ドル・円「107円抜けると止まりにくい」、円高加速で105円視野との声


株式市場が不安定な動きを続ける中、円高が加速するリスクが高まっている。
ドル・円相場は昨年9月安値の1ドル=107円32銭を意識した展開となっており、
この水準を下回れば2016年11月以来の105円が次の下値のめどになるとの見方が出ている。

上田ハーロー外貨保証金事業部の山内俊哉マーケット企画部長は、
シカゴ通貨先物の円ショートポジションの解消がある程度進まなければ
円買いにブレーキはかからないとし「107円を抜けてしまうと止まりにくい」と指摘。
1月の米消費者物価指数で物価の加速が示され米国株が再び下落すれば、
ドル・円は14日中にも107円32銭を割り込む可能性があるとみる。
107円を割れると110円辺りでドル・円を買った「個人も投げざるを得ないだろう」と予想。
2016年6月から同年12月の高値の61.8%戻しの106円半ばでいったん止まる可能性はあるものの、
「市場としては105円を視野に入れてくるだろう」と話す。