彼一流のこだわりの現れ

「ほかの選手には変わってると言われます。
ほとんどのバッターは、自分の最もいい形で打とうとするし、そのためにたくさん練習をするし、必然的にバットも1種類に決まってくる。
でも、ぼくの場合、その形を崩されたときにどう打つか、を考えてますから。
試合で人のバットを借りることもあります。
(2011年の)日本シリーズではヒット7本のうち3本を今宮(健太)のバットで打ちました」

だからといって、内川がアバウトな性格をしているわけではない。「何となくしっくりこないとき、まあいいやって、いつもと同じバットを使っちゃう自分が許せない。
だからいろんなバットを試すんです」という彼一流のこだわりの現れなのだ。
これが田中の指摘する「ほかのバッターとは全然違う感覚」なのである。内川対マー君の対決、また見たくなってきた。