それにもかかわらず、新型肺炎が猛威を振るっている、この肝心な時に、ほとんど機能していない
のだから話にならない。新薬の開発なんて期待されていないのだ。

 さらに、新型肺炎を研究・調査するよう政府から指示を受けた国内の9つの大学にも、岡山理科大は
選ばれていない。その理由を文科省に聞くと、「文科省の補助事業『感染症研究国際展開戦略プログラム』
に採択されている大学に指示した」(研究振興戦略官付)とのこと。

 学園側にも新型肺炎に関する取り組みについて問い合わせたが、期日までに回答はなかった。

 獣医学部新設につぎ込まれた税金は約186億円。国からの助成金も入っている。政治評論家の
本澤二郎氏がこう言う。

「『人獣共通感染症への対策』との説明はしょせん、獣医学部新設のための建前だったということでしょう。
モリカケ疑惑といい、『桜を見る会』といい、いったい血税を何だと思っているのでしょうか。今回の
新型肺炎のような不測の事態にこそ、税金が投入されるべきでしょう」

 “世界に冠たる”なんて、看板倒れじゃないか。