ライトへの打球を捕球し、一塁走者を刺そうと三塁へ送球も…
 
24日(日本時間25日)の敵地アスレチックス戦に「9番・右翼」で先発出場したマーリンズのイチロー外野手。
今季初の2試合連続先発出場となったこの日、バットから快音は響かなかったが、2001年に全米を沸かせた「レーザービーム」再現の場面がやってきた。

7回2死一、二塁の場面。ラウリーのバットが捉えた打球はライト前に弾き返された。
二塁走者のロサレスは生還し、一塁走者だったジョイスは一気に三塁を目指した。ライトの守備に就いていたイチローは、捕球するとすぐさま三塁へ送球した――。

舞台はアスレチックス本拠地オークランド・コロシアム。一塁走者を刺すために右翼から三塁へ送球。
2001年に生まれた伝説の「レーザービーム」再現なるかと思われたが、地面に2度バウンドしたイチローの送球が三塁へ届いた頃には、ジョイスは悠々とベースにたどり着いていた。

米スポーツ専門サイト「スポーティングニュース」では、この場面を「伝説が誕生した場所で、イチローの肩は衰えを見せた」と題した記事で紹介。
2001年の映像と、この日の映像を並べて掲載しながら、「肩の力が違う。現在43歳。時の翁はまた新たな犠牲者を生んだ」と、時の流れには逆らえないイチローの衰えを指摘した。

同時に「43歳にしてメジャーでプレーできることに関しては、イチローに脱帽だ」と敬意を示したが、「強肩よ、安らかに。すばらしい生涯だった」と辛辣に締めくくった。
43歳を迎えてもなおメジャーでプレーし、16年前と同じプレーの再現を期待されるだけでも、イチローの存在は稀有なのかもしれない。

Full-count 2017年5月25日 19時19分
http://www.excite.co.jp/News/baseball/20170525/Full_count_69882.html