トランプ米大統領:グッドフレンド氏をFRB理事に指名
Brendan Murray2017年11月30日 8:57 JST 更新日時 2017年11月30日 12:29 JST
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2017-11-29/P07EKC6K50Y001
カーネギー・メロン大学教授の著名エコノミスト
イエレン議長率いる米金融当局を時折批判も

ホワイトハウスは29日、トランプ米大統領が著名エコノミストのマービン・グッドフレンド氏をFRB)理事に指名し
たと発表した。同氏はイエレン議長率いる米金融当局を時折批判していた。
  リッチモンド連銀で調査局長を務めていたグッドフレンド氏は、カーネギー・メロン大学教授を現在務め、エコノ
ミストで構成する「影の公開市場委員会(SOMC)」のメンバーでもある。トランプ大統領は空席が生じている
FRB理事ポストについて、これまでにクオールズ氏を銀行監督担当の副議長に起用する一方、パウエル理事
を次期議長に指名しており、FRB人事は3人目となる。
  パウエル理事はエコノミストではないが、ブラウン大学で経済学博士号を取得したグッドフレンド氏が上院で
承認されて就任すれば、イエレン議長退任後のFRBが経済学を専門とする人材の厚みを幾分取り戻すこと
になりそうだ。
  グッドフレンド氏は3月の議会証言で、米金融当局が「インフレ目標の信認確保に失敗」していると述べ、
それに伴う経済や政策へのリスクに言及していた。議会による監督強化のため、金融当局が「テーラー・ルール」
などの金融政策ルールを用いて政策決定を公に評価すべきだとも同氏は主張。その一方で、行き過ぎたインフレ
に対抗するだけでなく、デフレ警戒も怠るべきでないとしており、ワンパターンのインフレ・タカ派ともいえないようだ。
原題:Goodfriend Tapped for Fed Governor as Trump Fills Vacancies (1)(抜粋