超大型台風、東海付近上陸か=西・東日本、大雨暴風に厳重警戒―鉄道や航空に影響
10/21(土) 17:42配信 時事通信
超大型で非常に強い台風21号は21日午後、沖縄・南大東島の南方海上を北東へ進んだ。
22日深夜以降に近畿から東海、関東に接近し、23日朝にかけて上陸する可能性が高まった。
日本列島南岸の前線も活発化し、和歌山県では非常に激しい雨が降った。
気象庁は大雨や暴風、高波、高潮に厳重に警戒し、早めに安全を確保するよう呼び掛けている。
21号は23日朝から24日午後には東北・北海道東部を縦断するか、三陸沖を北東へ進み、その後北海道沖で温帯低気圧に変わる見込み。
沖縄・奄美と西・東日本の太平洋側では、22日の衆院選投開票日や週明け23日にかけて局地的に猛烈な雨が予想され、土砂災害や河川の氾濫、低地の浸水が起きる恐れがある。
JR東海は大雨の影響で紀勢線の一部で速度を落として運転し、運休が生じた。JR西日本は近畿で22日の一部列車の運転取りやめを決めた。
全日空や日本航空は西日本発着便を中心に遅延や欠航の可能性があるとして注意を呼び掛けている。
台風21号は21日午後6時、南大東島の南南東約330キロの海上を時速30キロで北北東へ進んだ。
中心気圧は925ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は50メートル、最大瞬間風速は70メートル。
南東側280キロ以内と北西側220キロ以内が風速25メートル以上の暴風域、半径950キロ以内が風速15メートル以上の強風域。
22日午後6時までの24時間雨量は多い所で、東海と伊豆諸島300ミリ、四国と近畿250ミリ、沖縄と九州、関東甲信200ミリ、奄美180ミリ、北陸130ミリ、中国100ミリ。
その後、23日午後6時までの24時間雨量は多い所で、東海400〜600ミリ、近畿と関東甲信、北陸300〜400ミリ、中国と四国、東北200〜300ミリ、伊豆諸島100〜200ミリと予想される。