元ロンドン金融人、英EU離脱にらんだ事業がルクセンブルクで好調
Stephanie Bodoni2017年12月11日 16:41 JST
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2017-12-11/P0SAZH6JTSEB01
マーマイトやヨークシャー・ティーなど英食品を提供する店舗を設立
保険会社やファンド、銀行がルクセンブルクを新たな中核拠点に選ぶ

かつてロンドンの金融業界で働いていた元ブローカーの2人がルクセンブルクで、英国の欧州連合(EU)離脱に備える
昔ながらの商売を思いついた。
  2人は英国人のマーク・ホリス氏(50)と事業上のパートナーであるアイルランド人のジョン・ヘファーナン氏(52)で、
食料雑貨店を設立した。その目的は、英EU離脱に伴い英金融街シティーからルクセンブルクに拠点を移す金融業
界人に紅茶のヨークシャー・ティーのほか、パンに塗ったりして食べる褐色の栄養食品マーマイトなど、英国でお馴染
みの食品を安定供給することだ。  ホリス氏は「開店して数週間だが、すでに何百人もの人々がやってきた」と語る。

ホリス氏は英国民のEU離脱選択は「完全に間違った決定だと思う」と語るが、それによって「さらに顧客がもたらされ
る可能性がある」と指摘。首都近郊のストラッサンにある店舗は10月下旬のハロウィーン直前に初の顧客を迎え、
クリスマスも近づく中で繁盛しており、英国の伝統的ソーセージやベーコン、クランペット(パンの一種)が売れ筋商品という。
原題:Ex-London Brokers Bet on Marmite in Luxembourg’s Brexit Haven(抜粋)