「駅伝・マラソン」はどれくらい稼げるのか?

日本陸上界は「実業団」というシステムが中心だ。
これは世界的に見ると非常に珍しい。ニューイヤー駅伝には、旭化成、コニカミノルタ、トヨタ自動車、Honda、富士通、DeNAなど大企業のチームが参加している。
出場者の大半は「社員選手」(一部は「契約社員」)で一般業務はほとんど免除され、競技練習や大会が最優先される。

日本の長距離ランナーでは「箱根駅伝を走ったかどうか」が指標になりやすい。
箱根駅伝を走るレベルであれば、8割ほどは実業団に進むことができ、一般企業に就職するのは少数派だ。

箱根駅伝で上位になれば一流企業の正社員になれる。
一方マラソンにはこうしたシステムがなく、自分でスポンサーを得なければ収入は得られない。
マラソン衰退と駅伝隆盛にはこのような理由があった。