「初動対応」とか「ダメージコントロール」って安倍応援団が政権不祥事追及が盛り上がっている
ときよく使う常套句だが、不祥事や疑惑そのものでなく対応の問題にすり替え矮小化するもので
あることは言うまでもない。田原氏が「どういうこと?」と聞くと、三浦氏はこう続けた。

「ダメージコントールとして安倍政権の側から見た時にはまちがったね、と。ただ、これ国会全体
とか与野党通しての政治の話として考えるとやっぱり説明すべきところはしっかり説明したほうが
いいし、あと、やっぱもう一つ、ごめんなさい、すごい老婆心的な感じで言うとですけど、
やっぱり野党さんは最初は関電の問題でいくって決めたじゃないですか。関電の問題を本国会ではやると」

「関電の問題」というのは、関西電力幹部が福井県高浜町の元助役・森山栄治氏から大量の金品を
受け取っていた問題のこと。散々「いまさらな話」をしておいて、唐突に「関電問題」に切り替えた
三浦氏の狙いは、その後を聞けば明らかになる。

「桜を見る会の話で、なんで関電のニュースを出したかっていうと、やっぱり(「桜を見る会」の追及は)
立憲民主と国民民主を利してないんですよ、明らかに。共産党はわかんないですけど。やっぱりこの追及
のやり方が明らかに利してない、なんでうまくやれないのか」

 出た! 上から目線でぶっかます謎の説教モード! 表向きは「野党はもっとしっかりしろ」とエールを
送っているように見えるかもしれないが、騙されてはいけない。実はコレ、三浦氏お得意のパターンで、
「追及は野党を利していない」→「野党の追及は筋が悪い」→「他のことを話すべきだor国民は違うことを
求めている」と繋げる“矮小化コンボ”の一発目。ようするに「追及は野党を利していない」と、まるで
野党の追及が何か下心があってなされているかのように、さりげなく印象操作しているのだ。