ボーナス訴訟は「時間の無駄」−2.7億円支払い求めた元行員にHSBC
Kaye Wiggins、Kit Chellel
2017年11月17日 21:04 JST
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2017-11-17/OZK5JG6KLVRC01
未払いのボーナスと賠償金として計180万ポンド(約2億7000万円)余りの支払いを求めてHSBCホールディングス
を訴えた元行員に対し、銀行側は「時間の無駄遣い」をさせられたとして逆提訴した。
  2012年に解雇されたラジェシュ・パーマー氏は、顧客の脱税をほう助したため約束されたボーナスは支払わないと
HSBCから16年に伝えられ、今年9月にHSBCプライベート・バンクを相手取り訴訟を起こした。訴状は今週公開
された。
  同社の1部門で南アジア責任者だったパーマー氏が脱税をほう助したとされる顧客は13年に、米国での脱税に
ついて有罪を認めた。法廷文書によると、HSBCはパーマー氏が顧客の脱税意図を「認識していた」とし、この訴訟
によって同行の「経営陣の時間を無駄にした」として反訴した。
  HSBCの広報担当者はコメントを控えた。パーマー氏の代理人の弁護士に電話と電子メールでコメントを求め
たが応答はない。
原題:HSBC Calls Banker’s $2.4 Million Bonus Lawsuit a Waste of Time(抜粋)