【よろずのつぶやき by Wada】わが道を行く

ドル円だけのチャートを眺めてみると、ダウ平均が2日間で1300ドルを超える急落となったこととはまるで
無縁の動きとなっていますね。昨日の海外市場では、ダウ平均がプラス圏まで買い戻されるにつれて、
ドル円も買いが先行。一時112.53円まで値を上げました。その後はダウ平均が一転700ドル近い急落とな
ると111.83円まで値を下げました。

ただ、下押しも限定的。引けにかけては再び112.19円まで買い戻されるなど、「わが道を行く」といったとこ
ろです。リスクオフの動きとなりそうなものの、クロス円は逆に大幅に上昇するなど、何ともチグハグな説明
しづらい動きが続いています。

アジア時間に入ってからは、日経平均が寄付き安値となった後は、下げ幅を縮める動き。ダウ先物も大幅
に買い戻されるなど、市場では「一旦は終わったのではないか」との声も聞こえてきています。

いずれにしても、今回の急落が「目先の急速なポジション調整」であるとするならば、まさしく「市場がリスク
を感じなくなるポジションまで縮小させる」のを待つしかないわけで、ドル円については、既に実需という「買
わなければならない人達」のビッドがずらっと並んでいる状況。「ポジションをキープしているリスク」よりも、
「買わないで様子を見ているリスク」のほうが、現状では膨らんでいるのかもしれませんね。