一体どうなってるの? なんだかよくわからないのが、女優・鈴木砂羽の“降板トラブル”だ。鈴木が主演・初演出を手掛けた舞台「結婚の条件」で、公開初日の2日前に、出演女優の鳳恵弥と牧野美千子が降板。その理由というのが、鈴木による土下座の強要など「人道にもとる数々の行為」というから、穏やかではない。

 鈴木サイドはこれに猛反発。土下座をさせたこともなければ、降板を迫ったこともないと完全否定している。そうこうしているうちに、鳳と牧野が所属する「しぃぼるとぷろだくしょん」関口忠相社長が、一部スポーツ紙の取材に答え「私のなかでは収束はついた」と終結宣言。火種をブチ上げておきながら、早々に幕引きを図った。


 これにスポーツ紙記者は「そりゃあ、鈴木さんの所属事務所は大手プロダクションの『ホリプロ』ですからね。市村正親さんや鹿賀丈史さん、藤原竜也さんなど人気舞台俳優も多く、劇場も所有している。舞台をやっている人であれば『ホリプロを敵に回すだけ損』とわかっていますよ。相手の事務所社長が収束宣言したのも、業界の力学を考慮してのことでしょう」と解説する。

 トラブル発覚後の情報戦も、スポーツ紙に担当記者を置くホリプロが完全に主導権を握っていたという。そんななか、気になる一文を記していたのが「東京スポーツ」だ。2女優の降板が決定的になると、前出関口氏の元に鈴木の担当マネジャーが謝罪に訪れ、次のように述べたという。

「鈴木はこれまでトラブル続きで、ウチの“お荷物”だった。本当に申し訳ない。ただ会社として謝罪してしまうと、鈴木を守ることになってしまう。会社としては見放しているので、劇団が鈴木を降板させるなり、どうとでもしてほしい」

 自社タレントを“お荷物”とは……。ホリプロは東スポの取材に「マネジャーがそのようなことを言った事実はない」と否定しているが、鈴木の性格に難アリなのは、今に始まったことではない。

 過去にも一部女性誌で「衣装がダサい!」と文句を言ったり、ADを怒鳴り散らしていたことなどが報じられている。鈴木を知る関係者によれば「瞬間湯沸かし器で有名。普段はちゃきちゃきとしたオバサンですが、気に入らないことがあると怒鳴る。それが原因で辞めた付き人も1人や2人ではない」という。

 今回のトラブルがきっかけで、鈴木の過去の横暴ぶりを告発するタレコミが複数の週刊誌に寄せられているという。事情を知る関係者の話。

「“とにかくひどい女だ”という内容で、付き人を病院送りにしたこともあるとか。記事化されれば『降板した2女優が悪い』という今の空気は一変するでしょうね」

 事務所パワーを使って事態の早期収拾を図ろうとした鈴木だが、本当の試練はこれからなのかもしれない――。

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