シンフォニック・ゲーマーズ2 ゲーム音楽をオーケストラで NHKの異色の番組の狙い
オーケストラが人気ゲームの音楽を演奏する異色の音楽番組の第2弾「シンフォニック・ゲーマーズ2〜よみがえる英雄たち〜」が、NHK・BSプレミアムで12日、放送される。
第1弾が昨年11月に放送され、ゲーム音楽、オーケストラ、NHKという意外な組み合わせが話題になった。
そもそもなぜ番組が生まれたのか? 番組を手がけたNHKの音楽・伝統芸能番組部の齋藤琴子ディレクターに企画の狙いを聞いた。
ゲーム音楽を音楽として聴いてほしい
「シンフォニック・ゲーマーズ」は、ゲーム音楽専門のオーケストラ「JAGMO(ジャグモ)」が演奏を担当。
第2弾は10月22日にNHKホール(東京都渋谷区)で収録され、声優の青木瑠璃子さんとアニメ、ゲーム好きのNHKの塩澤大輔アナウンサーが司会を務めた。
ゲストとしてコーエーテクモゲームスのゲーム「信長の野望」「三國志」シリーズを手掛けたゲームクリエーターのシブサワ・コウさん、
お笑いコンビ「よゐこ」の有野晋哉さんがゲストとして登場した。
そもそも、「シンフォニック・ゲーマーズ」は、なぜ生まれたのか? 齋藤ディレクターは
「企画を立ち上げたのは、まさしくゲーム音楽を音楽として聴いてほしいという思い、それから、私と同世代(20〜30代)の人に、
オーケストラをカッコイイと感じてほしいという思いからでした」と説明する。
ゲーム音楽をオーケストラで演奏するのは珍しいことではない。「ドラゴンクエスト」シリーズをはじめ、さまざまなゲームの音楽がオーケストラで演奏されている。
NHKで放送することで「そうした音楽の楽しまれ方、勢いづけみたいなものになれば」と考えているようだ。
昨年11月に放送された第1弾の反響は大きかったといい、「自分が思っていた以上にゲーム音楽を聴きたい人が世の中にはたくさんいる」と実感し、
第2弾の放送に踏み切った。
オーケストラならではの魅力も
ゲーム音楽がオーケストラアレンジになることで、新たな魅力を発見できる。齋藤ディレクターは、オーケストラの演奏ならではの魅力を
「画面の中から聴こえていた音に、その場にいる人の熱や、気迫というか勢いみたいなものが加わることだと思います。
戦闘シーンの曲でどんどんテンポが上がっていったり、感動的なBGMで思わず旋律が膨らんだり、“ゆらぎ”というのでしょうか。
そういう聴き手の呼吸や鼓動を巻き込んでいく感じは、人の手で音を出すオーケストラならではだと思います」と熱弁する。
一方で「原曲とオーケストラアレンジのどちらがよい悪いということではないんです。オーケストラで演奏したから豪華でしょ、
こっちのほうがすてきでしょ、というつもりは毛頭なくて」とも話す。「この番組でオーケストラアレンジを聴いた人が、
『あの曲ってそもそもどんなのだったっけ?』と思ってサントラの原曲を聴いて、『あーやっぱりいい曲だ』と改めて感じてくれたらそれでいいと思うし、
原曲で使われている一昔前のシンセサイザーの音に対して『あれってクラリネットの音をイメージしてたのか!?』と想像をめぐらせてくれるのもいい。
そういう意味でも、とにかくこの番組が、ゲーム音楽に耳を澄ませるきっかけになればいいなと思っています」と明かしている。
https://mainichi.jp/articles/20171111/dyo/00m/200/014000c
>>2以降に続く
オーケストラが人気ゲームの音楽を演奏する異色の音楽番組の第2弾「シンフォニック・ゲーマーズ2〜よみがえる英雄たち〜」が、NHK・BSプレミアムで12日、放送される。
第1弾が昨年11月に放送され、ゲーム音楽、オーケストラ、NHKという意外な組み合わせが話題になった。
そもそもなぜ番組が生まれたのか? 番組を手がけたNHKの音楽・伝統芸能番組部の齋藤琴子ディレクターに企画の狙いを聞いた。
ゲーム音楽を音楽として聴いてほしい
「シンフォニック・ゲーマーズ」は、ゲーム音楽専門のオーケストラ「JAGMO(ジャグモ)」が演奏を担当。
第2弾は10月22日にNHKホール(東京都渋谷区)で収録され、声優の青木瑠璃子さんとアニメ、ゲーム好きのNHKの塩澤大輔アナウンサーが司会を務めた。
ゲストとしてコーエーテクモゲームスのゲーム「信長の野望」「三國志」シリーズを手掛けたゲームクリエーターのシブサワ・コウさん、
お笑いコンビ「よゐこ」の有野晋哉さんがゲストとして登場した。
そもそも、「シンフォニック・ゲーマーズ」は、なぜ生まれたのか? 齋藤ディレクターは
「企画を立ち上げたのは、まさしくゲーム音楽を音楽として聴いてほしいという思い、それから、私と同世代(20〜30代)の人に、
オーケストラをカッコイイと感じてほしいという思いからでした」と説明する。
ゲーム音楽をオーケストラで演奏するのは珍しいことではない。「ドラゴンクエスト」シリーズをはじめ、さまざまなゲームの音楽がオーケストラで演奏されている。
NHKで放送することで「そうした音楽の楽しまれ方、勢いづけみたいなものになれば」と考えているようだ。
昨年11月に放送された第1弾の反響は大きかったといい、「自分が思っていた以上にゲーム音楽を聴きたい人が世の中にはたくさんいる」と実感し、
第2弾の放送に踏み切った。
オーケストラならではの魅力も
ゲーム音楽がオーケストラアレンジになることで、新たな魅力を発見できる。齋藤ディレクターは、オーケストラの演奏ならではの魅力を
「画面の中から聴こえていた音に、その場にいる人の熱や、気迫というか勢いみたいなものが加わることだと思います。
戦闘シーンの曲でどんどんテンポが上がっていったり、感動的なBGMで思わず旋律が膨らんだり、“ゆらぎ”というのでしょうか。
そういう聴き手の呼吸や鼓動を巻き込んでいく感じは、人の手で音を出すオーケストラならではだと思います」と熱弁する。
一方で「原曲とオーケストラアレンジのどちらがよい悪いということではないんです。オーケストラで演奏したから豪華でしょ、
こっちのほうがすてきでしょ、というつもりは毛頭なくて」とも話す。「この番組でオーケストラアレンジを聴いた人が、
『あの曲ってそもそもどんなのだったっけ?』と思ってサントラの原曲を聴いて、『あーやっぱりいい曲だ』と改めて感じてくれたらそれでいいと思うし、
原曲で使われている一昔前のシンセサイザーの音に対して『あれってクラリネットの音をイメージしてたのか!?』と想像をめぐらせてくれるのもいい。
そういう意味でも、とにかくこの番組が、ゲーム音楽に耳を澄ませるきっかけになればいいなと思っています」と明かしている。
https://mainichi.jp/articles/20171111/dyo/00m/200/014000c
>>2以降に続く