孤独死の取材を始めて、4年が経つ。
私はその間、様々な孤独死現場を訪ね歩いてきた。
孤独死の現場で感じるのは、社会で崩れ落ち、立ち上がれなくなった人たちの姿だ。

年間3万人と言われる孤独死だが、ひときわ現場で目立つのは、高齢者ではなく、現役世代だ。
孤独死者の属性は、近年社会問題となっている大人のひきこもりとリンクすることが多い。
背景を考えるほど見えてくるのは、孤独死者個人ではなく、日本社会のいびつさだった。