―モノマネ、上手ですね。

山川 (ニッコリ笑って)中村さんだけです。

―今ではその中村選手をはじめ、浅村栄斗(ひでと)、メヒア、森友哉(ともや)…と、実力派の長距離砲がひしめく西武打線で4番を任されています。

山川 最初に4番を打った時は、中村さんがファームにいたので何も気にしませんでした。
でも、今はフルメンバーで4番。光栄だし、めちゃくちゃ意識します。
シーズン通じて4番を勝ち取ったわけではないですけど、「毎試合、4番を勝ち取る」というイメージで臨んでいます。

5番、6番だと気持ちは楽ですけど、正直悔しい。4番は厳しい攻め方もされますし、「打てないと負ける」というファンの方からの期待と重圧もあります。
そんな中で毎日戦い、「明日の4番」を自分の力で勝ち取れている。
それが自信になってきています。

―8月は打率.326、9本塁打、28打点と大活躍。打撃6部門でリーグトップとなり初の月間MVP、初の4番打者、そして9日には結婚もされて、盆と正月とエイサー祭りが全部来たような1ヵ月でした。

山川 気持ちの面では、やっぱり結婚が一番大きいですね。これで成績が落ちるようでは奥さんに申し訳が立たない。
奥さんのために頑張るという意識が生まれたのは、とてつもなく大きいことです。

―ホームランを打つとステーキがもらえるとか。

山川 夕飯のメニューに、ステーキがポンと追加されるんです
。めちゃくちゃモチベーションになってます(笑)。

◆この続きは『週刊プレイボーイ』42号にて掲載! また、21年の現役生活に幕を閉じた千葉ロッテマリーンズ・井口資仁も特集、そちらもお読みください!

●山川穂高(やまかわ・ほたか)
1991年生まれ、沖縄県那覇市出身。右投げ右打ち、身長176cm、体重100kg、実は俊足。守備位置は主に一塁。
沖縄県立中部商業高校から岩手県・富士大学を経て、2013年ドラフト2位で埼玉西武に入団。
ルーキーイヤーの14年と昨年にイースタン・リーグ本塁打王。
昨年の後半戦では1軍で頭角を現し、出場49試合で14本塁打。今
年も春先は出遅れたものの、7月に1軍再昇格すると、猛打爆発でチームの2位浮上に貢献。特技は書道(8段)と独学で覚えたピアノ