 姫は小さく溜息をついた。
小さな紫色の光が舞い降りるにつれ、カードを包む炎の勢いは弱まっていく。
しばらくすると降下する光の数は減り、ついには現れなくなった。
白い布やテーブルの上の光もかなり輝きを弱めている。カードを包む炎も消えた。
「これで良し。光が見えなくなったらそれでお終い。」
0288名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 05:57:08.97ID:VsBfV6vm0
 「相変わらずね。気が早くて、自分勝手で。」 Sさんは懐かしそうに微笑んだ。
確かに、従姉妹だけあって碧さんはSさんと少し似ている。気が早くて、あ。
「R君、何か?」
「いや、その、碧さんはすごくきれいな人で。Sさんに少し似てると思っただけです。
暁君もすごいイケメンですよね。」
考えてみれば一族の人たちは皆、美男美女揃いだ。
当主さまの館でドアを開けてくれた男性も、案内してくれた少女もそうだった。
「そう言えば、どうして一族の人は美男美女ばかりなん 「そう、依頼人の前で何か簡単な術を使って見せても良いけど、
できれば無駄な力は使いたくない。だからこんな方法を使うこともある。」
Sさんはカードを手に取り、シャッフルしてから扇形にひろげた。
最初に感じた禍々しい気配や憎悪は、もうほとんど感じられない。
「一枚取って何のカードか憶えておいて。私に見えないように。」
姫に抱かれて寝ていた翠が眼を覚まし、姫と一緒にSさんの手元を見つめている。
カードを一枚取り、Sさんに見えないようにそっとめくった。ハートの3だ。
「憶えたらカードをここに。」
テーブルの上に置かれたカードは2つの山に分けられていた。
Sさんが指さしたのはカードが多い方の山だ。
カードをのせるともう一方のカードの山を更に重ねた。シャッフル、手の動きが美しい。
やがてSさんはテーブルの上にカードをまとめて置いた。
「あなたの選んだカードはこれ。」 一番上のカードをめくる。 ハートの3。
「手品、なんですか?」
「そう、手品。今のはこうしたの。」
Sさんは扇形に開いたカードを2つに分けた。
「こっちは10枚、これを選んだカードにのせて10回シャッフルするふりをする。」
なるほど、一番上のカードを一枚ずつ取って行けば、10回目には選んだカードが一番上だ。
「もっと高等なトリックもあるけど、カードを手に持って当てるなら手品で十分、術は必要ない。
虚仮威しだけど安上がりで効果は高い。お得よね。」ょうね?」
炎という名の男、俺とSさんの前に現れたその分身も、時代劇の二枚目みたいな美形だった。
「多分進化論よ、ダーウィンの。」 「進化論?」
「R君だって、依頼するなら美人の術者に依頼したいでしょ?男性の術者でも同じ。
力が同じなら当然美形の方が依頼が多い。依頼が多ければ経済的に余裕が出来るから
綺麗な女性を何人も妻に娶ってたくさんの子を残すことが出来る。
1000年近くそれが繰り返されてきたんだから、あたりまえなのかも。」
「依頼人の印象を良くするための適応ってことですか?」
「印象を良くするというより信頼を得やすくするための適応。
陰陽師にはカウンセラー的な資質も要求されるから、術者が美形なほど有利。
依頼人が術者ともっと深い関わりを持ちたいと思うほど術の成功率は高まる。当然よね。
逆に、依頼人に信頼して貰えなければ術の成功率も落ちてしまう。」
なるほど、道理だ。 「まずは依頼人に信頼されるのが大切、なんですね。」
0290名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 05:57:49.14ID:6jbT9G550
>>1
練習嫌いなら、本田真凛はもう終わったな
0291名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 05:57:54.80ID:MSwymrNK0
 「術を使うのなら、全く手を触れなくても当てられますか?」
「もちろん。じゃ、こういうのはどう?あなたが思い浮かべたカードを当てるの。
私だけじゃなく、あなたもカードには手を触れない。面白いでしょ。」
Sさんが真っ直ぐに俺を見つめる。綺麗な目、ドキドキして思わず目を逸らした。
集中してカードを思い浮かべる。 できるだけ地味なカードが良いのか、いやいっそ。
「ダイヤの Sさんの眼がキラキラと輝いている。 「それ、本当にスペードのJ?」
どういう意味だ。 首筋がヒヤッと冷たくなる。 さっき、俺は確かに。
そっとテーブルの上のカードをめくった。 これは。
クラブの4、だ。 「何を、したんです?」
「Rさんが選んだのは確かにそれですけど、Sさんは『声』でRさんの記憶を変えたんです。」
「そう、『スペードのJ』って指定されたから、選んだのはスペードのJだったと思い込んだ。」
「いや、でもおかしいですよ時間的に。『声』を聞くのは選んだ後なんですから。」
「電話が鳴ってる夢を見て、起きたら目覚ましが鳴ってた。経験ない?
あれ、本当は音を聞いてから電話が鳴る夢を見てる。時間的には逆だけど。」
「あ。」
『声』を聞いた後に、そのカードを選んだ記憶を作った? しかも俺自身が?
「脳は何時だって都合良く記憶を変える。それを利用した術。だから絶対に、間違えない。」
「相手の心を読むより、高等な術なんですね?」
「ご名答。やっと調子出てきたわね。あんまり得意な術ではないし、同じ結果を得るために
複数の方法があるなら、力を節約出来る方法を選ぶのが鉄則なんだけど。今日は特別。」
俺の記憶を変えられる。もちろん心も読める。なら。
「僕が『これから選ぶカード』も、指定出来ますか?」
未来なら俺の心を読むことはできないし、『声』を聞くのは選ぶ前だから記憶とも関係ない。
俺の思惑を見透かしたように、Sさんは悪戯っぽい笑顔を浮かべた。 「正解です。」
「クラブの2」 「また、正解です。」
Sさんが俺の意識に同調した気配はない。どうやって俺の心を読んでいるのだろう?
「心を読んでいるんじゃありません。」 翠と並んで座った姫が微笑んだ。
「じゃあ何で思い浮かべたカードを?」
「カードを1枚選んで憶えて下さい。憶えたら裏返しにしてテーブルの上に。」
カードを一枚取り、憶えてから裏返しにしてテーブルの上に置く。
一呼吸置いて、Sさんは言った。
「スペードのJ。」 「正解です。」 「じゃあもう一度。そのカードはここに。」
俺はSさんに渡すつもりでカードに触れた。
「待って。」 「え?」
0292名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 05:58:34.32ID:40yvLm860
 「折角のお正月だし、良いわよ。それ、見せてあげても。
ただ、仕事した後だし、少し面倒な術だからR君も力を貸して。それが条件、どう?」
「もちろんOKです。Sさんの体に障ったら大変ですから。」
「じゃ右手を。」 俺が差し出した手を取って眼を閉じた。温かい。
やがて眼を開けたSさんは俺の手を離し、かなりの時間をかけて一枚のカードを探し出した。
アンティークの価値を損ねないための配慮だろう。 とても丁寧な手つきだ。
選んだカードを左掌に載せて、俺の目の前に差し出す。
カード中央の大きなハートを取り囲む美しい唐草模様。そして筆記体の文字。
「あなたが選ぶカードはこれ。ハートのA。」
裏返したカードを戻してシャッフルし、扇形に開いてテーブルに置く。
「さ、選んで。」
ハートのAを選ぶつもりでいればいいのか、それともそれ以外を選ぶつもりで。
「お待たせ。食事の用意が出来たわよ、みんなダイニングに。
あれ、R君、ト これまでも、Sさんは前もって術をかけ、俺の意識や行動を操作したことがある。
今回もその術を使えば俺自身がカードの中からハートのAを探し出し、
そして自分がカードを探したこと自体を忘れてしまうだろう。
つまり、我に返った俺はいつの間にかハートのAを持っている。
だからSさんは俺の手に触れる必要があった。そう、予想していた。
しかし、カードを取ったのは翠だ。あの術ではない。
誰が選んでも、最初のカードはハートのA。 それを、予知していたのか?
いや、あり得ない。
神や高位の精霊なら知らず、人間にとって、未来は無数の偶然と選択肢の積み重ねであり、
確定してはいない。確定していないのに、予知することは不可能だ。そう、例えSさんでも。
それなら、残る答えは1つ。手元のカードを一枚めくる。ハートのA、やっぱり。
もう一枚、これもハートのA。さらにもう一枚、やはりハートのA。笑いがこみ上げてくる。プで何やってるの?」
「あ、え〜と、これは、占い。そう、占いです。」
「翠ちゃんも一緒にトランプ占いしたいのかな?」
いつの間にか翠がテーブルの脇に立っていた。
「あっ、翠、ちょっと、今それお父さんが。」
無造作にカードを一枚取り、てててっと歩いて碧さんに手渡す。
ちらりと赤い色が見えた。 ハート? 一気に心臓の鼓動が早くなる。
「わ〜嬉しい。翠ちゃんありがと。R君、これ、絶対良いカードでしょ?どんな運勢?」
碧さんが持っているのは、ハートのA。 まさか。 軽い目眩。
0293名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 06:00:40.79ID:gdo4S8S20
まあ男子は宇野もいるしでしばらく安泰だから
女子は次代のスター選手を焦らず待てばいいんじゃないか
男女どちらかにスター選手がいれば競技人気も下がらないだろう
0294名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 06:01:14.74ID:Ce4WV1p80
インスタライブ一日で七回レスを流したいんだな
わかりやすーい
0295名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 06:01:26.10ID:qGi7gech0
本田真凜さんのウンコ食いたい
0296名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 06:01:56.00ID:4GVUuQw00
不思議な体験をした
オチはない
たまに思い出すので文章にして
曖昧な記憶を確そう思って近付いて行った
身長は160cmくらいかな

そして通り過ぎる瞬間その女性の顔を見た
その女性も私の顔を見た
とても嫌な表情で私を見た
大きな白目のない黒い瞳で私を見た
3年前に出会った7歳くらいの女の子
見た感じは20歳くらい
顔の雰囲気もその面影があった間違いないと思った
私はびっくりして
そのまま通り過ぎたのだけど・・謝れば良かった3年前
優しく微笑んで返してやればよかったな
常識で考えたら偶然の出来事なんだろうけど
そうは思えなくてね・・^^;て残したいから
書かせて私は梅田駅ビルの前の国道を挟んで
向かい側のビルで働いていた
たぶん春だったと思う
大雨が降っていた
私は階段に出てその雨を眺めていた
すると一人の女性が目に入った
服装から見て20代くらいなのかな
大雨が降っているのにもかかわらず
傘をささずに濡れていたありえないと思った
5mも移動すれば駅ビルの下の
雨にかからない場所に移動できるのに濡れて突っ立っていた
不思議に思ってしばらく見ていたのだけど
どんな人か見たくなって傘をさして見に行った横を素通りする時に
足を止めずに少し顔を見てやろうい
創作じゃその子は障害持っているようだった
ご両親と一緒に来ていたんだけど言葉をちゃんと話せていない
本当に可愛らしい顔をしていた
でも笑顔を向けられた時
私は気持ちの悪い物を見たという驚きのような嫌な表情で
その子を見てしまった本当に後悔している
その子の目はとても大きくて白目がなかった
大きな目の全てが黒い瞳だったドキっとして
咄嗟にそんな表情を返してしまった
それから3年ほどたった頃実体験です
社会人になって結婚して5年ほどたった頃
妻と近所の家電量販店に出かけた163号線の近くで
駅で言えば京阪線の古川橋駅妻が商品を物色している間
私は特に見る物も無く手持無沙汰に
突っ立っていた
私の目の前には電池が並んでいて棚の一番下の段には
安い電池が無造作にカゴに入っていた
私の足元でそのカゴを覗きこんでいるの子がいた
見た感じ小学校1年生くらいかな
歳で言えば7歳くらいの女の子
その子が急に顔を上げて
私を覗きこむように見上げてニッコリと笑った
本当に楽しそうな顔で私に笑顔を見せ私は大人なので
笑顔を返してやるべきだったんだけどそれが出来なかった
その事は今となっても後悔している
0297名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 06:02:10.11ID:8IJKTkBj0
「篠原涼子」主演・フジ月9「民衆の敵」は視聴率惨敗の原因は“三重苦”
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20171030-00532055-shincho-ent
反撃の狼煙「稲垣吾郎」を来春ドラマにねじ込んだ女マネージャー
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20171030-00531972-shincho-ent
浅田真央、ホノルルマラソン挑戦 大笑いしたのはあの会社
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20171030-00531969-shincho-ent
0298名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 06:02:51.93ID:y0OOu7XO0
 皆様、こんばんは。藍です。
折角コメントを頂きながら、多忙のため反応できず申し訳ありません。

>>296
 最近アメリカの都市伝説として多くの目撃談があるという
『Black Eyed Kids』は日本にもいるのでしょうか?
3年前だとすると2010年、本家アメリカより12年ほど遅れて
日本でも目撃されたことになりますね。
3年で10歳分くらい成長するという記述は初見で興味深いです。
もし、他にも不思議な話がありましたら書いて下さいね。

>>コメントを頂いた皆様
 多様なコメント、心から感謝致します。
個別のコメントを控えざるを得ないと判断したのは、皆様の考察が
物語の深い 『名残雪』

 「じゃ、L、しっかりね。R君も、Lの事頼んだわよ。」 「ばいば〜い。」
姫と俺を駅前に残し、Sさんと翠を乗せた車が遠ざかっていく。
「Rさん。3日間、宜しくお願いします。」 姫が礼儀正しく頭を下げた。
「いや、こちらこそ宜しくお願いします。ちょっと頼りない付き添いですけど。」
話は一月程前に遡る。
その時妊娠6ヶ月目に入っていたSさんは春休みとゴールデンウィークの旅行を
パスすると決めていた。もちろん姫と俺も旅行はしないつもりだったのだが、
Sさんが『久し振りに2人きりで行って来なさい』と言うので、
春休みの3連休に合わせて二泊三日の小旅行を計画することになった。
その旅行先を探していた姫が『夜行列車に乗ってみたい』と言い出したのだ。
「列車の中で眠るなんて楽しそうですよね。朝靄の中で到着すると、きっと良い風情です。」
それはまあ、間違いなく姫は俺より先に寝てしまうし、俺より後に起きるのだけれど。
早朝のホームには酔っぱらって寝てるおじさんがいたりで、風情があるとは限らない。
「僕はホテルとか旅館が良いですね。列車だと切符買うのが面倒だし。」
「そう言えば、列車の切符って、やっぱり駅で買うんですよね?」に達しており、個別のコメントをすることが、むしろ
皆様の楽しみを阻害すると思うからです。

 ただ、一言、「2011年末」の作品について。この作品は
皆様の考察通り、これらの作品が「備忘録」の体裁で書き始められた
理由を説明するものであるとともに、これらの作品の完結編です。
事実に基づくという設定上、物語の年代が現在に追いつく筈はありません。
ちょっと寂しい気もしますが、必ず『終わり』があります。
ただ、私は『呪物』以降、『完結編』に至る作品は未だ読んでいません。
今後の作品を楽しみにする気持ちは皆様と同じです。
0299名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 06:04:03.37ID:eKIxpEoo0
 俺とSさんは顔を見合わせた。
「Sさん、もしかしてLさんは。」 「確かに、Lは一度も乗ったことないわね。列車。」
お屋敷の近くには駅がない、自然と移動手段は車中心 最初からある程度予想していた通り、一日目、3本目の列車に乗る頃には、
姫は時刻表の見方や切符の買い方、乗り継ぎの要領をすっかり憶えてしまった。
「ちょっと行って聞いて来ます。」 勿論俺が口を出さなければ反則では無い。
そりゃ窓口に姫のように綺麗な女性が聞きに来たら、職員もさぞかし張り切るだろう。
しかも姫は演技派、『昨日沖縄から出て来て乗り方が分からないんです』と設定が細かい。
暫く窓口で話し込んであれやこれやと教えてもらい、推薦の駅弁まで聞いて来たらしい。
「このお弁当、美味しいですね。」 「列車の旅行は駅弁に限ります。」
運転しなくて良いから、気楽な俺は熱燗にした缶入りの日本酒を買って良い気分。
不安な旅の筈が、優秀な美人ナビゲーター付きの気楽な旅に早変わり。もう最高。
観光地を回る旅程ではないので列車は混んでいない。乗車率は50%といったところ。
姫は窓の外の景色や他の客の様子を興味深そうに眺めていた。
4本目の列車はローカル線、今夜の宿泊先は小さな地方都市。
駅前の繁華街でシティホテルやビジネスホテルをあたれば多分空室があるだろう。や100%車だ。
仕事も、買い物も、姫の送迎も。 変わるとすれば車種だけ。ロータスとマセラティ。
「今の生活なら特に何の不都合も無いけど、丁度良い機会。」
それでこの週末、金曜からの3連休に合わせた小旅行は、
姫の特訓を兼ねた列車での旅と決まった。
Sさんが決めた行程に沿って列車を乗り継ぎ、かなりの長距離を移動する。
途中、Sさんに頼まれた用事を済ませるミッションも用意されている。
もちろん地図と時刻表を頼りに姫が切符を買う。俺は一切口を出さない。
俺の任務は姫のボディガード(不要かも知れないが)。
3月も下旬、さすがに雪の予報は出ていないようだが、予想気温がかなり低い場所はある。
その日の最終目的地で宿泊先を探す行き当たりばったりの旅。
初めて行く場所ばかりだし、移動に手間取れば宿泊先がどうなるか予想出来ない。
まさか駅のベンチで夜明かしなんてことにはならないだろうが、
なかなかに緊張感のある旅行が始まった。
0300名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 06:04:15.67ID:aMiYWkCc0
本田真凛ってスポンサーと事務所のごり押し爆上げがあるから
練習しなくてもOKだと思ってるのか?コーチに練習しろと言われるような選手を
日本の代表として出すなよ。
0301名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 06:04:27.17ID:LRJB2V+w0
ジャンプが低空過ぎて見てられないな
成長後の体重増で沈むのが目に見えてる
0304名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 06:05:11.01ID:owHcuET40
 目的の駅に到着したのは15時27分。休日の午後、ホームはまだ閑散としているが、
ちらほらと学生っぽい姿が見える、部活か塾の帰りだろう。
あと2時間もすれば休日出勤した会社員の姿も増える筈。
「Rさん、私いつも思うんですけど、どうしてみんなイヤホンをしてるんでしょう?
私の大学の学生達もそうだし、この街の学生も同じです。」
確かにベンチで列車を待つ学生も、ホームを歩く学生もイヤホンをしている。
大袈裟なヘッドホン姿も見える。 そうでなければケイタイでお話中。 時折聞こえる笑い声。
「う〜ん、音楽が好き...いや、きっと暇潰しじゃないですか?」
「私、Rさんに送 姫は優しく微笑んだ。
「私の、悪い癖かむ知れませんね。あとどれだけ、自分が自分でいられるだろうって
考えていた時間が長過ぎたから、つい急いでしまうんです。
明日も明後日も、家族みんな一緒で幸せな日々が続くなら、
もっとのんびり、ゆっくりしても良いんですよね。」
「そうです、人生はこれから、もっとずっと長いんですから。」
手を繋いでホームを歩く。二度目の、2人きりの旅行。Sさんの配慮が胸に染みる。
駅の構内にアナウンスが流れた。 「2番線に電車が参ります・・・」
2番線の停車位置は30mほど先、俺たちの背後から微かに地面の震動が伝わってくる。
もう少し歩いたところで、異変が起こった。
「あ。」 「あれ。」
いつのまにか、俺達の前数mの所に2人連れの姿。女性と男の子、親子だろうか?
すぐ傍のベンチに座っている学生も2人に気付いた様子はない。間違いなくあれは。
暫くして電車がホームに滑り込んできた、その瞬間。
女性が男の子を抱き上げたかと思うと電車の前に飛び込んだ。思わず息を呑む。
しかし、何の音も聞こえず、他の客の様子にも変化はない。
しばらく歩いて停車した電車の前を覗く、電車にも線路にも異常はない。やはり、幽霊。
「Rさん、今日泊まるホテル、多分大丈夫ですよね。」
「はい。ここから見えるだけでも、ビジネスホテルの広告、いくつかありますから。」
姫はホームの時刻表を確認し、メモを取った。
2番線のホーム近くに戻り、さっき学生が座っていたベンチに腰掛ける。
「次の電車は15時42分。もし同じ路線の電車だとしたらその次、49分です。」もらったあと、遠回りして、学部まで10分くらい歩くんです。
短い時間ですけど、その間でも色んなものを見たり音を聞いたり、とても楽しいです。
季節が変わって鳥の鳴き声が聞こえたり、咲いている花の種類が変わったり。
今日も世界は綺麗だなあって、全然退屈しないのに。あの人達は耳も目も心も
自分の中にだけ向けて、外の世界を見ないし聞かない。何だか勿体ないですね。」
胸の奥がきゅっと痛くなる。そっと姫の肩を抱き寄せた。
「お願いですからそんな事言わないで下さい。Lさんが生き急いでいるようで不安になります。
毎日毎日実感しなくても、この世界で綺麗です。もっといい加減で良いじゃないですか。
仕事や勉強で疲れていたら自分の殻に閉じこもるのも仕方ないし、
好きな音楽を聴きながらだと、景色もまた変わって見えるかも知れませんよ。」
0305名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 06:06:14.98ID:qn4JgUB40
 42分の電車が入って来た時は何の変化も無かった。
学生達の姿が少し増えたように見えるが、まだ人の数はそれ程多くない。
電車は問題なく停車し、そのまま出発していった。
そして47分を過ぎ、電車の到着を知らせるアナウンスが流れる前に、それは現れた。
女性と小学生くらいの男の子、2人の後ろ姿。俺達の目の前、1mほどの距離。
鍵を掛けず、目を閉じて感覚を拡張し、その『存在』から伝わってくる気配に集中する。
悲しみか、あるいは憎しみか。 同調することが出来れば手かがりが得られるはず。
それは、声。微かに聞こえる2人の会話。

「・・・・に そ・・・ら みた・・たね。」
「ごめ・・ ・か・さんが しっかり・てな・・たから 「やっぱり、現れましたね。」 「それほど古くありません。多分、ここ2・3年です。」
「あの会話、はっきり聞き取れなかったんですが、Lさんは?」
「いいえ、会話の内容は全く。会話だとしたらRさんの領域ですね。
私はちょっと男の子の意識に集中し過ぎてしまったかも知れません。」
やはり姫も伝わってくるのが会話だとは思っていなかったのだろう。
でも、もう一度チャンスがあれば、最初から会話に絞って探知出来る。
もしかしたら、あの親子をこの場所に縛り付けているのが何なのか、分かるかもしれない。
それから約一時間、ベンチで待ち続けたが、2人の姿は現れなかった。
「Rさん、明日の予定なんですけど。」
「分かってます。明日も、この街に泊まりましょう。
あの2人、とても気になります。そのままにしてはおけません。」
「はい。後でSさんにも、電話しておきます。」
「じゃこの件については、今日はこれでお終い。折角2人きりの旅行ですから。」
「あとは宿探しですね。私、Rさんと一緒なら、どんなところでも平気です。」
「僕は出来るだけ綺麗なホテルが良いですね。こう見えても、都会派の軟弱者なので。」
姫は小さな声で笑った。
「嘘つき。魚釣りも料理も、あんなに上手なのに?」・・い?」
「だいじ・・・ ぼく おかあさん・だいす・だか・ ・つま・もいっしょだよ」
「・りがと・ でも ・の・・・ ・せて あげたかった。」

 先刻と全く同じように、女性は男の子を大切そうに抱き上げて、
ホームに滑り込んだ電車の前に飛び込んだ。
激しい感情の爆発、意識が飲み込まれそうになるのを必死でこらえる。
次の瞬間、気配は突然消えた。 今まで通りのホームの風景。
0308名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 06:07:43.61ID:VfB453IK0
 ふと、目が覚めた。ベッドの中に姫がいない。
姫は窓際に立ち、少し開けたカーテンの隙間から窓の外を見ていた。
窓から微かに差し込む街の灯りが姫の顔を照らしている。
この人はいつもそうだ。とても美しくて、でもどこか儚 「『男の子の意識に集中し過ぎた』と言ってましたよね?」
「あの時、男の子の意識に、不安や恐れを全く感じませんでした。それが不思議で。」
「これから電車に身を投げるというのに、ですか?」
「それどころか母親が抱き上げた時、男の子の溢れるような喜びを感じました。
翠ちゃんがSさんに抱き上げられる時に感じているような、純粋な喜びです。」
「それ程にあの子は 姫は以前も口にしたことがある。
両親の顔さえ知らない、そんな自分が親になった時、
自分が産んだ子を愛せるのかどうか分からないという不安。
翠を溺愛し、喜々として世話をする頬笑ましい様子を見て、
すっかりそんな不安は消えたものだと思っていた。
しかし、それはあくまで『Sさんが産んだ子』を愛したのであって、
自分の産んだ子を愛した訳ではない。
翠を溺愛すればするほど、姫の不安は大きく、深くなっていったのだろう。
迂闊だった。
「Lさん、質問があるんです。」 「何ですか?」
「Lさんは裁許を受ける時、術者になれるかどうか不安でしたか?」
「...いいえ、自分に力があるのは分かってましたし、あとはどんな術者になるかだけで。」
「母親も、同じじゃないかと思うんです。」 「母親と術者が、同じ?」
「どちらも自ら選んで『なる』ものです。『なれるかどうか不安を感じるもの』ではありません。
Lさんに女性としての能力があるのは分かってます。僕という婚約者もいます。
あとはどんな母親になるかをしっかり考えれば良いだけですよ。第一。」
俺は姫の額にキスをした。少し照れくさいが、姫の目を真っ直ぐに見つめる。
「普通の方法だと、避妊の成功率は100%じゃありません。
もしかしたら今夜、Lさんは母親になったかも知れないんです。」
「もし、今、子供を授かったら...悩んでる余裕なんてありませんね。」を愛し、信頼していたということですね。」
「心中を選ばざるを得ない事情。生活は苦しかったはずなのに、
あの母親は毎日精一杯の愛情をあの子に注いでいたんでしょうね。」
突然姫の頬を涙が伝った。 「私。」
胸の奥が痛む、やはりこの人は。枕元のティッシュペーパーで姫の涙をそっと拭う。
「どうしたんです?話して下さい。」 姫は小さく頷いた。
「私、あんな風に子供に愛情を注げるでしょうか?
自分の子供にあれほど信頼される母親に、なれるでしょうか?」。
婚約者だし、身体を重ねたこともある。俺を愛してくれているのも痛い程分かる。
しかし、姫のことを深く知る程、いつか俺の前から消えてしまうのではないかと不安になる。
本当の姫はまだ俺の手の届かないところにいるような、頼りない感覚。
舞を奉納した時に姫が感じていたという不安が、俺にも伝染したのかも知れない。
俺の前で舞を見せてくれた姫は、羽衣を着て軽やかに舞う天女のように見えた。
いつか、羽衣を着て天に帰っていく伝説の天女。
いや、それじゃ駄目だ。この人と離れるなんて考えられない。
「あの親子の事を考えているんですか?」 「はい、男の子の事を。」
「身体が冷えてしまいますからベッドに戻って下さい。」 「はい。」
姫は戻ってきてベッドに潜り込んだ。そっと、抱きしめる。少し冷たい、細い身体。
0309名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 06:08:33.26ID:pxaXVPj20
>>3
スケートじゃないけど、隠岐の海が稽古きらいで、スカウトする時点でこいつ将来ダメだわ。って相撲部屋の人が諦めモードだったわ。
0310名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 06:08:52.88ID:7JpNIgd40
>>290
既出だけど男子ワールド2連覇のハビエルも元々は練習嫌いの気分屋だったんだよ
羽生がチームに入ってきて競うようになってから真面目に練習やるようになって覚醒した
才能あれば意識次第で変わるよ
0312名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 06:09:29.27ID:7t8zh/+k0
 右手でそっと姫のお腹に触れる。
「ここに、僕たちの子供がいるとしたら、どんな気持ちでしょうね?」
「きっと、すごく嬉しいです。」 姫は左手を俺の右手に重ねた。
「毎日毎日、お腹をさすって、話しかけて。」 姫の笑顔は明るかった。
「そんな感じで良いんじゃないですか?あんまり真剣に考え過ぎると疲れちゃいますよ。」
「そうですね。どうして考え過ぎちゃうのかな。私、いつもこんなで、駄目ですね。」
「Lさんは術を使う時、楽しいですか?」 「え?」
「こんなことが出来て楽しいって思いませんか?」
「正直に言うと、楽しいと思うこともあります。術を使うのはお仕事のためで、
本当は楽しいなんて思っちゃいけないのかも知れません 「さて、次はかなりディープな質問ですよ。将来の夫婦として答えて下さいね。」
「はい。」
「Lさんは僕と、その、仲良くしてる時に、気持ち良いですか?正直に、答えて下さい。」
「あの、とても嬉しくて、幸せな気持ちです。」
「でも、気持ち良いと思ったことはないんですね?」
「はい、御免なさい。」 姫は目を伏せた。
姫と身体を重ねたことはそれ程多くない。既に痛みや出血は無くなっているが
あまり気持ち良く感じていないのが分かるので、どうしても遠慮してしまう。
自分の子を愛せないのではないかという不安を抱え、そして姫の真面目な性格。
当然、その結果妊娠するかも知れない行為を、心から楽しむ気持ちにはなれないだろう。
「Lさん、仲良くするのは子供を作るためだと思ってませんか?」
「え?だってそれは。」
「もちろん子 「あの、Rさんは、私と仲良くしてる時、気持ち良いんですか?幸せじゃなくて?」
「幸せだし、とても気持ち良いですよ。男に生まれて本当に良かったと思います。でも。」
「でも、何ですか?」
「Lさんも気持ち良いって感じてくれたら、もっともっと気持ち良いでしょうね。
それこそ天にも昇る気持ち。Lさんは仲良くしてる時、女であることを楽しんでますか?」
「Rさんに抱きしめてもらって、仲良くしてもらって嬉しいって思いますけど...」
「避妊すること、ちょっと後ろめたいと思ってるでしょ?」
「はい。」 小さな声、愛しくて堪らない。
「Lさん、避妊は僕にとって一番良い条件で子供を迎えるための準備です。」
「準備?」
「正直、僕は今すぐLさんが妊娠しても全然困りません。
それどころか、きっと、とても嬉しいです。
でも婚約者としてでなく、ちゃんと入籍してからの方がもっと良いかなと思うし、
いや、Lさんが大学を卒業してからの方がLさんの身体には良いのかなって迷いながら
僕たちの子供を一番良い条件で迎えるタイミングを考えてるんです。」
「そのためにもいっぱい仲良くして、お互いの気持ちを確かめ合うことが大切なんですね。
そのためにいつもは避妊を?」
「僕はそう思ってます。何度も仲良くして気持ち良くなったり、そのために避妊することは
全然後ろめたい事じゃありません。僕たちはもう夫婦同然なんですから。」作るためでもあります。でも僕にとって、普段はそれ以外の意味が大切です。」
「どんな、意味ですか?」
「コミュニケーション、互いの愛情の確認です。身体を重ねて互いの気持ちを確かめ合うこと。
そしてそれを気持ち良いって感じることは、僕が男であることを楽しむってことですから。」。」
「お正月のトランプのこと、憶えてますよね?」 「はい。」
「Lさんと2人きりでいるのに、Sさんのこと話して御免なさい。
でも、今は僕たちのお師匠様の話だと思って聞いて下さいね。」 「はい。」
「あの時、Sさんはとても楽しそうで、得意そうでした。
『ほら私って、術って、凄いでしょ』って感じで。だから思わず僕も楽しくなりました。」
「確かに、とても楽しそうでしたね。お正月で、久し振りに従姉弟に会って、
それでだと思ってましたけど。でも一番楽しそうだったのは術を使ってる時でした。」
「Sさんだって、時々は自分が術者であることを楽しみたいんです。
いつだって仕事に関わる辛い事や悲しい事に耐えてるんですから、息抜きも必要ですよね。」
「辛くて、悲しいから、時々は術者であることを楽しむ...Sさんも。」 姫は少し遠い目をした。
0313名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 06:09:39.92ID:kyub2Qc20
一方、自他共に認める「練習の虫」である宮原知子は、過度な練習が祟った股関節疲労骨折で、
(おそらく)ピークのパフォーマンスを発揮できたはずの出場機会を逃し、
復帰しても以前のパフォーマンスに戻るのは困難な模様。
0315名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 06:10:30.24ID:gm1cuQYL0
 「じゃあ、SさんはRさんと仲良くする時」
俺はキスをして姫の唇をふさいだ。
「2人きりでベッドの中にいるのに、他の人の話をしちゃ駄目です。
さっきは術のお師匠様として話したんですよ。2人で仲良くする事にお師匠様なんていません。
もっと気持ち良くなるにはどうすれば良いかって、2人で探すしかないんです。」
「じゃあ、もう一度仲良くして下さい。私、今度は気持ち良くなるように頑張りますから。」
「だ・か・ら、頑張ったら楽しめないじゃないですか。何か、こう、ガチガチな感じで。」
姫は声を立てて笑った。表情は見違えるように明るくなって 翌日、朝食の後でいったんこの街を離れ、次の目的地である街を訪れた。
Sさんから頼まれたミッション。小さな博物館を密かに(普通に入館して)調査する。
『一族にまつわる収蔵品が展示されているかも知れない』とSさんは言ったが、見事な空振り。
良く出来たレプリカだと姫は笑った。まあ、写真だけでは分からないことも沢山ある。
博物館近くの食堂で早めの昼食を食べてからその街に引き返した。
昨日、学生が座っていた2番線のホーム近くのベンチに陣取る。13時45分。
長丁場かも知れない。姫が時刻表を確認している間、売店で飲み物とお菓子を買った。
「さっき、同じ路線の電車が来ましたが異常なし。やっぱり時間も関係ありそうです。」
「それらし 14時12分と14時35分の電車は異常なかった。
駅員が近寄ってきた。「お客様、何かお困りですか?」 親切と偵察。
閑散とした休日のホーム、難しい顔をして長時間座っている男女の2人連れ。
しかも女性は飛びきりの美人。俺が駅員だとしても気になるだろう、仕方ない。
『駅員の余計なお節介に困ってます』とは言えないので、出来るだけにこやかに応じる。
「彼女の御両親と待ち合わせしてるんですが、○▲県の雪で少し遅れてるみたいなんです。
どんなに遅くても16時2分の電車には間に合うと思うんですが。」
姫は俯いて俺の左肩に頭を預けた。いかにも心細そうだ、さすが演技派。
「それで2番線の近くに。分かりました。早く会えると良いですね。」
駅員が立ち去ると姫はくすくすと笑った。
「あういうのが、立て板に水、なんですよね?」
「演技派の美人が傍にいれば、どんな台詞でもそれらしく聞こえます。簡単ですよ。」
次の電車までは少し間がある。2人でお菓子を少し食べた。
やはり温かいものが飲みたいので自販機でお茶を買い直す。
交代で姫もホットレモネードを買って来た。
お菓子と温かい飲み物。少し体を動かして気分一新。次の電車に備える。
15時。多分、あと3分と少し。車は何本あるんですか?」
「次の電車は14時12分、その次が14時35分、この2本はまだ早いような気がします。
昨日の時刻からみて、15時5分、15時23分、15時45分。どんなに遅くても16時2分、
この4本でしょうね。昨日は16時を過ぎたら現れませんでしたから。」
時計を確認する、13時59分。可能性は低いだろうが、最初の電車まであと13分だ。。そう、これでこそ姫。
この人には今、茫洋とした未来でなく、もっと身近な将来を実感する何かが必要なのだ。
その『何か』とは一体...
安らかな寝息を聞きながら、今度は俺が考え込む番だった。
0317名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 06:11:05.76ID:mjxba4rK0
>>50
運動音痴のお前が「スポーツ心理学」とか面白いこと言うなw

で、お前は何か学んでるわけ?
0318名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 06:11:30.86ID:qihzVoKW0
 15時3分、辺りの空気が変わった。 始まる。
親子の姿は現れないが、微かな気配を確かに感じた。
感覚を最大限に拡張して気配に同調する。探るのは会話、2人の最後の会話。

『お母さん、雪、雪が降ってるよ。綺麗だね。』
『本当だ。寒くない?』
『少し寒いけど平気。』
『雪も綺麗だけど、春になったら、お母さんが育った村の桜を見せたかったな。』
『お母さんの育った村の桜って、この雪よりも綺麗なの?』
『ずっと綺麗よ。数え切れない桜の木に、一斉に花が咲いて。
お母さんが見た、世界で一番綺麗な景色だもの。』
『一緒に、その桜、見たかったね。』
『御免ね、お母さんがしっかりしてなかったから。怖くない?』
『大丈夫。僕、お母さんが大好きだから、何時までも一緒だよ。』
『ありがとう。でも、あの桜、見せてあげたかった。』

 続いて起こる感情の爆発。
死を決意するまでの母親の記憶。前夜の2人の会話。
そして駅までの道程。歩道の脇、立ち枯れたような姿で春を待つ桜並木。
一瞬の間に 目を開け、ハンドタオルで額の汗を拭う。 気温は4℃、文字通りの冷や汗。
「あの会話。『桜の花』が2人の心残りなんですね?」
「はい。生きることの全てを諦めた2人の、最後の望み。だから、とても強い心残りです。」
もちろん自殺は罪だ。子供を道連れにしたのだから、母親の罪はさらに重い。
それに、電車への投身。 数え切れない人達に迷惑を掛けたのは間違いない。
しかし悲しいことに、『死ぬより辛いこと』がこの世にはある。厳然として、ある。
以前の事件、校舎の屋上から身を投げた女子高生もそうだ 重い沈黙。
Sさんなら取り敢えず2人の魂を人型に封じて、
いや、Sさんがいれば上手くいくとは限らない。今、姫と2人で出来る事、それは。
姫が顔を上げた。俺の目を真っ直ぐに見つめる。
「Rさん、何でも良いですから、2人に呼び掛けて下さい。Rさんなら、もしかしたら。」
俺が2人に? そうか、言霊。 そのあとで姫は。
辺りの様子を確認する。まだ閑散としたホーム。
少し離れたベンチに学生らしき客。イヤホンをしている、大丈夫。お節介な駅員の姿もない。
振り返る、広告のパネルを挟んで背中合わせのベンチ。端の席に白人らしき親子連れ。
並んで居眠りをしている。多分、これも大丈夫。でも、これ以上客が増えれば絶対に無理だ。
明日は連休最終日、確実に今日よりも客は多いだろう。
おそらく次の電車が、最初で最後のチャンス。失敗は許されない
「分かりました。やってみます。その後は、お願いしますね。」
「はい、任せて下さい。」。
姫に仕込まれていた術の件では、俺自身、自分の死を考えた。そして、おそらくは姫も。
罪は罪。しかしそれは、決して許されぬ罪ではない。
それに、このままでは遅かれ早かれ2つの魂が『不幸の輪廻』に取り込まれる。
誰1人それを悲しむ人のいなかった、孤独な親子の死。
不幸はもうそれだけで、十分ではないか。
「何とか助ける方法はありませんか?」
「2人が身を投げたのは2月、雪の降る午後。2人にとって季節は常に冬だし、
その魂はこのホームに縛られています。このままでは、絶対に心残りは消えません。
世の中を憎む代わりに、2人は強く、とても強く心を閉じてしまったんですね。
もし心を開いてくれなければ、無理矢理...それだけは避けたいんですが。」な感情と映像が迸る。
走馬燈どころでは無い。まるで目の前で次々と爆発する打ち上げ花火。
昨日よりはましだが、やはり激しい情動に意識が飲み込まれそうだ。
腹に力を入れて耐える。やがて唐突に、気配は消えた。
0319名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 06:12:25.52ID:IQqHD4540
 15時18分、多分あと4分弱。
姫は『何でも良い』と言ったが、一体何と呼び掛ければ良いのだろう?
二人の心残りは桜、満開の桜。 ふと、去年の春、4人で出掛けた桜の名所を思い出した。
明るい陽光に照らされた山一面の桜、ライトアップされてはらはらと散る夜の花吹雪。
翠を抱いたSさんも、大学の入学式を控えた姫も、本当に楽しそうだった。
そう、あの2人が見たかったのも、きっとあんな景色だ。
目を閉じて深呼吸、できるだけ鮮明にあの景色を思い出す。
飛び交う小さな鳥の声を、桜の花びらを運ぶ風の音を。そして楽しげな人々の声を。
「もうすぐです。」 姫の声。
目を開ける。数秒後、目の前に2人の姿が現れた。 今、だ。 2人の会話が始まる前に。
立ち上がる、深く息を吸い、下腹に力を入れた。 自分の力を信じる。
『母子、仲睦まじくて何よりですね。お二人も桜を見にいらしたのですか?
お望みとあらばご覧に入れますよ。山一面、満開の桜。』
花びらのような、綿雪のような白いものが俺たちの周りを漂っている。 これが言霊?
母親の左手が微かに動いた。右腕で男の子を抱き抱えるようにしながら、ゆっくりと振り返る。
『今、あなたは満開の桜と?』
『はい、確かに 姫が立ち上がる気配。 親子の視線が姫に移る。
『春が来る。花待里に、春が来る。』
唄うような、囁くような『あの声』だ。耳鳴り、軽い目眩。しっかりと床を踏みしめた。
術者になった以上、もう耳を塞ぐ訳にはいかない。姫の術、最後まで見届けなければ。
『命燃え、今ぞ盛りと咲き誇る、山一面の桜花。』
思わず息を呑む。いつの間にか、俺たちは無数の桜に囲まれていた。
見渡す限り満開の桜。桜。桜。明るい日差し、青い空。
『風に舞い、里に降り積む花吹雪。』
降りしきる花吹雪を両手に受けて、2人は小さく溜め 「Rさん、早く。上手くいきました。すぐに撤収です。」
ホームに電車が滑り込んでくる。15時23分の電車だ。身を投げる親子の姿は無い。
姫はお菓子や飲み物を手早く紙袋に詰め込んだ。他の荷物は俺が持つ。
「ねぇパパ、綺麗なお花が沢山見えたよ。前にお花見で見た桜の花。」
心臓が一瞬停まりそうになる。 姫の顔も緊張している。
声が聞こえたのは俺たちの後方、姫と顔を見合わせた後、そっと振り返った。
灰色の瞳の女の子が、居眠りする父親の肩に両手をかけて揺り起こそうとしている。
「パパ!お歌が聞こえて目が覚めたの、そしたら桜でいっぱい。聞いてる?」
「うん、なっちはお花の夢を見たんでしょ?パパもその夢、見たいよ。」
女の子は父親の肩から手を離し、頬を膨らませた。
「もう、夢じゃ無いのに。」
ベンチの脇を抜ける時、女の子と目が合った。思わず声を掛ける。
「お嬢ちゃんも、桜の花、見えたの?」 「うん、とっても沢山。」
女の子は嬉しそうだ。姫がすうっと屈んで女の子と視線を合わせた。
「桜の花、とても綺麗だったでしょ?」 「うん、凄く綺麗だった。私、桜の花、大好きなの。」
「お嬢ちゃんはとても良い耳と目を持ってるのね。
だからあの歌が聞こえたし、桜の花が見えた。」
「なっちの耳と目が?」
「そう。大きくなっても、その耳と目、大事にしてね。バイバイ。」
「うん、バイバイ。」ついた。
『とっても綺麗だね。』 『綺麗。』
『これが、お母さんの育った村の桜なの?本当に、世界一だね。』
『そうよ、世界で一番綺麗な景色。これで、もう...』
母親は男の子を抱き上げて、愛おしそうに頬ずりをした。
『御免ね。』 『お母さん、大好き。』
突然、2人の姿が眩い光に包まれた。思わず目を閉じる。
紺色、半袖のワンピース。やはり半袖の白いシャツに黒い半ズボン。
二人の服装は質素だが清潔で、男の子のシャツにはぴしりとアイロンがあててあった。
精一杯の一張羅、二人なりの死装束。
雪の降る日にこの服装では、さぞ寒かったろうに。 涙、が。
0320名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 06:13:30.28ID:6O3u5wqW0
 ホームを出ると、冷たい風に乗って白いものが舞っていた。 花吹雪ではなく、雪。
「この雪は、名残雪、だと良いですね。」 「はい、少しでも早く、春が来るように。」
ホテルまでの歩道沿い、十数本の桜が並んでいる。あの母親の記憶の中の桜だろうか。
花芽が少し膨らんでいるように見える。姫も桜を見ている。少しやつれて見える横顔。
そうだ、この人に必要な、実感出来る身近な将来、それは。
「Lさん、今年の誕生日で二十歳ですよね?」 「はい。」
「二十歳になったら、入籍しましょう。」 「入籍って...」
「前に約束した通り、婚約者じゃなくて、正式に僕のお嫁さんになって下さい。
そして、大学を卒業したら、僕たちの子供を迎える準備。どうですか?」
「Rさん、ひどいです。歩きながら、そんなこと言うなんて。
でも...嬉しい。とても、嬉しいです。」
姫はハンカチで涙を拭った。小さな肩をそっと抱き寄せる。
「入籍は8ヶ月後、卒業は3年後ですけど、『過ち』があったら卒業前の出産もあり得ますよ。
なんだかドキドキしますね。痛。」 左頬をつねら おお、俺の嗜好を理解してくれるとは、さすがに姫だ。
「でも、もっとドキドキする設定があります。」 「どんな設定ですか?」
「入籍した後は避妊をしないんです。すごく、ドキドキするでしょ?」
「...それは。」
「きっちり計画するのも大切だけど、家族なんだから、もう少しいい加減に
のんびり生きても良いですよね。『できちゃった。』『え、大学は?』なんて、素敵です。
『休学して出産したのに、復学直前に次の妊娠が発覚』
これは、さすがにちょっと赤面ですね。」
姫...演技派なだけじゃなく、結構な妄想癖が。 いや、これは妄想じゃないな。
「お屋敷の広さは十分。子育てに関わる雑用は式に手伝

流れとかわかりませんが、投下させてください。

あんまり怖くありませんが、今さっきあった話です。

両親と妹は隣の部屋で寝ており、 私は1人、机のある部屋でやることを終わらせようと机に座った。
暫く机に向かっていると、壁からトントンという音が聞こえた。
初めは気にしていなかったが、あまりにも続くため、気になって壁を見る。
その音は手の甲で壁をノックするような音だった。
誰かが手の甲で叩いてるにしても、その叩かれている壁の位置が明らかにおかし い。
家はアパートで、すぐ外は階段だけど、 叩かれてる位置はどう頑張って手を伸ばしても届かない位置だった。
その時、変にポジティブになった私は、 きっとカナブンとかその辺の虫が壁にぶつかってる音だろう。(良く家の周りを飛 んでるので)
そう思う事にした。

一回切ります。もらうとして。
当面の問題は車、5人乗りでは足りませんね。7人乗り以上で検討しないと。」
「5人乗りで足りなくなるのはどんなに早くても来年の10月ですよ。気が早いです。」
不意に両目から涙が溢れた。嗚咽が漏れる、止められない。
「Rさん、どうしたんです。プロポーズした方が泣くなんて。」
もちろん悲しい涙ではない。 今、姫は、女性として生きる未来を自ら語っている。
それは、姫が俺と、そしてこれから生まれてくる子供達とずっと生きていくという、
確固たる意思表示。 伝説の天女が自ら羽衣を脱いでくれたのだ。
それがどうしようもなく嬉しくて、涙が止まらなかった。
「泣かないで下さい、Rさん。」 俺の背中をさする姫の手。温かく、柔らかい感触。
「御免なさい、もう、大丈夫です。」 

 白い雪。立ち止まった俺と姫を包み込むような。

『名残雪』 完。
「正式なお嫁さんが妊娠するのは『過ち』じゃないです。授かる子供にも失礼ですよ。」
「御免なさい。『Lさんとの過ち』って設定が、その、良いなと思って。」
「ふふ、ホントは何となく分かります。ちょっと、ドキドキしますよね。」
0321名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 06:14:41.86ID:876jYDyw0
銅でもいい。
0322名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 06:15:06.84ID:88hBqi3a0
そのあと、暫くその音は規則的に続いたが、諦めたかの様にピタリと止まった。
私は、やっと終わったかとその音のなっていた箇所を見本スレに書き込もうとまとめたけど規制喰らってるのでこちらに

文書力の無いオッサンの話でも。
エロ描写あり。苦手な人はスルーして
まだ20代前半の話。その頃は所謂モテ気で調子に乗ってめちゃくちゃしてた。
ガタイも大きくケンカもそれなりに強かったけど、何故かいじめられてた
中高時代の反動もあったのかもしれん。
その頃は勤務先のバイトやら社員やら客やら悪さをしまくってて、ある日恐ろしい目に遭った。
この話はまた後日だけど、そのショックでしばらくは職場の友人と飲めない酒に逃げるようになってた。
その日も2時くらいまで呑んでて、大して飲んでないのにヘロヘロになりながら一人で歩いてた。
もうすぐ家ってとこで、ふと視線を何かが横ぎった。
「ん?」
ってその方向を見ると、ごみ箱に若い女の人が詰め込まれて、頭だけ出てた。
状況が理解できずにマジマジとみると、血色は悪く化粧っ気はないものの、
20代前半、今でいうならAKBに交じってても不思議はない程度のかわいい感じに
メガネ、ツーサイドアップとイロイロと私のツボを抑えていた。
うつろに開かれた目が会ったので
「なにしてんの?」と声をかけたら、
「…を待っています」とよく聞き取れない大きさで。
「そんな所おったら臭いし窮屈やろ、俺ん家くる?」と言うと
ポカンと口を開けたままボーっとして反応がない。
しかし、その姿に何かを催した私は、普段なら当然絶対にしないが、
ファスナーを下げ、何故か臨戦状態になってるモノを取り出した。
「自分のこと、めっちゃ好みやねん、エエ?」と言いながら、
彼女の鼻を持って、自分のモノを差し込んだ。
それでも抵抗はなし。
酒の勢いか、異常な状態にか
変に興奮して彼女の左右にまとめた髪をつかんで腰を突き立て喉の奥に果てた。
つづくホッとした。
ホッとしたのは束の間、今度は誰かがゆっくり階段を上ってくる音が聞こえた。
新聞にしては早すぎる。
私は少し怖かったが部屋を出てドアに近付き、覗き穴を覗きこんだ。
すると、今度はゆっくり階段を降りる音が聞こえ始めるが、覗き穴からは何も見えない。
集中出来ずにイライラしていた私の怒りは頂点に達した。
我ながら怖いもの知らずだと思うが、
何故か「どちら様ですか!?」と言いながらバーンとドアを開けて階段を見た。
誰もいなかった。
その代わり、先日変えたばかりの階段に備え付けられている電灯がチカチカと点滅している。
私はそれを呆然と見つめ、私の声が大きかったのか、父が起きてきた。
「どうした?」
「変な音が聞こえt」
「 寝 ろ 」
父はそういうと、寝室に戻って行ったが、私は怖くて眠れない。←今ここ
文章下手くそでごめんなさい。
0323名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 06:15:38.18ID:pxaXVPj20
だれか、宮原さんを心配してあげてよwマスコミ関心なさすぎw空気すぎる。
0324名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 06:15:45.85ID:07L1R63p0
かわゆすなあ
0325名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 06:16:16.83ID:5JOY3vba0
ゴボゴボと若干むせたような咳をする彼女の口を拭いてあげるが、まだ収まらない。
どうしてもやりたくなった私は彼女をごみ箱から引きずり出した。
彼女は黒いごみ袋に首だけ出す形で入れられて、袋の中には彼女以外にも何かが入っているようだった。
一度ごみ箱から出し、ごみ袋を裂くと、大量の虫(暗くてよく見えなかったがGも居たと思う)、
猫の首、鶏の胴体などが入っていて、さらによくわかひとまず落ち着かせ、包み隠さず全て話すと、彼女は泣き出した。
彼女は数年前から霊に襲われるようになったそうだ。
最初は家の中だけだったのが、最近は外でも。
急な眠気のようなものを感じ意識が朦朧となると、
全裸の中年のオッサンが現れ、口に出せないような事をするのだそうだ。
悩みに悩んだ彼女は、知り合いを通じ霊能者に相談。
お祓いと称し香をかいでいるうちに意識が途絶え今に至るのだそうだ。
「え?でも自分初めてやったで?」
とシーツについてる赤い染みを見せると、何故だか安堵してた。
なぜかその後2回戦を行い、とりあえずその日は休みだったので一日一緒に居る事に。
というか、一日中やってた。
途中から、オッサンがジーッとこっちを見ていたが、その前に体験した事に比べれば、
女の子の感度を引き出したオッサンの調教に感謝こそすれ、
恐れる理由は無かったので見せつけるようにしてると、
いつの間にか消えてた。
つづくい骨も。
うわ!と悲鳴をあげて飛び退いたものの、このままにしておくわけにはいかず彼女を抱えてラブホへ。
いまだ放心状態なような彼女を風呂に入れるため服を脱がすと体中に
文字とも模様ともつかないものが赤と黒で書かれていた。

今思い返せばおそらくハングル。

だんだん頭も覚めてきて、これはただ事では無いと、彼女を問いただしても反応は薄い。
それより、体中についてる血や糞のにおいがとてもじゃなかったので、風呂に。
幸い、体に書かれた文字もボディーソープで落ちたが、まだぼーっとしている。
そんな状態なのに、あくまで洗うために胸や股に手をやると、体を触ると反応はよく、
嫌とも言わないのでとりあえずやっちまおうと事に及んだ。

が、反応が良いレベルではなかった。
ぶっとんだ喘ぎ声をだし、ものの数分で絶頂を迎える始末。こっちはゴムのせいでなかなか。
で、終わってみると初めてのお印。
「これはクスリやってるなぁ」と思い、
警察に連絡するかとか?と写メなど取りながら考えてると、途中で気を失った彼女が目を覚ました。
「え?!誰!ここは!」と。
素面に戻ったらしい。
つづく
0326名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 06:17:16.10ID:moKIOX9X0
韓国大好き馬鹿女だっけ?
0327名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 06:17:36.87ID:JIsn3Sck0
2ちゃんが規制されてるんでこっちに書く
ついさっきの事なんだが

部屋にいきなり小さいツバメが現れてせまい1Rの部屋飛んでた
一瞬影が視界後で件の霊能者に会って話を聞いたのだが、彼女は淫乱の性質があり、それを感じて霊が集まると。
あの日のまじな 371だが
1時間前に起きてカップ麺くった後一息ついてたら
小さい窓のカーテンの横に10cmくらいの黒いのが引っ付いてた
最初デカイカブトかなんかかと思ったけど昨日のアレ思い出した

そうあれによく似ている
近づいて目の前でみたらコウモリだった
昨日のあれはツバメじゃなくコウモリだった
でもなんで2匹もいるわけ・・・

カーテンにへばりついてまったく動かない
水とパンでもやるかと近づけても無反応
すでに死んでた
生でコウモリみたのははじめてだが昆虫みたいな手してんだな

昨日のは飛んでて窓から出てたがまさか2匹もっていうか
一体どこから入ってこれるってんだよちきしょう
勝手に居たと思ったら勝手に死んでるしどうせえっちゅうんじゃ抱くに値しない女性であるという印を魂に刻み、霊障を遠ざけるものだったらしい。
霊は不浄なものを嫌うからだけど、私が汚したお蔭で霊も寄り付かなくなったとか。
そういえば、あのオッサンは汚いものを見るような目でこっちをみてたねぇ(´・ω・`)

ちなみにその娘とはしばらく付き合ったけど、互いの浮気で別れた。
今は3児の母をしている。

思い返して見るとイロイロ怖かったんだけど、文書に起こすと怖くないね。駄文ゴメンって外の車か蛾かなと思ったんだが
すぐにそれはあり得ないと思って見上げたらなんとツバメ

なんであり得ないかっていうと1Rで玄関当然しまってる
窓2つのうち小さいのはずっと閉めっぱなしでカーテンかかってる
大きい窓は網戸状態、昼間洗濯して閉めたのを確認しているんだ

万が一突き破ったとしたらまず音でわかる
そりゃコバエとかならまだわかるが
ツバメはないだろ、黒い蝶かなと思ったが飛び方違う

ツバメも焦ってたみたいでぐるぐるぶつからないように飛んでて
網戸開けてそっちに誘導して逃がしたけどよ
マジなんなんこれ
いきなりやで網戸開いてたとか絶対ないしちょっとだけやけど怖いわ
0328名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 06:18:40.30ID:rX0YRbcl0
今晩は。藍です。気に掛けて下さった皆様、有り難う御座います。
新作の予定が全く分からないので、今夜は私の経験を書いてみます。

去年の末からこちらで投稿させて頂いていますが、
最近書き込みの際に奇妙な現象が起こるようになりました。
ワープロの原稿をコピーして貼り付け→チェックして書き込みの手順ですが
書き込むと何文字かが原稿と変わってしまうのです(かも→かむ は→で など)。
購入した店では「ソフトの不具合はこちらでは対応出来ません。」
ワープロの制作元は「そのような不具合の報告はあり怖い話しというより、友達から
聞いた話しなんだけど…
y学校に通っている、小6の
Mちゃんがいました。Mちゃんは
クラスでいじめられています。
でも数日たつと、いじめられ
なくなりました。ある日、いじめていた
子が怯えているかの様に、
「顔に…赤い、印がついてる…」
その次の日に、その子の家が
火事になり、その子の顔が爛れて
しまったのです。次の日には、
青い印のついた子は、水難事故で亡くなり、黄色い印のついた子は
砂浜の砂に埋もれて亡くなり、
白い印がついた子は、皮膚が
破れて骨が丸出しになったまま
亡くなってしまいました。
数日後にはMちゃんも元気になりました。ある日、放送室にいきました。すると、黒板のうらに
なにかかいてありました。

長くなってしまったので、一旦
休憩します。ん。」
ウィルスかと思い、職場でPCの管理をしている弟に調べて貰いましたが、
結局原因は分かりませんでした。

そのあとPCを元通り居間に設置しなおしながら、弟がポツリと
「なあ、姉貴。『藍』って名前で怪談投稿してる?」
心臓が止まるかと思いました。
弟は今年の初めから私が投稿した物語を読んでいて、
時々応援の書き込みもしてくれていたようです。
「何だ、やっぱり姉貴かよ。じゃ知人さんって〇△さん?な、新作何時?」
共用のPCだとそういうことも分かるのでしょうか。
近いうち、専用PCを部屋に置くつもりです。

つまらないお話で御免なさい。私としてはどちらもゾッとする出来事でした。
それでは、また新作待ちの日々に戻ります。
0329名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 06:18:41.17ID:tBN6/ApR0
マスコミに暗に釘さしてるのかもね
あまり若い内からチヤホヤしないで下さいってな風にさ
0330名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 06:19:34.31ID:VEljT+kZ0
昔あったヤクザの大喧嘩の話。
F県I市のT地区ではグループが2つあった。
 そしてそのグループは縄張り争いでショッチュウ警察地元の人間なら誰もが知ってる話だけど日本で一番デカいショッピングモールの話
敢えて店名は出さないで投稿させて頂きます、調べれば簡単に出てきますよ
元々ここが出来る前は古墳公園や火葬場があった場所で、ちょっと気持ち悪いダムもあったんだよね

幼稚園児の時にこの公園に一度だけ親父に連れて来て貰ったことがあったんだけど
竪穴住居なども再現されていたり子供の俺にもここは神聖な場所なんだと感じた

あれからずっとここに行くことはなかったけど、中学の時にこのへんに公園があったよねと
友人を連れて探しに行った時には公園はなく草だらけでホームレスや薬物を吸う人間の溜まり場になっていて悲しかったな
その時に見たのが気持ち悪いダムみたいのだった、友人とふざけて降りてみようぜなんて言い合いしたのを良く覚えてる

それから数年後、ここにデカイショッピングモールが出来ることになった
ここからが謎なんだ

ショッピングモールを造るに当たって、死人が出たのだが、このことについてニュースも何もないのだ
イメージダウンを避けるためだと思うが、なら何故無関係な俺達にはこの情報が行き渡っているのか

次に知ったことは飛び降り自殺の話や嘔吐による死の話だが、知らない間に耳に入ってきていて
このショッピングモールで働く友人もこれを知っていたのだ、だがこれもニュースにはならずに都市伝説のように地元の仲間たちと話し合っていた(実際に都市伝説なのかも知れないけど
関東の大地震が遭った日にも複数の人間が死んでいったと聞いたが原因理由の隠蔽なのか死者人数は0になっていて、これも都市伝説として地元の中では話されているのだが、どこまでが本当でどこまでが噂なのかは分からない

明らかに変死事故が増えていると噂されるショッピングモールは何を隠そうと思ってるんだろう
そしてこれを書き込む前に少しだけ審議を調べてみたのですが、ここは処刑場跡地だったそうです
隠蔽なのかは置いといて、噂はここから来ているのかも知れません世話になって
いたが、とくに酷かったものを紹介しよう。
  グループをyとjとしよう yはその日、jの事務所を20台の車で
囲んで深夜1時から待機していた。 んで、jはいつまでも篭もっていても
仕方がない。 ということで3人を外に出して発砲させた、1台がクラクション
を鳴らすとそれを合図にバイクが10台勢い良く事務所に激突した。
 そしてバイクにのってた奴らがはしごを事務所の2階までかけて
2階から入って行った。 バイクで突撃した奴らは瞬殺されたが
   目をそいつらにとられているうちに1階にはyが全員で
 突入した。
0331名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 06:20:24.95ID:QjlIrbz/0
これは夏休みにおじと肝試しに行ったときの話。
俺のおじは霊感が強くて結構霊的な
体験もしている。
そんなおじにある日、「肝試し行くぞ。」
とだけ言われ、俺も興味本位でついて行った。
時間は夜中の1 地元の人間なら誰もが知ってる話だけど日本で一番デカいショッピングモールの話
敢えて店名は出さないで投稿させて頂きます、調べれば簡単に出てきますよ
元々ここが出来る前は古墳公園や火葬場があった場所で、ちょっと気持ち悪いダムもあったんだよね

幼稚園児の時にこの公園に一度だけ親父に連れて来て貰ったことがあったんだけど
竪穴住居なども再現されていたり子供の俺にもここは神聖な場所なんだと感じた

あれからずっとここに行くことはなかったけど、中学の時にこのへんに公園があったよねと
友人を連れて探しに行った時には公園はなく草だらけでホームレスや薬物を吸う人間の溜まり場になっていて悲しかったな
その時に見たのが気持ち悪いダムみたいのだった、友人とふざけて降りてみようぜなんて言い合いしたのを良く覚えてる

それから数年後、ここにデカイショッピングモールが出来ることになった
ここからが謎なんだ

ショッピングモールを造るに当たって、死人が出たのだが、このことについてニュースも何もないのだ
イメージダウンを避けるためだと思うが、なら何故無関係な俺達にはこの情報が行き渡っているのか

次に知ったことは飛び降り自殺の話や嘔吐による死の話だが、知らない間に耳に入ってきていて
このショッピングモールで働く友人もこれを知っていたのだ、だがこれもニュースにはならずに都市伝説のように地元の仲間たちと話し合っていた(実際に都市伝説なのかも知れないけど
関東の大地震が遭った日にも複数の人間が死んでいったと聞いたが原因理由の隠蔽なのか死者人数は0になっていて、これも都市伝説として地元の中では話されているのだが、どこまでが本当でどこまでが噂なのかは分からない

明らかに変死事故が増えていると噂されるショッピングモールは何を隠そうと思ってるんだろう
そしてこれを書き込む前に少しだけ審議を調べてみたのですが、ここは処刑場跡地だったそうです
隠蔽なのかは置いといて、噂はここから来ているのかも知れません 0分くらいだったと思う。あたりが暗くてどう進んでいたのかよく覚えていないが肝試しの場所は少し長めの吊り橋だった。
俺とおじのふたりでその吊り橋を渡って、ちょうど真ん中くらいのところで
急におじが不自然な転び方をした。
何かにつまずいたような感じではなく、「真横に転んだ」という感じだ。
おじはすぐに立ち上がると俺の手を掴んで急いで車に戻った。帰り道の車の中で何があったのか聞くと、
「足を掴まれた。 すごい力で吊り橋の外に引っ張られたんだ。」
と言われた。家に戻っておじの足を見てみるとそこにはくっきりと手のあとが残っていた。
長文失礼。
0332名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 06:21:06.95ID:3dvluwe20
アタシは顔がいいんだから普通の選手と違う
って常に思ってそう
練習とか努力とかしないよなこのタイプは
まー消えるだけだからどうでもいいけど
スケートなくしてこの中途半端な顔と若さがなくなったらテレビ需要は無くなる
一般社会じゃチヤホヤされていい暮らしすんだろーけど
どうでもいいや
0333名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 06:22:13.19ID:MN8kjNtD0
代表のレベルには程遠い・・。
0334名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 06:22:20.09ID:bTfnW77H0
前置きが長くなりました。
ここからが体験談です。
私は小学校3年生の頃から道場に通い剣道を続けてきています。
これは小学4年生の頃に体験したお話です。
道場は自宅から少し離れたところにあります。
いつも道場に行く時は
夕方6時頃に自宅から自転車で友達の家に向かいそこから友達の母親が車で友達と自分を道場に送り
夜10時頃に稽古が終了し、また車で友達の家に向か私は驚き、その場に止まりました。
もちろん恐怖などはなく子供ながらに
「やばい。赤ちゃんが車に置き去りにされてる!」と思いました。
すぐに自転車から降り、車に近づきました。
ガラスには全てスモークを張っており中身は見えづらくなっています。
目を凝らしてみてもなにかが動いている様子はありません。
猫の鳴き声が赤ちゃんの鳴き声に聞こえたはあることを思い出し、車の下を覗きましたが
猫はいませんでした。
確実に車の中から聞こえてきます。
「おぎゃぁっおぎゃぁっ」
探している間も泣き止む気配はありません。
そのころの自分にはどうすることもできずにその場で15分くらい突っ立っていました。
気付いた親が家から出てくるのを。
もしくは誰かが通りかかるのを。
でも誰も出てこない。
「おぎゃぁっおぎゃぁっ」
森の前は住宅街になっており、夜中に外で赤ちゃんがずっと大泣きしていたら
親じゃなくても不安で出てきてもおかしくないのに。
それからさらに5分ほどたった頃でしょうか。
今考えると非常識ですが、もう帰ってしまおうと考えてしまいました。
疲れていたしお腹も空いた。これだけ大きな声で泣いているんだ。誰か気付くはずと。
度胸も無く深夜に赤の他人のインターホンを押す事も出来ない。子供の自分には何も出来ない。
「おぎゃぁっおぎゃぁっ」
帰ろうと足を自転車にかけた瞬間に
「ぎゃあっ!!!」
絶え間なく泣いていた赤ちゃんの声がするどい断末魔のような悲鳴を上げ
静寂に包まれました。
私は恐怖に震えその場でしばらく動けず、一目散に家まで立ち漕ぎで帰りました。
それからあの車は一度も見ませんでした。
憎悪や恨みのような感覚はなく、ただただ苦しそうな声でした。
あの黒い車で殺されてしまった赤ちゃんの霊が自分に助けを求めていたのではないかと思っています。
そこまで怖い話ではないのですが、とても不思議で、あの子になにもしてあげることができなかった罪悪感を覚えています。
みなさんはこの話をどう思いますか?こから自転車で自宅まで帰るという順序で通っていました。
いつもその友達の家に行き来するには自転車でハヤブサの森と言われる森を通り抜けていました。
ある日いつも通り稽古に行き、帰る途中ハヤブサの森の手前(ハヤブサの森に隣接している家の前と言った方がいいかもしれない)に黒いセダン車が止まっていました。
端から見れば普通に家の前に車が止まっているだけで不思議に思わないと思いますが
1年間毎日のように通る道でそこに車が止まっているのは初めてでなぜか珍しく思ったのを覚えています。
もちろんそんな事を思ったのは一瞬で、森の前はゆるく長い上り坂になっているので立ち漕ぎで精一杯森に入ることだけ考えていました。

事件は森の手前、黒い車の前を通りかかる瞬間に起こりました。
「おぎゃぁっおぎゃぁっ」
車の方から赤ちゃんの鳴き声が聞こえました。
0335名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 06:23:44.42ID:Qn6U7Oz60
眠りたいのになかなか寝付けないとき、俺はとりとめもない空想をすることにしている。
中学の文化祭を思い出す、予備校の授業風景を思い出す、とかで、なんでもいい。
そうしたことをボンヤリ考えているうちに、いつのまにか眠りに落ちていくのだ。
ある夜、俺は目を閉じて、自分が住んでいるアパートの近くの街並みを考えていた。
あそこに古着屋があって、角にコンビニがあって、その向かいは何だったっけ……?と、空想の中で風景を再現している内に、どんどん意識は薄れていった。
経験したことがある人はわかると思うが、眠る直前に一部読みにくいところもあると思いますが、宜しければ目を通して頂けると嬉しいです。


これは、私が小学校3〜4年生くらいの時に体験した話です。

その日私は学校の帰り道で、友達と一緒に帰っていました。
前日にテレビを見て知った話だったと思うのですが、赤い格好をした女の幽霊が出てくる怪談話を友達にしながら道を歩いていました。
友達も私の話に聞き入っていて、それなりに盛り上がっていたと思います。

ふと話をしながら前を見ると、一人の女性が前から歩いて来ました。
女性は赤いベルベットのような生地の帽子を被り、赤いスーツに赤いスカート、赤いパンプスを身に着け、その服装は赤一色で統一されていました。
私が話している怪談話に出てくる女性の霊と全てが一致していました。
一瞬にして顔が凍りつく私たちを余所に、女性は俯き加減でこちらに向かって歩いてきます。
私たちも足を止めることができず、青ざめた顔で向かっていきました。
すれ違う一瞬、この時の恐怖は明確に覚えています。

幸いにもすれ違った後、歩き続ける私たちに特に何が起こったということはありませんでした。
私たちの緊張が少し緩んだところで、ある好奇心が生まれました。
「振り返ったらどうなっているのか?」小学生の私たちには抑えられない行動でした。

道の端、曲がり角まで来た時に私たちは振り返りました。
道の調度真ん中辺りに先ほどの女性はいました、そして女性は俯き加減のままこちらを向いていました。
思いがけない状況に固まる私たちの顔が見えているのか、女性の唯一見える口元がニヤッと笑ったのです。
恐怖に耐えきれなくなり、私たちはその場から走って逃げました。

この出来事の後も同じ道を通ることがありましたが、赤い女性に出会うことはありませんでした。

以上になります、読んで下さってありがとうございました。と、そうした空想はどんどんとりとめもなくなっていく。いわば、無意識的に色んなことを考えるようになる。
例えば、文化祭のことを考えていたはずが、いつのまにか頭の中でテストを受けていた、とか、知らない男に道案内をしていた、とかだ。
そういうときに目が覚めると、「なんで俺はこんなことを考えていたんだ?」と不思議な気分になる。

その日もそうだった。
いつの間にか、俺は空想の中で、最寄りの駅からアパートに帰ろうとしていた。
夜の繁華街をかき分け、住宅地に入っていく。

アパートに着くと、敷地に、見慣れない樹が立っているのに気がついた。
こんなところに樹なんてあったっけ?と目を凝らして、息が止まりそうになった。

それは、何mにも伸びた人間の脚だった。遠くから見上げると、脚の上に胴体、頭があるのがわかる。
夕暮れ時に長く伸びた影法師をイメージしてもらえればいい。
黒々とした人型のカゲが、ゆらりと立ってアパートの一室を覗き込んでいる。
あっけにとられている俺の耳に、そいつの呟くような声が聞こえてきた。

「ねとるのか?ねとるのか?ねとるのか?ねとるのか?…………

電波の悪いラジオのように、ざらついた声で、ひたすらそれだけを繰り返している。カゲの腕がゆらりと持ち上がって、アパートの窓を撫でる。
そのとき、カゲが覗き込んでいる部屋が三階の端の部屋であることに気がついた。俺の部屋だ。思わず、「えっ」と声が出た。
そして、眠りかけていた意識が覚醒した。
気がつけば俺は、汗をかいて、布団の上にいる自分に気がついたのだ。
どうしてまた、あんな空想をしてしまったのか。無意識の中で、自分が何を考えているのか分からない。
手探りでリモコンを探してクーラーをつけ、寝直そうと寝返りをうった。
と、寝返りをうったら、
窓の向こうにはあの黒い大きな顔がゆらゆら揺れていて
「ねとらんなあ」
0336名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 06:26:47.35ID:2zsudwFE0
2年くらい前に、急に先輩から電話があったんだ。
今でも地元に帰ると酒を飲むくらい仲がいい先輩。
俺はも無視出来ません。
でも、ルアーでの釣りならスズキのような肉食魚を狙って釣れるし、
かなり大型のスズキにも対応出来ると聞きました。
Rさん、それであなたに協力して欲しいと言う訳です。その、釣りの腕を見込んで。」
依頼主だという男性は、深みのある渋い声で、一言一言呟くように話した。

 その依頼が来たのは姫の大学の新学期が始まった日だった。
姫を迎えに行く準備をしていたら、俺を名指しで『上』からの電話がかかってきた。
そしてその週の土曜日、俺は指定された場所に一人で出向いた。
事前の説明を聞いた限りでは、姫やSさんと一緒に行く必要は無いと思ったからだ。
Sさんは妊娠9ヶ月目に入ろうとしている。出産予定日は6月。
万が一を考えれば、お屋敷にSさんと翠の2人だけという状況は避けたい。
なら、取るべき道は一つ。姫に2人を託して、俺は車を走らせた。
指定された場所は当主様のお住まい、あの大きな洋館の一室。
少女に案内された小さな部屋で、痩せた壮年の男性が俺を待っていた。
銀縁の丸眼鏡、まるで作業着のような灰色の服。
今までに会った一族の人とは全く違う雰囲気、その男性は『遍(あまね)』と名告った。識が多かった。だから先輩は俺に電話してきたらしい。
電話の内容は最後に書く。

まず事の起こりは中学の時の話。
自分が中1だったから先輩は中2。
当時俺も先輩もボーイスカウト的なのに入ってた。
で、夏に合宿に行ったんだ。コンビニどころか店もないような山の中の集落。
山の中と言からじゃない女の人の「一部」を見つけたからだった
村人が持って帰ってきたのは、女の人が着ていた服や履いていた草履、山菜が入ったかご、そして女の人の髪の毛。
まるで体だけ消えたように地面に落ちていたらしい
で、その横に大きな蛇の形の岩があったらしいんだ。
その日までそこにそんな大きな、それも蛇の形をした岩なんかなかったし、岩は一人や二人で運べるような大きさでもなかった。
そしてその岩の、蛇の頭にあたる部分に、女の人が山菜をとるために持っていった鎌が刺さってた。
不気味に思った村人は、その蛇の形の岩を砕き、体だけ消えてしまった女の人を供養するために神社をたてて遺髪を祀った。
ここまでが昔話。で、まだ引率の人の話は続いた。
その神社が今もあって、髪の毛もまだ祀ってある。
明日連れていって見せてやるよ。と

もちろん皆怖いもの見たさで興味はあったし、何よりほんとなのか疑ってたので見に行くことにした。
翌日引率の人に連れていかれて神社へ。
鳥居があって、その先の階段を上ると1坪くらいの小さな社がある。よくある感じの普通の神社。
そこで引率の人がこう言った
「髪の毛を見た後、この鳥居をくぐる前に背中を払う仕草をすること。よくわからんがそうしないとダメらしい。」
俺はオカルトオタクの癖にビビリだったから髪の毛も薄目にちらっと見て、しっかりと背中を払ってから鳥居をくぐった。
うろ覚えだが、たしか髪の毛は布かなんかで縛って吊るしてあった。
問題は先輩。中二病真っ盛りだったせいか、ワイルドなところを見せたかったんだと思う。
先輩は髪の毛に触った上に、背中を払わずに戻ってきた。
引率の人は「お前度胸あるなー」とか笑ってた。
で、特に何も無く合宿は終わった。
そして何事もなく数年。ここで先輩の電話の内容
先輩は友人とドライブに出かけたらしい。
田舎だからドライブくらいしか娯楽はないし、自分もよく先輩とドライブしたから先輩がドライブ好きなのは知ってた。
その日は海岸沿いの山道をずっと走ってたらしい。
で、合宿した所の近くの山道を通った時
路肩に全裸の女の人がいたらしいんだ。
この時点で明らかにやばいと思って猛スピードで走ったらしい。
そしてその女の人髪の毛が生えてなかったらしいんだ。
追い掛けられたとか、後部座席にいるのがミラーに写ってたとか、そーゆー事はなかったらしいんだが、あの時背中を払わなかった事を思い出して怖くなって、なんか詳しそうな俺に電話してきたとのこと。
でも俺はもちろん対処法なんて知らないし、特に被害も無いらしいので、「まぁ以後その道通らなきゃいいんじゃね?」とか適当なこと言っておいた。
その後も特に先輩に異常はないし、今も元気に仕事してる。
これ読んで面白半分で見に行かれてなんかあっても困るから、詳しい場所は書かないが、まだ神社はあるし髪の毛も祀ってあるはず。
調べて探してみてその辺のジジババに聞けばもっと詳しい話とか聞けるかもね。
0337名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 06:27:19.74ID:6pGI7XiX0
スケート駄目でもスケートが超馬い女優でいいじゃん。これから仕事に困ることないよ。
0338名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 06:28:30.96ID:2zsudwFE0
 「確かに僕は釣りが好きですが、道楽で無く調査や研究への協力となると、
ご期待に添えるかどうか分かりません。正直、自信が無いです。」
遍さんは眼鏡を取り、ハンカチでレンズを拭きながら目 「まあそういう事情で、どうしても一族の、出来れば術者に依頼したいのですよ。
術者であれば、不測の事態にも対応出来ますから。
しかし術者の中で釣りを、それもある程度以上の腕前でとなると、事実上Rさんしか...」
釣りはあくまで趣味の範囲だと言いかけた俺を、男性が笑顔で制した。
「大晦の宴で見事メーター級のスズキを釣り、霊剣を授けられた程の腕前なら、十分です。」
襟口から冷や水を流し込まれたように、背中と胸が冷たくなる。
「...何故、それを?」
「私には大した力はなく術者でもありませんが、
『上』が術者の動向を把握しなければならない理由は理解しているつもりです。
Rさんの来歴と能力を考えれば、依頼前の情報収集は当然。
私なりの伝でRさんの事を調べさせて貰いました。どうか悪く思わないで下さい。」
遍さんは丸眼鏡をかけ、一度窓の外を眺めてから俺に視線を戻した。
「『聖域』は外界から隔離された場所ですから、今も豊かな自然が残っています。
海岸に近い平地には古い廃村が幾つかありますが、
もう100年近く、この館以外に人は住んでいません。
事実上、手つかずの自然と言っても良い。私はその生態系を研究しています。
『聖域』の中に、この国本来の自然の姿を出来る限り残していく事、
それも私たち一族の大切な役目のひとつなんです。」
遍さんの口調はあくまで穏やかだが、言葉の端々にどっしりとした威厳が感じられる。
自分の仕事に誇りを持つ人に特有の、生き生きとした言葉。めて俺を見つめた。
「ルアーでの釣り。まあ、本来なら術者に依頼する内容ではないですよね。
ただ、聖域には一族以外の人間が誰でも入れる訳ではありません。
それに、その、何と言うか、一族以外の人間を使う訳にはいかないんです。あの場所では。」
魚を釣るだけなのに、一族以外の人間は使えない。ということは。
「その場所では何かが起こる、あるいは何かが見える、ということですね?
それも一族以外の人間に知られると困るような何かが。」
「何かが聞こえる、というのも付け加えて下さい。
私は月に10日程、あの場所にある研究施設に滞在しますが、
そこで過ごす間、毎日のように遭遇します。一族以外には知られたくないことに。
もし一族以外の人間がそれらを知れば、当然大騒ぎになるでしょう。
そして巷に厄介な噂が広まる。そういう事態は避けねばなりません。
確かに人の口に蓋は出来ない。ましてネットに拡散したら火消しは不可能だ。
0339名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 06:29:28.77ID:JzhoZB6z0
 「今回の調査は、その研究の一環ということですか?」
「ある大学の研究者たちとの共同研究です。もちろん私や一族の名前は表に出ませんが。」
遍さんの言葉通りなら、100年近く手つかずの場所で釣りが出来る。
釣りを趣味とする人間としては、とてつもなく魅力的な話だ。
しかも釣りの結果はそのまま研究の資料として利用される。
しかし。
「あの、調査の時期と期間を教えて下さい。ちょっと家族の事情があって。」
臨月が近いSさんと離れると考えただけで不安になる。正 「分かりました。依頼を受けます。
ところで大型のスズキというのはどのくらいの大きさですか?」
スズキの日本記録(スズキは日本固有種だから同時に世界記録でもある)は
確か126cm・13kg。このクラスを確実に取り込むにはそれなりの道具が必要だ。
「私が見たのは最大で1m位の個体ですが、おそらくもっと大きな個体がいるでしょう。
魚体へのダメージを小さくするために、出来るだけ短時間で釣り上げて欲しいんです。
釣り上げたらまず全長と重量の測定。そして年齢確認用に鱗を一枚、
DNA鑑定用に背びれの一部を切り取ってから放流します。」
メータークラスの大物と50cm以下の小物、同じ釣り具ではさすがに効率が悪い。
「小型の個体も狙うとすれば、少なくとも2種類の釣り具が必要になりますね。」
「釣り具についてはお任せします。経費は負担しますから、十分な用意をして下さい。」

 詳しい打ち合わせを終え、『聖域』を出たのは既に日暮れ近く。
お屋敷に戻る前に街の釣具屋に立ち寄った。1mまでのスズキなら手持ちの釣り具で十分。
おそらく時間さえ掛ければそれ以上の大物でも取り込めるだろう。
しかし日本記録級の大物を、しかも出来るだけ短時間で取り込むとなると話は別だ。
20kg程度のGT(ロウニンアジ)をイメージして大物用の道具を新調する。
初めての釣り場だが、考え得る全ての状況に対応出来る準備をしなければならない。
手配を終え、お屋敷に戻る頃にはすっかり暗くなっていた。辛い。
「御家族、特にSさまの事情は承知しています。
調査の予定は5月の連休をはさんで約一週間。
Rさんは私が管理する研究施設に滞在して貰うことになりますが、
その期間、ご家族にはこの館で過ごして頂きたい。
既に当主様の御許可も頂いていますし、万が一の場合に備えて万全の体制を整えます。」
ふと、当主様と桃花の方様のお顔を思い出した。
もちろん実の親子とはいえ、立場上、血縁は封印されている。
しかし俺が依頼を受ければ、この仕事をしている間、
Sさんは誰に憚ることもなく、実の両親の元で過ごすことが出来る。
これ程心強いことはないだろう。多少おかしな現象が起こるとしても、
命に関わるような事なら、『俺だけ』に依頼するとは考えられない。
俺一人でも対応出来る程度の事、そう『上』が判断しているということだ。
それならもう、断る理由はなかった。
0340名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 06:31:17.51ID:6x38cYsF0
俺たち4人が当主様のお住まいに着いたのは5月2日、午前11時過ぎ。
遍さんの言葉通り 調査の日程はまず今日(2日)〜4日まで、
それから1日の休みを置いて6日〜8日までの2部構成。
色々な事情があって通しの日程は組めないらしい。
本来は調査の間だけ遍さん1人が滞在する施設なのだから、
3人の調査隊が施設のキャパを超えていても無理は無い。
遍さんの四駆に荷物と釣り具を手早く積み込み、出発したのは午後1時30分過ぎ。
夕方までに現地で予備調査を済ませることになっていた、少し窮屈な日程だ。
遍さんは運転席、俺と姫は後部座席。少し走ってすぐに脇道へ入る。
未舗装路だが思っていたよりは広いし、それほど荒れてもいない。
姫は早々に丸くなって寝てしまった。適度な揺れが気持ち良いのかも知れない。
この道が研究のために整備されているとすれば、遍さんはかなりの有力者ということになる。
俺への依頼や当主様のお屋敷で宿泊の手配、それを自身の一存で提起できるとしたら...
ハンドルを握る遍さんに、俺は思わず話しかけた。
「あの、聞きたいことがあるんですが。」 「はい?」
「もしかして、遍さんは『上』のメンバーなんですか?」
遍さんはまっすぐ前を見たままで、穏やかな笑顔を浮かべた。館の一階、かなり大きな部屋が用意されていた。
この洋館は当主様のお住まいであると同時に、
様々な『公務』を行う術者の宿泊場所としても利用されているのだろう。
もちろん本来なら俺のような駆け出しの術者が宿泊できる筈はないが、
SさんとLさんのお陰で此所を利用させて貰える。本当にありがたい。
俺と姫で荷物を部屋に運んだ後、4人揃って食堂で食事をした。
給仕の世話をしてくれたのはとても感じの良い女性。名前はMさん、40歳くらい?
此所に滞在する間、専属でSさんと翠を担当してくれるという。心強い味方だ。
食後のコーヒーを飲みながら、Sさんは優しく微笑んだ。
「当主様と桃花の方様の御帰着は明日の午後、御挨拶は調査の後になるわね。」
「Sさんと離れるのはとても辛いですが、此処なら安心です。
でも、調査が終わるまで、くれぐれも身体には気を付けて下さい。」
「大袈裟ね。連休中私は此所でのんびりできるんだし、
Lが一緒なんだから、あなただって辛いことなんか無いでしょ。」
そう、意外な事に姫は調査への同行を望んだ。
『こんな機会は滅多にないから』と姫は言ったが、もしかしたら
Sさんがご両親と水入らずで過ごせるようにという配慮があったかも知れない。
釣りも上達しているし、大物はともかく中型のスズキまでなら問題無く釣れる筈だ。
あっけないほど簡単に遍さんの同意も得られ、姫は正式に調査隊の一員となった。
0341名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 06:35:16.17ID:NUSXelMH0
跳べたから(うまく)イったけれど
0342名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 06:35:31.26ID:GCxgxShT0
「本当は答えてはいけない質問ですが、あなたには隠しても意味がありません。
前にも話した通り、私には術者になる程の力は無く、研究に一生を捧げるつもりでした。
もともと人付き合いや議論は苦手な方でしたし。
都合の良いことに妹がかなりの力を持っていましたから、
本来は彼女が成人したら家を代表して『上』のメンバーになる筈だったんです。
しかし、突然事情が変わりましてね。」
遍さんはバックミ やがて4駆は開けた場所に出た。車が通れる道はそこで途切れている。
平屋の研究施設、隣に自家発電用らしい設備、そして貯水タンクと大型のポンプ。
金属のパイプがポンプから近くの草むらに伸びていた。パイプの先は見えないが、
その方向から微かに水音が聞こえる。近くの沢から水を引いているのだろう。
3人で荷物を施設の中に運び、遍さんが食料等を収納する間に、俺は釣り具を準備した。
取り敢えず小物用の釣り具を2セット、俺と、そして姫の分。時計を見た、午後2時40分。
初めての釣り場。いきなり夜の釣りは危険だ。明るいうちに下見をしておく必要がある。
出来れば実際に小物を何尾か釣って、調査の手順も確認しておきたい。
「じゃ、出掛けましょう。お、釣り具の準備は万端ですね。」
「予備調査なので小物釣り用を準備しました。ところで服装はこれで大丈夫ですか?」
獣道のような細い道を歩くと聞いていたので、トレッキング用の服と靴を用意した。
「ああ、それで大丈夫です。藪こぎするような道ではないので。
ただ、始めのうちは斜面がかなり急です。それだけは気を付けて下さい。」
遍さんの言うとおり、施設のある広場からかなり斜度のある斜面に細い道が伸びている。
かなり急な下りの坂道。これが獣道?道の先は見えないが、
斜面に続く平地に河と、そしてさらに先には海岸が見えていた。入り江のような小さな湾。
「釣りをするのはあの河ですね?」 「はい、あの河の河口付近です。」
その時、突然首筋から頬にかけて微かに鳥肌が立った。
パイプの伸びている草むらの奥に、複数の気配を感じる。多分、視線。
先に立った遍さんは既に獣道を降り始めている。後を追いながら姫に尋ねた。
「Lさん、あの気配、何でしょうね。」
「特に悪意は感じません。心配無いと思います。」
姫の笑顔はとても、優しかった。越しにチラリと俺を見た。
「何が、有ったんですか?」
「妹が、ある御方に恋をしたんです。しかも熱烈な両想い。
普通に考えれば身分違い、不相応な恋。家族中大騒ぎでした。
でもその恋は成就して、彼女は『上』のメンバーになれなくなった。それで私が代わりに。」
両想いの恋が成就したから『上』のメンバーになれない? 一体どういう事だ?
「もしかして、ある御方というのは。」
「そう、当主さまです。当時はまだ御即位前でしたが。」
なら、遍さんは桃花の方様の兄上。つまりSさんと俺にとって。
「あの、じゃ遍さんはSさんと僕の」
「今のは此所だけのお話です。当主様と桃花の方様の血縁は封じられていますから。
忘れないで下さい、私とあなたは同じ一族の一員。それだけです。
さて、もうすぐ到着ですよ。」
0343名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 06:35:39.08ID:+jgl1YsM0
選手寿命が短いのに16歳でこれだともう伸びないな
0344名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 06:36:21.73ID:3WRFsvt10
 10分程で斜面を降り、さらに平地の草むらに伸びる細い道を歩く。
30cm程の幅で地面がむき出しになっていて、普通の獣道とは何処か違う。
魚や水辺の生物だけを調査しているわけではないだろう。
それ程頻繁に遍さんがこの道を往復するとは思えない。
比較的大型の動物、例えば野犬や鹿の群れが通る道なのか?
道の両側は背の高い草にびっしりと覆われている。
所々高い松の木が見えるが、その配置が何となく規則的に見えた。
遍さんは古い廃村が幾つかあると言っていた。此所がそうだとすれば、
もしかすると両側の草地は古い水田か畑の跡なのかも知れない。
15分程歩くと高さ2m程の斜面があり、其処を上るといきなり視界が開けた。
河、だ。 向かって左側が下流、河口の方向。
姫と遍さんには待っていて貰い、堤防のような段差の上を歩いてポイントを探した。
川幅は河口付近で50m程。透明度は高い。川岸近くは比較的浅く、あちこちに沈み石。
ボラかアブラハヤのような小魚の群れがあちこちに見える。
ミノー(小魚型のルアー)ならスズキの反応は良さそうだが、
大物を掛けてラインが沈み石に巻かれたら取り込みは難しい。さらに歩く。
やがて川岸近くまで水深のある場所を見つけた。
大きな石が2つあるが、川岸に接しているのでラインを巻かれる心配は無い。
むしろ魚が釣れた 「あ、これ、多分釣れてます。」
俺が自分の竿を準備し終える前に姫が声を上げた。竿が綺麗な曲線を描いている。
直ぐにデジタルスケール付きのフィッシュグリップを持ち、
川岸近くの大きな石の上に飛び降りた。
「Lさん、此所に魚を誘導して下さい。」
「はい...これで良いですか。」 「OK、完璧です。」
やはりスズキだ。リーダー(太めの先糸)を取り、
フィッシュグリップでアゴを挟んで持ち上げる、580g。
次はメジャー、34.2cm。 いったん魚体を水中に戻す。
「遍さん、580g、34.2cmです。次はどうすれば良いですか?」
遍さんは手を伸ばし、小さなビニールパックとハサミを渡してくれた。
「大きめの鱗を一枚、それと背ビレの後端を少し切り取って、これに入れて下さい。
ヒレを切り取るのは小指の爪くらいの大きさで良いですよ。」
「了解。」 手早く作業を済ませてスズキを放流する。
川岸に戻ってビニールパックを遍さんに手渡した。
「どうぞ。」 「ありがとう。」 遍さんは驚いたような、呆れたような表情だ。
「スズキが掛かってから放流まで3分弱。見事な連携プレーですね。
予想以上の速さです。これならダメージの心配は不要でしょう。本当に、驚きました。
正直、釣りが調査に最適と聞いた時は半信半疑でしたが、納得です。」
「メーター級の個体だと、寄せるだけで多分数分かかります。
多分こんなに上手くはいきませんが、良いシミュレーションになりました。」その石に降りて取り込めば良い。調査も上手く出来そうだ。
引き返そうとした時、向こう岸近くから水音が聞こえた。
波立つ水面に、太い尻尾が見える。
全長1m程の黒っぽい動物が、水中にすーっと潜っていった。
多分ヌートリア、外来の大型齧歯類だ。環境問題を扱ったTV番組で見たことがある。
近年分布を拡げているという話だった。既に『聖域』の中にまで侵入しているとは。
餌の豊富な場所を探して此所に移動してきたのだろう。
『聖域』といえども環境問題からは逃れられないということか、
溜め息をついて俺は歩き出した。
0345名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 06:38:15.87ID:C5eOCK600
 2人で釣りを続け、合計4尾のデータを取った所で予備調査は終了した。
最小の個体は28.1cm/330g、最大の個体は43.8cm/1160g。
予想以上の成果だったらしく、遍さんも上機嫌だ。
何やら鼻歌を歌いながら帰り支度をしている。俺も釣り具をまとめた、その時。
視線を感じて首筋に鳥肌が立った。施設から出発した時の気配に似ている。
姫がそっと囁いた。 「また、見てます。皆、私たちに興味があるんですね。」
「心配は、無いんですよね?」 「はい。」 姫はまた優しく微笑んだ。
施設へ戻るまでの間、それらの視線は確かな気配を伴って俺たちの後を追ってきた。
時折、背後から微かな呼吸音や草を踏む足音が聞こえる。でも、もう鳥肌は立たない。
まあ単に『慣れた』だけなのかもしれないが。

 施設に戻ると遍さんは俺たちを部屋に案内してくれた。
6畳ほどの部屋に折りたたみ式のパイプベッドが2つ。壁に申し訳程度の収納。
宿泊用というより 「...歌?」 どれくらい寝ていたのだろう。
微かな歌声を聞いたような気がして目が覚めた。
窓から見える夜空、星座の位置が少し変わっている。
いつの間にか姫が窓際に立って外を覗いていた。窓枠に身を隠すような姿勢。
やはり声が聞こえている。窓の外、遠くで誰かが歌っているような声。
それは次第に近づいてくる。俺も姫の隣に立って窓の外を覗いた。 これは。
俺たちが降りた斜面の道を、ボンヤリとした緑色の光が列をなして上って来る。
不思議な声は、その光の列から聞こえていた。一体、あれは?
先頭の光が大きく揺らめいた。それは見る間に人のような形に変化していく。
「Rさん、そっと窓を閉めてベッドに。」 囁く声。
言われた通り窓を閉め、ベッドに横になる。姫も横になって俺を抱きしめた。
窓を閉めたので歌うような声はほとんど聞こえない。
しかし、窓枠が緑色の光に照らされている。かなり明るい。
緑色の光が完全に見えなくなくなるまで、俺たちはじっと息を潜めていた。
暫くして、姫が身体を起こした。 立ち上がってそっと窓の外を窺う。
「もう、大丈夫です。」
俺も身体を起こす。 「あれは、何ですか?」
「朝陽が昇る前に河へ降りて河の神様に縋り、
夕日が沈んだ後は山へ上って山の神様に縋る、そういうものたち。
移動する間は河での姿にも山での姿にもなれないので、あんな光に見えます。」用の部屋。まあ、旅行では無いのだから贅沢は言えない。
姫と交代でシャワーを使い、着替えると遍さんが声を掛けてくれた。
夕食の用意が出来たらしい。狭い台所の小さなテーブル、レトルトの大盛りカレー。
「済みませんが此処での食事は毎回こんな感じです。
調理の時間が取れないので普通の食材や調理器具は置いていません。」
そういえば台所には飲み物用の小さな冷蔵庫しかない。
遍さんが滞在する間だけ電源を入れるのだろう。
「採取した資料を処理するので私はこれで。明日の朝食は7時、出発は8時です。
あ、冷蔵庫にビールがありますよ。宜しければどうぞ。」
遍さんはさっさとカレーを食べ終えて台所を出て行った。
俺と姫はカレーを食べ終えてからビールを1缶ずつ飲んだ。
部屋に戻ったのは7時30分。
0346名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 06:44:31.56ID:uiBCErwX0
練習嫌いなんだっけ?
0347名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 06:44:48.63ID:gdo4S8S20
本田の外見で中身が宮原なら最強なのに
0348名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 06:45:14.24ID:y/drrv840
「妖怪とか、精霊みたいなもの、ということですか?」
「それが一番近い言葉、でしょうね。普通の幽霊とは、『あり方』がかなり違いますから。
「あの歌は?」
「歌かどうかは分かりません。でもああして仲間を探しているのだと聞きました。」
「仲間って、はぐれた仲間ですか?」
「いいえ、新しい仲間です。海で亡くなったり山で亡くなったりして、
救いを求めている人の魂を仲間に加えるために呼びかける声。」
なら、あの光の1つ1つが、元々は海や山で亡くなった人の魂なのか。
ふと、思い出した。七人の死者、その魂の集合体。
新しい魂を仲間を加えるたび、一番古い魂が成仏するという妖怪の話。
「七人ミサキに似て 「あれが悪霊でないなら、何故、通り過ぎるまで隠れていたんですか?」
「あれが見えるなら、あれからも見えている。そう、言われているからです。」
「あれが僕やLさんを仲間だと思うかも知れない、と?」
「はい。悪霊でも同じですが、複数の魂が融合した状態だと力が強いし、
融合した魂を1つ1つ分離しないと根本的な解決は不可能です。
でも、此所なら『不幸の輪廻』の力は及びません。
それに、今後新しい仲間が増えることもないでしょう。
昼は海の神様に縋り、夜は山の神様に縋って存在し続けるだけ。
それなら、このままでも良いような気がします。」 姫は窓の外を見た。遠い目。
確かに、人間の方が注意して、あれが移動する時間帯を避ければ実害はない。
まして、此処にいる人間があれの仲間に加わるような事態は考えられない。
何でも自分たちで解決できる、しなければならないと考えるのは、不遜だろう。
神様の御心にお任せする、そんな方法があっても良い筈だ。
窓に鍵をかけ、カーテンを閉めて、俺と姫は眠りに就いた。
明け方前、もう一度あれが此処を通る時、その声や姿に気付くことがないように。ね。それだと妖怪と言うより悪霊に近い気がします。」
「実際に確かめた人はいないようですが、
新しい仲間を加えた分、光の数が増えると言われてます。
海岸から山まで途切れなく続く光の行列が見えたという記録も幾つかあるようです。
もしそうなら、七人ミサキのような悪霊とは違いますね。」
「どうして確かめた人がいないんですか?」
「今、此所以外であれが出現するという報告がほとんど無いんです。
先の大戦前は、海辺の古い集落なら似た話が沢山あったらしいんですが。
もし『不幸の輪廻』に取り込まれてしまったのだとしたら、悲しいですね。」
じゃあ、あれは。
哀しい魂たちが『不幸の輪廻』に取り込まれないように寄り集まった姿なのか。
例えばこの世に思いを残しつつ亡くなり、その死を誰にも知って貰えなかった魂たち。
無縁仏とすら呼べない、忘れられた存在。
0349名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 06:46:17.04ID:8EiKVQCt0
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0350名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 06:49:57.19ID:XKkjOccW0
先ほど、うたた寝時に見た夢が鮮明で異様だったので、忘れないうちに語らせていただきたいと思います。
ちなみに現在僕は、独身一人暮らしのアパート住まいです。

夢の中でも寝ていたようで、ふと目が覚めたとこから話は始まります。
周りを見ると6畳くらいの和室で家具は無し。窓は障子戸で閉じてたが光の挿し具合で昼くらいだと判断。
全く見覚えのない家だった。とりあえず部屋を出て探索しようと思って廊下に出るとすぐ上への階段があった。
察するに、寝てた部屋は、1階奥の階段の裏に隠れるようにあった部屋のようだ。

廊下は全体的に薄暗く、幅は2mくらいで割と広め。通路の左端に沿って荷物類が並んでおり、
やたら幼児用のおもちゃが乱雑に置いてあり三輪車とかもあった。通路右側は襖戸が並んでいた。
造りから田舎にありそうな昔ながらの日本家屋のようだ。
異様に思ったのが廊下の先、つまり玄関が見当たらない。それどころか先は全く光が入らず暗くて見えない。

ふと気付くと、どこからかTVの音?がしてるようだ。誰かいるようだ。
音の場所を探ると、どうやら通路右側の襖の部屋から聞こえてくる。
恐る恐る襖戸を開き中を覗くと、畳部屋で正面は高さ2mほどの外へと出入りできるガラス窓が並び
庭が見えた。庭は洗濯の物干し竿があり、高い雑木の塀で敷地の外は見えない。

とりあえず部屋に入ってみた。パッと見、この部屋も家具が無い。TVの音は入って右側からしてるようで
見ると、古い21型のTVに昼ドラらしき番組が映っていた。喪服の40代くらいの女性が泣き喚いていた。
どうやら葬式のシーンのようだ。
そしてそれを食い入るように観てる者が居た。髪はボサボサに伸びた赤いトレーナーに下はわからんが
太めの体型の小学生くらいの女の子が、座布団に正座で背中を丸めるような感じで観ていた。
女の子はこっちには気づいてない様子で、とてもじゃないが声を掛けられる雰囲気じゃなかった。
とりあえず他を調べようと後ろを振り返ってギョッとした。
反対側の壁は無く、昼の光が射し込んでるのにも関わらず、ただ闇が広がっており、全く奥は見えない。
その闇の入口?からドライアイス効果のように白いモヤが漂ってきてる。
これは本能的にヤバイと思って部屋を急いで出た。

部屋を出てすぐ、後ろから誰かがついてきた。さっきの女の子ようだが、なぜか後ろを振り返れなかったので
正体はわからんが、悪い感じ的なものはしなかったので、とりあえずは放置することにした。
部屋を出て階段がある方を向いたら、壁に壁掛け式の直径30cmくらいの時計が見えた。
今何時なんだ?と、思ったけど時計じゃなかった・・・
確かに外観は壁掛け式時計だが、文字盤があるべき場所は目から口の位置までの生気の無い
若い女性の顔が付いており、無表情でこっちを見ていたので速攻で目を逸した。

心臓バクバクしながらも、次は2階へ移動することにした。
階段を上がるとすぐ、襖戸の部屋がまたあった。入って見ると6畳ほどの普通の和室だが
やはりまた家具類は無く、今度は窓すら無かった。入る前から灯りは点いていたようだ。
入って左側を見てすぐさま異様に気づいた。
襖で仕切られてるだけで隣の部屋にすぐ行ける造りなんだが、その襖戸が微妙に膨らんでるのだ。
何かが隣の部屋を埋め尽くしてるかが如く。さらにはなぜかカード式のキーシステムが付いており
両開きの襖戸をまたぐ感じで御札が貼ってあった。

すると先ほどから後ろについて来ていた女の子が初めて声を掛けてきた。
「そこ、もう2ヶ月開けてないけど開けてみる?」はぁ?2ヶ月?なんのこと?
とりあえずその襖戸に恐る恐る近づこうとしたら、全身に鳥肌が立ち、毛が逆だった。
これはかなりヤバイやつだ。開けたら絶対持ってかれる。
逃げようと後ずさりした瞬間、その襖の中から・・・・「ドーンッ!!」と叩く音が。
・・・そこで目が覚めた。寝汗と心臓の爆つきがハンパなかった。

今までこんなはっきりした異様な類の夢は初めてなので、不吉な予兆じゃないか心配です。
0352名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 06:55:25.80ID:XKkjOccW0
先ほど、うたた寝時に見た夢が鮮明で異様だったので、忘れないうちに語らせていただきたいと思います。
ちなみに現在僕は、独身一人暮らしのアパート住まいです。

夢の中でも寝ていたようで、ふと目が覚めたとこから話は始まります。
周りを見ると6畳くらいの和室で家具は無し。窓は障子戸で閉じてたが光の挿し具合で昼くらいだと判断。
全く見覚えのない家だった。とりあえず部屋を出て探索しようと思って廊下に出るとすぐ上への階段があった。
察するに、寝てた部屋は、1階奥の階段の裏に隠れるようにあった部屋のようだ。

廊下は全体的に薄暗く、幅は2mくらいで割と広め。通路の左端に沿って荷物類が並んでおり、
やたら幼児用のおもちゃが乱雑に置いてあり三輪車とかもあった。通路右側は襖戸が並んでいた。
造りから田舎にありそうな昔ながらの日本家屋のようだ。
異様に思ったのが廊下の先、つまり玄関が見当たらない。それどころか先は全く光が入らず暗くて見えない。

ふと気付くと、どこからかTVの音?がしてるようだ。誰かいるようだ。
音の場所を探ると、どうやら通路右側の襖の部屋から聞こえてくる。
恐る恐る襖戸を開き中を覗くと、畳部屋で正面は高さ2mほどの外へと出入りできるガラス窓が並び
庭が見えた。庭は洗濯の物干し竿があり、高い雑木の塀で敷地の外は見えない。

とりあえず部屋に入ってみた。パッと見、この部屋も家具が無い。TVの音は入って右側からしてるようで
見ると、古い21型のTVに昼ドラらしき番組が映っていた。喪服の40代くらいの女性が泣き喚いていた。
どうやら葬式のシーンのようだ。
そしてそれを食い入るように観てる者が居た。髪はボサボサに伸びた赤いトレーナーに下はわからんが
太めの体型の小学生くらいの女の子が、座布団に正座で背中を丸めるような感じで観ていた。
女の子はこっちには気づいてない様子で、とてもじゃないが声を掛けられる雰囲気じゃなかった。
とりあえず他を調べようと後ろを振り返ってギョッとした。
反対側の壁は無く、昼の光が射し込んでるのにも関わらず、ただ闇が広がっており、全く奥は見えない。
その闇の入口?からドライアイス効果のように白いモヤが漂ってきてる。
これは本能的にヤバイと思って部屋を急いで出た。

部屋を出てすぐ、後ろから誰かがついてきた。さっきの女の子ようだが、なぜか後ろを振り返れなかったので
正体はわからんが、悪い感じ的なものはしなかったので、とりあえずは放置することにした。
部屋を出て階段がある方を向いたら、壁に壁掛け式の直径30cmくらいの時計が見えた。
今何時なんだ?と、思ったけど時計じゃなかった・・・
確かに外観は壁掛け式時計だが、文字盤があるべき場所は目から口の位置までの生気の無い
若い女性の顔が付いており、無表情でこっちを見ていたので速攻で目を逸した。

心臓バクバクしながらも、次は2階へ移動することにした。
階段を上がるとすぐ、襖戸の部屋がまたあった。入って見ると6畳ほどの普通の和室だが
やはりまた家具類は無く、今度は窓すら無かった。入る前から灯りは点いていたようだ。
入って左側を見てすぐさま異様に気づいた。
襖で仕切られてるだけで隣の部屋にすぐ行ける造りなんだが、その襖戸が微妙に膨らんでるのだ。
何かが隣の部屋を埋め尽くしてるかが如く。さらにはなぜかカード式のキーシステムが付いており
両開きの襖戸をまたぐ感じで御札が貼ってあった。

すると先ほどから後ろについて来ていた女の子が初めて声を掛けてきた。
「そこ、もう2ヶ月開けてないけど開けてみる?」はぁ?2ヶ月?なんのこと?
とりあえずその襖戸に恐る恐る近づこうとしたら、全身に鳥肌が立ち、毛が逆だった。
これはかなりヤバイやつだ。開けたら絶対持ってかれる。
逃げようと後ずさりした瞬間、その襖の中から・・・・「ドーンッ!!」と叩く音が。
・・・そこで目が覚めた。寝汗と心臓の爆つきがハンパなかった。

今までこんなはっきりした異様な類の夢は初めてなので、不吉な予兆じゃないか心配です。
0353名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 07:00:48.21ID:TRRWGCqi0
そんなに顔が可愛いわけでもないのにこれからどういう路線で行くつもりなんだろうか
0354名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 07:09:11.22ID:8JYGEukY0
もし、あのまま1階の部屋にあった闇の中に入り込んだら・・・
それと2階の部屋で御札をはがし襖を開けてたら・・・
もしかしたら僕 翌朝、釣り具を持って広場に出ると、姫が草むらを見つめていた。
俺の気配に気付いたのか、背中に廻した手で、そっと『おいでおいで』の仕草。
未だ早朝の気温は低く、空気はヒヤリと冷たい。そっと隣りに立って姫の視線を辿る。
...犬? 未だ幼さの残る柴犬に似た顔が、草むらの中からこちらを見ていた。
「ああ、ヤマイヌですね。」 遍さんの声だ。思わず振り返る。
「この辺りを縄張りにしている群れの個体でしょう。
若い個体は好奇心が強いから、きっと様子を見に来たんですよ。
お2人の匂いは初めてですからね。多分近くに親がいるはずです。じゃ、出掛けましょう。」
昨日感じた視線と気配は野犬の群れだったのか。軽い胸騒ぎ、一体何故?
遍さんは先に立って歩き始めた。姫が後を追う。2人は軽やかに歩を進めた。
ヤマイヌ、その言葉がどうしても耳から離れない。
心の隅に引っかかっている何かが、その言葉の響きに呼応 午前中の調査は9時前〜12時までの約3時間。
姫と2人、休憩しながら計9尾のスズキを釣り上げた。
釣りをしながら川岸を歩き、小物を狙うのに良いポイントを幾つか見つけた成果だ。
「小物の試料は充分ですね。午後の調査で大物の試料が採取出来れば、
6日からの調査は必要ないかも知れません。実に、順調です。」
遍さんは相変わらず上機嫌。
午前の調査を早めに切り上げて施設に戻った。昼食はインスタントの鍋焼きうどん。
食事の後、俺と姫は1時間ほど昼寝をして夕方の調査に備えた。
夕方の調査のために施設を出たのは4時丁度。
夕まずめで大物を狙うなら帰りは夜になる。半月の月明かりだけでは足下が心許ない。
もちろん懐中電灯は事前にチェックしてある。3人分のLEDライト。
昨夜の光の列も気になるが、7時30分には調査を終了する予定なので、
あれが移動する時間とは重ならない。多分大丈夫だ。いる。
その言葉を聞いたのは、一体何時だったろう。
遠い記憶を辿りながら、俺は遍さんと姫の後を追った。度と目覚めることは無かったのではと・・・

普通の夢だったら思考も行動も支離滅裂なはずなんですが
あの夢の中では、非常に思考が明確で、勘みたいなものも働いていました。
夢の中にも関わらず本能的に危機を察知していたようです。

今考えると、非常に危険な夢を見ていたのではないかと考え、ゾッとしました。
0355名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 07:10:37.68ID:wfLvBX570
ゆったりヒラヒラ滑ってるだけな印象で、
曲とか何でもよい感じがしたプログラムだった。

表現力が、とか言われてるのが不思議。

表現力を売りにするならブラウンみたいな域を目指してほしい。
0356名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 07:12:16.71ID:varu4f2b0
 河口のポイントに着いたのは4時半過ぎ。満潮の潮止まりに近い時間だ。
これから下げ潮に入ればスズキの活性も上がる筈。今回の狙いは大物。
群れる小魚の様子を見ながら、ゆっくりと釣り具を準備する。
まずは姫の釣り具。昨日より少し強い竿に大きめのリールをセットした。
ルアーは昨日と同じ9cmのミノー(小魚型のルアー)。
姫は早速キャストを始めた。綺麗なフォーム、飛距離も十分。
もともと身体能力 いきなりドラグが激しい音を立て、30mほど離れた水面が割れた。
スズキが魚体をくねらせながらジャンプする。デカい、未だ明るい内にこんな。
「ジャンプする前には大抵助走(助泳?)します。そしたら思い切り竿先を下げて下さい。」
「ジャンプしにくいように、魚の頭を下に向けるんですか?」
「そうです。何度もジャンプされると、ルアーが外れる事がありますから。」
姫は冷静にやり取りを続け、魚をかなり近くまで寄せてきた。
調査道具一式を持ち、川岸の石に降りる。
リーダー(太い先糸)までの距離を確認した時、上流側から刺すような視線を感じた。
怒り?敵意? そっと視線を遡る...10m程離れた、水の中? 気のせいか。
「Rさん、魚、これで良いですか?」 我に返って目の前の水面を見る。
姫は更に魚を寄せ、俺のすぐ前まで誘導していた。
リーダーを取り、フィッシュグリップでアゴを確保する。成功。
「Lさん、大物ですよ。おめでとうございます。」 「凄い。何だか、手が震えますね。」
素早く体重と体長を測り、資料を採取してパックに入れる。そして放流、首尾は上々だ。
82.1cm、4720g。
「今回の調査では一番の大物です。貴重なデータになりますよ。」
ビニールパックの中、背びれの一部と大きなウロコを見ながら、
遍さんは満足そうに目を細めた。いし、器用な人だ。何度か一緒に釣りをするうちに、
軽いルアーでの釣りなら俺よりも上手なほどに上達していた。
姫の様子を見ながら自分の釣り具を準備する。準備完了、竿を近くの木に立てかけた。
「Rさんは釣らないんですか?」 遍さんは不思議そうな顔だ。
「大物は警戒心が強いので、1人ずつ、ポイントを休ませながら釣ります。
日暮れまではLさん、日が暮れたら僕がこれで。」 「なるほど。」
何度目のキャストだったか、テンポ良くリールを巻いていた姫が、突然竿を跳ね上げた。
竿が綺麗な弧を描く。見事な合わせ。チリチリとリールのドラグ(ブレーキ)音が聞こえる。
「オーストラリアで釣った魚みたいな引きです。多分、大物ですね。」
姫の頬は紅潮しているが慌てた様子はない。
0357名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 07:12:53.74ID:Bo4QDBs90
 大物が派手に暴れた後だ。他のスズキは警戒するだろう。
たっぷり20分程ポイントを休ませてから釣りを再開した。
姫がルアーをキャストする。釣り姿が堂々として頼もしい、それに美しい。
つい見とれていると、わずか数投で次のヒット、取り込みも成功。
78.6cm、4150g。これもかなりの大物。
資料を遍さんに手渡して、再びポイントを休ませる。
姫と並んで川岸に座った。持参したおやつを食べる、ミニ羊羹。
「そろそろ暗くなってきたので、今度はRさんが釣って下さいね。
あれ以上の大きさだと、私には絶対無理ですから。未だ少し手が震えてます。」
「じゃ、いよいよ大物用の道具の出番ですか。」 「期待してますよ、お師匠様。」
「ところで、さっき大物を釣った時なんですけど。」 「はい?」
「2度とも、取り込みの直前にキツい視線を感じたんです。それも水の中から。」
「水の中から?変ですね。私は釣りに夢中で気が付きませんでした。」
その時、遍さんが俺の肩に手をかけた。
「Rさん、お話し中申し訳無いですが、もう6時です。時間が無くなってきましたよ。」
「あ、済みません。」 そうだ、7時半には調査終了。
メーター級の大物が釣れたらやり取りに時間がかかる。あまり余裕は無い。
視線の話の続きは、施設に帰って夕食を食べた後にしよう。
立ち上がり、木に立てかけてあった釣り具を手に取った。
注文した竿が届いたのが調査前日だったので一度もテストをしていない。
本命のポイントから離れた場所でキャストの感覚を確かめた。
強くて腰があるがガチガチに硬いわけではなく、キャストしやすい。しかも、軽い。
予想通りだ、これなら大丈夫。本命のポイントへ移動した。
既に太陽は山の稜線に隠れ、辺りは見る間に暗くなっていく。
夕まずめ、闇に乗じて大物が浅場に回遊する時間、これからが俺の本番。
0358名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 07:23:10.19ID:W1fg6cOS0
練習というより
そこまでの天才じゃないから
自分で先が限界か見えてきているんだろ
それよりもタレント活動が楽しくなるのは
年齢的にも仕方ないわな
0360名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 07:32:10.04ID:qxVn6SvT0
>>10
今は日本がクソ弱くてロシアは助かってるとも言える
0361名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 07:38:21.56ID:8Qk8BJ3u0
特別な才能は無い感じだし、根詰めて練習してもそこそこだろ。
好きにさせてやれよ。
0362名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 07:39:52.16ID:kwLdaiU80
>>140
高橋はひとつひとつの完成度を突き詰める時期も有ったから
通しをしない意味が違うと思う
本田は何をしてもどんくさかったイメージ
現役の時は頭回ってなかったのかも
0363名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 07:40:31.80ID:v57meIkb0
浅田真央の人気にはならないよ
真央は実力あったから人気もあった
0364名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 07:41:14.35ID:mcoHA1430
可愛いだけで結構
練習で技術を身に付けることはできても見た目を良くすることはできない
立派な才能だ
0366名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 07:44:25.11ID:qxVn6SvT0
>>79
コーチの発言の方が信憑性あるけど
0367名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 07:44:53.49ID:kmeUGtzb0
こういうことコーチに言われると、国内で叩かれてそのあとモロゾフのとこに行って
お手つきになってしまう流れなんだぜ
0368名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 07:44:56.45ID:bISfRxS50
村上佳菜子と同じでジュニアがピークなんじゃね
0369名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 07:46:36.96ID:Nf20PN0Y0
身のこなしのエロさは天性のものだ
同じジャンプでも他の選手と比べて優雅さが違うので代表になれると思うよ
0370名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 07:51:09.27ID:cIPOF9vR0
三原と樋口との実力差が大きすぎてどうにもならないわ
明らかに話題先行だったという事が露呈し今後のメディアの扱いも難しくなったね
0371名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 07:53:16.94ID:RS86sXnQ0
スポーツバラエティに出るのやめたら?この子に限らずああいうの出ると勘違いしそう
0372名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 07:53:29.96ID:zhc/lhzi0
この子は心が浮わついている。だから地に足が付いていない。
コーチにはそれが分かってそうだな。
残念だが今のままでは浅田真央クラスにはなれない。
0373名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 07:55:10.48ID:a4cHNj0X0
フリーで挽回したからいいや♪って本人が軽めのコメントしてるから
そういう結果オーライで流したらダメだとコーチの立場で釘差しただけでしょう
0375名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 07:58:17.38ID:cIPOF9vR0
次もダメなら一気にメディアも離れる
そこで現実知って落ち込んでしまうと思う
そこからが本番だと思う
0376名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 07:59:07.58ID:7MnxuzX10
>>50
おまえがヒステリーだから同属嫌悪だなw
0381名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 08:05:49.19ID:xvnTRTSs0
ロシア女子もいつまで強いか分からんよ
男子はあれだけ強かったのに今はサッパリだしね
それに今のロシア女子は入れ替え多すぎてスルツカヤみたいに愛着がわかんな
0382名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 08:11:05.81ID:LHl5ljmd0
つまりだね宮原さんは一時間の基礎練が二時間になったり一日200回も300回もジャンプ跳ぶくらい真面目な生徒
一方でヘラヘラ練習もしないで子役妹のコネで目立とうとする女
後者は顔もみたくないんだとさ
0383名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 08:11:22.04ID:pogyBkds0
空気扱いされているけど頭は悪くなさそうな子達は、タレント兼業プロスケーター以外の将来を自分できちんと考えていると思う
この子はかなり危なっかしい
本人も周囲も

何を目指そうが自由だけど、スケートの上手い女優・タレント枠って妹さんでもう埋まっているよ
二人も三人もそれも姉妹でって程の需要は無いと思うわ
0385名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 08:14:40.24ID:3B1MBfXQ0
真凜本人のことは特に好きじゃないけど演技は華があるね
0386名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 08:17:44.39ID:gjrsrbHE0
Yahoo!のスピン練習は嫌いですって記事の寝そべってる真凜ちゃんエロすぎ
0387名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 08:19:22.20ID:kG/GpUhl0
>>1
練習嫌いじゃアスリート失格
コイツは伸びない
引退も近いなw
0388名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 08:20:28.57ID:rowsamrO0
まあ、中年ミュージシャンとかと不倫してバッシングされて業界から消えるって感じの未来だろ
0389名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 08:23:08.40ID:g21p3i2Z0
ここ都合が悪いスレなんだな。

もともと芸能思考の強い売り出したい芸能事務所の子を押し上げるには「華がある」「表現力がある」「かわいい」ことにしてメディアで煽動すればいいと思ってるようで。
0390名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 08:23:31.87ID:TDPhe3Tw0
練習嫌いのキムヨナも結果的には五輪金
国ぐるみで金メダル獲りに行くなら練習嫌いでも成功する
0391名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 08:27:16.66ID:XgwOTSBl0
>>2
本田はまわりにチヤホヤされてその気になってるな

成長しないで自己満足で終わるタイプだな
0392名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 08:28:58.91ID:taySXFQN0
>>373
全然良くないんだよな。はっきり言って五輪赤信号だよ
五輪が2枠しかなくて全日本優勝者以外は試合の成績を比較されるんだよな
0393名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 08:29:07.88ID:xKm+eBcM0
>>390
それが成功と思えるお前、凄いなwww
0396名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 08:31:18.07ID:aEp+rOX80
天才は努力を努力と思わずにやれちゃう人の事だからな
真凛はダメだろうな
でも可愛いから許す
0397名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 08:31:28.15ID:taySXFQN0
>>382
膝や腰は消耗品だぞ。それはそれで怪我するだろ。
練習量をコントロールするのもコーチの仕事。
0398名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 08:32:29.33ID:E/5EWfVN0
>>79 名前:名無しさん@恐縮です[] 投稿日:2017/10/30(月) 03:11:58.19 ID:0UUxIDln0 [3/19]
>>78
73 名無しさん@恐縮です [sage] 2017/10/30(月) 03:03:48.22 ID:tmgGF6jo0
1日の練習時間
宮原知子 6.5h / Day
本田真凜 6.0h / Day
白岩優奈 5.0h / Day
本郷理華 5.0h / Day
樋口新葉 3.5h / Day
坂本花織 3.0h / Day
三原舞依 3.0h / Day

ソースはISUとフィギュア専門誌ね

してるじゃん、どこの工作員お前


>>
へえ 樋口と坂本 三原はそんなに練習量が少ないのに
あんなに凄い演技するんだぁ
マジ 天才じゃない?
0399名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 08:33:06.16ID:Pc9mEw6O0
まあ練習はしてるんだろうけどタレント活動の方に力いれてるもんな
0401名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 08:34:20.41ID:ExLXuwXu0
>>50
そうなんだよね。
こういう選手には「頑張れ」と言ってはダメ。
「頑張らなくてもいいんだよ」と言ってあげないとね。
0403名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 08:35:52.63ID:E/5EWfVN0
一日の練習量は多いけど
週に練習してる日は、少ないんだろうね
CM撮りや、雑誌対応 テレビの仕事があるから
0404名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 08:39:39.24ID:LHl5ljmd0
>>403
CMなんか半日もかからないしテレビ仕事なんかないし忙しいふりして妹の金魚のフン営業
0406名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 08:40:54.18ID:02GQxWM50
男ができて処女喪失したから動きが鈍くなった?

お前ら発狂!
0409名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 08:43:32.97ID:g0SoNTis0
いろいろ忙しいんだから仕方ないだろ
遊んでるわけじゃないんだから
0412名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 08:51:56.13ID:LHl5ljmd0
>>410
タレント枠だからあれが仕事
コーチも適当にあしらっとくのが仕事なんだわ
0413名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 08:57:39.03ID:vdjK2xzv0
オリンピックに本気で出たいと言うなら、怒ってあげるのは愛だね
健康のためってだけなら怒ったりしないだろう
0414名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 09:00:24.82ID:HLXVjtAe0
練習しねーのかよ
0417名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 09:07:13.55ID:VSTAhOMo0
才能は日本で一番だと思うから努力すればエースになれるよ
クリケット行って修行した方が良いんじゃないかな
0418名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 09:08:37.87ID:AOt5Fnig0
>>395
しかも整形してる頭おかしい
0419名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 09:11:02.30ID:cIPOF9vR0
芸能界でニーズあるから他の選手よりは恵まれている
引退後もスケート界の表舞台で活動するには最低でも五輪出場は必要
今回は無理だから次回が正念場だろ
0421名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 09:13:13.07ID:zxcI+TEC0
セックスばっかりしてるのか
0422名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 09:13:51.94ID:3e0tJubc0
>>79
コーチが言うには宮原の五分の一だから、1時間ちょっとしか練習してないって事か
フィギュアってちょろいスポーツだな
陸上や力士とかバレエとかと一緒にされたくないなぁ
つかピアニストなんてすげぇ練習してるし

フィギュアが陸上やテニスくらい競技人口いたらヒラメはカスだよ
その他大勢の下手くそ三流選手
ごり押しすらできないだろう
0423名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 09:14:59.09ID:ZP1bEgt30
>>395
>>1
ブスざまぁ
www
それでもお買い上げw

http://i.imgur.com/c77DVcR.jpg

http://i.imgur.com/sOZQN6X.jpg

http://i.imgur.com/ao72n4E.jpg

http://i.imgur.com/EvqUolk.jpg

http://i.imgur.com/FORLjH3.jpg

https://i.imgur.com/WhY6ijd.jpg蒙古ひだがある

https://i.imgur.com/i8rFH7X.jpg蒙古ひだがある

http://i.imgur.com/y0JFRMh.jpgない

https://i.imgur.com/F0DLlMU.jpgない

https://i.imgur.com/botQyNZ.jpg★イマココ
0424名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 09:16:00.86ID:ZP1bEgt30
>>1

一、二年前
シニアに上がる直前のヒラメ
https://i.imgur.com/zcEEjWO.jpg
https://i.imgur.com/aU8IEFx.jpg

鼻の詰め物の形?
何か詰め込んでるの?
https://i.imgur.com/GWwXDD5.jpg
https://i.imgur.com/vMLKmy3.jpg
https://i.imgur.com/BRHmNno.jpg

653 名前:名無し草 [sage] :2017/10/16(月) 00:32:52.89
整形女のキャバ嬢関東連合の立花胡桃の鼻そっくりw
https://i.imgur.com/PAtGZIm.jpg
https://i.imgur.com/T4L08XV.jpg
https://i.imgur.com/fmbBdhy.jpg
0425名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 09:16:30.96ID:ZP1bEgt30
>>1
飛ぶ飛ぶ詐欺の大嘘付きw
今回はコンビネーション入れるって言ってたよねw
どうしたの?

◼︎ヒラメのふかし発言集(追加よろしく)

★2015DOIでシニアでは四回転と3Aを入れると発言

908 名前:名無し草 [sage] :2017/07/21(金) 06:34:16.18
レコーダー整理してたらDOI2015のやつでてきた
四回転と3A練習してるからプログラムに取り入れたいとかほざいてたw
鼻と目が酷すぎw
ホンコンにしかみえないw
http://i.imgur.com/XaEGSuQ.jpg
http://i.imgur.com/hMNvn0T.jpg
http://i.imgur.com/GSX67OY.jpg
http://i.imgur.com/Z3Ttwxo.jpg

★四回転サルコウ、ループ発言
>「もっと本気になって練習すれば、できるんじゃないかなっていう手応えは自分の中である」と相応の自信がある様子。
2017.1.12NEWS23より
https://i.imgur.com/DnCLTLJ.jpg

★兄は四回転飛べると発言
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170811-01870600-nksports-spo
>練習でも決めたことのない4回転トーループだが「真凜は勝手に友達とかに『太一跳んだで』って言いふらしている」
http://i.imgur.com/iFAUBWW.jpg
http://i.imgur.com/07wyfkw.jpg
0426名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 09:17:18.90ID:hTzPSfoc0
>>1
ぶさいくごり押しやめろよ
オリンピック決まってんのこいつ

767 名前:名無し草 [sage] :2017/10/26(木) 04:33:20.86
4時解禁ロッテ
ヒラメオリンピックごり押しCM
シニアでマイナー試合1試合しかやってなくてこれw
クネクネ演技で他は何もない三流スケーター

https://i.imgur.com/k5TjHIk.jpg
https://i.imgur.com/VbdlmlX.jpg
https://i.imgur.com/LVOw4R2.jpg
https://i.imgur.com/5o2z1DI.jpg
https://i.imgur.com/eRAH8Cv.jpg

942 名前:名無し草 [sage] :2017/10/26(木) 05:08:05.79
>>938
拡大版w
ブサイクまるだし
サムネ見ない方がいいぞ
https://i.imgur.com/tx8HcBa.jpg
https://i.imgur.com/baREqnl.jpg
https://i.imgur.com/ulouLYI.jpg
https://i.imgur.com/vjJhJYu.jpg
https://i.imgur.com/tusvMXc.jpg
0427名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 09:18:13.47ID:hTzPSfoc0
>>1
デブスで顔デカ寸胴短足なのに、今回もエキシでセンター乞食するの?
世界ジュニアでもザギトワのわきだったね
今度はソツコワの隣を狙うの?w

113 名前:名無しさん@恐縮です :2017/10/24(火) 11:51:41.40 ID:Ipim7Ctb0
>>1
センター乞食で敗北ヒラメ
本人は自信満々
ザギトワにはこれからも遠慮なくセンター頑張ってほしいわ

635 名前:名無し草 [sage] :2017/10/13(金) 14:32:35.01
617
ヒラメは顔もスタイルも性格も悪いスケートオスカー芸人
ザギトワは顔もスタイルも性格も良い天才スケーター

http://pbs.twimg.com/media/DLxJHDNUQAAjUDY.jpg
https://i.imgur.com/Le0Cyqc.jpg

639 名前:名無し草 [sage] :2017/10/13(金) 14:51:51.63
真凜とメドベ
https://i.imgur.com/DpsESua.jpg

641 名前:名無し草 [sage] :2017/10/13(金) 14:53:48.35
>>640
余白が余分だった
メドベ、ヒラメ、ザギトワ
https://i.imgur.com/OaQD7KD.jpg


奥にいるのに巨大
https://i.imgur.com/2CzPdGR.jpg
0429名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 09:20:21.43ID:7KuXMAxZ0
体格に恵まれない宮原が必死に練習して全日本女王になってるの見てるから
いろんなことに恵まれてるのに練習しない本田を見てコーチは嘆きたくなるんだろうな
0430名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 09:20:59.16ID:E/5EWfVN0
とはいえ中国大会は、現地の公開練習まで練習する機会は無いんですけどね
他の選手は十分練習してきてるんですけど
0432名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 09:22:53.71ID:7KuXMAxZ0
こういうのに限って中国大会でノーミスして日本人最上位になっちゃうんだろうな
0433名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 09:27:20.03ID:QlSnXC230
ほんにんしだいだけど。。。。じつりょくぶそくでたまたまいい順位とっちゃうとあとがたいへんになるかも。。。。
さいのう<れんしゅう
0434名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 09:28:08.79ID:WEj/uwe30
あー本田真凜ちゃんは週に2日しかスケートの練習してないからね〜
残りの5日は他のお稽古ごとをしてるっていうし。

まあ逆に趣味レベルでしかスケートを練習してないのに
一流のフィギュアスケーターとタメはれちゃうところが
本田真凜が女神であるという証拠なのだが
0435名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 09:29:31.92ID:E/5EWfVN0
>>432
ノーミスしても無理だよ
そういう構成でも、プログラムでも実力でもないから
0436名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 09:31:48.19ID:OhRnZvoQ0
ど素人だけど、この子のジャンプって上に上がらず横に流れるけど、四回転とかアレでも飛べるの?

それとも今回は調子悪かっただけ?
0438名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 09:32:19.83ID:srSfFkZz0
人気・可愛い・スポンサーの超えられない壁


アイドル本田真凛

----壁----

ブサイク豚 樋口
朝鮮釣り目 三原
ピグモン寄り目 宮原
0439名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 09:32:34.89ID:J1mZi7hQ0
勝っても負けても話題になるのが千両役者まりんちゃんなんだよなぁ
華のない三原や樋口を五輪に出して負けたら日本中お通夜状態になる
0440名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 09:33:19.06ID:taySXFQN0
三原、樋口には勝てないだろうな
宮原がノーミスしたらもちろんノーチャンス
0441名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 09:35:15.15ID:E/5EWfVN0
振付師が得点とれるようにって、つなぎ増やしても
自分で省略しちゃうんだから、話にならない
0442名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 09:35:54.46ID:ok930Jek0
連投基地害やっと死んだかw

実力伴わないのにゴリ推しは嫌われる、ってば。
0443名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 09:37:22.26ID:w7XKvld00
>>1
これ、本人に言ってるんじゃなくて、第3者である記者に言ってるんだよね?
愚痴というかチクリというか・・・

俺が選手だったら、関係断ち切りたくなるな
0444名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 09:37:46.81ID:7ZCLNU80O
お直し前の顔つきがアレだから練習しないんじゃなくて出来ないんじゃないかな
集中力が続かなそう
0445名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 09:38:10.72ID:bKNpDRDs0
>>438
チョンみたいな不細工じゃん
0446名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 09:38:30.12ID:b+RQv7oS0
本田真凛ちゃん、顔、スタイル含めてめちゃくちゃタイプ。まさしく女神
家政婦に出てた子は田舎臭い雰囲気で真逆だな
0450名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 09:45:36.02ID:QY04NpLq0
この子がダメだと女子は盛り上がらないかもね
男子が強いからまあいいのか
0451名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 09:47:36.97ID:E/5EWfVN0
(2)第23回オリンピック冬季競技大会女子シングル

@全日本選手権大会優勝者を選考する。

A以下のいずれかを満たす者から総合的に判断して、@で選考された選手を含め2名に達するまで選考する。
A)全日本選手権大会2位、3位の選手
B)ISUグランプリファイナル出場者上位2名
C)全日本選手権大会終了時点でのISUワールドスタンディング上位3名
D)全日本選手権大会終了時点でのISUシーズンワールドランキング上位3名
E)全日本選手権大会終了時点でのISUシーズンベストスコア上位3名
http://www.skatingjapan.or.jp/image_data/fck/file/2017/170623_FS_Senkokijun.pdf
0452名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 09:48:55.73ID:2DrIFHYi0
努力のできる妹に期待した方がいいかもね
浅田姉妹みたいになるんじゃない?w
0453名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 09:49:59.79ID:DdDWik3R0
>>365
高橋好きなのはわかるけどそれに比べて男子の本田をどんくさいというのは盲目としか
0454名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 09:50:42.69ID:E/5EWfVN0
この状態で行くと本田は
B)C)D)E)全ての条件を満たさない
全日本優勝するしか、道は無い
0455名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 09:51:19.71ID:OpWaI7ys0
大したことないのに何故取り上げられるかわからない
0459名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 09:57:25.84ID:OWFUa+6w0
200点もいかないのに持ち上げられすぎ
でも氷の上じゃ色白ですごくかわいいと思う
0460名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 09:59:16.65ID:P+zDGTaK0
マスコミの持上げ方が気持悪い
今後も成績悪かったら、持上げた分アンチも増えるぞ
0461名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 10:00:52.99ID:E/5EWfVN0
>>459
200どころか、180にも届いてないので
ジュニアでも、軽く台落ちするレベル
0462名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 10:02:06.14ID:JBzok5XZ0
何か少しムチムチになったな。
0463名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 10:03:52.22ID:V/GSeb4Y0
今はレベル上がってるから難しいね
全盛期の浅田真央でも今じゃトップとは程遠い
0464名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 10:04:39.42ID:B7KYzujDO
>>454
点数てんこ盛りにして無理矢理優勝させたりして…。でライバル選手を過少評価して
0465名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 10:04:53.86ID:a4cHNj0X0
>>443
選手本人が課題に向き合わない軽いコメントしかしてなかったら
コーチが引き締めるようなコメントしとかないことには
その軽さ全開の記事にされて先々選手が叩かれる原因となることもあるんだよ
部下や後輩が客先で仕事を舐めてると誤解されるような発言したらその場でフォローいれることあるでしょ?
それと同じだよ
0466名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 10:05:04.90ID:iGWJpQGR0
>>443
だが血迷ってコーチを替えたくても
国内じゃ実績あるコーチは先ず無理だろ

引き受けるかどうかはコーチに選ぶ権利があるが
この問題児状態じゃな
0467名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 10:05:06.42ID:eKHyc/XF0
この子と同じくコツコツするのが苦手な自分は
この子の成長日記な感じで
フィギュアを見ていくのも面白いかも
と最近思い始めたw
0472名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 10:08:12.94ID:E/5EWfVN0
>>464
全日本 弱いんですよ この人
全日本ジュニアのタイトルも取れてない
0475名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 10:10:25.24ID:iuhQ5paD0
公の場で練習しろやって言われる程練習してないのに
5位取れるってすごくね?
0476名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 10:11:08.97ID:4mAPFRiC0
地方大会みたいなものだし
カナダは大した選手でてないからね
0481名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 10:17:54.67ID:E/5EWfVN0
>>478
学校で成績一番の子に「あいつは塾行って猛勉強して一番だけど 
俺は家でテレビ見て、ゲームして この点数だから凄いだろ」って感じですね
0482名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 10:22:14.91ID:1bd+INi30
本田にとってのフィギュアは目的達成の手段
に過ぎないからな

周囲にチヤホヤされながら楽して大金を稼ぐ
のが本田家族の最終目的でフィギュアは利用
してるだけだから
0483名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 10:24:41.24ID:WRD1odfJ0
根性がない子は海外は無理
舞だって才能はあったの
海外に行ったら遊びまくるか逃げ帰るか
0484名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 10:25:07.02ID:DewXZS3G0
マオタがゴミクズすぎて引く
0485名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 10:33:27.13ID:OK6LmS/Y0
次の試合で優勝したらファイナル行けるの?
0487名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 10:36:09.67ID:WcyEM71Z0
マスコミによいしょされているからな。
0488名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 10:39:15.13ID:RqHI/AdP0
>>51
浅田真央も昔韓国行って普通に焼肉とか食べてなかったっけ?
10年位前は韓流が流行ってたし確か円高ウォン安の時代で友達とブランド物何度か買いに行った事あったけど震災後のお祝いしますから韓国大嫌いで見るのも嫌な位だし二度と行かないつもりでいる
今の若い子にまた韓流流行ってるみたいだしまりんちゃんは普通だと思うけど
0489名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 10:48:51.23ID:DdDWik3R0
芸能方面からチヤホヤされて鳴り物入りでデビューして、初戦が厳し目採点でアスリートとしては良かったのかもよ
これでくじけるなら今後ダメだろうし
0490名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 10:50:50.84ID:WRD1odfJ0
樋口や三原や坂本が練習時間が短いのは
それだけリンクに恵まれてないということ
それだからこそ短い時間でも必死に練習をする
時間が長いだけがいいとは限らない
0491名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 10:53:44.16ID:aKghXxme0
エグい目頭切開
もはややってる事が韓国人と同じだな
0492名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 11:00:18.24ID:PFWu9xvr0
>>489
これが最初ではない
今までも崩れることが多く全日本ジュニアは優勝したことがない
全日本デビューの年も崩れた
0493名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 11:03:30.85ID:etIXTDn20
>>482
チヤホヤされたいのはそうだろうけど
どう考えても元から金持ちじゃない?
0494名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 11:08:07.41ID:SS7iR2hZ0
アスリートとしての資質がどうかと思う
エロ可愛いから好きだけど。

ほかの競技も含めて超一流選手たちは
陰でとことん練習してるもんな
0495名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 11:10:16.38ID:BPjzLy7O0
来年の五輪出場はもう時間ないし無理だな
どれだけ伸びるかわからないが練習して実力つけるしかない
0497名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 11:24:35.22ID:LHl5ljmd0
>>429
実際は軽くて小さい方が絶対的に有利なのにねー
調子こいてバカな女
0498名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 11:26:07.95ID:+0BK1Uy+0
>>497
その辺は体操とあまり変わらんな
フィギュアも男子はチビばかりだし
0500名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 11:34:39.15ID:cIPOF9vR0
次で五輪絶望が明確になれば報道は必然的に樋口や三原、宮原達に集まる
メディアのチヤホヤも次の試合まで
その後は協会からも五輪に向けた報道について何らかの要請が出るだろ
0501名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 11:37:48.41ID:VLudqNGJ0
さすが天才だな

練習しないで世界レベル
さすが我が韓国系だわ

歯の矯正や整形もキチンとしているし
育ちの良さが出てるね
0502名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 11:38:52.99ID:HSg90eFq0
芸能人が道楽と箔付けでフィギュアやってるだけだもんな
あまり求めすぎてもアレだろ、引退まで五輪出場は至上命題だろうけど
0503名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 11:40:04.93ID:Q5IzCwRZ0
練習あんまりしないで世界5位ってすごくね?
サッカーとか何位?大金突き込んで30位くらいじやわなかったっけ?
伸びしろあるってことだよねこの子
0505名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 11:44:35.30ID:xKm+eBcM0
フィギュア日本のジャージ着て厚化粧インスタライブか。本田まりん笑う。
>>163

ジャニーズ大好きだってw おまえら残念だったな
0506名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 11:46:15.85ID:cIPOF9vR0
村上佳菜子の劣化バージョンの気がする
0507名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 11:48:21.79ID:kt7Zl8pI0
真凛のまんこなら半日舐めれる
0508名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 11:51:47.43ID:dXQ1CwLS0
このタイプは練習も観客やマスコミいれたらやるんじゃね?
0509名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 11:52:57.26ID:cIPOF9vR0
>>504
五輪目前にそれはない
樋口や三原が低迷でもすれば分からないが
0510名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 11:53:06.52ID:ggd8J1hK0
>>443
コーチもあんまりマリンの態度等酷くて言ったんだろ
相当自分勝手にわがまま言っているんだろ
0511名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 11:53:53.72ID:uQMdXtix0
生まれ育ち、容姿に恵まれすぎてて競争心が乏しいんだろうな。
0512名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 11:56:25.32ID:DnmVZSM70
競技で得点稼ぐスキルも必要だという話でしょ。
学問できても受験は通らない。
0513名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 11:57:13.51ID:+ed7NgA/0
 しかし。
状況が、先程までとは一変していた。全くアタリが無い。
時々ポイントを休ませ、ルアーも取り替えながらキャストを続ける。しかし反応はない。
微かに魚たちの気配はある。しかし、皆、息を詰めて身を潜めている。そんな雰囲気。
時計を見た。もう6時50分を過ぎている。何故、大物が回遊してこない?
風が止まり、静まりかえった水面は鏡のようだ。明るさを増した半月が綺麗に映っている。
何かがおかしい。今までの経験からして、エサとなる小魚が多い場所ほど
肉食魚の摂食行動は短い時間に集中する。朝まずめと夕まずめ。
エサが豊富なら一日中エサを探して泳ぎ回る必要はないから、そう理解していた。
実際、さっきは立て続けに大物が釣れた。より大きな個体 「ガポッ!」
少し離れた場所で水音がした。大きいが軽い音。ボラが跳ねた音とは違う。
一気に胸の鼓動が早くなる。もしスズキの捕食音だとすれば、かなりの大物。
音がした方向に眼を凝らすと、ゆるやかに波紋が拡がっていくのが見えた。
まず上流側にキャスト。流れを利用して、音がした付近にルアーを送り込む。
ゆっくりリールを巻き、流れを横切るようにルアーを泳がせた。弱った小魚のイメージ。
姫も遍さんも、俺の緊張を感じ取っている。2人とも、黙ったまま河を見つめていた。
3投目。ルアーを泳がせ始めた途端、巻きが一瞬軽くなった。
ラインが少しだけ緩み、すぐにぴいんと張る、重い。
流木か、大物か。ドラグを信じて思い切り合わせる。
2度、そして3度。 ジリッ、とドラグが滑る。一呼吸置いて、ラインが走った。
もの凄い勢いでドラグが鳴る。大物だ。ラインは真っ直ぐ河口に向かっていく。
止まらない。あっという間に50mほどのラインが引き出された。
さらに10mほど糸を引き出し、ようやく魚は止まったが、なかなか寄せられない。
時折大きな魚体が水面を割る。激しい水しぶき、大きな水音。まるで爆発だ。
その波紋が俺の立つ川岸まで届き、水面が小さく揺れていた。
何度引き寄せても、その度にラインを引き出される。
「もうすぐ7時半、大丈夫かな?」 時計を見た遍さんが独り言のように呟いた。
魚をヒットさせてから既に20分以上経っている。魚体へのダメージを心配しているのだろう。
必死で遣り取りを繰り返す内に、巻き取ったラインが増えてきた。
魚は確実に、寄ってきている。の後に。
...いや、さっき釣れたとき、空はまだ明るかった。どうしてあんな時間に大物が?
「釣れないみたいですね。」 遍さんがペットボトルの水を持ってきてくれた。
「そうですね。何だか様子が変です。」 水を一口飲んでペットボトルを姫に渡した。
姫は俺の左側、足下に座って河を見ている。姫も水を一口飲んだ。
「と、言うと?」 遍さんの声が川面の空気に溶けていく。
「魚の反応が全く無いんです。まるで、何かを怖れて隠れてしまったみたいに。」
そう、この状況は、大物の回遊を察知した小物達がさっさと退散した後に良く似ている。
眼鏡の奥で遍さんの眼が輝いた。
「80cmもあるスズキが怖れる何か...興味深いですね。」
言われてみればおかしな話だ。70〜80cmクラスにもなればまず敵はいない。
ヌートリアも、わざわざそんな大物を狙うような難儀はしないだろう。
もっと楽に獲れる小物が、此所には幾らでもいるのだから。
0514名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 11:57:33.13ID:RIKneleN0
フィギュアスレってなんでキチガイが涌くのかね
0515名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 11:58:01.89ID:GhywnmsZ0
 石の飛んできた方向にゆっくりと顔を向ける。
少し離れた上流側の川岸近くに、小さな人影が見えた。水 『あれらに悪意はない。お前たちの釣りが、
何よりこの魚を釣ったことが、あれらを強く刺激した。』
吹き抜ける冷たい風に乗って、その声が再び空気を震わせる。
『しかも、あれらが移動する時刻に近かった。間が、悪かったのだ。
どうか、無礼を許してやってくれ。』
恐る恐る視線を正面に戻す。俺の目の前、多分数m先に、それはいた。
対岸の景色と夜空、俺の視界のほとんどがそれに遮られている。デカい。
それが何なのかは分からない。どうしても眼の焦点が合わず、それ自体は見えない。
ただ俺の前に、巨大な漆黒の闇が蟠っている。
一切の反論や質問を許さない、圧倒的な気配。冷たい汗が流れた。
『やがてあれらが山に移動する時刻。今の内に調査を終えて戻れ。
陸ならば送りの護りも効く。さあ、早く。』
調査? ああ、試料。早くウロコと背ビレを。
水面に静止しているアカメのウロコを一枚取り、そして背ビレの後端を少し切り取った。
『済んだな。もう、巣に戻すぞ。』
アカメは身体を大きくくねらせ、ゆっくりと泳ぎだした。その姿が水中に消えていく。
『あれらには、我が因果を含めておく。移動の時間さえ避ければ、今後の心配は要らぬ。』
闇と気配は見る間に薄れ、対岸の景色と星空が視界に戻ってきた。
「Rさん、急いで下さい。」 姫の声だ、我に返る。
川岸に上がり、遍さんに試料を渡して手早く釣り具をまとめた。
遍さんもすぐに調査用具を片づけた。それぞれライトを持って出発する。
皆、無言で細い獣道を歩いた。ら上半身を出している。
1人ではない。その近くにいくつか、丸い頭が見えた。ざっと5、6人。
しかし何故『聖域』に、しかも水の中に人が? 次の瞬間、人影が動いて石が飛んできた。
俺の座っている石に当たる。硬い音。視線を戻すと人影は増えていた。
恐らく10人以上。いや、あれは人ではない。人の形をした、何か得体の知れないもの。
『魚を放せ』 『誰だ』 『帰れ』 『あの人間を』...
様々な意識が流れ込んで来た。激しい怒りと敵意がビリビリと伝わる。
まずい。口の中が乾く。しかし、まだアカメが、資料を。
『水を媒に化生せし者ども』 俺の背後、姫の『あの声』だ。
『待て。待ってくれ。』 太く、低い声が辺りに響いた。これは誰の?
不意に、下流側から強い風が吹き抜ける。冷たい、乾いた風。
その風を避けるように、一番大きな黒い影が川面に吸い込まれた。小さな水音。
次々と黒い影が、上半身や丸い頭が、水中に沈む。
最後の影が沈んだ直後、左手に感じるアカメの重さが消えた。
しまった、針が。
慌てて水面を見ると、アカメは俺の目の前に浮いていた。
やはりルアーは外れている。もちろん下げ潮と共に河の水は下流へ流れている。
それなのに、アカメは動きを止め、さっきと同じ位置に浮いたままだ。一体何故?
0516名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 11:59:23.57ID:DnmVZSM70
宮原が練習オタクで、本田が奔放。
どちらも同じ所属とか面白いんじゃないの。
0517名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 11:59:27.77ID:wAA9JFA90
>>514
サッカーの本田のスレも潰してやったことあるぜ
アフィカスと広告代理店に雇われたレスアルバイトの貧乏人
0518名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 12:00:21.63ID:ik9d7EpI0
 御影、それがあの闇の名。確かに先刻、俺はあの闇に助けられた。
しかし、その前に姫は術を、『あの声』を使おうとしていた。
もし姫が術を発動していれば、あの闇に関係なく俺の身を護ってくれただろう。
不遜かもしれないが、俺には確信があった。当然、遍さんを責める気など無い。
「あの河でアカメを捕 「あの、僕、昨日河でヌートリアを見ました。ヌートリアは、外来種ですよね。」
遍さんは悪戯っぽく笑った。
「それはカワウソです。ヌートリアではありません。」
「カワウソって、ニホンカワウソですか!?」
ニホンカワウソ。1979年以来、確かな目撃報告が絶えて久しい。
近い将来、絶滅が宣言されるのは間違いないとされている幻の動物だ。
「そう、ニホンカワウソです。現在、確認しているのは8頭。
そしてヤマイヌは17頭、どちらもこの十数年のうちに絶滅することは無いでしょう。
深刻なのはオオカミです。確認できているのは2頭だけ。この2頭の寿命が尽きれば、
この国から、いやこの地球から、ニホンオオカミは永久に消滅します。
郷愁にも似た、懐かしさと哀しさが湧き上がる。俺たちが、人間が滅ぼした動物たち。
心の隅に引っかかっていた何かが外れかかり、遠い記憶がボンヤリと甦ってきた。
ニホンオオカミ、2つの剥製、シーボルトの標本、ヤマイヌ、大小2種のオオカミに関わる伝承。
「もしかして、さっき僕たちの後を追ってきたのが。」
「はい、あの2頭が、最後のニホンオオカミです。
私たちの後を追い、護ってくれました。あれこそが『送り狼』、ご存じですか?
ニホンオオカミが絶滅すれば、『送り狼』という現象も消滅します。
まあ、既に此所以外では、全く違う意味で使われる言葉が残っているだけですが。」たのが初めてなら、その影響を予想出来なくても仕方ありません。
怪我もしなかったし、もう気にしないで下さい。それよりも、教えて下さいませんか。
御影と水妖。あれらは、一体、何ですか?」
「御影は、『聖域』の境界を護る式です。境界には強力な式が配置されていますが、
御影はその中でも最強の力を持ち、あの湾と海岸の周辺を護っています。
当然、あの場所に『余所者』が入り込む事などあり得ません。
人も動物も、そして霊的な存在も。もちろん渡り鳥や回遊魚は例外ですが。」
人はともかく、動物であっても余所者は入り込めない。それはおかしい。
『聖域』がいつ成立したのか具体的には聞いていないが、
廃村の話からして、少なくとも100年近く前なのは間違いないだろう。
しかし俺は昨日ヌートリアを見た。ヌートリアが日本に持ち込まれたのは70年ほど前。
既に『聖域』は成立していた筈だ。なのに何故ヌートリアはあの河に侵入し定着できたのか。
それにヤマイヌ。あの野犬の群れは、聖域の成立以前から存続してきたというのか。
0519名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 12:01:58.61ID:PLg7oZUN0
>>427
>>428
ロシアのトップレベル美少女出さないと貶める事が出来ないんだなあ
真凜ちゃんの個性的な可愛さは唯一無二だよね
0520名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 12:02:15.61ID:vo/7zgss0
 考えたことも無かった。
『聖域』の中には未だ生き延びている。カワウソが、ヤマイヌが、そしてオオカミが。
「今のうちに保護することは、出来ないんですか?」
「既に『聖域』以外では絶滅したと考えられている動物たちです。考え方は様々でしょうね。
でも、私はそれらの動物を此所の環境から切り離してはいけないと思っています。
あの動物たちを檻の中に閉じ込める。私にはそれが正しい方法だとは思えません。
Rさん、あなたは日本のトキが辿った道をご存じですか?
日本で最 思い出した。
俺は何故、昔聞いたヤマイヌとオオカミの話を忘れていたのか。
どうして昨日見た動物を、カワウソではなくヌートリアだと思ったのか。
とても哀しかった。哀し過ぎて、俺は自分の記憶を封印していた。
2003年、日本最後のトキが死んだ。その名は『トキ子(キン)』。
中国から移入したトキの増殖が行われているが、日本のトキは、もう、いない。
トキ子が死んだことを知った夜、俺は夢を見た。
とても哀しくて、辛い夢。
そしてその翌朝以来、俺は忘れていた。この国で人間が絶滅させた動物たち。
オオカミ、ヤマイヌ、そしてカワウソ。それらを忘れるように仕向けたのは、俺自身。
人間が絶滅寸前に追い込んだ生物たち。その過程には言及することなく、
今度は自分たちの利権と主義主張のために、その生物たちを利用する。
例えば希少動物を原告にした裁判。そんな恥知らずな茶番なら、幾つも知っている。
自然保護運動を隠れ蓑にした、補助金の利権を巡る争いはその最たるものだろう。
カンガルーの個体数調整を是としながら、クジラとイルカを神聖視するテロリストも同様。
此所で静かに生物たちを見守り、その生態を記録し続ける遍さんの心境を思うと、
軽々しく『保護』という言葉を口にした自分が恥ずかしくなる。トキは、檻の中で、死んだのですよ。」
遍さんは言葉を切り、ふう、と小さく息を吐いた。
「人の都合で絶滅寸前に追い込んだ生物たち。
それを更に、保護の名目で檻の中に閉じ込める。傲慢だとは思いませんか?
『聖域』に生息する全ての生物は、私たち一族が大切に受け継いできた遺産。
そしてもちろん、この国全体の遺産でもあります。
もしも生物の一部が、私たちの代で絶滅することになったとしても、
私たちは絶滅した生物を忘れてはなりません。私たち自身がその生物を絶滅に追い込んだ。
その痛切な自責の念とあわせて、絶滅した生物たちを記憶し続ける義務があります。
そして、そのためにこそ、私は此所で研究を続けているのです。」
遍さんの笑顔は優しく、そして、哀しかった。
0521名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 12:02:22.47ID:UrBDB5LL0
期待外れ
0522名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 12:03:01.91ID:B9E5KggU0
 「それにしても。Rさん、あなたは本当に不思議な人ですね。
いや、あなたたち、と言うべきでしょうか。
御影が最初の一言で呼び掛けたのは、Lさまだった 「はい...古い、死者の魂が河の水を依り代にして人の姿をとったものが『水妖』、
同じ魂が山に上り、落ち葉を依り代にして人の姿をとったものが『山妖』。
だから『水妖』と『山妖』、どちらも本質としては同じものです。
そのまま長い時を経て、人としての性質や記憶が失われると、
妖怪と呼ばれるものに変化します。
それは、肉体が滅んだ後もこの世に留まり続ける魂の成れの果て。
それもまた魂が辿る旅路の終着駅の1つ、そう、私は教えて貰いました。
遍さん、説明は、これで良いですか?」
姫の表情は少し緊張している。恐らく、遍さんが『上』のメンバーだと知っているのだ。
一族の事情に疎い俺には失言のしようもないが、様々な事情を知る姫にとって、
『上』の前での失言は許されない。注意深く言葉を選んでいるのが分かる。
「お見事。過不足のない、完璧な説明です。相変わらず聡明で、そして慎重なお方だ。」
聞きたいことは他にもあるが、今、姫にこれ以上の緊張を強いるのは酷だろう。
「『御影』と『水妖』、何となく分かりました。ところで遍さん、明日も調査をするんですか?」
「午前中は調査をするつもりでしたが、予想より多くの資料が集まりました。
明日は当主様のお屋敷に戻って試料を大学に発送します。次の調査が必要かどうか、
その後で相談しましょう。だから明日の朝は少しゆっくり、8時起床で如何ですか?」
「了解です。じゃ、明日の朝8時に。」
俺は姫を促して部屋に戻った。すから。」
俺と姫が? どういう意味だ。今回、俺は釣りをしただけで、『力』を使ってはいない。
姫が使おうとした術は未発動、しかもその術を『上』は既に知っている。一体、何の不思議が?
「当主様に直属の式は、余程の事がなければ姿を見せません。
一族の中でも、自分の目で『御影』を見た者は、ほとんどいないでしょう。
先刻も、義務を果たすためだけならば、ただ水妖たちを遠ざければ済んだ筈。
それなのに『御影』は彼処に現れ、しかもあなたたちに話しかけた。
『水妖たちの無礼を許してやってくれ』と、そして、『今後の心配は不要』と。
一体何故なのか、見当も付かない。本当に不思議という他ありません。」
遍さんは眼鏡を外し、ハンカチでレンズを拭いた。
「それはさておき、『水妖』についての説明は、私よりLさまの方が余程適任です。
Lさま、お願いできますか?」
0523名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 12:03:43.16ID:1WNoy/Rc0
 「カワウソやオオカミのこと、知っていたんですか?」
姫は俺のベッドに腰掛けた。窓には鍵、そして 翌朝、俺は7時前に眼を覚ました。姫は隣のベッドで寝息を立てている。
そっと部屋を出て、施設の玄関に向かった。何となく、そうすべきだと思ったからだ。
鍵を開け、ドアを押し開ける。ガサガサという異音、一体?
ドアをくぐり、足下を見て息を呑んだ。
細い笹で繋がれた鮎が、床に敷いた柏の葉の上に置かれている。
鮎の片眼から口に笹を通し、また次の鮎の片眼から口に笹を通す。
そうして十数尾の鮎が繋がれていた。間違いない、昨夜の水妖たちの仕業だ。
あの、小さな黒い人影たちが鮎を捕り、笹で繋ぐ情景が脳裏に浮かぶ。
罪滅ぼしのつもりなのか、昨夜は不気味に見えた黒い影に親しみが湧く。
「Rさん、そのお魚、昨夜のうちに?」 パーカーを羽織った姫が立っていた。
「水妖たちがお詫びに置いていったんでしょうね。今日の昼食は鮎の塩焼きです。
当主様のお屋敷に戻ったら、早速準備しましょう。」
折角だから、ヒレに塩をまぶし、魚体に踊り串を打つ。本格的な塩焼き。
笹を通してあるから片眼は潰れているが、そこに串を打てば全然目立たない...
え?片眼が潰れた、贈り物の魚?テン。
「此所には貴重な動物がいる。それは聞いた事がありました。
他の場所には、もういなくなった動物たちだって。
だから、出来れば自分の眼で見てみたかったんです。
でも、本当に遇えるかどうか分からなかったから、Rさんには話せませんでした。
期待を裏切ってしまったらと、そう思って。」
俺は姫の隣に腰掛けて、小さな肩を抱いた。
「気を遣ってもらって、本当に感謝してます。それに、遍さんの話を聞いて、
長い間忘れていた、とても大事なことを、思い出すことが出来ました。」
俺はもう絶対に、あの動物たちの事を忘れない。そう、絶対に。
「気を悪くしてませんか?」 「大・丈・夫、分かるでしょ?」 「...はい。」
決して失いたくない温もりを、もう一度しっかりと抱き締めた。
0524名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 12:04:29.63ID:ZV3/JVxN0
 そうか。 水妖≒河童、山妖≒山童。 そうだったのか。
河童の原始的な姿を示すと言われる奄美のケンムンや沖縄のキジムナーには、
捕った魚を分けてくれるという伝承や魚の片眼を食べるという伝承が多い。
何故エラから口でなく、片眼から口に笹を通すのかは分からない。
しかし、俺と同じような経験をした人間が語った話が、
後にそれらの伝承に変化したのではないか。片眼の抜かれた、贈り物の魚。
河童が魚の片眼を抜くという話は聞いたことが無い。
しかし『片眼の魚』の伝承は各地に残っていると聞いた。
元を辿れば、河 翌日、家族4人揃っての朝食。何だか久し振りのような気がして可笑しくなる。
食事を済ませた後、部屋に戻ってのんびりしていると、
床に座って絵本を読んでいた翠が何事か呟いた。誰かに話しかけた風ではない、独り言?
Sさんと姫、もちろん俺も翠の独り言に聞き耳を立てた。
「とーしゅさまは、おかあさんのおとうさん。
とーかさまは、おかあさんのおかあさん。」
俺たち3人は思わず顔を見合わせた。
建前とはいえ、当主様と桃花の方様の血縁は封じられている。
Sさんは俺と姫に、翠の前ではその話題に触れないようにと念を押していた。
「もしかして、Mさんですかね?」
此処で過ごす間、俺たちの世話ををしてくれる感じの良い女性。
「Mさんが一族のしきたりを知らないはずが無い。違うと思う。」
それなら、考えられることは1つしか無い。しかし、そうだとすれば。
「翠が自分で感知した、ということですか?」 「そうとしか、考えられない。」
「以前、翠ちゃんの感覚の一部を封印した筈ですよね?」 姫の顔も緊張している。
「したわよ。でも封が不十分だったのか、血縁による特別な現象なのかは分からない。
今後の様子を見て、対応を考えなきゃね。あ、翠、大丈夫よ、大丈夫。」
俺たちが難しい顔をして話し合っているのを見て不安になったのだろう。
翠は顔を上げて俺たちを見つめていた。泣きそうな顔。
俺は慌てて駆け寄り翠を抱き上げた。
「大丈夫だよ。お父さんと一緒に絵本読もう。ね?」
正直、翠の将来に不安はある。でも、それは考えても仕方が無いことだ。
翠の成長を見守りながら、その都度対応するしかない。
床から絵本を拾い上げ、ソファに座る。
笑顔の戻った翠と一緒に、大きな声で絵本を読んだ。片眼の魚は結びついていたのかもしれない。
今、此処以外に、河童や山童がいる場所が残っているだろうか。
去年、沖縄に旅行した時、同行した沖縄出身の少女から
『先の大戦以降、キジムナーを見たという人はほとんどいないらしい。』という話を聞いた。
それに姫は、『先の大戦以降、此処以外であの光の列が現れたという報告は無い。』と言った。
『先の大戦以降』、単なる偶然とは思えない。それはあまりに不思議な符号ではないか。
恐らく先の大戦を境に、何かが大きく変わったのだ。
社会の仕組みか、人の心のあり方か、あるいは魂の旅路に関わる何かか。
それは一体何だろう。それが分かれば、人と妖怪が近しい生活を再び取り戻せるのか。
鮎をビニール袋に入れ、柏の葉を片づけながら、そんな事を考えていた。
0525名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 12:10:53.07ID:nxAJxRTs0
練習嫌いなの?
0526名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 12:12:18.59ID:Q5IzCwRZ0
ミスマリンちゃん
0527名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 12:13:16.01ID:wUkHSb3r0
 「出来ればもう少し、大物のスズキの資料が欲しいですね。
明日からの二次調査も、お願い出来ますか?」 遍さんは少し申し訳なさそうな顔をした。
スズキの大物は2尾 2度目の調査は、スズキの大物5尾分の資料を採取して終了した。
もちろん50cm以下の小物も釣れたし、『十分なデータが取れた。』と遍さんは言った。
姫が62cmのアカメを1尾釣り、その資料を追加出来たのも大きな成果だ。
施設に戻り、釣り具を片づけたあとで、俺は用意してきた荷物を解いた。
ペットボトルに小分けした日本酒、餅、紙コップ、小さな紙皿。そして型抜きした厚紙。
調査の無かった5日、午後から街へ出て用意した物だ。厚紙はSさんが型を抜いてくれた。
あらかじめ遍さんにも話して了解をもらってある。
「祭壇はどこに作れば良いですか?」 「斜面を下る道の入り口近くが良いと思います。」
厚紙を組み合わせて簡単な祭壇を組み立てた。底の部分には重しにする石を何個か詰める。
防水加工された厚紙だし、屋根もあるから少々の雨なら供物は濡れないだろう。
5分程で小さなお社の形をした祭壇が完成した。
調査の間、俺たちを見守ってくれたヤマイヌとオオカミ、鮎を届けてくれた水妖。
それから、長い間この場所の境界を護り続けている式、『御影』。
皆に感謝の気持ちを込めて日本酒と餅を供える。
動物たちが出来るだけ長く命脈を保てるよう、長命祈願の祈祷も併せて行う。
姫に教えて貰った祝詞を詠唱し、姫と並んで手を合わせた。
「手順は、大丈夫でしたか?」 「はい、素晴らしい出来でした。合格です。」
遍さんの4駆に乗り込み、施設前の広場を出発したのは7時半少し前。
そのあとも暫くの間、俺たちを見守る視線を感じていた。釣れていないので、二度目の調査をしたいのは当然だろう。
姫もあらかじめ大学に7日と8日の欠席届を提出していたし、全然問題は無い。
「最初からそのつもりだったので大丈夫です。大物のデータが必要なら、
2日とも夕方の釣りをした方が良いですね。」
「前回の調査では大物が釣れたのが4時〜5時半頃でした。少し余裕を見て、
3時〜6時までという日程でどうですか?それなら2日とも日帰りが可能ですし。」
前回のことを気にしてくれているのだろう。宿泊するのは構わないが、
日帰りならば調査の時間以外は4人一緒に過ごすことが出来る。
Sさんのことを考えればとても安心だし、ありがたい。
「了解しました。日帰りで2日間の調査と言うことでお願いします。」
0528名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 12:13:41.01ID:8GYxZ3D20
すげー
練習をしなくても本郷に勝てちゃうんだぜ
本郷は大丈夫?
競技を続ける意味あるの?
0529名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 12:14:25.43ID:Nj0sN5KR0
 5月8日、お屋敷に戻る日。朝食を済ませた後、俺と姫は荷物をまとめていた。
ノックの音。ドアを開けると、緊張した表情のMさんが立っていた。
「Sさま、桃花の方さまがお呼びです。ご用意を。」
桃花の方さま?当主様と

 お屋敷に戻ってきた日の夜。
翠を寝かしつけた後で、Sさんは俺と姫をリビングに招集した。
いつもなら翠と一緒に寝てしまう時間だが、今夜は姫もしっかり起きている。
テーブルの上には背の高いグラスが3つ。そして白い布包みが1つ。
説明を聞くまでもなく、その中身があの箱であることが分かる。
Sさんが桃花の方様から相続した遺産、飛びきりの呪物。
包みの中から滲み出す気配が気になって何となく落ち着かない。
「さて、何から説明しようかな。何となく、緊張するわね。」
「呪いの話から始めた方が良いと思います。Rさんは何も知らないんですから。」
「そうね、じゃ、まずは順序良く。」
Sさんは炭酸水にウイスキーを数滴加えただけの極薄ハイボールを一口飲んだ。
「簡単に言うと、私たちの一族には古い呪いが掛けられてるの。
男の子が生まれると呪いの影響を受け、最悪の場合、その子は命を奪われる。
記録によれば、600年ほど前、ある依頼を通して関わった事件が呪いの源。
一族の生業からして、そういう恨みを買うこともあり得る。仕方ないわよね。」
何となく、分かる。術者に恨みを抱いた何者かが、一族を根絶やしにするために
家の世嗣となる男の子を対象にした呪いを掛けたのだろう。
古い伝承には時折見られるモチーフだし、それに起因するしきたりが残る地域もある。
ただ、600年経ってもこの呪いの力は衰えず、その一方で一族は現在も命脈を保っている。
それならば、その呪いに対抗する方法があるということだ。つまり、あの箱の中身は。
「相続した遺産は、その呪いに対抗するための呪物ということですか?」の方さまでなく?
数分でSさんは身支度を整え、Mさんと一緒に部屋を出ていった。
「何の、お話でしょうね?」 俺の手から翠を抱き上げて、姫は微笑んだ
「悪いお話ではありません。多分、『相続』です、大切な『遺産』の。ね〜。」
「『相続』って、『遺産』って、一体何のことですか?」
「翠ちゃんは最初から女の子だと分かっていたので相続は先延ばしになりました。
でも、今度は男の子の可能性もありますから、遺産が相続されるんです。
これ以上のことはSさん自身が説明するまで待って下さい。」
つまり、『これ以上は聞いてくれるな』と言うことだ。
湧き上がる疑問を必死で呑み込み、翠の相手を姫に任せて荷造りを続けた。
一時間ほどして、Sさんが部屋に戻ってきた。優しい笑顔。
Sさんの後から部屋に入ってきたMさんは、小さな木の箱を捧げ持っている。
...俺にでもすぐに分かった。 箱の中から滲み出る気配。。
どんなに大切な遺産か知らないが、間違いない。
これは、『呪物』だ。しかも、とびきりの。
「Sさん。私、一生懸命手伝います。」 姫はSさんに駆け寄り、手を握った。
翠も姫の真似をしてSさんの手を握る。 「てつだい、ます。」
「2人とも、ありがと。」 Sさんはにっこり笑って2人の頭を撫でた。
俺たちは当初の予定通り、その日の午後にお屋敷に戻った。
0530名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 12:14:57.06ID:Q5IzCwRZ0
ミスマリンちゃん
0531名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 12:15:22.17ID:r50kx0R+0
忘れ物しまくりだし満腹中枢もおかしいし
この子は軽いADHDっぽい
そうなると回りは相当根気よく諭さないと無理
0532名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 12:15:40.47ID:aBogjHS00
 「相変わらず冴えてるわね。ほとんど正解。
でも、これは呪物じゃ無くて祭具。まあ、突き詰めれば両者の線引きは難しいし、
これに関しては間違うのも無理はない。元々は別の目的で使うものだし。」
「御免なさい。何て言うか、感じる気配が尋常じゃない気がして。」
「強力な呪いに対抗するのだから、尋常じゃ無い力は当然。
ただ、普通は出産後に幾つかの儀式を行うだけで充分、これを使う必要はない。」
Sさんは一旦言葉を 「当初作られたのは4個と言われているけれど、現存しているのは3個。
呪いが掛けられた後は、代々、桃花の方様とその娘が相続してきた宝玉、璧。
この璧の号は『真紅』。」
Sさんは左手で宝玉を取り、右手の中指に嵌めた。大きめの指輪に見えないこともない。
そして、中指から外した宝玉を掌に載せて姫に差し出した。
「Lも実際に見るのは初めてでしょ。触ってみる?」
姫は頷いて宝玉を受けとった。それを右の手首に...え?
まるで当たり前のように、深紅の宝玉が姫の手首で輝いている。
「何故、指輪が腕輪に?」
「『大きさ』は決まっていないんです。きっと、足に嵌めることも出来ますよ。」
「実際、男の子が生まれたら足首に嵌めることが多いみたいね。」
Sさんは姫から受けとった宝玉を白い布の上に戻した。
「R君も触ってみたい?」 悪戯っぽい笑顔。
しかしそれは、俺が触ってはいけないもの。何故かそんな気がした。
「いいえ、遠慮しておきます。触ってはいけないような気がするので。」
Sさんは悪戯っぽい笑みを浮かべた。
「そう、残念ね。どうなるのか、ちょっと見てみたいけれど。」
「試して貰うなら、『力』をちゃんと説明してからでないと。」 姫も笑いを堪えている。
そうだ、未だこの宝玉の『力』を聞いていない。
「その宝玉で、どうやって呪いを逸らすんですか?」
「生まれた子が女の子なら、呪いは発動しない。それなら、
生まれた子が女の子だということに出来れば、呪いの発動を止められる。
そのためにこれを使うの。これを身に付けている間、その子は誰が見ても女の子。
元々これは、ある種の祭祀で神官が女装する時に使われていたもの。
本当に女になるのだから、女装というのは変だけれど。」て白い包みを見つめた。小さく溜息をつく。
「呪いの影響を最も強く受けるのは、当主様の子か孫として生まれた男の子。」
つまり、Sさんのお腹の子が男の子なら呪いの影響を強く受ける。しかし何故。
「かなり前の時代から、当主様は世襲ではないんですよね。
なのにどうして当主様の子か孫として生まれた男の子が強い影響を受けるんですか?」
「呪いが掛けられた当時は世襲だったからよ。
普通、一度成立した呪いはその対象を変更出来ない。」
呪いの対象が変更出来ないのなら、『次の当主になる運命の男の子』は一応安全だ。
しかし『力』が血縁を通じて遺伝する以上、当主様の子と孫を危険にさらすのでは
将来の優秀な術者を失いかねない。まして現在、一族は少子化の影響を受けている。
性別に関わらず、生まれた子は絶対に失いたくない筈だ。
自分でも不思議だが、
この時、俺には『自分の子を失うかも知れない』という危機感が全く無かった。
もし翠を失ったらと想像するだけでパニックになりかけるというのに。
多分それは、あの箱の中身の役割を知っていたからだ。その呪いに対抗する強力な祭具。
0533名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 12:16:18.68ID:gE+gXMsZ0
 「しかし、ずっと女の子として育てる訳にはいきませんよね?」
「生まれてから7日間欺くことができれば、もう呪いは発動しない。
その後はこれを そうか、Sさんは翠を産んだのと同じ病院で出産する予定だ。
あらかじめO川先生や看護師さんたちに事情を説明し、協力して貰わなければならない。
一族に産婦人科医がいれば、お屋敷で出産することも不可能では無い。
看護師さんの数も限られるし、その方が対策は確かに楽だろう。
しかし出産時に何か事故があった場合、施設の整った病院でなければ
対応出来ない事もある。敢えてお屋敷で出産するリスクは冒したくない。
「O川先生と看護師さんたちに口裏を合わせて貰う必要がある、ということですね?」
「そう、たとえこれを使っていても、7日が過ぎるまでの間『男の子』は禁句。
もし誰かが口を滑らせたら、全てが水の泡。でも大丈夫。私、必ずこの子を守る。」
Sさんは微笑んで、両掌をそっとお腹に当てた。
嫌な予感がする。失敗すれば、折角生まれてくる我が子を失う。
その実感がじわりと重くのしかかってきた。
しかしSさんは普段通り自信に満ちている。もしかしてSさんは。
「これを使わずに守る方法があるんですか?例えば、その、『禁呪』とか。」
「いいえ、これを使うしか方法は無い。だからみんなに協力して貰わないとね。」
「Sさん、私、全力で手伝います。絶対大丈夫ですよ。」 「ありがと。」

『遺産(結)』 完て育てても大丈夫。ただし、問題が2つ。」
これ程強力な祭具を、生まれたばかりの赤子に使うのだから、問題が有って当然だろう。
「どんな、問題ですか?」
「7日が過ぎたら、なるべく早く縁の神様にお参りして、
生まれたのは男の子だと報告してからこれを外さなければならない。
7日を過ぎてもこれを嵌めたままでいると、戻れなくなると言われてるの。
でも、7日が過ぎたら退院して、そうね、あの川の神様に男の子だと報告してから
これを外せば良い。だからこれは大した問題じゃない。」
「もう1つの問題は大したこと、なんですね?」
「大したことっていうより、ややこしい問題。L、何だか分かる?」
「子供が生まれてからこれを嵌めるまでをどうするか、だと思います。」
「そう、正解。」 「どういう事ですか?」
「もし男の子なら、当然これを使うことになる。
でも、これを使う前は男の子に見える訳だから、
誰かが『可愛い男の子ですよ』って言ったら、その時点で呪いが発動してしまう。
先代の桃花の方さまは、あのお屋敷でご出産なされたから、
その対策はわりと楽だったと聞いたけど。」
0534名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 12:16:23.93ID:tQr7jvOV0
インスタライブ7回ってすごいな
自分大好きなんだろうな
0535名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 12:16:55.54ID:3zKec6eA0
 6月19日。既に予定日を2日過ぎていたが、Sさんに出産の兆しは無い。
しかし、大学で姫を迎えてお屋敷に戻ると、Sさんが緊張した顔で俺たちを待っていた。
「少しまずいことになったわ。だから急だけどこれから入院する。
もう病院には了解を貰ったし、あとは当座の荷物を車に積んで移動するだけ。」
「一体何があったんですか?」
「『上』から電話が有ったの。『不幸の輪廻』の活動がかなり活発になってるって。
活動がこれ以上活発になれば何が起こるか予想出来ない。
だからすぐに用意をして。今の段階で説明出来るのはこれだけ。」
Sさんが入院したのは翠を産んだ時と同じ部屋。家族も宿泊可能な広い個室。
週末を家族揃ってのんびりと過ごし、日曜の夜になったが出産の兆しは無い。
俺はさすがに不安になった。しかも不安の種はそれだけではない。
その夜、俺がなかなか寝付けなかったのも当然だった。
O川先生や看護師さんたちへの説明と協力依頼は済んでいるのか。
俺が尋ねると、Sさんは『大丈夫。』と言って微笑んだ。
しかし、本当に大丈夫か、見落としはないか、そう考えるとますます不安になる。
このままでは気配に気付いた誰かを起こしてしまう。
俺はそっと部屋を出て一階へ向かった。気分転換が必要だ。
自動販売機で飲み物を買い、待合室のベンチで眠くなるのを待つつもりだった。
エレベーターを降り、常夜灯の灯りを頼りに廊下を歩く。
しかしベンチに座っても不安は増すばかり、気分転換どころではない。
どれくらい座っていただろう。足許から声が聞こえたような気がして視線を床に落とした。
影? 薄明かりの中では不自然な程に濃い影が、床に伸びている。
見る間にその影は長く伸び、俺のすぐ隣の壁をはい上がった。
影というより、壁にぽっかりと穴が開いたかのような漆黒の闇。これはまるで。
0536名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 12:17:45.17ID:Qk/IV1H40
 『案ずるな。』
もう一度、ハッキリと声が聞こえた。間違いない、この声はあの時の。
『我が、分かるか?』
「はい。分かります。」
『心配だろうが、5日間、我が時を稼ぐ。
その間、何であろうと誰であろうと、お前達の邪魔をする力を此処へは通さぬ。
ただ一心に、お前達のやるべきことに集中すれば良い。』
あの場所。『聖域』の河口から遠い距離を越えて、一族最強の式が俺に話しかけている。
「とても心強いお話ですが、これは当主様のご指示でしょうか?」
『いや、我の意志だ。危急の場合、我らは独自の判断を許されている。』
「何故、私たちのためにそこまでして下さるのか分からないの Sさんの陣痛が強くなったのは翌日、6月22日の昼過ぎだった。
「翠、おいで。」 Sさんはベッドで翠を隣りに座らせ、小さな肩を抱いた。
「おかあさんはこれから赤ちゃんを産むの。待っててくれる?」
「うん。あかちゃんはおとこのこ?おんなのこ?」
首筋から背中の毛が逆立った。もし男の子で、翠の感覚がそれを感知したら。
「生まれてみないと分からないけど、おかあさんはどっちでも良いな。
男の子でも女の子でも、大切な宝物だから。早く会いたい。」
「みどりも、どっちでもいいな...」
Sさんの腕の中で、翠は既に寝息を立てていた。
「式が護ってくれるから、ゆっくり寝ててね。さて、これで一番の不確定要素は対応済み。」
Sさんがナースステーションに電話を掛ける間、俺は車椅子を準備した。
姫が車椅子を押してエレベーターに向かう。「いよいよですね。」
「L、頼りにしてるわよ。」 「任せて下さい。」
今回、Sさんの希望で俺と姫は出産に立ち会うことになっている。
O川先生が処置室の前で待っていてくれた。
「お二人は暫く此処でお待ち下さい。Sさんが分娩室に入ったらお呼びします。」
O川先生の表情に曇りはない。全て順調、自分に言い聞かせる。が。」
『礼、だ。あの酒は旨かった。だが、何よりお前達の気持が嬉しい。皆も喜んでいる。
ただし、期限は5日。それが限界だ。あとはお前達次第。さて、迎えが来たようだな。
細君の出産は明日、心してあたれ。』
闇は見る間に薄れ、廊下に小さな足音が響いた。姫だ。
「Rさん、どうしたんです。今の気配はまるで。」
「先月『聖域』の河口で会った、あの最強の式が味方をしてくれるそうです。
だから子供が生まれた後5日間は誰にも僕たちの邪魔は出来ない。心強いですよね。
それにSさんの出産は明日だと教えてくれました。もう部屋に戻って休みましょう。
明日は忙しくなりますよ、ドキドキしますね。」
「大丈夫です。私も、頑張りますから。」
0537名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 12:18:20.15ID:DdDWik3R0
本郷さんや村上佳菜子もシニアデビュー1年目のグランプリシリーズって面白いように点が出たけど翌年くらいから本人が劣化したわけじゃないのに急に出なくなったよね
初年度はご祝儀的につくもんなのかと思ってたから、見た目ノーミスでこの点数は正直びっくりした
0538名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 12:18:29.12ID:m4Y78UtV0
 姫と2人、廊下のベンチに座ってその時を待つ。
ゆっくりと、ゆっくりと過ぎる時間。じりじりする思いで待ち続ける。
30分程で分娩室のドアが開いた。姫が胸ポケットからそっとあの宝玉を取り出す。
事前に確認した手順通りだ。子供が生まれたら姫は宝玉をSさんに渡す。
そしてもし男の子なら、Sさんは宝玉をその子の足に嵌める。それで完了。
いや待て、それでは。
O川先生と看護師さんは男の子が女の子に変わったのを目の当たりにする。
何故それに気付かなかった?
かえって、それが『本当は男の子なのに』と強調する結果になりはしないか。
しかも一族の力の一端が人目にさらされる。その後の対応は一体どうすれば。
「Rさん、Lさん。分娩室へどうぞ。立ち会いをお願いします。」
我に返った。△本さんの声。師長を務めるベテラン看護師。
分娩室の中には看護師がもう1人、◎内さん。若手だが手際の良い人だ。
「Sさん、心強い味方が来ましたよ。」 O川先生が俺たちを見て微笑んだ。
分娩台のSさんがO川先生に右手を差し出し、O川先生がその手を握った。
「O川先生、私必ず元気な女の子を産みます。力を貸して下さいね。」
「その意気です。一緒に頑張りましょう。」
Sさんは△本さんと◎内さんにも手を差し出した。2人もSさんの手を握る。
「△本さんも、◎内さんも、力を貸して下さいね。きっと、 床に膝をつき、Sさんの手を握る。ずっと声を掛けて励まし続けた。
一時間近くが経っただろうか。
「もうすぐです。生まれますよ。」 Sさんが俺の手を一際強く握り返した直後。
「おめでとう御座います。やっぱり女の子ですね。」 O川先生は満面の笑み。
続いて産声が聞こえた。 姫がSさんにそっと宝玉を手渡す。
やがて△本さんがタオルにくるまれた赤子をSさんに抱かせてくれた。
あとはSさんが赤子の足に宝玉を嵌めるかどうか。
「あの、先生、もう一度性別を確認したほうが。」 ◎内さんの訝しげな表情。
腹の底がヒヤリと冷たくなる。何故だ?彼女には術が完全には効いていない。もしもこの後。
『そうです。性別が間違っていたら困りますから。』 軽い耳鳴り。
姫の『あの声』だ。微かに空気が震えている。
姫はふわりと近づいて、Sさんから赤子を受けとった。
『やっぱり女の子。ほら、Sさんによく似ていますよ。』
3人に向けて赤子をかざして見せる。 3人はボンヤリと赤子を見つめ、小さく頷く。
その時、Sさんが澄んだ声で歌い出した。3度繰り返し、新しい命を言祝ぐ歌。
一瞬ボンヤリしていた3人は、Sさんの歌声で我に返った。
Sさんの術と姫の術、最高のコンビネーション。
今度こそ大丈夫。
『◎内さんの言葉で皆が赤子の性別を確認した。確かに、女の子。』 それが3人の記憶。
O川先生も、△本さんも、そして◎内さん自身も。
そして宝玉を身につけた赤子は、今後3人だけでなく誰が見ても女の子。
取り敢えず山場を1つ越えた。あと7日間、何事もなければ呪いは発動しない。子ですから。」
何故、『女の子』と二度繰り返したのだろう? しかもその前にSさんは3人の手を。
...そうか、術。確かに、これなら大丈夫。
Sさんは3人の視覚と記憶を一気に、そして確実に操作するつもりだ。
お正月のトランプで見せてくれた術、あの強力な後催眠暗示。
子供が生まれた瞬間にこの術は発動する。
そして生まれた子の性別に関わらず、3人にはその子が女の子に見える。
心から信じていれば口を滑らす心配は無い。恐らくこれが、最善の策。
0539名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 12:18:31.11ID:mZsZGFu10
>>30
テニスやサッカーみたいに直接対戦する競技じゃないから欠点公言しても関係ないやん
0540名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 12:19:13.90ID:Q0QLDx9D0
 6月27日、子供が生まれて5日目。
生まれた時刻は3時18分だったから、『御影』が設定した期限は今日の同時刻で切れる。
期限が切れた後は何が起こるか予想出来ない、当然外出は控えるべきだろう。
姫は大学を早退し 『部屋に戻れ。』 足元から聞き慣れた声が聞こえた。
管さん。しかしその大きさ、丸くなっているが体を伸ばせば優に2mはあるだろう。
「管さん。あの、どうしてそんな大きさに?」
『『不幸の輪廻』の活動が活発になれば、『良き理』の活動も活発になる。それが道理。
わしらは『良き理』から流れ込む力を借りて活動する。流れ込む力が増えれば、当然こうなる。』
「今、外にいるあれには、『不幸の輪廻』から力が流れ込んでいるということですか?」
『そうだ。だからあれも普段よりずっと強い力を使える。
『御影』が決めた期限が切れたから、此処を探し当てることが出来たのだろう。
これから時が経てば、あれと同じようなものがもっと集まってくる。
『御影』が決めた期限は切れたが、勿論わしらがあれを食い止める。
しかし、今後なるべく此処には近づくな。早く戻れ。』
軽く頭を下げ、飲み物を買って部屋に戻った。姫が窓から外を覗いている。暗い表情。
「呪いは発動していないのに、何故あんなものが此処に。」
「さっき管さんは『不幸の輪廻』の影響だと言ってました。活動が活発化しているからだって。」
「明日で7日目、呪いの発動は止められると思うけど、退院する時が問題ね。」
そうだ、無事7日を過ぎたなら出来るだけ早く此処を出なければならない。
そして川の神様のお社で...しかし『もっと集まってくる』と管さんは言った。
そんな中、どうやって此の病院を出れば良い?人でお屋敷に戻って籠城の用意を済ませた。
翠に新しい絵本を何冊か買って病院に戻ったのが2時50分頃。ぎりぎり期限内。
その夜は何事も無く過ぎ、翌日も日中は特に変わった様子は見えなかった。
異変が起きたのは夕方。翠が欲しがった飲み物を買いに、一階の待合室に降りた時だ。
既に診療時間は終了している。人気の無い待合室。
玄関脇に並ぶ自動販売機の前まで来ると、玄関から異様な気配を感じた。
玄関のガラス越しにそっと外を覗く。玄関を出てすぐの場所にある小さな植え込み。
その前にボンヤリとした人影が立っていた。 ...まずい、あれは。
今までに見た、どの霊よりもおぞましいもの。
ケアンズのホテルで壁から生えてきた男も、ある男の部屋に現れた鬼も、
これ程までに禍々しい気配をまとってはいなかった。
0541名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 12:19:54.12ID:QPTBF9Oc0
 ドアが、開く。
『ちょっとお邪魔するよ。』 初老の男性が立っていた。
あの川の神様、○瀬△□◎主之尊。
「〇瀬の主様!」 翠を抱き寄せ、俺は床に膝をついた。
『君に子が生まれたと分かったら、いても立ってもいられなくてね。』
川の神様は部屋の中を見回し、一人掛けのソファに腰を降ろした。
『あんな山の中まで来てもらうのは細君の体に悪いだろうし、私が出向けば済むことだ。
どうしてもこのタイミングでなければ困る仕事もあったし、ついでに立ち寄らせてもらった。
しかし込み入った仕事とはいえ、少々疲れた。歳のせい、かな。』
俺は床に両手をついた。
「本来こちらから伺うべきところ、誠に申し訳ありません。」
『気の短い年寄りが待ちきれずに祭主の子に会いに来ただけ。気に病む必要はない。
さて、この年寄りと祭主が揃えば此所は即席の社。R、聞か 赤子の泣き声で目が覚めた。藍?
Sさんが抱き上げると藍は泣きやんだ。 「もうミルクの時間だね。」 Sさんの微笑み。
はっとして時計を見る。3時25分、既に7日を過ぎている。
もう呪いは発動しない。しかし。
そっと窓の外を覗いた姫はすぐにカーテンを閉めた。
「もう、少なくとも数十はいます。あれだけ多いと、対処は難しいですね。」
まだ診療時間内、病院には途切れなく他の客が訪れる。
それでも他の客たちが何の影響も受けないということは、
集まっているものたちの狙いが俺たちだということだ。
「一体、目的はなんでしょうか?」
「はっきりとは分からないけど、一番ありそうなのは『乗っ取り』かしら。
私たちに憑依して体を自分のものにする。Lが言った通り、あれ程多いと対処が難しい。
私やLの術が効くかどうか分からないものも、いくつか混じってるし。」
2人の術が効かない。一体そんな相手に、どう対処すれば良いのか。もらおうか。
生まれた子は姫君かな、それとも若君かな。』
「男の子、です。」
『そうか、どちらにしても目出度い。では顔を見せてくれ。』
俺はベビーベッドから赤子を抱き上げ、川の神様の前に跪いた。
『ふふ、母君に良く似ている。君以上の美丈夫になるぞ。この子の名は?』
「藍と名付けました。」
『姉君の名とも縁があり、君たちの家族を結びつける力の名と同じ音。良い名だ。』
川の神様は赤子の体に三度触れ、何事か呟いた。ゆっくりとソファから立ち上がる。
『これで良い、御陰神様のご機嫌を伺ってから帰るとしよう。
姫君も、ご機嫌よう。弟君を大事にしておくれ。』
川の神様は翠の頭を撫でてからドアへ向き直った。
俺は駆け寄ってドアを開け、深く頭を下げた。
『お前たちも帰る支度をしなさい。何者も、今のお前たちに害をなすことは出来ない。』
ドアをくぐった瞬間、川の神様の後ろ姿は消えた。
0542名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 12:20:45.94ID:7BS0amTF0
 念のため、授けられた勾玉と短剣は持ってきている。
しかし、新しく生まれた子まで護ってくれるかどうかは分からない。
その時、俺はさっき見た夢を思い出した。
「あの、もしかしたら対処の必要はないかも知れません。」
Sさんと姫は同時に俺を見た。 「Rさん、どういうことですか?」
「さっき、夢を見たんです。川の神様が『大丈夫だから帰る支度をしなさい』と仰って。」
「それ、ただの夢じゃないかも知れない。私も見たの 「本当に大丈夫なんでしょうか?」 そっと姫に囁く。
玄関の外に集まったものたちは、俺たちが出てくるのを待っている。
「神様を疑うなんて、罰が当たりますよ。」
姫が玄関のドアを開け、俺は意を決して一歩踏み出した。
さわ、と、空気が震えた。俺たちを中心にして、透明な波紋がゆっくりと拡がっていく。
集まっていたものたちのほとんどが、その波紋を避けるようにあっけなく逃げ去った。
残ったものも地面に伏して次第に薄れていく。微かに聞こえる呪詛の声にも力は無い。
傾いた日差しの中で、微かに見える。俺たちの体を覆う夥しい光の粒子、『光塵』。
Sさんも、姫も、翠も、もちろん藍も。全身が淡い光で包まれていた。
川の神様の残り香が、俺たちを護ってくれている。 胸の奥が熱くなった。
そして、Sさんの見た夢によれば、もう呪いが発動することはない。
俺の夢の中で川の神様が仰った『込み入った仕事』とは、この呪いを解くことだったのだろう。
長く一族を悩ませてきた呪いは、遂にその力を失った。 とても清々しい気分だ。
俺の後に翠と手を繋いだ姫、その後に藍を抱いたSさん。ゆっくりと歩を進める。
その後ろには小さな白い影が見え隠れしていた。
「そう言えば、私も見たんです。川の神様の夢。」 俺は立ち止まって振り向いた。
「どんな、夢だったんですか?」 姫の頬がほんのりと紅に染まった。
「『今回の働きは見事だった。』と誉めて下さいました。それから。」
「それから?」 俺とSさんは声を合わせた。
「『次は君が産む子を期待している。』と。」 姫はかがんで翠と視線を合わせた。
「ねぇ翠ちゃん。私が赤ちゃんを産んだら、嬉しい?」 「うん、うれしい!」

 お屋敷へ向けて走る車の中。窓から吹き込む風は軽く、乾いていた。もう梅雨は明ける。
やがて巡ってくる夏に先駆けて、家族5人の新しい生活が始まろうとしていた。

「新しい命・第弐章」 完川の神様の夢。
『これから後に生まれる男の子には何の障りもない。』と、そして
『新しい勾玉を届けに来た。』と仰ったの。もしかしたら。」
俺は未だ解いていない荷物の中から桐の箱を取りだした。
短剣、そして勾玉。水晶、白瑪瑙、翡翠、そして。
もう一個、見慣れない勾玉が並んでいた。吸い込まれるような深い青。
その表面に輝く、夜空の星のような、細かい金色の微粒子。
「Sさん、これ。」 俺はその勾玉をSさんに手渡した。
「瑠璃、そしてラピスラズリ。これは『藍』の極致。やっぱり、正夢だったのね。」
Sさんは藍の左足首からあの宝玉を外した。そして右手に瑠璃の勾玉を握らせる。
「川の神様のお墨付きが出たのだから大丈夫、皆で帰りましょう。」
0543名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 12:24:51.40ID:tlsGAr6R0
あれ?この子
目の形が変わったー?
0544名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 12:26:34.95ID:zM6phmiW0
>>540
私たちの投稿した物語を読み、
人の思いや繋がりを感じることの嬉しさを想って頂けしまった・・F5の間隔が長すぎて藍さんのコメントに気づきませんでした

・・・黄龍という事なら朱雀じゃなくて赤龍だったということじゃないですか(汗)

DVDの件、やっぱりあったんですね、夢見る姫の夢を台無しにしかねないとRさんが気にかけてたあのアイテムWW

黒い猫の式=Sの宅急便という事かもしれませんね。お茶目だ。

この物語がRさんの大事な人に見せるのが大きな目的という事を考えれば、我々が見れるRさんの姿が一部オミットになるのは道理でしたね。

ともすれば自分より周りを優先してしまうRさんが、Kさんの事で何も思わないはずなかったですね。

悪しき縁。血縁相克のキーワード。物語一つ一つに重要な言葉が最低ひとつ入っている気がします。
そしてみんなの物語がひとつの結末に向かっている。そんな気がします。

Kさんのお墓は?生き残った分家の人は?今は戸籍がある事が多いのでおおっぴらに制裁は不可能

和解や手打ち無くしておそらく終息は不可能でしょう。そのことについてみんな苦しんだとおもうのです。

気持ちを押し殺して暮らしてたという側面がこの物語には重要な要素の気がします。今後の展開で明らかになるのでしょうか?らば、
まさに冥利に尽きます。ありがとう御座いました。

>>541
朱雀でも、紅龍(七面天女)でも、良いではありませんか。
広く深いご見識に、改めて敬意を表します。

私自身は、『出会い』という軸を中心にして、
他の物語が環状に配置されているイメージを感じています。
環を構成するピースがあと幾つあるのか、興味深いですね。

例えばO川先生の記憶を操作したのだから、
その後『藍』ちゃんの出生証明書は書き換えられた筈です。
(Sさんの術、一族の影響力、どちらかの結果かは分かりません。)
『上』がその気になれば、分家を根こそぎ闇に葬るのも不可能ではない、と
『黒い』私は思っていましたが、『和解』や『手打ち』も十分考えられますね。
新作以降の展開を楽しみに待ちたいと存じます。
ありがとう御座いました。
0545名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 12:28:39.95ID:IbC2HLU30
 さて、DVDの件、思いの他すんなりと知人のOKを貰いました。
元々の原稿では『入学式と卒業式(中)』の冒頭にあたる部分です。
知人と相談の上で 新学期、姫が初めて登校する日。約束通り姫を高校に送るために少し早起きをした。
既にダイニングではSさんがお弁当を作っている。当分、送迎と弁当作りは分業制になる。
Sさんにおはようのキスをしてからコーヒーを飲む。それから姫の部屋へ。
高校生になるのだから、本来は目覚まし時計を使って自分で起きる方が良いのだろう。
しかし、ただでも生活が大きく変わる訳だし、いきなりそこまで要求するのは無理がある。
我ながら甘いとは思ったが、Sさんもこの点について何も言わなかった。
姫が自分から言い お屋敷へ戻るとSさんがリビングで新聞を読んでいた。
向かいのソファに座った俺を見て、Sさんは小さく溜息をつく。
「あらら、悄気た顔。やっぱり、Lと離れるのがかなり辛いのね。」
「今まで、ずっと一緒だったんですから」 また涙が零れそうになったので慌てて黙った。
「L、学校行くのは嫌だって言ったの?」
「いいえ、Lさんは『大丈夫』って。でも何だかそれが余計に可哀相で。
もし、『Sさんはずっと一緒なのに』って言われたらどうしようと思ってたんですけど。」
「馬鹿ね。Lはそんなこと言わないわよ。」
「でも、Lさんだって少しは嫉妬するかも知れないじゃないですか。」
「嫉妬?」 「はい。」 「Lが、私に?」 「はい。」
Sさんは暫くキョトンとしたあと、笑い出した。
「こんなに想ってもらってるのに、嫉妬なんかするはず無いでしょ。」
真顔に戻ったSさんは自信満々の表情だ。
実は今までも気になっていたから、これは丁度良い機会かも知れない。ない限り、まだ暫くはこの役目を務めさせて貰えるだろう。
「Lさん、そろそろ時間ですよ。」 姫の部屋をノックする。
「はい、おはよう御座います。」 少しの間をおいて返事が聞こえたので部屋に入った。
姫はベッドの上で体を起こしている。まだ、ボンヤリしているが、そこが何とも可愛い。
「おはよう御座います。」 「私、今日から高校へ行くんですね。」
「そうです。いよいよあの制服が着られますよ。ダイニングで待ってますから。」 「はい。」し、現在の冒頭部分を一部修正して投稿致しました。
この部分を改めて投稿するにあたり、知人の指示に従って加筆・修正をしております。
ただ、物語の本筋からは外れている気もしますし、
「どこが怖い話?」というご批判も覚悟しております。
それでは、ごく短い話ですが、リクエストして頂いた方々にお楽しみ頂ければ幸いです。
0546名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 12:29:29.03ID:fjBi+TnH0
宮原さんや三原さん、樋口さんみんなシニアに上がってから20〜30点は点数上げてきたんだし、羽生くんなんてジュニアの時より100点も上げてきた
応援してるし、ちょっとずつでもスコアが上がるよう頑張って欲しいな…坂本さん!
0547名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 12:29:50.31ID:Jrl0vcQf0
スレは伸ばして上げつつわだいは逸らしたい

なのでageレスコピペの連投

これでデータ上は順位アップ

オスカーさんも必死だな
0548名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 12:30:28.54ID:wgECkTkf0
>>21
羽生は
フェルナンデスは練習嫌いと言われてたけど以外とそんなこと無かった
みたいなこと言ってたけどな
0549名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 12:30:32.70ID:b8r44ETp0
 3人で朝食を食べ、姫の持ち物を皆で点検した。やっぱり、過保護か?
姫を助手席に乗せて出発。念のため少し早めに出たので道は空いている。
姫はずっと黙って窓の外を見ていた。気のせいか、少し横顔が緊張しているように見える。
リサーチしておいた通り、姫の高校の裏門近く、広い路肩に車を停めた。
運転席から出ようとしたら姫が俺の左手を掴んだ。目にうっすらと涙を浮かべている。
「どうしたんです?」 「私、Rさんと...」 つい、俺まで泣きそうになる。
「大丈夫、学校が終 「あの、前から気になっていたんですけど。」 「なあに?」
「何ていうか、僕たちは三角関係、ですよね。いくら一族では珍しくないとはいっても、
SさんはLさんと気まずい事になったりしないんですか?」
「今まで気まずいことになった事があった?」 「いや、今までは無い、と思いますけど。」
「気を遣ってくれるのは嬉しいけど、今までもこれからも、気まずくなんかならない。」
「でも。」 Sさんは人差し指で俺の唇を押さえた。
「じゃ、あなたは嫉妬してたの?」 「僕が誰に、ですか?」
「あなたは私に許婚がいると思ってたんでしょ?その許婚に嫉妬、してた?」
「いいえ。許婚がいるかもしれない人とこんな関係になって、
少し後ろめたいとは思ってましたけど。嫉妬する気には。」
「嫉妬は、相手を独占したいと思う気持ちから生まれる。自然な感情かも知れないけど、
夫婦や家族の結びつきを深めるのにはむしろ邪魔になる。その意味では邪念と言っても良い。」
「邪念、ですか?」
「あなたは今でも私のこと『Sさん』って呼ぶわね。どうして?」
「だって、Sさんは本当に綺麗で凄い人で。尊敬してるし、それに年上ですから。」
「好きな時に、そう、今だって抱けるんだから、この女は俺のものだって思わない?」
「いや、むしろこの状況が夢じゃないかと、今でも時々心配になるくらいです。
まして、Sさんが自分のものだなんて、とても。」までにちゃんと迎えに来ます。それまでお互い頑張りましょう。」
「Rさんも、寂しいんですか?」 
「あたりまえです。こんな長い時間離れることなんて無かったんですから。」
姫はハンカチで涙を拭いた。濡れた頬にそっとキスをする。
およそ学校に行くこと自体が初めてなのだから、不安で寂しいのは無理もない。胸が痛んだ。
「ごめんなさい。私、大丈夫です。でも、もうちょっとだけ。」
姫は俺の肩に頭を預け、暫く目を閉じていたが、やがて背筋を伸ばして前を見た。
運転席から出て助手席のドアを開け、車を降りた姫に鞄を手渡す。
「行って来ます。」 「行ってらっしゃい。じゃあ、あとで。」 「はい。」
少しだけ目が赤かったが、姫は爽やかな笑顔になっていた。これなら大丈夫。
小さく手を振りながら裏門をくぐる姿を見届けてから、ゆっくりと車を走らせた。
0550名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 12:31:24.25ID:b8r44ETp0
>>547
マヌケ、広告代理店のバーカ

どこが上げてんだよ死ねよ貧乏人のコジキw
0551名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 12:31:28.55ID:ExLXuwXu0
記事を真に受けてる奴が多いな。
期待されてる人の指導者やコーチは世間に対して厳しくやっていることをアピールするもの。
ドキュメンタリーでもカメラが回った途端に厳しくなる。
0552名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 12:32:31.54ID:PeSJMGf60
選曲がダメだな 大人びすぎてる
明るく華やかな少女の魅力が伝わる曲にすべきだった
残念ながらこのオリンピックには出場できない
0553名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 12:32:31.92ID:3/NCo6VV0
 「そう、あなたは私のことをこれ以上無いほどに尊重してくれる。
私たちの一族では、女性がかなり尊重されてるから、表立っての男尊女卑は存在しない。
でも、それに慣れてる私でも、あなたの心の動きには時々本 「ちょっと待って下さい!だってあのDVDは。」
「時間的な順番からすれば当然なんだし、別に責めてる訳じゃないわよ。
でも初めて一緒に過ごしたあの夜、あなたの心に彼女の姿が浮かんだでしょ?
『Sさんは彼女に少し似てる』って。さすがにあれは、彼女に嫉妬しても罰は当たらないと思うな。」
「いや、それは...今、今は違いますよ。」
Sさんはふわりと立ち上がってテーブルを回り込み、俺の左隣りに座った。
「誰か別の女性を見た時、あなたが『Sさんの眼に少し似てる』とか、
『姫の髪型に似てる』って思うこと、ちゃんと分かってる。きっとLも同じ。
私もLも、それがとても嬉しいの。だから今は、あのDVDの彼女にも嫉妬なんかしない。
あ、でもLにはさすがに刺激が強すぎるわね。」
一瞬、目の前が真っ白になった。きっと俺の顔も蒼白だったろう。
「あの、もしかして、LさんもあのDVDを?」
「まさか。セーラー服だけじゃなく、白衣の天使も大好きだなんて、私、絶対Lに説明出来ない。」
!? 思わず立ち上がった。
「白衣って!そんな詳しく調べたんですか?中身は。」
「もう、落ち着いて。Lに見られないように荷造りするの、苦労したのよ。
題名やパッケージの写真が見えちゃうのは仕方無いでしょ。それに、半分以上が」
俺は思わず耳を塞いだ。恥ずかしい、もう滅茶苦茶だ。
「あ〜あ〜あ〜聞こえない。聞こえません、聞こえませんよ。」 「馬鹿みたい。」
仰る通りです。 絵に描いたような、今まで経験したことのない、それは見事な、藪蛇。
でも恥ずかしさと同時に、俺の心は不思議な安らかさで満たされていた。

『入学式と卒業式(中・冒頭部補遺)』 了驚かされる。
あなたは私を自分のものだと思ってはいない。だから嫉妬もしない。Lについても同じ。
最大限に尊重してるから年下なのに『Lさん』って呼ぶし、自分のものだとも思っていない。
「...Sさんも、Lさんも、僕を自分のものだとは思っていないということですか?」
「独立した魂を持つ誰かが、別の誰かのものだなんて、そんなこと絶対に有るはずがない。」
Sさんは目を伏せて自分の指先を見詰めた。呟くような声。
「どんな人にも天命がある。特に術者は、その天命に忠実でなければ。」
天命を果たすことが魂の旅路の目的なら、夫婦や家族の意味とは何だろう。
いや、長い旅路の途中で出会い、真に結ばれる魂。それこそが『良き縁』ではないか。
「それぞれの旅路の中で出会い、互いの魂が引かれ合うからこそ...」
「ご名答。まあ正直、私だって『呼び捨てにして欲しい』『あなたのものになりたい』って、
思うこともあるけれど。」 Sさんは顔を上げた。悪戯っぽい笑顔。
「それにね、私、嫉妬したことも有るわよ。あなたのことで。」 「誰に、ですか?」
「名前は知らないけど、女優さん。きっと、あなたの部屋に有ったDVDに出てる人ね。」
顔から音を立てて血の気が引いた。
俺は何故、PCの脇、あのDVD(R18指定)の山を忘れていたんだ?
0554名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 12:32:52.11ID:eSm6PPbi0
コーチの事なめまくってるんだろうな
この子練習ちゃんとしませんって外に向けて事言うって相当だろ
0555名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 12:33:13.35ID:QqFSgQ+x0
さて、明日は(もう今日ですが)4時起きなので最後のボヤキを

本家にかけられた呪いの件ですが、呪いが直系と判断するのはどういう状況なのか?それについて考えました

当主さんが居て、娘さんが二人居たとします。片方が分家に嫁いでも呪いから見たら直系の判断基準は変わりません

比較的本家に近い分家は、出産において本家の犠牲になっている?と想像できるのがこの呪いへの対応です

赤の祭具が一つなのに、男の双子だったら? 意図的に早産、流産という手を使えばもう一方を防波堤にできますね。

3つの祭具のうち、世襲でない役職の祭具はあるにしても、赤の宝玉は原則本家にしか相続されないと思われます

昔は今よりも出産に関しては鉄の掟が存在し、場合によっては軋轢も生じたかもしれませんね

成長を待たずに男子が死亡し、残りの嫁いだ女子が出産。そうすると呪いの発動は移動します

時代によっては、本家側が分家のだれかを拉致する事もあったかもしれませんね

もしかしたら分家の反乱は、「何らかの形で」本家から真の独立を目指した物だったのかもしれませんね
0556名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 12:34:06.36ID:3e0tJubc0
>>395
>>1
ブスざまぁ
www
それでもお買い上げw

http://i.imgur.com/c77DVcR.jpg

http://i.imgur.com/sOZQN6X.jpg

http://i.imgur.com/ao72n4E.jpg

http://i.imgur.com/EvqUolk.jpg

http://i.imgur.com/FORLjH3.jpg

https://i.imgur.com/WhY6ijd.jpg蒙古ひだがある

https://i.imgur.com/i8rFH7X.jpg蒙古ひだがある

http://i.imgur.com/y0JFRMh.jpgない

https://i.imgur.com/F0DLlMU.jpgない

https://i.imgur.com/botQyNZ.jpg★イマココ
0557名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 12:34:13.86ID:9hH4hulB0
>>565
おそらく知人は意図的に年号の明記を避けています。
しかし物語の中のDVDのエピソード、リクエストに応えた後付けって感じになったら嫌だなと思ってましたが、違和感なく楽しく読めました。
538さんの考察がきっかけでこのエピソードが読めた訳だし、考察が物語の本筋に影響しているとも思えません。
これまで私も色々考察させて頂きましたし、藍さんの投稿待ちで皆が好き勝手に考察するのはアリ、な気がしますけどねぇ。の日付と曜日、月齢や天気の描写を総合して、
私はこれらの物語の >>567

ただいま〜。朝のお勤め(期限付き)が終わりましたのでこれから寝ます(汗)

>「あるいは青の宝玉か白の宝玉を使う方法が有るのかも知れません」

白か青が、もしかしたら「女子を男子に偽装する」力があれば本家だけで完結する事が可能かもしれませんが

恐らくそんな都合の良い状況は無かったかも。あったとしても少子化でどの道大変だったでしょうしね

当主が世襲にならなくなったのは力の継承が難しくなったから徳川御三家みたいな存在と合議によると、お家存続の道を模索した結果かもしれませんね、『出会い』は2005年の出来事だと考えています。

>>566
病院での出産でないとすれば、赤の宝玉を使わずに呪いを回避する事は可能でしょう。
あるいは青の宝玉か白の宝玉を使う方法が有るのかも知れません。例えば『死産だったことにする』。
いつもながら、本当に深いご考察恐れ入ります。有り難う御座いました。
0558名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 12:34:28.19ID:DZSvyXhJO
コスが地道すぎる。賛否両論起きるぐらいの大胆さが欲しい。
0559名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 12:34:42.97ID:OawR8tB10
初めて書き込ませていただきます。
長文な上、前置きも少し長くなってしまいますがお許しください。

私の夫が所謂「見える人」だと知ったのは結婚2年目になってからでした。
正月に夫の実家に帰った際に夫の幼馴染から聞かされて初めて知ったのです。
結婚するまで4年一緒にいましたが一度も彼から霊感があるなどとは聞いたことがなく
私はといえば異常に感が良いと周りから言われますが見えない人間で怖がりなので想像もしませんでした。
でも思い出してみると私が生まれてはじめての心霊体験をしたのも彼と一緒の時でしたし
時々「あれ?」と思っていたことにいくつか腑に落ちたりもしました。
ただ夫が何かを怖がる様を一度も見たことがなく、その幼馴染も「こいつは本当に豪胆だよ
小さいときから怖がったところを見たところがない」と言っていたほどなので
時々「あれ?」と思うようなことがあっても夫の様子を見るとすぐ安心してしまっていたのです。

息子が生まれた時、この子も夫から何か受け継いでいるのではないかなと
少し不安に思ったりもしましたが、産んだ場所が夫の海外赴任で駐在した海外であったこともあり
毎日バタバタと忙しくしている間に時間が過ぎて行きました。

息子には常に何か見えていたようで
私には見えない何かと「きゃっきゃっ」と大きな笑い声を上げて遊んでいたり
おしゃべりしたりしていました、。
そしてそんなときは必ずうちの犬とネコ達が息子のベビーラックやベッドの周りを守るかのように囲んで座っていたのも不思議でした。
いくつも不思議なことがありましたが息子が楽しそうなのと
夫が「大丈夫」といったので見守ることにしたのです。
0560名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 12:35:21.93ID:2Bxjl/9F0
帰国した後、息子が3歳になったばかりの頃のことです。
車に乗って家族3人買い物に行きました、その途中夫が「コーヒー買ってくる」と
ある私鉄駅の駅前にある広いコインパーキングに車をいれスタバに行きました。

私と息子は後部座席に座って待っていましたが
夫が車から出て行って1分も経たない内に息子の様子に変化が現れました。
キョロキョロと車の両側を落ち着きなく見ているのです。
いつもと違う何か切迫したものを感じた私は息子を落ち着かせようと思い
横にあった絵本を取ろうとしてはっとしました。
息子の歯が小さくカタカタ音を立てている、震えているんだと気づいたのです。

夫と同じく豪胆で怖がったことのない性格の息子の顔に浮かんでいたのは明らかな恐怖でした。

「どうしたの?お腹いたい?」と話しかけましたが息子は目を見開いてキョロキョロするばかり
只事ではないと感じました、「何が見える?怖いものいるの?」と質問を変えると
「あの人怪我してるよ」
「いっぱい怪我してる」
「血と黒いの黒いのいっぱい、痛いの」
私には全く見えませんでした
夕日から夕闇に変る丁度見難いときでなんとなく霞のようなもやっているような感じでした。
見えても怖いのでしょうが見えないものが傍にいるというのもとてつもなく恐ろしく
なんとか息子の恐怖をとってやりたい、守らねばを思い「どこにいるの?誰がいるの?」と聞きました。
息子は「家族なの、おじいちゃんとおじさん、おばあちゃんとお姉ちゃんとお兄ちゃん」と答えました。
様子と人数から車の両側からこちらに近づいて来ているようでした。
0561名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 12:35:45.33ID:2Bxjl/9F0
私は息子をチャイルドシートから降ろし、抱きかかえて外が見えないようにしてから心の中で
「この子に何かしたらただじゃおかない、早く消えろ」と震えながら念じました。
次の瞬間息子が「来ないで!怖い!来ないで!!」っと叫びました。
一瞬体が浮いたような気がして顔を上げると、車が左右に揺れていました。
車の左右に何かがいて、車をすごい力で左右に揺らしていたんです。

揺れはどんどん酷くなり、私は息子の体を包む様に抱いたまま車の左右の窓や天井に頭をぶつけました。
車を揺すっている何かは全員同じリズムで車を叩くように押していて
ドンドンともバンバンとも言えない音が響いていました。
息子を放さないようにするのが精一杯で夫に電話したくてもできません。
私は毬のように車の中で転がされながら、夫が帰ってくることだけを祈っていました。
何分経ったのか、腕の中で息子が「お父さん!」と叫びました。
駅のほうから夫が歩いてくるのが一瞬見えたとたん、車の揺れはなくなっていました。

夫はこっちを見ると急に走り出し、あっという間に車まで来てくれました。
恐怖でまだ何も話せませんでしたが夫は何も聞かず
「遅くなってごめんね、もう大丈夫だよ」と言ってタオルで車の周りをパタパタとはたきました。
私は説明しようとしましたがまだ震えが止まらず、腰が抜けてしまっていました。
夫は息子に「お母さんを守ってえらかった」と言って頭をなでてやり
私には「○○(息子の名前)を守ってくれてありがとうね」と言って暖かいコーヒーを渡してくれました。

私の頭にはいくつもコブができていて、わき腹や体中あちこちに軽いアザが出来ていました。
翌日になって首の痛みが酷いので医者に行くと何度も頭をぶつけたせなのか首が軽い捻挫のようになっていると言われました。
私の怪我以外は息子には何もなく、その後その霊に会うこともありませんでした。
0563名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 12:36:54.33ID:lo5HY5lp0
>>1
二年前から成長したなw

DOI2015インタ

908 名前:名無し草 [sage] :2017/07/21(金) 06:34:16.18
レコーダー整理してたらDOI2015のやつでてきた
四回転と3A練習してるからプログラムに取り入れたいとかほざいてたw
鼻と目が酷すぎw
ホンコンにしかみえないw

http://i.imgur.com/XaEGSuQ.jpg
http://i.imgur.com/hMNvn0T.jpg
http://i.imgur.com/GSX67OY.jpg
http://i.imgur.com/Z3Ttwxo.jpg
0565名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 12:37:22.01ID:kNoWXYLe0
 少し開けた窓から流れ込む潮風、微かに混じるディーゼルエンジンの排気臭。
この街では比較的大 一ヶ月もの間ホテルや旅館で生活するのは不経済だし、どうしても食事に不満が出る。
俺はいわゆるマンスリーアパートを借りて自炊する生活を選んだ。
修行の場所は町外れにある古い神社とその周辺、毎日朝6時から約3時間の行を修める。
アパートと神社の間、移動は徒歩(これも修行の一部)、往復で約2時間。
朝食抜きで5時には出発、行を終えてアパートに戻るのが10時頃、食事をしたらしばらく昼寝。
数日してその生活に慣れてくると、俺は次第に時間を持て余し気味になった。
特に昼寝から覚めた後、夕食までの時間が長くてどうにもならない。
早めに夕食を食べて朝まで寝てしまおうかとも思ったが、昼寝の後ではそうそう眠れない。
もちろん修行の間は深酒も出来ない。そこで思いついたのが釣りだった。港に俺は車を停めた。渡船や船宿の看板が幾つか見える。
地元では釣り場としてもメジャーな港らしい。途中の釣具屋で買った釣り情報誌を開く。
見知らぬ土地ではあるが、久し振りの釣りに俺の心は浮き立っていた。

 『上』から指示された研修、平たく言えばある場所で修行をするために、
俺はその街に一ヶ月ほど滞在することになっていた。今まで滞在した中で一番大きな街。
藍が生まれてまだ四ヶ月、どうにも気が乗らないが、こればかりは仕方ない。
術の修行だけならSさんや姫に指導して貰えば済む話。
しかし、この土地にある期間滞在して修行することが必要なのだとSさんは言った。
「術者の個性によって、どの場所で修行するかは違う。縁の深い神様の下で修行すれば、
比較的短時間で感覚が研ぎ澄まされるし、基礎的な能力も高まる。それにね、この修行の
指示が来たのだから、『上』があなたを一人前の術者として認めたということ。
これから仕事の依頼も少しずつ増えてくるわよ。頑張って修行して来てよね、『お父さん』。」
0566名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 12:37:30.93ID:lo5HY5lp0
スレ埋めれば埋めるほどヒラメの写真貼り付けてやるよ
0567名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 12:37:53.24ID:g21p3i2Z0
マジでインスタライブなんてやってるの?
自分から注目されたがりなんだね。
0569名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 12:38:30.57ID:kNoWXYLe0
>>564
自己紹介乙w
お前がじゃないの?

お前が芸能事務所の関係者だから

直ぐに芸能事務所と結びつくんだろうw
0570名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 12:39:22.87ID:gjNKgRZ+0
 翌日、昼寝の後夕食の下準備をしてから釣りに出掛けた。
前日と同じで、薄暗くなるとアタリが出る。小型は丁寧にリリースし、
良型が釣れたらキープ。一尾毎に血抜きをし、レジ袋に入れる。
のんびりと釣りを続け、3尾目をキープしたところで終了。しばらく夕日を眺めた。
その気になれば毎日でも釣りは出来るのだし、欲張る必要も無い。
ゆっくり釣り具をまとめて立ち上がると軽い目眩がした。立ち眩みか。
修行を始めて既に一週間、疲れも出る頃だろう。
深呼吸をしてから防波堤の上を歩く。10月下旬、既に夕方の風は涼しい。
ふと、風とは違う冷気を感じた。20m程前方に人影が見える。
違和感。自動的に拡張した感覚が警報を告げている。緊急度MAX。
そのあり方自体が俺とは違う。それはおそらく、人の形をした何か。
しかし其処を通り過ぎなければ帰れない。『鍵』を掛けて歩を進めた。
近づくと人影がル 通り過ぎる瞬間、少女は俺を見たが、すぐに海面へと視線を戻した。
そして俺が通り過ぎたタイミングを見計らうようにルアーをキャストする。
通り過ぎてから10m程、俺は立ち止まり海面を見るふりをして少女の様子を窺った。
短めの竿、小さなリール。リールのスプール(糸巻き部分)に肉抜き穴が並んでいる。
特徴的なデザインが懐かしい。S社のリール、『星座』の名を冠したフラッグシップモデルだ。
間違いなく95年型、父親から借りて使った時の感激を昨日のことのように思い出す。
もっと近くから見れば製品名や型番のロゴも確認出来る筈。
おそらく少女が父親か兄から借りて使っていたリールの記憶を再現しているのだろう。
死者が自ら望む姿で現れるのは知っている。
以前関わった事件では、女子高生の霊が持っていた刺繍入りのハンカチが手懸かりになった。
しかし服だけでなく、持ち物=釣り具をこれ程細部まで再現するなんて。
それにしても、この少女に感情が感じられないのは何故だろう。
恨みや憎しみ、あるいは悲しみ。およそ感情らしいものは何一つ伝わってこない。
先日の港で感じた姿の無い悪意と憎悪の塊。この少女の存在はその対極にある。
一心に釣りをする姿を暫く眺めた後、俺はアパートに戻った。を投げているのが分かる。釣りをする、霊?
紺のジーンズにクリーム色のパーカー。俺より背は低い。
更に近づき、通り過ぎる直前に横顔が見えた。思わず息を呑む。
少女だ、そして。その白い横顔を伝う一筋の鮮血。
桃色の唇の脇を流れた血は、細い顎の先端から滴って、
パーカーの胸元に大きな赤い染みを作っていた。
0571名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 12:40:34.15ID:gjNKgRZ+0
>>566
良いよw

俺は別に本田なんてどうでも良いよw

俺はここで

卑しく金儲けしてるアフィカスとレスアルバイトをからかってるだけだから

なあ貧乏人w
0572名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 12:41:25.89ID:WIgIOii30
 明日からもあの港で釣りをするべきか、それとも二度と近付くべきではないのか。
夕食を作り、部屋に備え付けのTVを見ながら夕食を食べ終えても結論は出ない。
風呂から出た所でケイタイが鳴った。しまった、定時の電話を。
「どうしたのよ。30分も過ぎたら心配するでしょ?」 Sさんの声だ。
怒っている様子は無いのでホッとする。
「済みません。近くの港で釣り人の幽霊を見て、どうしようかと考えていたらつい。」
「釣り人の幽霊?」 「はい、顔に血が、真っ赤な血が流れていました。」
「...何か嫌な感じはした?恨みとか憎しみとか。」
「いえ、ただ一心に釣りをしているようで、特に何の感情も。」
「血が見えたなら、恐らく何かの事件か事故に関わってる。
十分に注意して、手に負えないと分かったら深入りしちゃ駄目よ。」
「え、でもまだどうするかは」
声を潜めてSさんが囁いた。
「あなただけに見えるなら縁があるって事だし。
第一あなた、あんな綺麗な女の子、絶対放ってはおけない 翌日、結局俺は港へ出掛けた。
防波堤、昨夜少女を見た場所の近くに陣取った。時折ルアーを投げながら時間を潰す。
そして夕日が海面に沈み掛けた時、唐突に少女は現れた。
俺の左側、数m離れた場所に立って海を眺めている。昨夜と同じ服、同じ釣り具。
未だ明るいので赤金カラーのミノーも確認出来た。これは恐らくD社の製品。
そして白い横顔を伝う一筋の鮮血。やはり恨みも憎しみも感じない、一体何故?
ふと、少女の足元から長い影が伸びているのに俺は気付いた。
少女が釣りを始めるとその影も動く。幽霊に影があるなんて聞いたこともない。
そして、一心に釣りをするその姿が、何より俺の胸に痛かった。ょ?」
!?どうしてそれが少女だと...そうか、電話越しに俺の意識を。 思わず俺も声を潜める。
「ちょっと待って下さい。綺麗な女の子だからどうこういう訳じゃ」
「あ、L、電話来たわよ。翠もおいで。」 呼びかける声が聞こえたあと、Sさんはまた囁いた。
「今の話、Lと翠には内緒よ。絶対心配すると思うから。」 「了解です。」
姫と翠の声を聞いてから俺は眠りに就いた。
明日も朝早いし、修行は休めない。また、明日考える、それで良い。
0573名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 12:41:48.28ID:IP4VclUj0
>>310みたいなこと言う人もいるけど
そもそも羽生はナンデスがいるのを理由にクリケット行ったほどなんだからそりゃね
ナンデスが変わりだしたのはオーサーのとこ行ってからじゃないか
羽生が日本拠点だった頃それを理由に海外に行くならオーサーのとこがいいって言う人もいたし
したら本当にそうなった
0576名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 12:42:47.22ID:StkkUIxo0
>>574
アフィカスとクラウドソーシングで広告代理店に雇われた 
貧乏人のコジキだよ
0577名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 12:43:29.75ID:StkkUIxo0
>>575
人のマネしか出来ないから

アフィカスやレスアルバイトしか出来ないんだろう?

バカだからw
0579名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 12:44:36.45ID:8PrQL8qY0
安価つけて貰えないから顔真っ赤にしてるオスカー工作員
0580名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 12:44:41.35ID:yE8yio9J0
「もし、あの子と話をして、魂を体に戻す事ができたら。」
「もちろん魂が体に戻らなければ回復は望めない。
でも、魂が体に戻っても回復するとは限らないわ。逆の結果もあり得る。」
魂が戻った事が引き金になって、体が死んでしまうこともあり得るということか。
「もし逆の結果になったとしたら、あなたは耐えられる?」
「正直、分かりません。」
話をして記憶を戻した途端、恨みや憎しみの感情が爆発す 「分かりました。何か他には。」
「事件や事故の関係だとすれば、あの子の身元を突き止めるのは難しくないはず。
榊さんに頼んで調べて貰うつもりだけど、あなたはその作者さん、書いてくれてありがとう。またあなたのお話が読めてうれしいです。

藍さん、お休みだからって無理しないでくださいね。
巷ではRSとかノロとかが流行りだしているみたいだし、
寒くなってそろそろインフルの時期ですからねー。
でも、たぶん一番藍さんが作者さんのお話が好きなのだろうし、
ここに投下することを楽しみにもしているんだろうな。
無理しないで、でも早くにね(なんか矛盾w)。を知らない方が良い。
事前に情報を知っていると、無心に会話することが出来なくなるから。」
「僕はあの子との会話だけに集中するということですね?」
「そう、それから。」 「はい。」
「もしあの子の感情に恨みや憎しみの気配を感じたら対応を一旦中断して。
電話してくれたらすぐに私が其処に行く。」
お屋敷からこの街までは車で半日近くかかる。出来ればそんな事態になって欲しくはないが、
あの子の魂が『不幸の輪廻』に取り込まれるのを術で防ぐことができるのはSさんだけだ。
「ありがとう御座います。頑張ってみます。」
「其処で修行してる間にあなたの力は強くなっていく。
強力な言霊が予期せぬ事態を招くかも知れない。くれぐれも言葉に気を付けて。」
「はい、肝に銘じます。」能性もある。
そうなればあの子の魂は『不幸の輪廻』に取り込まれてしまう。残った体は抜け殻だ。
しかし、放っておいても遅かれ早かれ同じ結果になる。それならば。
「でも、やっぱりあのままにしてはおけません。綺麗な女の子だからと言う訳ではなくて。」
「分かってる。相手が誰でも、あなたはきっとそう言うと思ってた。
でも、気を付けて欲しいことがあるの。」 「何でしょう?」
「あまり長くあの子と一緒にいるのは良くないわ。そうね、1日30分以内にして。
記憶を取り戻す前にあの子があなたに依存してしまったら、その後の対応が難しい。」
0581名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 12:45:14.26ID:0F4nDEPrO
>>73
これがフカシじゃないんだとしたら、まりんに才能は無いってことだろ
誰より練習やっててあのスピン、あのエッジさばき、あのジャンプはヤバい

まさか皆が週5やるとこを週1でそれってとこだったりしてね?
まるで自分の子のスイミング教室レベルだけど…
学校の授業では凄いと言われても、それで全日本代表目指すとか言おうものならヘソで茶沸かせってレベル
0582名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 12:46:03.97ID:nZe7EKYq0
>>1
オスカー工作員がこうやってスレ潰してるんだからまじでこいつ真っ黒なんだな
それかガチの豚オタのシコシコニート爺さん
0583名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 12:46:47.45ID:r50kx0R+0
>>548
フェルナンデスはやらないんじゃなくて
発達入ってるから頑張っても
自分ではできなかったんだろ
だから家まで迎えにいったりして
回りがキッチリ管理したらできるようになったと
0584名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 12:46:54.86ID:8RlM6c6s0
>>1
ヒラメ豚さんは工作員をやとってるな
さすが朝鮮スケーター🐽
0585名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 12:47:04.87ID:yE8yio9J0
とうとう白状したね

アンカー付けて貰えると手当てが出るんだろ貧乏人w

それを知ってるからアンカーなんて言葉が出て来るw

あーあやっちまったな

自分が雇われた工作員とばらしてんのw
0586名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 12:47:59.90ID:3SckK5XX0
>>1
だっせーーーーー
もう2スレ目なのにいきなりスレ潰し
ヒラメの要請なの?
まじで頭おかしいごり押しオスカー
0587名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 12:49:14.09ID:ZP1bEgt30
>>1
工作員抽出

514 名前:名無しさん@恐縮です :2017/10/30(月) 11:57:33.13 ID:RIKneleN0
フィギュアスレってなんでキチガイが涌くのかね

517 名前:名無しさん@恐縮です [sage] :2017/10/30(月) 11:59:27.77 ID:wAA9JFA90
>>514
サッカーの本田のスレも潰してやったことあるぜ
アフィカスと広告代理店に雇われたレスアルバイトの貧乏人

571 名前:名無しさん@恐縮です [sage] :2017/10/30(月) 12:40:34.15 ID:gjNKgRZ+0
>>566
良いよw

俺は別に本田なんてどうでも良いよw

俺はここで

卑しく金儲けしてるアフィカスとレスアルバイトをからかってるだけだから

なあ貧乏人w

585 名前:名無しさん@恐縮です [sage] :2017/10/30(月) 12:47:04.87 ID:yE8yio9J0
とうとう白状したね

アンカー付けて貰えると手当てが出るんだろ貧乏人w

それを知ってるからアンカーなんて言葉が出て来るw

あーあやっちまったな

自分が雇われた工作員とばらしてんのw
0588名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 12:49:36.43ID:8pt1LBUp0
 「お前は、此処で釣りをしたいと言ったのか? 私に。」
まさかの男言葉。 外見と言葉遣いのギャップに驚いて俺はしどろもどろになった。
「え? あ、そうです。ルアーの釣りを、此処で。」
「それは構わない。だが。」 「はい。」
「私は釣りが下手だから、皆の邪魔にならないように此処で釣りをしている。
魚を釣りたいなら、お前はもっと別の場所を探した方が良い。」
俺を警戒している訳ではなく、心から忠告してくれているのは分かる。
しかしこの言葉遣い...高校生だとすれば5つは年下だろうに、俺を全くの子供扱い。
これではまるで時代劇のお姫様と従者の会話だ。思わず笑みが浮かぶ。
相手の気を悪くさせてしまっては元も子もないし、ここは従者を演じた方が良いに決まってる。
「実は昨日、此処で魚を釣ったんです。」 「本当か?」
「はい、良い型のタチウオを2尾、それで今日も此処でと。」
「そうか、なら好きにすると良い。」 「ありがとう御座います。」
少女はそれきり黙ったままルアーを投げ続けた。自分で言うほど下手には見えない。
そこそこ飛距離も出ている。これなら何時魚が釣れてもおかしくない。しかし彼女は...
その時俺にアタリが来た。重い引き、90cmクラスか。釣 「榊さんに調べてもらったんだけど、ここ数年の間では
それらしい事件や事故の記録が見つからないの。今はもっと前の記録を調べてもらってる。」
Sさんから電話が来たのは少女と初めて話した翌日の昼過ぎだった。
「病気、って可能性もありますかね?」
「病気で頭から血...脳外科とか?病院の入院患者も調べてもらうように頼んでおくけど、
事情が分かるまではくれぐれも用心してよね。そう、あの短剣、港にも持って行って。
もしあなたに何かあったら、私。」
受話器の向こうで涙を堪える気配。そうだ、4年前とは何もかもが違う。
Sさん、Lさん、翠、そして藍。俺にはもう、何よりも大切な家族がいるのだから。
受話器の向こうで心配してくれるSさんの姿を思うと胸が痛む。ここは何とか。
「大丈夫です。絶対に無茶はしません。それより。」 「なあに?」
「病院関係者に伝があるなら、手に入りませんか?本物の白衣。」 「白衣?」
「見事にこの修行を終えて帰れたら、ご褒美にSさんの」
「馬鹿! ...忘れたの?セーラー服の時、ホントに大変だったんだから。」
電話越しでなければ頬か太股を思い切りつねられていただろう。
しかしそれでSさんの涙が乾くなら、つまらない自虐ネタも充分役に立つ。げたタチウオを手早く処理して
持参したレジ袋に入れる。鋭い歯で袋を破らないように魚体を丸めるのがコツだ。
0589名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 12:50:55.97ID:eqm2GrNh0
>>587
自分と

相手の

立場を入れ替えて

相手を糾弾するやり方

広告代理店のテンプレだよなあw
0590名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 12:53:48.60ID:prtKvh510
このコーチは賢いと思うよ
マスコミに特別扱いされてる中で成績を出せないで風当たりが強くなる時に
コーチ自ら選手を公の場で叱れば批判が緩むもの
0594名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 12:56:27.02ID:cCuGTSKm0
 腕時計を確認しながら、俺はルアーを投げた。少女もルアーを投げ続ける。
突然、少女の竿が大きく曲がった。あの時と、同じだろうか。幻の川で釣った川魚。
やがて少女はタチウオを釣り上げた。80cmを軽く越える良型。
タチウオの傍らで立ち尽くす、少女の影。
「釣れた。初めて。」
この機を逃しては 少女はパーカーのフードを脱ぎ、血濡れの髪をかき上げた。
「此処だ。何が見える?」
額の右上、髪の毛の中に異様なものが見えた。高さ3cm、幅2cm位。
厚みは5〜6mm、やや斜めになった断端。白っぽい材質が血を吸って赤黒く染まっている。
何かの破片...これは鏃(やじり)、か。動物の骨から削りだした鏃が折れたのだろう。
恐らくは飛んできた矢が頭骨に刺さった衝撃で。しかし、なんという酷いことを。
「多分、鏃だと思います。鏃の、破片かと。」
「鏃、か。」 少女は一瞬遠い目をした。
「出来れば、抜いてほしい。私には出来ないから。」
少女は無造作に左手でそれを掴んだ。ジリジリという音、肉の焼ける匂い。
「私が触るとこうなる。火傷は直ぐに治るが...何か、抜く方法はないか?」
少女の左手、酷くただれていた親指から中指が見る間に修復されていく。
しかし、俺の手ではこうは行かない。とても素手では。
だからといって、外科で処置してもらう訳にもいかないだろう。ない。慎重に言葉を選ぶ。そして深呼吸。
「あなたは、その魚を食べるのですか?」
「食べる?」 少女は驚いたように俺を見た。
「はい、私は釣った魚を食べるために釣りをします。あなたは?」
防波堤の上で身を捩るタチウオの姿が急速に薄れ、やがて、消えた。
「私は、待っているのだ。釣りをしながら。」
「何を、それとも誰を、待っているのですか?」
少女が右手で頭を押さえて俯いた。大量の鮮血が防波堤に散る。
「駄目だ。思い出せない。思い出そうとすると、いつもこうだ。」
「怪我を、しているのですか?」
0595名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 12:56:52.12ID:oFKxKXVX0
このコピペのスレ潰しオスカーが雇ったピットクルーだったんだ
納得
頭がおかしいのには安価つけないようにするわ
0596名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 12:57:18.93ID:prtKvh510
>>567
安藤美姫、樋口新葉、新田谷凛その他
インスタライブをやるスケーターは他にもいるよ
0597名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 12:57:29.17ID:cCuGTSKm0
これも、広告代理店が募集してる
貧乏人アルバイトだろw

今大人気の「海外の反応」は日本人による自演だと判明 w

社会派必見!【日本人でよかった】と思える世界のありえない物事と世界の声を翻訳@2500円(多言語→日本語)※全ての提案者の方にお仕事お渡ししています
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>海外の記事の内容が薄い場合にはご自身で肉付けしてください。
そしてその記事に対しての海外の方の反応を20個以上お願いします
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0598名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 12:58:28.68ID:estlnIVk0
 「失礼します。」 俺は背後から少女の頭頂部に左手の甲でそっと触れた。
短剣の切っ先を左掌に置く。そのまま刃の中程を鏃の破片に当て、力を込めて右手を引く。
ギッ、と硬い感触。刃が鏃の破片に食い込んだ。いける。
「抜きますよ。」 声を掛けてから、俺は一気に右手を引き上げた。
抜けた鏃の破片が足元に落ちるのと同時に、深い傷口から『約束(下)』

 それから十数分後、少女は俺の部屋の布団に横たわっていた。
何とかあの領域が消滅する前に脱出出来たようだが、やはり少女の意識が戻らない。
鏃の破片を抜いたのがまずかったのか。しかし少女は。
その時、ケイタイが鳴った。
「何だか胸騒ぎがして電話したの。今、Lは翠とお風呂に入ってるから。
今日榊さんから電話があって、それらしい行方不明者の資料が見つかったって...
あなた、一体どうしたの?あの子に、何か変わったことがあったのね?」
「誤解されることはないと思いますが、彼女は今、僕の部屋で寝てます。」
数秒間の沈黙。
「...寝てる、あなたの部屋で。一体どういうこと?」
「あの子の頭に鏃の破片が食い込んでいました。出血はその傷からで、
思い出そうとするとひどく出血するから抜いてほしいと言われました。それで短剣を。」
受話器の向こうでSさんが息を呑む気配。 「本当に、あの短剣を、抜いたの?」
「はい。鏃に彼女が素手で触ると火傷するんです。火傷がすぐに治るのも見ましたが、
素手で抜けないならあの短剣を使うしか無いと、そう思って。」が吹き出した。
ぐらりと傾いた少女の体を抱き止めて傷口を押さえる。
直ぐに出血は止まり、傷口も見る間に塞がっていく。しかし、少女の意識が戻らない。
心なしか周りの景色が存在感を失いつつあるように見える。
少女の意識が戻らないままこの領域が消滅したら、少女はどうなる? そして俺は?
ますます景色の存在感が薄れていく。これ以上考えている暇はない。
短剣を鞘に収めてリュックにしまい、まとめた釣り具もリュックに縛り付ける。
タオルで鏃の破片をつかみ、そのまま丸めてこれもリュックに放り込む。
少女を両手で抱き上げて俺は急いだ。一刻も早く駐車場へ。そして車に。
0601名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 12:59:31.42ID:oFKxKXVX0
なるほどオスカーってアルバイト雇ってるのか
正社員じゃないってことだな
本田真凜は気持ち悪い事務所はいってるんだな
0602名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 13:00:37.84ID:T+THFAKp0
>>600
いや、アフィカスのバカとレスアルバイトの貧乏人が

俺様に楯突いたから

報復してやってんだよ

無料でw
0603名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 13:00:47.13ID:UczPjFzo0
ピットクルーさん真凜人気急降下に貢献してくれてありがとう
0604名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 13:02:14.69ID:T+THFAKp0
>>601
お前が芸能事務所関係者だから

直ぐにそんな事が思いうかぶんだな

お前の言葉は鏡って知ってる?

自分の置かれた立場で物事喋ってるw

つまり、お前の自己紹介だろそれw
0605名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 13:04:52.79ID:RhGrA8qs0
どうぞどうぞ

俺様はオスカーもビットクルーも関係ない暇人だからw

オスカーがやってることにすれば?w

俺様は痛くも痒くもないw
0606名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 13:05:55.33ID:9wZbFk+G0
 「お前のお陰で全部思い出した。礼を言う。」 微笑む少女に俺は黙って頭を下げた。
「生まれた時から私は奇妙な質で、父母は相当に苦労したようだ。
小学校に入学しても友達一人作れない私を、父は良く釣 「何が、有ったんですか?」 少女は右手の中指で涙を拭ってから顔を上げた。
「あの方が私を迎えに来た時、言いつけを守らずに目を開けてしまった。
あの方の、本当の姿を見てはいけなかったのに。」
「もしかしてそれは、あの鏃のせいだったのではないですか?」
「どんな言い訳も意味が無い。私は言いつけを守れなかったのだから。
それから私にはあの港がただ1つの居場所になった。
重なり合う2つの世界の狭間、『何処でもない場所』が。」
「でも、昨夜あなたは彼処から出ました。これから、どうするつもりですか?」
少女は再び俯いた。小さな肩が震えている。
「詫びが、言いたい。 一言、あの方に。」
少女が呟いた途端、俺の部屋をその存在が満たした。厳かな、何処か懐かしい気配。
俺は正座をして頭を下げ、畳に手を着いた。硬く目を閉じる。
そう、これは、決して『人が見ることを許されない』場面。連れて行ってくれた。
そしてあの日、私たちは出逢った。」
少女が語る言葉は暖かく、しかし一抹の後悔を含んでいるように思えた。
「あの方と共に過ごす時間が愛しくて、私は父にせがんで度々釣りに出掛けた。
そして私が中学生になった年、私たちは約束をした。
16歳になったら、私はあの方の嫁になると。」
やはり、ただの神隠しでは無かった。信じられないが、これは、現在進行形の異類婚説話。
「父は黙って許してくれた。母は少し泣いたが、やはり許してくれた。
『このまま人の世に住んでもお前は幸せには慣れないから』と。それなのに。」
少女は言葉を切って俯いた。両手で握りしめた布団の端に落ちた涙が染み込んでいく。
0607名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 13:06:59.30ID:W9VK26Tm0
 『詫びを言うべきなのは、私だ。お前の気持ちがあまりに嬉しくて、油断した。
だから、あの忌まわしい呪いの矢から、お前を、護れなかった。
しかし今日その傷が癒えたからには、お前の望みを叶えたい。
そのまま人の世に居たければ、一生の幸せを約束する。
父母始め、お前の縁の者に不自由はさせないし、もう、決して油断はしない。』
「人の世に、私の幸せは無い。何度も言った筈だ。」
『本当に、人の世に帰る気は無いのか?』
『無い。許されないならあの港に戻る。許されるなら、約束通り、お前の嫁になる。』
少女の声の響きが変わっていた。
ただ一本の呪いの 『R、大体の事情は分かったな?』
「はい。」 慌ててさらに頭を低くする。一体何故、俺の名を。
『此所で修行を始めて直ぐに、お前ならこの役目を任せられると思った。
そして、その働きは期待以上だった。ずっと、待っていた甲斐がある。』
そうか、今、俺の部屋を満たしている存在は俺が修行している神社の...
俺と同じ適性を持つ術者は久しくいなかったとSさんは言った。
それなら俺が今年此処に修行に来たのも、遠い『約束』の1つなのだろう。
「気付かぬ内にお役目を果たす事が出来ていたなら幸いです。」
『最後にもう1つ、頼みたいことがある。』
「私に出来る事なら何なりと。」
『この娘を私の社まで連れて来てくれ。晴れて、嫁として迎えたい。』
「仰せの通りに。」
『頼む。』
その言葉を最後に、その存在は俺の部屋を去った。
『顔を上げてくれ。』 少女の声だ。
少女は俺の前に立っていた。パーカーとジーンズではない、目が覚めるような純白の着物。
儀式の時にSさんや姫が着る着物に良く似ている。
『悪いが、一刻も早くあの方の下へ行きたい。頼む。』
少女の頬はほんのりと紅に染まっていた。そしてあの鮮血と同じ色の紅をさした唇。
本当に、何もかもが美しい。穏やかに微笑む少女を見て、俺は心からそう思った。よって長く中断していた魂の変容が、完成しようとしている。
『許すも何も、悪いのはあの矢。お前は何一つ悪いことはしていない。
私が、臆病だったのだ。本当の姿を見られて、お前に嫌われるのが怖かった。
それで『目を閉じていてくれ』と。もしその目を閉じていなかったなら、
お前があの矢を受けるなど万に一つも有り得なかったのに。』
『矢を受けても、目を開けるべきではなかった。だから、私が悪い。許してくれ。』
『私の本当の姿を見たのに、嫁に来てくれるのか?』
『何度も言わせるな。私は約束を守りたい。お前の下へ、行きたい。』
0608名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 13:07:12.67ID:8nDnKk8f0
まりんのバックってキチガイが多いな
本人がう○こだからハエが寄ってくるわけか
0609名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 13:08:19.71ID:W9VK26Tm0
 『此処までで良い。色々と苦労をかけたな。』
少女の前でもう一度跪く。この任を解いて頂く時だ。
「いえ、私は何も。むしろ、このようなお役目を頂き光栄でした。」
『一緒に釣りが出来て楽しかった。あのタチウオ、絶対に忘れない。
旅立つ前に良い思い出ができた。心から、感謝する。』
「はい...」
それは、一体どれほど重い決心だったろう。
少女が辿ってきた道程とその苦難を想うと、言葉が出ない。
無力だ。俺の力も、言霊でさえも。 ただ涙だけが溢れる。
頭を下げた俺の目の前で向きを変えた少女の足が、もう一度向きを変えた。
『人間だった時の名を、憶えておいてくれないか。縁あって私が人の世に生まれた、その証に。』
「は、今何と?」
少女の膝が曲がるのが見えた。俺の耳にかかる温かな吐 「何時までそうしてるの?」
聞き覚えのある声。振り向いた俺の直ぐ前にSさんが立っていた。
「Sさん、どうして?」
「どうしてって。あなたの電話で事情が分かったから直ぐに飛んできたの。
先回りして神社の祭主と連絡を取ったって訳。必ずこうなると思ったから。
祭主は神隠しの件を憶えていたから話が早かったわ。
あ、駐車場の車、気付かなかった?まあ、あんな状況なら無理もないけど。」
「でも、彼女が別の選択をする可能性だって。」
Sさんは両手で俺の頬を挟んだ。温かい感触。
「この私に2人も子供を産ませて、未だ女の気持ちが分からないの?
別の選択をするつもりなら自分を神隠しにする必要なんか無いでしょ。
記憶もないのに、そして文字通り血を流しながらでも待ち続けられたのは、
こうなることを彼女が心から望んでいたからじゃないの。
そしてあなたの適性なら成功すると信じたある御方が、この御役目をあなたに任せた。
そうでなければ、これ程の御役目、とても人間に担えるものじゃない。
あなたには、いつも本当に驚かされる。でも、とても誇らしいわ。御役目、御苦労様。」
事の重さに気が付いてから、その重圧に負けまいと張り詰めてきた気持ちの糸が、
Sさんのその言葉をきいてプツリと切れた。爽やかな芳香。
『 い ず み 』 『万物を育む、清らかな水の源、『泉』。』
信じられぬ思いで俺はその言葉を聞いていた。まさか、こんな事が。
「誓って、忘れません。」 やっとの思いで言葉を絞り出す。
少女の足は向きを変えた。遙かな世界へ向かう、軽やかな足取り。
0610名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 13:08:53.79ID:+0BK1Uy+0
この程度の成績で今がピークってただの凡選手じゃん
さっさと引退してタレント転向したら?
0612名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 13:09:47.73ID:bfTGSJAn0
 「Sさん。僕は。」 また、涙が溢れた。止められない。
俺は、跪いたままSさんの胸に顔を埋めて泣いた。
哀しいのではない、嬉しいのでもない。でも、どうしても、涙が止まらなかった。
「全く、子供みたいね。誇りに思いこそすれ、泣く事じゃ、無い、でしょ。」
Sさんの涙声が、俺が経験したことの不思議さと、その重さを示している。
どれ位そうしていただろう。いつの間にか辺りは薄明るくなっていた。
「もう、落ち着いたでしょ。さ、立って。それから、あの鏃を頂戴。」
「鏃?」 「そう、これは私の役目。さ、上着の胸ポケットよ。」
俺は言われるままに上着の胸ポケットに触れた。柔らかな感触、その中心の固い芯。
あの、鏃の破片を包んだタオルの包みだ。一体、何時の間に?
Sさんは俺のポケットから包みを取り、無造作にそれを解いて矢尻の破片を左掌に置いた。
「Sさん、それを素手で」 Sさんは右手の人差し指で俺の唇を押さえた。『黙って』の合図。
目を閉じて深く息を吸い、小声で何事か呟いた。
Sさんの集中力が高まっていく、チリチリという音が聞こえるようだ。
やがて、目を開け 「はい、これでお終い。荷物まとめて、一緒に帰りましょ。」
「でも、まだ修行がまだ一週間以上残ってますが。」
「これ程の御役目を果たした時点で、祭主の印可は降りてる。もう修行は終了。
それとも、新婚さんのお社に毎日毎日早朝からお邪魔するような真似をするつもり?」
いや、確かにそれはまずいだろうけれど、俺の借りたアパートは。
「え〜っと、アパートの駐車場は一台だけしか。」 「ロータスは此処へ置いていくわ。」
成る程、そういうことか。一度2人で荷物をまとめて。
「後で取りに来るんですね?」 「違う。この社に納めるの。」 「へ? 車を?」
「そう、神様のお嫁さんを乗せてお送りしたのよ。デザインや材質は違っても、
この車は立派な御神輿。今後この車は社宝として祀られる。一般には公開されないけど。」
「でも、Sさんはこのロータス気に入ってたんじゃ?」
「あらゆる人外に、優れた術者が此処にいますと宣伝して歩くようなものよ。
幾ら何でも目立ち過ぎる。どのみち今後私たちの仕事では使い物にならない。」
そうか、神社の駐車場、『本体』が近過ぎて今は見えないが、おそらく光塵の数と明るさは。
「そう、それにね。」 Sさんは悪戯っぽい笑顔を浮かべた。
「当然『上』が社宝として買い上げる訳だから損はしない。
それどころか多分同じ車何台か買ってもお釣りが来る。帰ったら直ぐに検討しなきゃね。」

『約束(下)』 了左掌の上、鏃の破片をボンヤリとした光が包んでいる。 これは。
次の瞬間、Sさんの左手が一本の矢を握っていた。 赤黒い鏃、真っ黒な軸と矢羽根。
「返れ・・・の矢は射手へ。」
Sさんが掌を開くと、呪われた矢は、まるで手品のように、消えた。
0613名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 13:10:27.58ID:hBH81ny/0
『約束(結)』

 少し開けた窓から晩秋の冷たい風が吹き込んで来る。
Sさんが運転する車の助手席で、俺は紅葉に染まり始めた山の景色を眺めていた。
『少し仮眠をしたら』とSさんは言ったが、未だ興奮が醒めず、とても眠れたものではない。
「やっぱり、眠れない?」 「はい。何だかテンションが上がり気味で。」
「あの御方に恋、しち そうか、姫の母親の『強すぎる力』とは。
あの少女と比肩する力を持っていたのなら、人間の体が長く耐えられる筈がない。
少女があの御方を待ち続けるためには、時間の流れの止まったあの領域が必要だったのだ。
『Lの母親と同じく、あの御方も自分の望みを叶えたのだから幸運だったのよ。
あの御方を支えたあなたの適性、修行の時期、それら全てが『約束』だったって事ね。」
それはあの時、俺が感じたのと同じ感覚だ。
「おいおい話が出来ることはあると思うけど、今はここまでにして。OK?」
「はい、正直これ以上聞いても、今の僕には理解出来ないと思いますから。」
「ありがと。そういえば未だお土産買ってないでしょ?翠、楽しみにしてるわよ。」
「あ、済みません。県境を越える前に何処かで土産品店に寄って下さい。」
「修行が早期終了したんだから仕方ないわよね。」
Sさんは路肩に車を停めた。悪戯っぽい笑顔。
「私とLの分もお土産買ってよね。私はちゃんとあなたの望みのものを手に入れたんだから。」
「あの、望みのものって。」 Sさんの頬が見る見る真っ赤に染まった。
「自分で言っておいて、まさか忘れたんじゃ無いでしょうね。」
冷たい汗が流れた...もしかしてあの自虐ネタを本気に?たかな? あんなに綺麗じゃ、忘れられなくても仕方無いけど。
嫉妬する気にもなれない位だったし。」
「恋、じゃありませんよ。人間が神様のお嫁さんになるなんてことが、
どうして起こるんだろうと、それを考えていたんです。」
「お嫁さんだけじゃなくてお婿さんもいる。神婚説話、知ってるでしょ?」
確かに、相手が神なら、それは異類婚説話ではなく神婚説話だ。
「はい、ただ、それは。」
「単なる言い伝えで、本当にあるとは思わなかった?」 「そうです。」
「何の具合なのか、極く希に起こるみたいなの。神に近い魂が人の体に宿ることが。
本人も家族も、とても辛い境遇に置かれることになる。特に近代以降はね。
実は、Lの母親もそう言われていたみたい。『後々は神の嫁になる娘』って。
でもあの人は、人の世に生きる事を選んで、Lを産んだ。
その魂と『強すぎる力』が生み出す負荷に耐えられず、早死にすることは承知の上で、ね。
0614名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 13:10:31.79ID:zJHfwcPP0
>>1
NGワード

貧乏
0615名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 13:12:03.95ID:BVkSmKTR0
>>141
コイツが

ID書いた紙持って、裸で土下座した動画撮影して

ツベに貼ればやめてやるよw
0616名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 13:13:29.11ID:BVkSmKTR0
 「あの、本当に手に入れてくれたんですか?白衣。」
「そうよ。頼む時、すごく恥ずかしかったんだから。感謝してよね。」
一体、Sさんはどん藍さんお疲れ様でした。
投下の時に来れてよかった!
わくわくしながらリロ藍さん有難うございました、まさか一気通貫とは思いませんで流れを切ってしまいすみません

ここなんですがね

>「もしその目を閉じていなかったなら、お前があの矢を受けるなど万に一つも有り得なかったのに。』
>『矢を受けても、目を開けるべきではなかった。」

因果律の逆転があるような文章で何度も読んでしまいました。
彼女が持っていた力と関連があったのですかね。あまり今後の展開には「泉さんの名前ほどの」重要なかかわりはなさそうですがしてましたw

作者さんありがとうございます!
今回も読んでいて気持ちのいいお話でした。

白衣は女医さんでしょうか、それとも看護師さんのでしょうか。
それだけが今の私の気がかりですがwをして頼んだんだろう。思わず笑みが浮かぶ。
「もちろん、感謝感激雨霰ですよ。ところで。」 「何?」
「今夜、着て見せてくれるんですよね。どのみち光塵のお陰で寝不足は決定だし、
光塵の灯りで見る白衣はきっとロマ、あ痛たたたた。」
「馬鹿!」
「だって、僕に見せてくれるために」 「知らない!!」 「痛いですってば。」
「あ、そうだ。最後に1つだけ教えて下さい。」 「なあに?」
「あの矢です。あれは『呪い返し』ですよね。」 「そう、私が頂いた御役目。」
「あの矢は、誰に返したんですか?」 「本当に、知りたいの?」
「それはもちろん、誰が彼女に矢を射たのか、知りたいですよ。」
Sさんは深呼吸をして目を閉じた。
「海岸、今はあの街の北側にある大きな港になってる。
かなり力の強い邪神だったみたいね。もう既に始末は付いたけど。」
街の北側の大きな港。それはおそらく、俺が最初に訪ねた港。
なら、あの気配こそが。そして、俺に干渉しようとした理由も何となく分かった。
「ねぇ、どうしたの?」 「何でもありません。運転、変わりましょう。」

 俺の中で変わったこと、変わっていないこと。
俺は今更のように、『出会い』から過ぎた時間の重さを感じていた。
0618名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 13:14:26.35ID:zJHfwcPP0
>>615
どう言う理由で揉めたの?
よくわからん
0619名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 13:14:36.93ID:LX5XjJma0
コピペで埋めるスレ潰しの手法って日本語で反論出来ないチョンの得意技でしょ

ホンダマリンはチョンなの?
妹の経歴からは削除されてるが小学生なのにコンコルドのCMも永年続けているのはお母さんが知り合いだからかなあ?
0620名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 13:15:00.08ID:zwaOPsRj0
人を呪えば穴二つって、邪神とは言え、神様にも通用するんですな。

時間の遮断された空間を形成する→一瞬が永遠になるような時間の引き伸ばしですかね

結界の維持に、受けた鏃の呪力を一部使ったから記憶喪失になったのですかね

鏃を受けた瞬間の表現は誤字じゃなかったんですね。今回 >>653
 『もしその目を閉じていなかったなら、お前があの矢を受けるなど万に一つも有り得なかったのに。』
私には、『目を閉じていたから、お前はあの矢を受けた。』と読めます。不思議ですね。

 あと、リールは発売年度とスプールのデザインの描写からしてシマノのスピニングリール。
おそらく最上位機種のステラ(1000番か2000番)と思われます。
アンタレスのようなベイトリールは普通(特に女性は)、波止からのタチウオ釣りには使いません。

 他にも「街と大きな港の位置関係」など、興味深い描写が新しい作品 拝読させて頂きました。作品執筆・投稿お疲れ様です。
いつものように美しく透明間のある作品 感動しました。

細かい考察等は他の方にお任せするとして、本作品、及び他の一連の作品にも流れている
愛や自然との調和の作者の方の意図が今回も素晴らしいと思います。

単なる読者の我儘ではありますが、このまま素晴らしい作品を発表して頂ければと思います。

藍さんも 大変かとは思いますが、私も含め(多数いると思われる)この作品のファンのため
これからもよろしくお願いいたします。ありますね。
細かく考察するのもこの物語を読む楽しみの1つだと思いますが、
意見は色々でしょうからこれ以上は自粛ということで。はとても不思議です

解せば→目を開けていたから鏃を受けることになったのだ
その返答→鏃を受けたから目を開けてしまったのだ

彼女が、目を開けることで神様をかばったようにも読めますし、結果と原因が入れ替わった返答。不思議

リールはシマノのアンタレス、ですか?晴れた日に釣りに出てたのはそのせいですかね。プロすぎる
0622名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 13:16:55.57ID:HnOnLkdi0
皆様今晩は、藍です。

>>653
いつもながらの深い考察を幾つも頂きましたが、敢えて1つだけ。
人といえど神といえど、呪い返しで『自分の』呪力を返され

 少しだけ開けた窓の隙間から吹き込む風は冷たく、冬が近いことを告げている。
翠も藍も暖かい寝床で昼寝をしているが、もう、窓を開けたままで過ごすには寒い。
俺はリビングの窓を閉めてまわり、ソファに戻った。

 「本当にあなた達、入籍だけで良いの?式だけでも挙げた方が良いんじゃない?
一生のことなんだし、女の子にとって純白のウェディングドレスは憧れなんだから。」
もちろん身内だけで式を挙げることも考えたが、姫はそれを望まなかった。
姫には両親がいない。Sさん以外に近い親戚がいるという話も聞いてはいない。
根掘り葉掘り聞く気にはなれないし、姫の気持ちに添う形が一番だろう。
俺は両親に式や披露宴はしないと話をして了解をもらっていた。
特に反対もされなかったのは、両親がSさんに遠慮したからかも知れない。それを避けようがないのだと思います。
だとすれば、結局は『先に手を出した方が負け』になる可能性が高く、SさんやLさんがギリギリまで
強引な術を避けようとするのも納得出来る気がします。専守防衛、ということでしょうか。

>>655
前作以上の温かいコメント、心から感謝致します。
『感動しました』という御言葉、知人も喜んでくれると >654

>「アンタレスのようなベイトリールは普通(特に女性は)、波止からのタチウオ釣りには使いません。」

そうそう、私もそう思ったんですがね、ステラだと恒星の意味が強いのと、ライントラブルを防ぐためにお父さんがブレーキきつめにして使わせてたのかと
だから遠くに飛ばせなかったのかと思ったのです

水をつけて糸をなじませて晴れた日の釣りに出かける。だから毎日は釣ってなかったという設定なのかと思いましたます。
今後の作品への御期待も、知人にはしっかりと伝えておきます。

>>656
深いコメント感謝致します。
矢を受けた少女も、少女を助けようとしたRさんも、先回りして少女とRさんを支えたSさんも、
それぞれの場面で、それぞれの立場で、必死で考えた行動だったと思います。
だからこそ、短い描写なのに深く感情移入してしまうんでしょうね。
651様へのレスでも触れましたが、私自身、作業中に一番泣いた作品でした。
(投稿者としては不適切なコメントかも知れません。悪しからず。)

>>654
温かいフォロー感謝致します、と書きたいところですが。
投稿名とリールの件で特定しました。
お礼は、明日の夜にでも、直接確認してから言わせてもらいます。
0623名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 13:17:19.50ID:m8uC8ZyF0
とにかく週末の中国杯見ようよ
三原さんも樋口さんも出るから日本選手内の強さがはっきりわかるんでないかな
0624名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 13:17:20.10ID:DdDWik3R0
>>617
ありがとう
0625名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 13:17:42.37ID:zJHfwcPP0
>>621
確かにまぁ口は悪いな
まぁ気がすむまで頑張れ
0627名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 13:18:47.89ID:boHvPNBD0
 「式を挙げる代わりに写真を撮ろうと思ってるんです。ちゃんとした写真館で。」
「結婚の、記念写真ってこと?」
「はい、親しい人たちには後でその写真を配れば良いかなと思って。」
「...それならまあ、それでL、着物、それともドレス?」
「あの、ドレスにしようと思ってます。着物はいつも着てますから。」
「じゃあドレスは『○×◎ その日の夕方、夕食の支度をSさんに任せて翠と遊んでいると玄関の電話が鳴った。
数回の呼び出し音に続いて電子音、さらにFAX用紙が吐き出される音。
「『○×◎』かしら。ドレスのデザインと見積もりを頼んだのは昼過ぎだから、
幾ら何でも早い気がするけど。R君、お願いね。」
「了〜解。」 俺は翠を抱き上げて玄関へ向かった。
電話は未だFAX用紙を吐き出し続けている。デザインの候補は何種類かあるのだろうか?
最後のFAX用紙、末尾に記されていた文字と文様。『○×◎』の連絡先ではなかった。
腹の底が冷たくなる。これは『上』だ。つまり仕事の依頼。
俺は慌ててFAX用紙を並べ変えた、最初の用紙に記された件名。
『ポルターガイストに類似した事象に関する依頼について』
「おとうさん、『ぽるたーがいすと』ってなあに?」
「え〜っと、これはお父さんとお母さんの新しいお仕事の名前。」 「ふ〜ん。」
少し不満そうな翠を抱いたまま、俺はダイニングへ急いだ。仕立ててもらえば良いわ。私が頼んであげる。
それに『○×◎』は写真館も兼ねてるからお誂え向き。ふふ、何だか楽しみね。」
Sさんは席を立って玄関へ向かった。早速『○×◎』に電話をかけるのだろう。
姫と俺が予想していた通りの展開。とても楽しそうだし、相変わらず気が早い。
『○×◎』は市内にある洋裁店兼写真館で、一族の人が経営していると聞いていた。
Sさんや姫は昔からお洒落着を仕立てて貰っていたらしい。
Sさんも姫も、普段からほとんど肌を露出しない。
姫も高校生になった頃から、夏でもノースリーブのワンピースをほとんど着なくなった。
今時のデザインから2人の好みに合う服を探すより、仕立てて貰う方が早いのだろうし、
オーダーメイドだからサイズもピッタリで良く似合う。
俺も『○×◎』の服は(というか『○×◎』の服を着た2人が)大好きだった。
0628名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 13:20:39.44ID:nf/6Gybx0
武井ソウがボクシング村田に叱咤激励送った例だと、このコーチもちゃんねらに批判される
0629名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 13:21:38.63ID:TvzCC5Y90
 3日後は土曜日、みんなで昼食を済ませた後、俺はSさんを乗せて車を走らせた。
たまたま代理店に在庫があったのを即決で購入した以前と同じ型・同じ色のロータス。
違うのは年式だけ、当然ながら運転していて全く違和感は無い。快適なドライブになった。
依頼者の家は隣の 「資料は全部読みましたが、今の所実害は無いようですね。
現在も変化がないのであれば、特別な対策を講じなくても良い気がしますが。」
Yさんは溜息をついた後、現象が次第に変化していることと、
その現象があの男の子に与えている影響について話し始めた。
「おかしな事が起こるようになったのは今年の8月頃です。
最初は私の思い違いかと思いましたが、9月の始めに本が飛ぶのを見たんです。」
「念のために聞きますが、落ちたというのとは、全然違うんですね?」
「はい、あの本棚からこのテーブルまでふわふわと。時間は2〜3秒、だったと思います。」
Yさんが指さした和室の本棚からこのテーブルまではざっと5〜6m。
当然、何かの拍子に落ちた本が移動する距離ではない。
「9月中頃からはお椀や湯呑みも移動するようになりました。」
「それも実際に見たことが?」 「はい、息子と一緒に見たこともあります。」
Yさんは一旦言葉を切って俯いたが、やがて、意を決したように顔を上げた。
「一番怖いのは息子のことなんです。息子はお椀が飛ぶのを見てとても喜びました。
そしてそれ以来、ひとりで遊ぶ時間が極端に長くなりました。」
「時間以外に、普通のひとり遊びと違う所がありますか?」
「息子が居間にいる時、他の誰かと一緒に遊んでいるような気がするんです。
話し声がしたり、突然笑い声が聞こえたり。もし何かが息子に干渉しているとしたら、私。」
「実際に誰かと話しているのを見たことはないんですね?」
「はい、私が居間に入るとそれらはピタリと止みますから。」 △◎市、比較的古い町並みが残る地域。
「資料の住所からするとこの辺りですけど、細い路地が多くて分かり難いですね。」
「ちょっと其処のバス停に停めて頂戴。電話して聞いてみるから。」
依頼者の家は町並みの中でも一層古色蒼然とした小さな日本家屋。
ポルターガイストという言葉とは、どうにもかけ離れた雰囲気だ。
家の中に案内してくれた女性はYさん、ご主人は他県に単身赴任中で息子さんと2人暮らし。
俺たちはこぢんまりとしたダイニングに通された。
居間と土間をあわせてリフォームしたのだろう。4人分の椅子、細長いテーブル。
廊下を隔てた部屋は畳敷きの和室、調度も古びた和風のものが多い。
ふと気配を感じて振り向くと和室の奥に小さな男の子が立っている。
人見知りなのか、俺が振り向くとすぐに奥へと引っ込んでしまった。
Sさんは男の子のいた方向をチラリと見たあと、挨拶もそこそこに依頼の話を始めた。
0630名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 13:24:25.82ID:zJHfwcPP0
>>628
武井壮ってまりんアゲアゲしてるよね
番組でカンペ見ながら太鼓持ちすごかった
ミヤケンは冷めた目で見てたよ
0632名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 13:28:04.64ID:m8uC8ZyF0
なにも言われなくなった方が悲しいからな
男子の無良選手なんて最下位だったけどあまり報道されないし
公に苦言呈してくれる人もいないし(コーチから何か言われただろうけどさ)
0633名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 13:29:16.04ID:TvzCC5Y90
 「剛君、私たちお母さんに頼まれて剛君とお話をしに来たんだけど。」
「僕、何も知らない。この家の中に友達なんていないよ。」
男の子の顔は冷たく強張っていた。おそらく以前に依頼した自称霊能者たちにも
色々聞かれて嫌な思いをしたのだろう。かなり強く心を閉 俺はメモを取りながら黙って2人の話を聞いていたが、突然Sさんに声をかけられた。
「R君、今の話どう思う。これ、本当にポルターガイストかしら?」
「いいえ、ポルターガイストとは違う、ような気がします。」 「どうして?」
「この家に来てから感じる気配が人間のものとは思えません。上手く言えませんが、
僕たちとは異質な感じがします。」
「そうね、確かに異質だわ。人間とは違う、でも動物とも言えない。どちらかというと。
いや、予見を持つのは危険。まずは確かめてみないとね。
Yさん、これからこの家で起きている現象の正体を確かめます。
ただ、依頼を受ける前にも聞いたと思いますが、
これから私たちのすることと、その結果起こることは、くれぐれも他言無用に願います。」
「はい、それは重々承知しています。」 「それでは、まず息子さんを此処へ。」ている。
「何かを聞きたいんじゃないの。知らない人たちに色々聞かれて、最近剛君が元気がないから
応援してほしいって、お母さんに頼まれたわけ。私たち、魔法使いだから。」
「魔法使い?」 少しだけ男の子の表情が緩んだ。
「そう、信じられないかも知れないから良い物見せてあげる。」
Sさんは持参したスーツケースから小さな鋏と紙を取り出した。いつもとは違う、黒い紙だ。
鋏で手際よく黒い紙を切り、それを左掌の上に乗せた。
「これ、何だと思う?」 「蝶々。」 「そう、紙の蝶々。ね、右手を出して。」
Sさんは男の子の右掌に紙の蝶々を乗せた。小声で何事か呟く。
男の子はじっと掌の上の蝶々を見ている。
「じゃ、その蝶々、天井に向かって飛ばしてみて。思いっきり強く。」
男の子は力一杯、紙の蝶々を投げ上げた。やはり、これは。
0635名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 13:30:10.49ID:JZE7XzSV0
 男の子の頭の上を大きな黒いアゲハチョウが一片、優雅に飛び回っている。
Yさんも信じられないという表情で蝶々を見つめていた。
『剛君、これから暫くの間、眠ってて頂戴。』
アゲハチョウはゆっくりと男の子の肩に舞い降り、紙の蝶々

 Yさんが家中のカーテンを閉めてまわる間に、
俺はSさんの指示通り、ダイニングの床に必要な物を準備した。
依頼に応じる際、Sさんが持参するスーツケース。通称『お出掛けセット』。
余程特殊な依頼でなければ、ほぼその中身だけで対応が可能な品々。
まずは白い杯に日本酒を注ぐ。黒い杯、こちらには米粒を盛った。
小さな燭台に細いロウソクを立てる。その間Sさんは鋏で紙細工をしていた。
銀色の星形、金色の半月形、そう言えば昨夜は下弦に向かう半月。
最後に白い紙から小さな鳥の形を切り抜いてテーブルの上に置いた。そして。
Sさんは立ち上がり、暗くなったダイニングの壁に切り抜いた星と月を貼り付けた。
貼り付けた星と月に両手をあて、目を閉じて何事か呟く。
「これで準備完了。ポルターガイストにしろ、何か別のものにしろ、怪異が力を増すのは夜。」
全てのカーテンを閉めきって灯りを消した室内は、昼とはいえかなり暗い。
その中でSさんの眼が輝いている。まるでこれから起こる事を楽しみにしているようだ。
「Yさんはこの椅子に座って下さい。護符を渡しておきますから、何が起きても大丈夫。
ただ、私が良いと言うまで声を出さないで下さい。良いですね?」
「はい。」 YさんはSさんから受け取った護符を首にかけた。
「さて、始めましょう。R君、ロウソクに火を点けて。」 「了解です。」
床に置いた燭台のロウソクにライターで火を点ける。
ロウソクに火が灯ったその瞬間、何故か部屋が更に暗くなった気がした。
俺もSさんの隣の椅子に座り、3人で床の杯とロウソクを見詰める。
白い杯に注いだ日本酒がロウソクの光を反射して妖しく光っていた。る。
同時に男の子の目が閉じ、すうっと体の力が抜けた。
「眠っているだけですからご心配なく。R君、お願い。」
俺は男の子の体を廊下を隔てた和室に運んだ。母親が持ってきた毛布をかける。
「ポルターガイストがその家の子供と関係していたという事例もありますが、
剛君が寝ている状態でも何かが起こるとすれば、剛君は関係ありません。」
「でも、これまで来て頂いた方々の前では何も起こりませんでしたから、今回も。」
「それは、初めからポルターガイストだと決めつけて、その現象を止めようとしたからです。」
「ポルターガイストを止めないんですか?」 Yさんは不安そうな顔をした。
「ポルターガイストかどうか、確かめてみないと分かりません。
それにはまず、この現象の本来の姿を知る必要があります。
だから止めるのではなく、逆にお膳立てをするんです。
何の邪魔も入らない状態で、一体何が起こるのかを見るために。」
0636名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 13:31:04.74ID:cgU59LSj0
 わずか2〜3分後。ロウソクの長さもほとんど変わらないうちに小さな物音がした。
食器棚の扉が滑るように開く。息を呑むYさんに、Sさんは『黙って』の合図をした。
開いた扉の奥から花柄の湯呑みが3口、浮き上がった。ふわふわと飛んで床に移動する。
次に木製のお碗が2客、同じように飛んで床に移動した。どれも床からは2cm程浮いている。
湯呑みとお椀は床から浮いたまま、ゆらゆらと揺れながら直径50cm程の円を描いて
ロウソクと杯のまわりを回り始めた。何とも奇妙で信じられない光景だ。
更に本棚から飛んできた文庫版の本が3冊、行列に加わった。
『・・うれし・・・ぬうち・・ひゃくとせ・・・でたき・・・』
微かに音楽が聞こえてくる。まるで祭のお囃子のように賑やか Sさんは微笑みを浮かべて道具達の行列を見つめている。
俺の視線に気付くと、Yさんには見えないように、ゆっくりと口を動かした。
す・て・き・ね Sさんの口はそう言っている。素敵?この行列が?
さらにSさんの口が動く。 も・う・す・ぐ これ以上、何かが起こるというのか。その時。
ガタン。廊下を隔てた和室から大きな音がした。
大きな和箪笥、一番上の引き出しが抜け落ちそうな程に大きく開いている。
その中から薄い木箱が浮き上がった。
ふわふわと宙を飛び、お椀や文庫本の行列近くに着地する。
お椀や文庫本の動きが止まった。音楽も聞こえない。
木箱の蓋がパタンと跳ねて開いた。大小様々な油紙の包みが5つ並んでいる。
一番右端の包みがゆらりと浮き上がった。油紙がひとりでにほどける。鋏?
鋏はそのままふわふわと宙を飛び、刃を上に向けた状態で列のほぼ中心に移動した。
お椀や文庫本がゆらゆらと揺れ、行列は再び杯とロウソクの周りを回り始めた。
お囃子と歌声も聞こえてくる。前より音が大きくなっているようだ。子と歌声。
これは..似た光景を以前どこかで見たことがある。
そうだ、付喪神。年を経た古道具が変化した妖怪たち。
顔や手足こそないが、これは百鬼夜行図に描かれる付喪神そのものではないか。
しかし。確かにどれも古そうだが100年も経っているとは思えない。
少なくとも文庫本は100年前には無かった筈だ。
それなら、やはり何者かがこの茶碗や本を動かしていることになる。
それが、ポルターガイストの本体。イタズラ好きの、霊。
その本体である霊を、Sさんは一体どうするつもりだろう。そっと様子を窺う。
0637名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 13:32:22.14ID:xVe6Lszy0
>>621
報復かあw

朝鮮人の売り言葉だろそれw
0639名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 13:34:39.74ID:QRVfVWvq0
 古道具たちの異様な宴に見とれていると、家の彼方此方から音が聞こえてきた。
家鳴りのような大きな音、コップがぶつかり合うような高 数分後、カーテンを開け、明るくなったダイニングのテーブルに道具たちが並べられた。
湯呑みが3口、お碗が2客、文庫本が3冊。そして木箱が1つ、その上に鋏が一挺。
「この道具たちに、共通点がありますね?」 Sさんは優しくYさんに問いかけた。
「はい、どれも、祖母が使っていたものです。この家はもともと祖母のものでしたから。」
「お祖母様は、系統は違えど私たちと同業、優れた術者だったんですね。
依頼された弊や代を切っている御姿を、見たことがある筈です。」
Yさんは息を呑んだ。「あの、どうして、それを。」
「まず、この件の依頼です。あなたがどんな伝でこの依頼をしたのかは知りません。
でも、術者に何の関係もない人が、私たちに依頼をする方法は無いんです。
つまりこの依頼をしてきた時点で、あなたは『関係者』。そして。」
Sさんは木箱の上の鋏を手に取った。まず全体を、そして刃の部分をじっくりと眺める。
「この鋏は術者が幣や代を切る時に使っていたものです。おそらく200年位前のもので、
今この型の鋏を作る職人はいませんし、その技術も伝えられていません。
壊れると術者が確実に廃棄しますから、おそらく現存するものはごくわずか。
私も実物を見るのは初めてです。時代の割にとても状態が良いのは、
ここぞという時にしか使わない『取って置き』だったからでしょうね。」
Sさんは大切そうに鋏を油紙で包み、そっと木箱の中に戻した。
「何人かの術者が受け継いできたこの鋏を、縁あってお祖母様が受け継いだ。
そしておそらく今年、この鋏は霊力を得て付喪神に変化したんです。
そして、お祖母様に縁のある古い食器や文庫本たちがその霊力に感応した。」。
まるで家中のあらゆる道具たちが宴に加わろうとしているようだ。
まずい、このままでは収拾がつかなくなる。
すい、とSさんが右手を伸ばした。掌に紙細工の鳥が載っている。
『とう・・こう』小さく呟いた瞬間、掌の上には鶏、赤い鶏冠の雄鳥が乗っていた。
十姉妹よりも小さな、玩具のような雄鳥だ。雄鳥が羽をパタパタと羽ばたかせると、
部屋中から聞こえていた音が一斉に止み、列の動きが止まった。そして、
雄鳥は小さい体に似合わぬ大きな時の声を上げた。
ふらふらと浮いていた道具たちは一斉に床に落ち、湯呑みが1口俺の足元に転がってきた。
そっと拾い上げる。 !? 熱い。 まるで、ついさっきまで熱いお茶が入っていたようだ。
Sさんが俺の手から湯呑みを取り上げて微笑んだ。
「これでお終い。R君、ご指名みたいだから鋏以外のものを片づけて。鋏は私が片づける。」
0642名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 13:38:56.94ID:sSGUzn4o0
 「じゃあ、今までの...」
「はい、これはポルターガイストではなく、『付喪神の宴』です。
もちろん年を経た道具が全て付喪神になる訳ではありません。
この鋏のように、特殊な用途で使われてきた道具が幾つか 俺は必死で以前Sさんから教えて貰った記憶を辿った。
「まず、この鋏は壊れている訳ではないので、塚を作って供養する方法は使えません。
それに、変化した直後の付喪神には人間の霊のような善悪の基準が無いんです。
それまで御利益をもたらしていたとしても、ちょっとしたきっかけで
怖ろしい祟りをなす存在に容易く変化してしまう。そして。」
そう、おそらくYさんに取ってこれが一番大きい問題だろう。
「剛君と付喪神の間には、既に繋がりが出来ています。
おそらく剛君は心の中で付喪神を擬人化し、一種のイマジナリーフレンドとして
とらえている筈です。それをいきなり失えば、剛君の心の平衡が崩れてしまう。
そうなると、どんな影響があるのか全く予測がつきません。」
「でも、このままでは私も剛も...一体どうすれば。」
「私に、引き取らせて頂けませんか。箱ごと、この鋏を。」
「え、引き取るって?」 Yさんは驚いたようにSさんを見詰めた。
「私たちにとってはとても貴重なものです。それに。」 Sさんは木箱の蓋をそっと撫でた。
「私の適性はお祖母様と同じ、これも何かの縁でしょう。
鋏を引き取らせて頂ければ、この件に関して報酬は一切頂きません。
それと、剛君には代わりの『お友達』を作り、暫くの間それを残しておきます。
剛君の交友関係の発展に合わせて、その存在がゆっくりと薄れていくように。
それで全て解決、如何ですか?」
「是非、それでお願いします。」 Yさんはホッとした表情で深々と頭を下げた。件を満たした時だけ、
付喪神に変化する可能性があります。百年以上の歳月は、その条件の1つに過ぎません。
私たちの資料でも確実な記録は数件、明治時代初頭の一件以来、約130年ぶりの記録。
極めて珍しい貴重な事例、私たちとしてはむしろこの家ごと保存しておきたいくらいです。」
呆然とSさんの話を聞いていたYさんは暫く黙っていたが、やがて頭を振った。
「いくら祖母の持ち物でも、どれほど珍しい事例でも、無理です。私には...
あの、古道具なら、塚を作って供養出来ませんか。針供養みたいに。」
突然、テーブルの上の木箱が音を立てて揺れた。Sさんがそっと左手で箱の蓋を押さえる。
そのまま、二言、三言。何事か呟いた。 Yさんは怯えた眼でそれを見詰めている。
「その方法も含めて、この現象を鎮める上で幾つか問題があります。
R君、Yさんに説明してあげて。」 「あ、はい。」
0643名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 13:45:39.72ID:ydYY6dM60
>>64
大人になってから頑張るじゃ手遅れになる競技だし
女子は体形変化があるからもっと頑張らないといけないし
ロシアのメドベもソツコワもザギトワもまだ子供体型だからいいけどそのうち膨らんできたら一気に落ち込むかもしれん
なんたってロシアだし
0645名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 13:47:02.00ID:Auv/1iAO0
 Sさんは白い紙から先程の鋏と良く似た形を切り出した。相変わらず見事な技だ。
大きく開いていた和箪笥の引き出しの中にそれを貼り付ける。
閉じた引き出しの 県境に向かう山道、ロータスは快調なエンジン音を響かせている。
「Sさん、質問があるんですが。」 「なあに?」
「あの鋏、どうするんですか?」 「どうするって、私が使うのよ。『取って置き』にして。」
「ちょっと待って下さい。わざわざ付喪神をお屋敷に持ち込むんですか?」
「有るべき所に落ち着いて新しい役目をもらえば悪さはしないわ。
それに、あの鋏が使えたら、いざという時私の術も強化される。式が一体増える程度だし、
翠も藍も式で慣れてるからほとんど影響は受けない。だからお願い、ね。」
Sさんは大袈裟に両手を合わせた。 全く、この人は。
しかし実際、俺はSさんが何体の式を使役しているのかを知らない。
「『上』に止められる可能性は無いんですか?」
「もちろん。だってあれはあくまで道具で祭具じゃない。
それに、今あの鋏を使いこなせるのは、一族の術者の中で私だけだもの。」 
思わず笑みが浮かぶ。いつも通りだ。こと『術』に関して、この人の自信が揺らぐ事は無い。
得意そうな、イタズラっぽい笑顔。それが本当に、愛しい。
「仕方無いですね。でも本当に、気を付けて下さいよ。」
「ありがと。あなた、愛してる。」 Sさんは俺の左頬にキスをした。感じる気配。1年か、2年か、剛君に本当の友達が出来るまで続く術。
「これで良し。剛君は自然に眼を覚ますまで寝かせてあげて下さい。
その間に新しい繋がりができます。そして今後は、小さな子供に良くあるひとり遊び、
そう考えて見守ってあげて下さい。何の心配も要りませんから。」
「はい。本当にありがとう御座いました。」
「それではこれで失礼します。R君、荷物をお願い。」 
「はい。」 『お出掛けセット』は既に片付けてあるし、すぐに出発できる。
「Yさん。最後に1つだけ。」 「はい、何でしょう?」
「この家を含め、おそらくお祖母様の遺品はどれも私たちに取って貴重な資料です。
その管理はあなたには負担だとは思いますが、散逸すれば取り返しがつきませんし、
思わぬ事態を引き起こすかも知れません。もしも今後、この家を手放す事をお考えなら、
その前に是非ご相談下さい。出来るだけのことをさせて頂きます。」
「はい、有り難う御座います。」 Yさんの表情は見違えるように明るかった。
0646名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 13:48:03.15ID:V3SGcb0R0
 翌日、朝からSさんは上機嫌だったが、
姫と一緒に出掛けた『○×◎』から帰って来ると、少し不機嫌になっていた。
それは更に翌日の月曜日、今日になっても続いている。
「もう良い加減に機嫌直して下さいよ。僕もLさんも息が詰まりそうです。」
「だって、私、太ってたのよ。新しいドレスの採寸だったのに。ウエストが3cmも。」
家族皆で写真を撮る時のために、Sさんも新しい黒のドレスをオーダーしていた。
「2人目の子供を産んでウエスト+3cmなら奇跡的じゃないですか。
それに、胸も大きくなってるんですから、バランスは崩れ 11月26日、姫の誕生日。朝食の後、俺と姫は役場に出掛けて婚姻届を出した。
一度お屋敷に戻り、今度は家族5人で『○×◎』に出掛ける。
既にスタッフは準備を整えて待っていてくれた。姫のドレスが壁に掛かっている。
姫が選んだウェディングドレスは細いウエストから裾が大きく広がるデザイン。
長身で細身の姫にとても良く似合う。お伽噺から抜け出したような、文字通りの、お姫様。
薄いメイクと着付けを終えた姫の姿を見てSさんは涙ぐんだ。
「素敵。L、あなた、とても綺麗よ。」 Sさんはすっかり母親代わりの気分らしい。
「有り難う御座います。」
「Sさんのドレスも仕上がってますよ。着付けとメイク、今度はSさんの番です。」
「え、だって私は。」
『○×◎』のスタッフがドレスに掛けられていた覆いを取った。純白のウェディングドレス。
Sさんのために俺と姫が相談してオーダーしたドレスだ。
こちらは体のラインを強調した大人っぽい、それでいて肌の露出が少ない清楚なデザイン。
「何かプレゼントを用意してるのは分かってたけど、まさか、こんな...」
「もちろんこれは僕たちからのプレゼントです。
それに、『ウェディングドレスは女の子の憧れ』って言ったのはSさんですよ。」
「おかあさん、ないたらダメ。おいわいだから。」 「そうね。ごめん、ね。」いし。
むしろ僕は今の方が好きです。全然問題無いですよ。」
方便ではない。Sさんは出逢った頃より雰囲気が柔らかくなり、俺はそれが嬉しかった。
「ホントに?」 「はい。3人目も年子、間違いないって感じですね。」 「う〜ん、それは。」
ようやく良い雰囲気になった所で玄関の電話が鳴った。Sさんが受話器を取る。
「はい...そうですか。いいえ、潔い覚悟だと思います。私たちにお任せ下さい。」
それから2・3分話した後でSさんは受話器を置いた。
「Yさん、ですか?」 「そう、家ごと手放すから協力して欲しいって。」
今後、あの家とYさんの祖母の道具には『上』の調査が入るのだろう。
もしも貴重な資料が得られれば、それは術の研究に役立てられる。
0649名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 13:51:41.66ID:7ZCLNU80O
フィギュアは話題作りでしかないんだから練習はそこそこでいいでしょ
そこそこの成績でもタレントになれるんだし
0650名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 13:54:19.61ID:R1iDtDrj0
 泣き止んだSさんのメイクと着付けが終わるのを待って、記念の写真を撮った。
(俺もタキシードに着替えて、髪型を整えてもらった。所要時間5分強。)
最後に家族5人で撮藍です。
以下、知人からのメッセージを転載致します。

 初めまして、作者です。喜んでくれるのが嬉しくて、
障りの無い範囲で作品の公開を続けてきました。
藍がこちらに投稿した作品も『約束』で早15話。
ここまでくれば、あと数話。許可の下りた作品を藍に託して、
本来に近い形で区切りをつけたいと考えていました。
しかし身内の事情が変わり、暫くの間、作業が出来なくなります。
一ヶ月か、一年か、期間はわかりません。
なるべく早くと願う訳にもいかないので複雑な心持ちですが、
その日が来たら、藍に残りの作品を託そうと思っています。
もともと16話目は別の作品を予定していましたが、
上記の理由により予定を変更、今回の作品を託して区切りとします。
こちらで拙い作品を読んで下さった皆様に、そして
託した作品を本当に大切に育ててくれた藍に、心から感謝します。
ありがとうございました。写真は、大きく引き伸ばしてダイニングの壁に飾ってある。
抱いて椅子に座ったSさんの右側に姫。翠を抱いた俺はSさんの左側。
皆の、眩しい笑顔。いつもは写真写りの悪い俺も屈託無く笑『一期一会(結)』

 「R君、ま〜たLの写真見てにやけてるのね?もう夕食の準備をする時間でしょ。」
「良いじゃないですか。RさんはSさんのウェディングドレス姿が大好きなんですよ。」
「おとうさんはみどりもだいすきだよね?」 翠を抱き上げ、深く息を吸った。腹に力を込める。
『うん、お父さんは翠も、藍も、お母さんも、お姉ちゃんも、みんな大好きだよ。』
「わあ、キラキラいっぱい。きれい、これなあに?」

『一期一会(結)』 完いる。
深く強い縁で結ばれた5つの魂。今更にその出会いの不思議さを思う。
Sさん、姫、翠、藍、4人と過ごす毎日を大切にして俺は生きてきた。
家族で過ごす時間は、その一瞬一瞬が愛しく、かけがえのないものだ。
きっと皆も同じだろう。そしてこれからも、お互いを大切にしながら皆で生きていく。
一生のものとするために。そしていつか、新しい家族を迎えるために。
0651名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 13:55:17.38ID:iCQ6leIa0
これ、今の家に住んでからの話なんだけど。

初めて霊現象ってやつをこの家に来てから、身に沁みて体感したんだ。
初めは一ヶ月目(もうこの家に住んでからは3年は経つ)辺りに起きたんだけどさ…。
家に帰ってきて、あまりに暇すぎたから寝てたんだよ。
そしたら足元から何かが出てきて、暫くしたら脚にしがみ付いてるんだ。
見たこともないような何かが脚にしがみ付いていて、何だ

私の知人の看護士が、まあ、「うんと昔」、助けてもらったのにお礼をしてなかった
とお叱りのご指導が入り、早速向かおうとしたら平湯の辺りで大雪になり引き返した
と話を聞きまして
障りのある神社に単独で向かうとはまかりならんと、私が付き添いました
晴天でとても綺麗な神社でした。紙のお賽銭入れて周りをお掃除させて頂き
無事帰ってこれました
次のご指導の時に「その神社じゃねぇ」と言われなければよいのですがww れ?って思ったんだよ。
何かわからなくて怖くてさ、夢の中なのにだよ?
気づいたら起きたんだ。で、起きてから自分のいる位置にびっくりしたよ。
本来自分が布団を敷いてる位置に布団が無いんだ。それどころか、壁際に布団があって…。
結構寝相悪いんだけどそんなレベルの話じゃなくて、布団があった場所からそっくりそのまま布団が壁際にあってさ。
最初はびっくりしたんだ。驚いたのはそれだけじゃなくて、スエットでその頃寝ていたんだけど、起きたらズボンが足元まであってびっくりした。

一応、他にも色々あるんだけど…一番最初に起きて覚えてるのがこれ。
幻想とかそうゆう類ならいいんだけどね。
0652名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 14:01:39.10ID:fpCgcDjc0
浅田もコーチに「基礎のちょっと上が出来ていない」とかコーチに対する態度も色々言われてたけどオタの怒濤の称賛工作と在日認定で揉み消されちゃってたからな。そのことに触れるとチョン扱い
真凜は同じこと言われても揉み消し工作ないんだな
0653名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 14:05:41.25ID:LN9Uqhcv0
これ、今の家に住んでからの話なんだけど。

初めて霊現象ってやつをこの家に来てから、身に沁みて体感したんだ。
初めは一ヶ月目(もうこの家に住んでからは3年は経つ)辺りとに小さいころであやふやだったんですが、なぜかまた見て思い出しテキストファイルに書き記していたのを整理してたら見つけたので
投稿させてもらいます。このテキストファイルは二年位前に書いたものでした

友達と遊びにいこうって話になり、駅まで歩いていたら友達が車にはねられてしまった
そこで救急車を待ってるところに別の友達が駆けつけて、僕を慰めてくれてた
いきなりその真横にいた友達の首から上がなくなってて、後ろに鉄板が転がってた
事故で飛び散ったガードレールやら車かわからないけど、それの破片が飛んできてたので立て続けに二人の死に目を間近で見てしまった
その現場から近いところにある祖母の家に転がりこんでその日を明かそうとしたけど、寝れるはずもなく家を探検してた
そしたらアルバムみたいなのを見つけて中を見たら死体とかそういう写真がみっしり貼ってるアルバムで、後ろから祖母が来て「みちゃったね」
って言って目が覚め、これが一日目です
 二日目、続きたんだけどさ…。
家に帰ってきて、あまりに暇すぎたから寝てたんだよ。
そしたら足元から何かが出てきて、暫くしたら脚にしがみ付いてるんだ。
見たこともないような何かが脚にしがみ付いていて、何だ?これ?って思ったんだよ。
何かわからなくて怖くてさ、夢の中なのにだよ?
気づいたら起きたんだ。で、起きてから自分のいる位置にびっくりしたよ。
本来自分が布団を敷いてる位置に布団が無いんだ。それどころか、壁際に布団があって…。
結構寝相悪いんだけどそんなレベルの話じゃなくて、布団があった場所からそっくりそのまま布団が壁際にあってさ。
最初はびっくりしたんだ。驚いたのはそれだけじゃなくて、スエットでその頃寝ていたんだけど、起きたらズボンが足元まであってびっくりした。

一応、他にも色々あるんだけど…一番最初に起きて覚えてるのがこれ。
幻想とかそうゆう類ならいいんだけどね。
0655名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 14:12:35.97ID:6NAtM6J20
ダメだよこの子
試合後インスタライブしてたw
こんな奴が人気出るわけない
「次は大丈夫だと思います。ウフフ」
コーチもやりきれないよね
0656名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 14:14:06.27ID:K3aRat+B0
知り合いのつてで会ったHさんに案内してもらって、
首里城とかハブ園とか、いろんな所を回った。
まあお決まりの観光コースなんだけど初めての沖縄は楽しかった。
で、Hさんと話してるうちに仲良くなり飲みに行くことになった。
Hさんちの近所の沖縄居酒屋に到着。
本場で飲むオリオンビールは格別に旨い。ガブガブいける。
ラフテー旨い。ミミガー旨い。豚足旨い。名前忘れたけど刺身も最高。
泡盛も飲む。Hさんの日に焼けた笑顔と白い歯が眩しかった。
名前分からんけどツブツブのついた海草サラダがサッパリして美味しい。
豆腐を発酵させたやつは俺的に無理だったけどHさんにあげると喜んで食った。
周りの客も寄ってきて飲み食い。色々話して楽しかった。
オーナー自慢の古酒(くーすー)という酒が出された。Hさん大喜び。
かなり美味しかった気がするがこのへんでかなり酔ってる俺。
タクシー呼んでホテルに帰ることにした。

タクシーに乗ってしばらくボーッとしてた。
そこで ふ と気づいた。どこ走ってるんだ?って。
もちろん初めての沖縄だからここがどこかなんて分からないんだが、
なんか違う気がして運ちゃんに聞いた。
「あのー、どこ行くんですかこの車?」ろれつが回ってなかったかも知れないけど。
「ぐそうですよね?」答える運ちゃん。やっぱ違った。そんなとこ知らん、行かん。
「いや、国際通りの××ホテルです」そう言うと、
「あー違いましたか、すみません。カカカ」って笑った。
その瞬間、オエーッ!!てものすごい勢いで吐いた。
やばいと思ったけど止まらない。口からも鼻からもゲロ。苦しい。
あらかた吐き終わって涙とゲロまみれでむせながら
「すみません!すみません!」て謝った。

「意識が戻ったぞ!もう大丈夫だ!」て声。
目を開けて周りを見ると、救急隊員、Hさん、居酒屋のオーナー、野次馬。
俺は店の入口の前に倒れてた。「よかったよー」って泣き笑いのHさん。

後で聞いたところ、フラフラと店を出てその場でぶっ倒れたらしい。
それで意識不明。呼吸なし。すぐに救急車呼ばれたんだって。
で、その間に変な夢を見たとHさんに話したんだけど、
「危なかったよそれ…行き先確認して良かった」だって。

説明してしまうと運ちゃんの言ってた「ぐそう」てのは地名じゃなくて、
「後生」と書いて「あの世」のことだったんだ。

あれから酒が飲めなくなった。
0657名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 14:15:23.27ID:cTBKkWko0
ズバァーン!!

ドアが開いた。そして唖然としていると、
ドォン…ドアが倒れた。外れたという表現が正しいか・・・
えーっ?と困惑しているこの前家で起こった話。
俺は塾の課題プリントを今日中に終わらせちまおうと
机に向かっていた、ふと腕時計を見ると、10時20分。
はぁー、と溜め息をついてシャーペンをもう一度持って
黙々とやっていた。
すると、ガタガタ

お疲れ様です。たまには息抜きに来てくださいね。知人さんも藍さんも

普賢の行とかなされてるのでしょうか?食事制限があるようなら、納豆が唯一最後の必須アミノ酸が
とれるようです。

課題なりお役目が成就されることを祈念いたしております。ガタッ って音がした。でもどこから
音がするか解からない。そんなことはもう気にせずに
プリントが終わって、電気を消した・・・その瞬間。廊下が見える。
ここで薄暗くて何もない廊下を想像してほしい。
その廊下の床から、人の頭がスッとでて・・・スーっと
天井に吸い込まれていった。人間が・・・。
その夜、俺の住んでる下の部屋で、自殺があった。
0658名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 14:17:56.02ID:QOrOxlh40
本田真凜、フリーで3位と巻き返しもファイナル進出絶望的…GPデビュー戦
http://www.hochi.co.jp/sports/winter/20171029-OHT1T50286.html

ファイナル進出は過去2年、24ポイントがボーダーラインで、現在7ポイントの真凜は厳しい状況となった。
浜田美栄コーチは「シニアで戦うような練習ではなかったので、結果としては当然。いい子だけど、アスリートとしては粘着質なところがなさすぎる」と今後の意識改革を期待した。
「改善していかないといけないと思うところがたくさんあった」とコーチの愛のムチを真摯(しんし)に受け止めた。
喜怒哀楽が詰まったGPデビュー戦が、競技者としての転換点になるかもしれない。
次週の中国杯(11月3〜5日、北京)で、平昌五輪代表選考会の全日本選手権につながる演技を見せたい。
0659名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 14:23:02.15ID:upe5OmTm0
微かに、女性の悲鳴が聞こえたような気がした。
俺は暗闇の中にいる。此処は、あの悲鳴は、俺の見ている夢なのか。
「止めて!ど 思わず飛び起きた。 図書室? あれは、夢か。
全身に冷や汗をかいていた。 右手を確かめる、大丈夫だ。 血の跡などない。
窓の外、空はうっすらと明るい。 昨晩、俺は資料を調べるために夜更かしをしていた。
そのまま居眠りをしたのだろう。でも一体何故あんな夢を。
感覚は鈍かったが、あれはおれの腕だった。 そして、川の神様に授けられた短剣を。
思い出しても身震いする。俺がSさんと藍に斬りつけるなんて。
あの状況が、全く理解出来ない、待て、血の海に倒れていた女性と小さな女の子は。
姫と、翠だ。あれ以前に、俺は2人にも手をかけたのか?
図書室を飛び出して廊下を走った。階段を駆け上る。
...大丈夫。Sさんの寝室、ドアの向こうから4人の気配を感じる。
ぐっすりと寝ているようだ。ノブにかけた右手をそっと離した。
ただの悪夢。わざわざSさんや姫を起こす必要はない。俺は自分の部屋で服を着替えた。
今日は土曜日、姫の送りも仕事の予定もない。少し眠れば気分も良くなるだろう。
しかしベッドに入った後も、右手に残る嫌な感触と、あの時のSさんの表情が忘れられない。
結局、それから朝食の時間が来るまで俺は一睡も出来なかった。てこんなこと。」 もう一度、ハッキリ声が聞こえた。 これは、Sさんの?
何故こんな切羽詰まった声を。 その直後、いきなり視界が開けた。 これは。
目の前の床に血の海が拡がっている。その中に俯せに倒れている女性と小さな女の子。
女性は抱きかかえるようにして小さな女の子に覆い被さっていた。
視界がぐるりと動き、壁際に蹲る女性の姿が見えた。俯いて赤子を抱きかかえている。
目の前に腕が現れた。男の腕。刃物を握っている、これは、あの短剣だ。一体何故?
男の腕が視界の右側に消え、女性の姿が大きくなった。女性に、近づいているのか、俺は。
女性がこちらを向いた。蒼白い顔。 まさか、Sさん。 では、この赤子は藍?。
右手に微かな痺れを感じた瞬間。
視界の右側から男の腕がSさんに短剣を振り下ろすのと、
Sさんが藍を庇うように左手をかざすのが見えた。
右手に嫌な感覚が残り、足元に真っ赤な血飛沫が散る。
Sさんの左手は力なく垂れ、それでも必死に藍を庇おうと動いていた。
信じられないというような表情。頬を伝う涙。
「あなた、どうして...」
0661名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 14:23:55.08ID:qxv7j49R0
 「また欠伸、4回目よ。体調悪いの?」
「いいえ、大丈夫です。ちょっと寝不足なだけで。続きをお願いします。」
俺の『勉強』の時間、Sさんが様々な系統の術を基本から教えてくれる。
その間、翠と藍の面倒を見てくれるのは姫。当然俺の『勉強』は土日か休日。
「直接の身体接触を通じて掛ける術は、単純だけど効果が大きい。
簡単な行動の強制くらいなら相手の意識がなくても可能だし、
相手には術を掛けられた記憶さえ残らない。
霊質の関係で、ごく希にこの系統の術が効かない人がいるけれど、
それだけ気を付けていれば、費用対効果が抜群に良い術なの。」
そうだ、あれは藍が生まれた時。
O川先生と看護師さん、3人の視覚と記憶を操作するために、Sさんはこの術を使った。
しかし、看護師の◎内さんには術が完全には効かず、それを補完したのが姫の術。
おそらく事前にSさんは◎内さんの霊質に気が付いていたのだろう。
だから姫に出産の立ち会いを頼んだ。そして、あの時『頼りにしてる』と。
あらかじめ相談が出来ていたとしても、本当に見事な連携プレーだった。
「ちょっと、R君。今度は何?」 目の前でSさんの掌が揺れている、まずい。
「あ、いや、この術。僕にも効くのかなと思って。」
「僕にも、って。私、前に掛けたことあるでしょ、あなたに。忘れたの?」
「え〜っと、言い方が悪かったです。僕が僕に掛けても効くのかな、ということで。」
Sさんのキョトンとした表情。 「あなたがあなた自身に? この術を?」 「はい。」
「効く、でしょうね。でも、術を掛けたこと自体忘れてしまうんだから、意味が無いでしょ?」
「そうですね。でも、この術の練習には丁度良いです。他の人には影響が無いですから。」
0663名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 14:24:43.11ID:5yE6ObIj0
>>9
つい10年前ぐらいまでは練習中はノーブラの選手多かったけどね
だから乳首ポッチしてた
だが最近はまず見ない
0664名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 14:25:16.83ID:fpCgcDjc0
>>654
練習しすぎることと、練習しても成果が上がってないことは別でしょう?
真央は他の凡選手には追い付けない高みを目指して黙々と…と宣伝していたのに「基礎のちょっと上が出来ていない」
他の選手のジャンプは低レベルと言いつつ、その低レベルのはずのジャンプが浅田は跳べない
そんな事実が「真央ちゃんを批判するやつはチョン!」で揉み消されてきた
0665名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 14:32:36.54ID:1l0pQpLZ0
>>664
練習の成果は、
A級国際大会で日本選手最多の21勝、五輪で2大会とも日本選手最上位だけど。
0666名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 14:32:49.54ID:ycwrURXG0
1日の練習時間
宮原知子 6.5h / Day(濱田コーチ、2017年疲労骨折)
本田真凜 6.0h / Day(濱田コーチ、外反母趾持ち)
白岩優奈 5.0h / Day(濱田コーチ、2016年左脛骨骨折)
本郷理華 5.0h / Day(長久保コーチ)
樋口新葉 3.5h / Day(岡島コーチ)
坂本花織 3.0h / Day(中野コーチ、2015年右脛疲労骨折)
三原舞依 3.0h / Day(中野コーチ)

※ソースはISUバイオグラフィー、フィギュア専門誌、三原舞依と坂本はNumber

濱田コーチのいう「練習不足」っていうのは練習時間のことではなくて
宮原知子のように毎日曲を掛けて1曲全ての通し練習しろということだよ
真凜の場合は曲掛け練習の際に高橋大輔や織田信成などと同じく1曲通し練習ではなく
前半パートと後半パートを2つに分けて練習してる
だから今回は前半でミスり転倒、起き上がるのに時間が掛かって曲とズレたまま後半に入りそのまま引きずってミス連発した
1曲通し練習を頻繁にすればミスってもどこを省略して次の技につなげていくかの練習になる
それを指摘してるんだろうけど本人ではなくメディアの前でいちいち言うのもどうかと思うし
記者も記者でよく分からないくせにアクセス数目当てで記事にしちゃってやってることがおかしいわ
案の定、練習してない認定されちゃってるし
0668名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 14:34:30.73ID:dCDACANW0
顔がどう見ても整形なのが。
0669名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 14:34:31.52ID:6NAtM6J20
あげとこ
0670名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 14:35:34.43ID:a/Plg6n7O
こんな競技人口の少ないマイナー競技に注目すんなよ

カーリングもつまらないし
0671名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 14:36:01.51ID:fpCgcDjc0
>>665
基礎のちょっと上が出来てなくてメダルが買えちゃうってことよ。怖いね
0674名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 14:36:29.04ID:6NAtM6J20
時間が長いだけで身が入ってないんだよ
コーチのこと近所のおばさん扱いだし
観客は蟹味噌にみえるみたいだし全体的に舐めてるんだよ
0676名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 14:38:39.72ID:i25EM1RA0
グランプリシリーズ5位ってカスだからな
次の中国杯は三原樋口とガチンコで負けるだろうし
はっきり言って大したことない選手
0677名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 14:42:47.94ID:fpCgcDjc0
>>676
そうそう。有力選手は六大会に振り分けられるからね
全部の開催地を複数年かけてコンプする必要もない大会
0678名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 14:43:09.69ID:9lnjr0sH0
ネット工作員いるんだなw
宮原のageコメント書くバイトも募集してたしw
0680名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 14:43:35.62ID:BjzEJWvz0
>>664
それ言ったのって佐藤コーチ?
でも佐藤コーチは「真央はトップ選手なのに基礎練習も疎かにしない」とも言ってて
おかげでジャンプは段々厳しくなっていってもスケーティングは伸び続けた
最後の年は「自分が言うのも何だけど滑ってるだけで上手いなあと思う」って言ってたよ
0681名無しさん@恐縮です2017/10/30(月) 14:43:44.24ID:QGSG8jv10
>>1
★トリノ時のロッテCMとスポンサーと内定者の関係性

スポンサーつけた時点からオリンピック内定してたんだよ
城田が決めてたんだろうね
今シーズンのロッテがヒラメのCMしたら決まりだろう

▪スポンサー、指導者、全日本
    選手  全日本結果  指導者(直接でないもの含む)  スポンサー

内定 村主   1位       城田部長            エイベックス、ロッテ

内定 荒川   3位       城田部長            デサント、ロッテ

内定 安藤   6位       城田部長            トヨタ、松下、任天堂、ロッテ、コカコーラ、デサント 

    浅田   2位       山田コーチ           スポンサーなし

    恩田   4位       山田コーチ           スポンサーなし

    中野   5位       山田コーチ           スポンサーなし

▪この時のポイント

1位 浅田真央  1901点 山田コーチ

2位 安藤美姫  1865点 城田強化部長 内定

3位 中野友加里 1643点 山田コーチ

4位 恩田美栄  1564点 山田コーチ

5位 荒川静香  1560点 城田強化部長 内定

6位 村主章枝  1わ555点 城田強化部長 内定

※2005年12月18日

https://i.imgur.com/Ett3EDi.jpg


153 名前:名無しさん@恐縮です :2017/10/24(火) 14:57:43.01 ID:D0TnxkFz0
>>1
どんなに他の選手が頑張ってもスポンサー関連で代表決まってるんでしょ?
こんな茶番フィギュアだけだよね
新体操や体操見習えよフィギュアは

荒川副会長様のトリノの選考がこれだからフィギュアは変わらない

豪邸キャッシュで自分名義で二件も建てられて良かったな
そろそろ3件目の豪邸建てたいんじゃないかな?爆笑
https://i.imgur.com/UbgM1Qn.jpg
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