【よろずのつぶやき by Wada】ほんの貴重なひと時

ドル円は、1月10日にねじれた直後の薄い一目均衡表雲を下抜けて以来、雲とはあまり関係の
ない水準での推移が続いていたわけですが、4月新年度入りしてからというもの、ようやく膨れ
上がった雲が現実的なレベルとして意識されるようになると、連日のように終値では上ひげをつ
けて下回る状態。

それが、昨日のNY市場では、クローズレベルでついに「インザクラウド」状態となりましたね。チャ
ート的には5日の高値107.49円を上抜けてこないと、どうしても勢いがつかないわけですが、アジ
ア時間の下押しが107.21円にとどまっているところをみると、やはり「目先の転換点」が近いのか
もしれません。

ここ数日間は、トランプ米大統領の「寝起きのおはようツイート」をきっかけに、実質的な相場がスタ
ートするといった動きとなっていますが、本日のアジア時間では、トランプ米大統領が、誰も頼んで
はいないとは思うのですが、「ベッドに入る前のグッドナイトツイート」まで否応なく飛び込んでくる始
末。良くも悪くも、「トランプとともに生きる市場」となってきました。

一部からは「本日は13日の金曜日であると同時にイスラムの安息日であるため、いずれにしても空
爆などはありえない」との声も聞かれるなか、英議会からは「シリアが化学兵器を使用した確固たる
証拠」を求められるなど、なかなかジョイントでの空爆実施には至っておらず、当初の48時間を過ぎ
たこともあって、「空爆を前提にしていたポジションのカバー」が週末にかけて先行しているといった
ところです。

これからの数時間は、トランプ米大統領が目覚めるまでの、市場参加者にとっては、ほんの貴重なひ
と時を過ごすことになります。