宇宙航空研究開発機構(JAXA(ジャクサ ))の小惑星探査機「はやぶさ」と「はやぶさ2」が持ち帰った小惑星の砂などが、兵庫県明石市立天文科学館で18日まで特別展示されている。両探査機が採取した試料の同時公開は、JAXAの施設以外では初めてという。一連の試料は生命や太陽系の起源などを探る重要な手がかりで、同館は「人類の宝と言っても過言ではない。間近で見られる絶好のチャンス」と強調する。(阿部健)
 初代のはやぶさは2003年5月に打ち上げられ、約2年半後、史上初めて小惑星「イトカワ」への軟着陸に成功。一時、通信が途絶えるなどしたが、イトカワの微粒子を入手し、10年6月に地球に帰還した。