えち鉄映画、主演は横澤夏子さん ローカル線ガールズ製作発表会
2017年10月27日 午前7時20分
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映画「ローカル線ガールズ」の製作発表で笑顔を見せる主演の横澤夏子さん(左)と児玉宣久監督=26日、福井市松本上町のえちぜん鉄道車両基地

 福井県勝山市やえちぜん鉄道が舞台の映画「ローカル線ガールズ」の製作発表会が26日、福井市松本上町のえち鉄車両基地で開かれ、主なキャストが発表された。
主演の新人アテンダント(客室乗務員)役にタレントの横澤夏子さん(27)、兄役には緒形直人さんが決まり、豪華俳優陣が古里回帰の物語を展開する。
記者会見した横澤さんは「地元に帰るというストーリーは共感できる。故郷の新潟とそっくりな福井を第2の古里といえるよう頑張りたい」と意気込みを語った。

 映画は、えち鉄アテンダントの体験談をまとめた「ローカル線ガールズ」(2008年出版)をヒントとしたシナリオで製作される。都会から故郷の勝山市に帰った女性がアテンダントとなり成長する物語。
プロデューサーは同市出身の河合広栄さん(44)が務め、同市などが制作委員会をつくり、沿線市町や民間企業も協力する。

 主演の横澤さんは吉本興業に所属。テレビのバラエティー番組などで人気がある。車両をバックにした会見では、横澤さんが来月から同社で採用される紺色の制服に身を包み登場。
初めて映画の主役を務めることに「ここに来るまでドッキリ(番組)と思っていた」と笑いを誘った。演技について「失意で地元に帰るんじゃなく、地元が好きだから帰るキラキラ感も出せたら」と話していた。

 えち鉄社長役には、個性派俳優として活躍し、映画「武士の一分」で07年に日本アカデミー賞助演男優賞に輝いた笹野高史さん、
主役と交流する元芸者役はテレビドラマ「渡る世間は鬼ばかり」などに出演している長山藍子さんが演じる。

 児玉宜久監督は「冬の撮影で天候は心配だが、泣き笑いのさまを楽しんでもらえたら」と話した。

 11月14日に勝山市などでクランクインし、2月の勝山左義長まつりも撮影する予定。公開は来年11月。