◆ヤクルト6―10巨人(3日・神宮)

巨人は3点を追う6回に4長短打で同点。9回に山本がプロ1号となる決勝の満塁弾を放った。
今季2度目のスタメンとなったドラフト1位・吉川尚は、プロ初安打を含む猛打賞を決めた。
由伸巨人の2年目は、昨季より勝ち星が1つ多い、72勝68敗3分けだった。

由伸巨人の来季を担う若手たちが、最終戦でまばゆい輝きを見せた。締めくくったのは山本だ。
同点の9回1死満塁、秋吉のスライダーを振り抜くと、打球は左翼席最前列に飛び込んだ。
「打った瞬間はレフトを越えるかなって感じで。まさか入るとは思わなかった」。
球団では08年の坂本勇以来となるプロ1号満塁弾に驚きの表情を隠せなかった。

先陣を切ったのは吉川尚だ。5月17日のヤクルト戦(東京D)以来の先発。初回にギルメットの内角高めフォークを左前に運んだ。
「スタメンのチャンスをいただいたので、1打席目から(結果を出す)という気持ちでした」。
5試合8打席目でプロ初安打。大歓声を浴びて胸が高鳴った。坂本勇の2ランで先制のホームを踏み、初得点も挙げた。

2回の守備ではバレンティンの一、二塁間への当たりをスライディングで捕球し難なくさばいた。
3回には右前安打を放ち、二塁へ初盗塁も決め「モーションが大きかったので思い切っていけました」。
5回には直球を右前にはじき返し猛打賞。
課題とされた打撃面でも大きな成長を感じさせた。
指揮官も「軽快な動きで、来年に楽しみなバッターだと思う」と絶賛。ドラ1の今後に胸を躍らせた。

2回先頭では宇佐見がバックスクリーンへ4号ソロを放つなどマルチ安打。「順位関係なく与えられた場所で結果を残さないと来年につながらないと思って臨んだ。
その中で結果が出てよかった」とほほ笑んだ。

決勝アーチの山本は「常に危機感はある。
若い選手がもっと出ていかないといけない」と決意し、「こういったものがこれから、未来につながればいいと思う」と結んだ由伸監督。
18年シーズンへ、大きな希望を感じさせるラストゲームだった。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171004-00000037-sph-base
10/4(水) 6:05配信

https://www.youtube.com/watch?v=BAt8-UGhcCw
吉川尚輝巨人「最終戦でギルメットからプロ入り初ヒットを放つ」ヤクルト対巨人 2017 10 03