国民とともに歩まれる皇室ゆえのご判断であろう。九州北部の記録的豪雨を受け、8日に予定されていた秋篠宮家の長女・眞子さま(25)と小室圭さん(25)の婚約内定発表は延期となった。お二人の記者会見もまた持ち越しとなったのだが、当日、どんなやり取りが交わされるはずだったのか。

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 宮内庁担当記者が言う。

「延期が決まったのは前日の7日。報道に接して心を痛めたお二人が延期を希望され、両陛下と秋篠宮ご夫妻も了承されたのです」

 かつて2004年11月に予定されていた紀宮さま(当時)と黒田慶樹さんの婚約発表も、新潟県中越地震の発生と高松宮妃喜久子さまの薨去によって、2度延期となったことがある。

「両陛下は7日、福岡と大分の両県知事にお見舞いの気持ちを伝えられました。新たな日程は、被害状況を踏まえつつ、犠牲者の方々の四十九日の法要が終わる秋以降になるとみられます」(同)

 本来であれば当日の朝、宮内庁職員が小室さんを迎えに行き、11時過ぎに長官がご婚約内定の発表、その後、眞子さまが両陛下にご挨拶するとともに、小室さんを初めてご紹介する運びとなっていた。

「これを受け、15時からお二人が赤坂御用地にある赤坂東邸で揃って会見に臨み、夕刻には秋篠宮ご一家と小室さん、母親の佳代さんの7人でご会食の予定が組まれていました」(同)

 これらがすべて延期となったわけだが、肝心の会見については、あらかじめ段取りができていた。

小室さんへの“疑問”

「眞子内親王殿下と小室さんは、トータル15分の会見の中で、記者会からの7つの質問にお答えすべく、準備を進めてこられました」

 とは、さる宮内庁関係者である。それは、

「まず『現在のお気持ち』から始まり、『両陛下から頂いたお言葉』『出会いから交際、プロポーズの時期』『どの部分に惹かれ、普段はどう呼び合うのか』『お互いのご家族を紹介された時のやり取り』『理想の家庭像』。この6問をそれぞれお二人に尋ね、小室さんにはさらに『将来の夢や目標』について質問がなされることになっていました」(同)

 一方で、事前に手渡されたこの7問以外に、記者がアドリブで尋ねる「関連質問」は今回、不可となった。

 全国紙デスクが言う。

「1989年9月、秋篠宮さまとご一緒に婚約会見に臨んだ紀子さまに『初恋の人ですか』との質問が飛びました。『そうでございます』とのお答えは微笑ましくありましたが、宮内庁はこうしたイレギュラーを避けたかったのです」

 さらには、ご婚約の一報が流れた翌日の5月17日、勤務先の法律事務所における小室さんのメディア対応も、大きな理由だという。

「事前に宮内庁から『質問にはすべてノーコメントで』とクギを刺されていたにもかかわらず、『その日の朝、眞子さまと電話で“行ってきます”“行ってらっしゃい”という会話を交わした』と明かしてしまった。これで完全に『コントロールの利かない人』と見なされてしまい、不慣れな上にフリートークとなれば何を言い出すか、と宮内庁は懸念を強めたのです」(同)

 が、これでは新郎の人物像など、世間には到底伝わるまい。皇室ジャーナリストの神田秀一氏が言う。

「海の王子にアナウンススクール、銀行に入ってもすぐ辞めて法律事務所に勤め、一方で国際的な活動を目指して大学院に通っている。小室さんの軌跡を考えると、極めて不安定な感じがします。型通りの質問と回答では『小室さんは一体どう考えているのか』という、多くの国民が感じている疑問は解消されないままです」

 統制したところで、ちっともためにならないのだ。

https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20170720-00526990-shincho-soci