日銀、膨張財政の支え役いつまで 物価2%なお遠く
編集委員 清水功哉

日銀は28日の金融政策決定会合で、現行の金融緩和政策を維持すると決めた。足元では原油高や円安により、物価に上昇圧力がかかっており、政策の先行きに関して今後様々な思惑も出やすくなりそうだが、日銀が同日公表した新たな消費者物価上昇率見通しは、2023年度になっても2%物価目標が達成されないという内容。金融政策の抜本的な転換はすぐにはないという情報発信を改めてしたといえる。