「この間、歯医者さんに驚かれたのですけど、歯は今でも全部自分のもので、虫歯もなし。開業して30年だけど
そんな人は初めて、奇跡だと言われたわ。そう言われた私のほうが驚いたわよ。

そもそも日本人は、歯に対する認識と意識が低すぎるわね。欧米、特にアメリカでは歯のキレイさがその人の
パーソナリティに大きく関わるから、子どもの頃からとても歯を大事にする。あちらの会社では、歯科医の
アポイントメントがあると言えば、勤務中に3時間ほど仕事を抜けることなんて当たり前。それくらい
プライオリティが高いのね。

私も1日に5回は歯を磨きます。日本人の歯に関する知識のなさと、意識の低さは問題ね」

恐れ入るばかりだが、持って生まれた美しさに加え、忙しい中でもきちんと自分のカラダを理解し、ケアして
いることが話の端々に見て取れる。ただ、それは「ストイック」というのとも少し違う。今でも大会に出る
ほどの腕前のボールルームダンス。3月1日に幕張メッセで開催される大会で、タンゴと
スローフォックストロットを踊るというが――。

「ずっと継続してレッスンをしているわけではなくて、大会の3ヵ月くらい前から集中して練習するの。
お勉強でもなんでもそう。直前になって一夜漬けで頑張って何とかしてきたのね(笑)」