バイトマン氏:ECBは債券購入の終了日を明確に設定するべきだった
Alessandro Speciale、Mark Deen2017年10月27日 21:44 JST
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2017-10-27/OYHDLY6S972N01
独連銀総裁はパリで発言、ECBは26日QEの9カ月延長決めた
物価圧力はインフレ率がECBの目標に到達することを示唆

ECB)は資産購入プログラムを2018年9月以降も延長する選択肢を残すことをせず、終了期日を明確に
設定するべきだった。政策委員会メンバーのバイトマン・ドイツ連邦銀行総裁がこのような見解を示した。
  バイトマン氏は、「私の見解としては、明確な購入終了期日を設定することが適切だった」とし、「経済予測
が示す域内物価圧力の動向は、インフレ率がECBの物価安定の定義に向かう軌道に沿っている」と指摘した。
  ECBは26日、債券購入の月額を来年1月から300億ユーロ(約4兆円)に減らし9月まで継続することを
決めるとともに、必要ならばさらに延長する選択肢を残した。ドイツ紙ベルゼンツァイトゥングはバイトマン氏がこの
決定に反対したメンバー数人の1人だったと報じた。
  バイトマン氏は講演で、ユーロ圏の低インフレを考慮すれば「拡張的な」金融政策はなお正当化されると強調、
インフレ率が2%弱というECBの目指す水準に戻るには「まだ少し時間がかかる」と述べた。域内各国の労働市場
改革は雇用増加に奏功しているとも指摘し、来年のある時点で域内経済はエンジン全開となるだろうと語った。