今季限りでの退団を決めているヤクルト・伊藤智仁投手コーチ(46)が3日の今季最終戦(対巨人、神宮)後、
右翼スタンド前で5度胴上げされた。

 「(ヤクルトには)感謝しかない。これから若い選手たちが頑張ってくれたらいい。(胴上げは)
優勝してしたかったなあ」

 伊藤コーチは1993年に三菱自動車京都から、ドラフト1位でヤクルトに入団。最速150キロを超える直球と
スライダーを武器に新人王を獲得するなど、現役生活11年で37勝(27敗)を挙げて、90年代のヤクルト投手陣を支えた。

 2003年に引退後、翌04年から2軍投手コーチ、1軍投手コーチを歴任。15年には高津投手コーチ(現2軍監督)とともに、
14年ぶりのリーグ優勝に貢献し、今季は1軍チーフ格として(肩書は投手コーチ)指導にあたってきた。

 真中監督の退団とともに球団を去ることとなり、
「何とか彼(真中監督)を男にしたいと思ってやってきた。1年目で優勝できたけど、今年は力になれずに申し訳ないシーズンだった。
また、縁があればどこかで草野球でもしたいですね」と寂しげな顔を浮かべた。ヤクルトを支えてきた男がまた一人、ユニホームを脱ぐ。

サンスポ
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171003-00000553-sanspo-base
https://amd.c.yimg.jp/amd/20171003-00000553-sanspo-000-1-view.jpg