フジテレビ系情報番組「とくダネ!」(月〜金曜前8・0)が30日、2008年に孤独死していたと週刊誌で報じられた元アイドルの川越美和さん(享年35歳)について放送した。

 1988年に15歳でデビューした川越さんは、89年にはレコ大新人賞も獲得した人気アイドル歌手だったが、2007年に芸能界を引退した。川越さんについて、以前ドラマで共演したことがあるという女優で作家の中江有里(43)が思い出を振り返った。

 「川越さんは私よりひとつ年上で、そのときにはもうデビューされてレコード大賞(新人賞)もお取りになっていた。私にとっては輝かしい、目指すべき存在であったし、現場でも非常におとなしい方だったんですよ。前に自分から出るような感じではなくて、そういうところも私は好きだったんですけど、このニュースを聞いてすごくショックでした」と共演時の印象を語り、声をつまらせた。

 「まさか35歳という若さでなくなっていたというのはぜんぜん知らなかったんですね。孤独死と聞いた時に、どなたでもその可能性ってあるとは思うんですけど、特にこの芸能界っていうのはすごく華やかで仲間が多いというふうに思われがちですけど、実はみんな孤独でみんなライバルなんですね。

私も川越さんと同じ役をオーディションで、私が落ちて川越さんが選ばれたということもありましたし、その逆のことも、もしかしたらあったかもしれません。

そういった意味でずっと気にはなっていて、ずっと同じ仕事をしてはいるけどライバルだった。という、なんかその距離感みたいなものもずっと持ち続けっているのが宿命ではあるんですけど…この話を聞いて、どこかで彼女を。何かできることはなかったのかなと思いました」と最後は涙を浮かべながら声を震わせた。

 川越さんが置かれていた状況や、芸能界の特殊性などについてもまとめつつ、キャスターの小倉智昭(70)は「20代30代でも一人暮らしの人はたくさんいるわけで、若いからといって突然死がないわけじゃないですからね…。便りがないのは良い知らせなんて言いますけど、あんまり良い知らせじゃないこともあるからね」とまとめた。

サンケイスポーツ 5/30(火) 16:22配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170530-00000554-sanspo-ent

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