盛り上がりを見せたのは前半、やはり「桜を見る会」問題でのやりとりだ。今年5月9日、
共産党が国会質問のために資料の提出を求めた当日、政府が今年分の名簿をシュレッダーに
かけた件、つまり情報隠蔽だったのではないかとの疑惑について、片山さつき議員が
「今年だけこのタイミングにしているわけではなくて、前の年も、その前の年もその
タイミングでシュレッダーをしている」と内閣府は説明していると主張。

 つまり、シュレッダーの時期は例年通りであり、情報を隠蔽しようとしたのではないと
言うのだが、これに対し、国会でもいち早く疑惑に切り込んできた共産党の宮本議員が
反論した。周知の通り、政府は今年の「桜を見る会」の名簿を「保存は1年未満」つまり
“いつでも処分していい”という決まりに基づいて5月に破棄したと言っているが、これは
2018年4月に安倍政権が変更した規定だ。宮本議員は、変更前の2017年には、行政文書
としての名簿が「1年間の保存」であったはずであることを挙げて、片山さつき議員が
言う「前の年もその前の年もこの(5月の)タイミングでシュレッダーをした」という
発言の矛盾をつく。

 そこから宮本議員は、シュレッダーされたのは名簿の写しにすぎず原本は実はいまも
残っている可能性について説明を続けようとするのだが、司会の田原総一朗氏に続き
片山さつき議員が割り込んで「それはあまりにもテレビでおっしゃるには誤解が
与えられる」と追及を遮る。ここで田原が「田崎さんはどうですか」とふる。すると、
田崎氏はシュレッダー疑惑など聞いてなかったかのように、片山氏のすり替えに
乗っかって、こう言い放ったのだ。