本拠地甲子園に横浜DeNAを迎えて14日からクライマックスシリーズ(CS)ファーストステージを戦う阪神。だが、ここにきて「雨」に振り回されるのではと戦々恐々だ。

 14日から3日間の天候について、球場の最寄りの神戸地方気象台の担当者は、夕刊フジの取材に「いずれの日も雨が降りやすい状況が続く」と予測。特に第2戦が行われる15日が、現時点で最も降りやすいという。

 野外球場をホームにするチームにとって、雨はいわば永遠の敵だが、今季は何かと影響を受けている。

 もともと、レギュラーシーズンは10月1日の巨人戦(東京ドーム)で終了する予定だったが、ホームゲームで雨天中止となった中日戦2試合が10月4日、5日に振り替えられ、さらに5日の最終戦がまたしても雨のため中止。今季最終戦は10日にずれ込んだ。その結果、9−11日に予定していた宮崎『フェニックス・リーグ』への1軍主力野手派遣を取りやめた。

 チームは甲子園で練習を続けてきたが、実戦形式のメニューは「大事な試合を前にケガのリスクを考えた場合、入れにくい状況」(球団関係者)。ただでさえ実戦が不足しているのに加えて、ファーストステージ開幕まで遅れるような事態になれば、「実戦感覚が鈍ってしまうのではないか」(同)と頭を抱えている。

 一方、甲子園で3試合開催した場合、入場料や飲食などで最大9億円の収入を見込む球団フロントも困惑だ。CSは試合が中止になってもそのままスライドして開催されるため、直ちに収入に影響を与えることはないが、「チームもそうだが、われわれも先が読めないのが一番困る」。

 万が一、予備日を含めて全試合中止となった場合、規定によりリーグ2位の阪神が18日からのファイナルステージに駒を進めるが、「それだけは絶対に勘弁して…」とヤキモキしている。2年ぶりのCSが「恨めしの雨」に断たれなければいいが…。(山戸英州)

10/13(金) 16:56配信 
https://headlines.yahooco.jp/hl?a=20171013-00000015-ykf-spo