米、中国への追加関税を90日猶予 首脳会談で合意
米中両国は1日開いた首脳会談で、米国が中国への追加関税を猶予すると決めた。
米中は貿易問題で協議を続け、中国の知的財産保護やサービス分野の市場開放などで妥結点を探る。
90日以内に合意できなければ、2000億ドル分の製品の関税率の10%から25%に引き上げるとした。
関税撤廃など完全解決には至らないが、交渉決裂による貿易戦争の悪化はひとまず回避した。
発動猶予は中国の構造改革が条件となる。両国は(1)米企業への技術移転の強要(2)知的財産権の保護(3)非関税障壁(4)サイバー攻撃(5)サービスと農業の市場開放――の5分野で協議し、90日以内に結論を得るとした。
両国が90日以内に合意できなければ、2000億ドル分の関税は10%から25%に引き上げる。