過去に例を見ない危機と英紙特集

2010南アフリカワールドカップ準優勝、2014ブラジルワールドカップ3位、一転して2018ロシアワールドカップは欧州予選で敗退。この4年でオランダ代表はどうしてしまったのだろうか。

英『Daily Mail』は驚くほどの低迷速度と特集しており、オランダへの見方はこの4年で大きく変わってしまった。オランダはEURO2016も予選で敗退しているため、これでEUROとワールドカップを続けて予選で姿を消したことになる。連続して予選敗退を喫するのはEURO1984、1986メキシコワールドカップ以来のことだが、当時とは状況が全く異なる。

オランダはEURO1988を制覇するのだが、当時のチームにはマルコ・ファン・バステン、ルート・フリット、フランク・ライカールト、ロナルド・クーマンらがいた。彼らが20代半ばと良い年齢にあり、オランダは初のEURO制覇を果たすこととなった。当時は優秀すぎる若手が育っていたのだが、今は違う。オランダは若手の育成に苦戦している。

同メディアは当時のようにバルセロナやミランにオランダ人選手がいなくなったと指摘しており、ワールドクラスと呼べる選手は減ってしまった。メンフィス・デパイ、フィンセント・ヤンセンらもインパクトを残せず、ケビン・ストロートマンも怪我が絶えない。次世代のオランダサッカー界を誰が引っ張っていくのか将来が見えてこない。

同メディアはオランダが過去も山あり谷ありの戦いを続けてきたと伝えているものの、これほど落差の激しいことはなかったと驚いている。オランダは再び強豪国の位置に戻ることができるのか。過去にないほどの危機と言えるかもしれない。

10/12(木) 17:30配信 theworld
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171012-00010014-theworld-socc