空気感染が完全に否定されたわけではない。致死率は、高齢者で 50%を超えることも ある。一方、回復例も多い。医療従事者に関しても適切な防御策を講じることで、感染を防ぐこ とが可能と考えられる。

最近の報道では、血清抗体価の検査の結果、SARS は今回の流行の以前に すでに中国で流行し、特に小児肺炎例では高い抗体価の保有率であった、と報道されており、SARS の流行を解明する手がかりになるかもしれない。