■佐野史郎のコメント
ゴジラファンとして、今、どういった年代の人たちがゴジラを見て楽しんでいらっしゃるのか、最初はわからない部分があったのですが、今回の『ゴジラ総選挙』で、本当に幅広い世代の人々が、シリーズ全体を通して見ていらっしゃるんだな、ということがわかりました。最近では映画館でだけではなく、TVやPCなどいろいろなシチュエーションで楽しめるのも大きいのかもしれませんね。
ランキングにはいろいろな懐かしい怪獣が出てきましたが、ラドンやガイガンなどは意外だったな...(笑)。みんな最初に出会った『ゴジラ』の印象が強いのでしょう。でも、いい意味でランキングに裏切られたので、非常に嬉しかったです。
『ゴジラ総選挙』はいろんな切り口で『ゴジラ』の面白さを紹介してくれています。これまで『ゴジラ』にまったく興味がなかった方も、これをきっかけに映画を見てみようかな、と思っていただけたら、ゴジラファンとしても嬉しい限りです。

■有村昆のコメント
今回の「ゴジラ総選挙」は、ゴジラ63年の歴史を2時間で振り返ってしまう贅沢な企画です!
僕も今回改めてゴジラ作品をチェックして、シリアスな怖い怪獣もいれば、面白おかしい怪獣もいる。時代に応じていろいろなキャラクターが登場して面白いと思いました。63年間という長きにわたって新作を発表し続けることが出来たのは、エンターテインメントとしてのプロットがしっかりしているからです。『ゴジラ』シリーズを見たことがない方は、この「ゴジラ総選挙」はもちろん、『シン・ゴジラ』の地上波初放送もご覧いただいて、ゴジラに込められた日本人のアイデンティティーを感じていただきたいですね。ゴジラはあくまでも虚構ですが、現実にいるような気もしてしまう。それは、たとえば地震のような、現実に“明日くるかもしれない何か”を、ゴジラが象徴しているからかもしれません。
そんな見方で『ゴジラ』を見ていただくと、ただの子供向け怪獣映画ではない深い見方が出来ると思います。