今月1日、W杯出場を決めた一夜明け、ハリルホジッチ監督は会見で熱弁を振るった。戦いはこれからが本番だ

 【No Ball,No Life】来年のロシアW杯出場を決めたサッカー日本代表。本番までの強化試合は次の通り。10月のキリンチャレンジ杯ではニュージーランド、ハイチを相手に新戦力をテストする。11月の欧州遠征はブラジル、ベルギーとの対戦を調整中で、強豪相手にW杯を想定した腕試しとなる。12月の東アジアE−1選手権は北朝鮮、中国、韓国と対戦。国内組の最終テストに位置づける。

来年3月の親善試合(相手未定)はW杯1次リーグの対戦チームを想定した戦いだ。その後、5月上旬のW杯メンバー発表を経て、本番前の総仕上げに3試合ほど強化試合を行う流れになる。

 それぞれの試合のテーマは明確だ。ハリルホジッチ監督には腰を据えてチーム作りに臨んでほしいと思う半面、W杯出場を決めても強化試合の結果が悪ければ進退問題に発展する可能性に留意してほしい。

 例えば、2010年南アフリカ大会に出場した岡田ジャパン。10年1月のベネズエラとの親善試合で0−0と得点力不足を露呈。同2月の東アジア選手権は1勝1分け1敗。同4月に親善試合でセルビアに0−3で敗れると、解任論が一気に噴出。W杯への壮行試合だった5月の韓国戦で0−2で敗れ、岡田武史監督が進退伺を出す騒ぎになった。

 14年ブラジル大会に導いたザッケローニ監督も13年10月の親善試合でセルビアに0−2、ベラルーシに0−1と連敗すると、マンネリ化した選手起用への不満が噴出。さらに選手間の戦術に関する意見の相違が表面化し、きなくさいムードが漂った。

 ハリルホジッチ監督はコートジボワールを10年南アフリカ大会に導きながら、本番前に解任された苦い経験をもつ。仮に10月の2試合で凡戦。11月にブラジル、ベルギーに大敗し、12月に北朝鮮や韓国に敗れれば、面倒な状況になるのは理解しているのだろう。12月の東アジアE−1選手権に向けた会見では国内組の最終選考だけでなく、「勝つこと」をテーマに掲げていた。

 一度緩んだ手綱を引き締めるのは難しい。まずは、もっとも勝ちやすい10月の2試合を連勝することで批判の芽を潰すことが重要だ。(浅井武)


2017.9.26 12:00サンスポ
http://www.sanspo.com/soccer/news/20170926/jpn17092612000003-n1.html


【サッカー】<ハリル日本>無休合宿、J最終節翌日から国内組見極め「信頼してくれ、ボクを見てくれという状況でじゃないと選ばない」
http://hayabusa9.2ch.net/test/read.cgi/mnewsplus/1506379323/