水素の製造は現在、化石燃料を燃やした熱を使い、メタンと水を高温で反応させる方法が主流。HTTRは、通常の原子炉よりはるかに高い900度超の熱を得られるため、同機構は運転時に二酸化炭素(CO2)を出さない熱源として、水素製造に活用する研究を進めてきた。その結果、安定的に水素を製造できる見通しが立ったという。この技術は、政府が7月に発表した新しい「エネルギー基本計画」の原案で重要課題に位置づけられた。