アメリカ政府はエジプトの、ロシアのスホイ35(S―35)戦闘機の購入を、阻止する構えのようだ。
アメリカはそのために、エジプト政府に圧力をかけている。どのような圧力かと言えば、お決まりの
経済制裁や、経済支援阻止だ。

そして極め付けは、軍事援助のカットであろう。アメリカはこれまで、イスラエルとエジプトが和平に、
合意したことで、イスラエルとエジプトに対し、軍事援助を決定し、実行していた。エジプトへの
軍事援助総額は、確か13億ドルだったと思う。

その軍事援助を止める、とアメリカはエジプトに対して言っているのだ。これは厳しいものとなろう。
だがエジプトはこの脅しを、過去にも何度も受けている。そのため、アメリカが期待するほど、
応えてはいないかもしれない。

また、この13億ドルの援助は、アメリカ製兵器を購入することが、条件づけられているため、エジプト
国民の間では、エジプトには直接的な利益にはなりにくい、という意見もある。

そもそも、事の起こりは、トルコのロシア兵器輸入に、始まったものだった。トルコはロシア製S400
ミサイルを、購入すると言い出し、アメリカの猛烈な反対が、あったにもかかわらず、これを実行した。