日立はすでに計画に3000億円近い費用を投じ、新潟県の柏崎刈羽原発などと同型の原子炉で英国政府から認証も取っていた。日立の計画は、原発輸出で実現性が残る唯一の案件になっていた。

 その頓挫だけに、大きな衝撃をもって受け止められた。

 中西氏が「国民的議論」をぶち上げたのは、そんな騒ぎのさなかだ。